2024年7月11日と12日の2日間,アメリカオレゴン州ポートランドにあるAcumed本社で,新鮮肢体を用いたCadaver Trainingに参加しました.この上肢のCadaver Trainingには,AculocやAcutrackを提供するエム・シー・メディカルからお招きいただき,伊藤博紀先生のおかげで秋田県から2枠も確保していただけました.この場を借りて伊藤先生に感謝申し上げます.
補欠枠も含めて秋田からは湯浅悠介先生,中西真奈美先生と私の3人で参加しました.
カダバーコースの第一関門は,無事にポートランドに到着することでした.僕は湯浅先生とリーズナブルな便で,中西先生は少し贅沢な便で移動しました.中西先生は初の海外1人旅でしたが,様々な困難を乗り越え無事ポートランドに到着しました.到着した中西先生はまた一つ成長していました.
コースでは1日目には橈骨遠位端骨折,TFCC損傷など手関節周囲の外傷,2日目には上腕遠位端骨折,橈骨頭骨折など肘関節周囲の外傷について学びました.講師は岡山済生会総合病院の今谷潤也先生と済生会下関総合病院の安部幸雄先生でした.実際の骨にプレートを当てたり,TFCCを修復したり,人工橈骨頭も経験しました.また講師の先生方のデモンストレーションがあり,日本を代表するトップナイフのメス捌きを間近に見ることができ貴重な経験でした.
Free timeもたっぷり設けられており,手術中に気になっていた解剖をとことん追求することができました.湯浅先生は皮弁を上げるなど先輩らしい時間の使い方をしていました.
夜には3回の会食が用意され,他の参加者とコミュニケーションを深めることができました.同期や年齢が近い方々が多く参加しており,大きな刺激を受けました.私はあまり積極的に話せるタイプではありませんが,湯浅先生や中西先生のおかげで多くの方と交流を深めることができました.
今回の経験は非常に貴重で,今後の臨床に活かしていきたいと思います.最後に,私を海外出張に送り出してくれた相澤先生,三田先生,阿部先生に深く感謝いたします.