投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

第74回東日本整形災害外科学会

2025年9月24日〜25日、仙台国際センターにて第74回東日本整形災害外科学会が開催されました。(大会長:東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 外科病態学講座 相澤俊峰教授)

秋田大学からはポスター発表4題、口演9題と多数の演題が採択されました。スポンサードセミナーでは、木村竜太先生による「骨粗鬆症性椎体骨折の治療から脊椎を好きになる」、赤川学先生による「Kinematic alignment UKAの理論と実際 〜大腿骨First Cut techniqueが目指すこと〜」のご講演をいただき、非常に充実した学会期間となりました。また、岩本陽輔先生がポスター賞に選出されるという嬉しい報告もありました。若手・中堅世代の活躍は秋田大学整形外科の新たな時代を感じさせるものであり、同期である私自身も負けていられないと強く刺激を受けました。

全体懇親会では、女子プロレスのレセプションがあり、そのパワフルな迫力ある試合を間近で観ることができました。教授同士の闘う姿?!にも、会場は大いに盛り上がっておりました。

スポーツイベントでは、秋田大学として駅伝・フットサルの両競技に参加しました。どちらも朝6時前後の同時開催であったため、応援団は “はしご”となりました。 駅伝では、大屋敬太先生をキャプテンに、木島泰明講師から専攻医の先生まで幅広い学年が参加されました。7位の結果でしたが、懸命に襷をつなぐ5人の姿から非常に刺激を受けました。

フットサルでは、森下耀先生をキャプテンとして日頃から練習を重ね、第2戦では帝京大学に勝利し、多数の先生方が活躍する白熱した試合となりました。森下キャプテン後初の得点・初勝利をあげることができました。惜しくも決勝には進めませんでしたが、チームとして非常に盛り上がる試合ができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

次回の第75回東日本整形災害外科学会は当教室の宮腰尚久教授が会長を務め、2026年9月3日、4日に秋田市で開催される予定です。より充実した学会となるよう教室一丸となって準備を進めてまいります。

~~~ 尾野祐一先生、秋山美穂子先生よりご執筆いただきました。 ~~~

書友展 展覧会に行ってきました!

9月13日~15日の期間中、秋田県立美術館で開催されております書友展展覧会に行ってまいりました!

今年は昨年に引き続き秋田大学整形外科として団体で作品を提出し、宮腰教授と英知部長が優秀賞に選出されました。おめでとうございます!!

一緒に作品を書いていただいた粕川先生、石垣先生、実験室助手の嘉藤さんの作品もしっかり飾られておりました(^^)

会場には「桜名月」の特別部門のほか、課題部門や自由部門の作品も多く展示されており、非常に見ごたえのある内容となっておりました。

明日まで開催中ですので、ぜひ皆様足を運んでみてはいかかでしょうか?

第5回とうほく脊椎内視鏡ハンズオンセミナー(木村竜太)

2025年9月13日、新潟で第5回とうほく脊椎内視鏡ハンズオンセミナーが開催されました。秋田から尾野先生(秋田大学)、井上先生(秋田労災病院)、笠間先生(秋田厚生医療センター)、浅香先生(秋田大学)、私の5名が参加しました。

前日のセミナーでは、私が「大学でFESS導入までの道のり」と題して講演の機会をいただきました。これはとうほく脊椎内視鏡研究会のサポートがあってここまで来ることができました。それに合わせて調べたところ、R5年度の内視鏡下椎間板摘出術(後方摘出術)の手術件数が秋田県が、東北で3番目、人口100万人あたりにすると東北で1番目でした。現在秋田県内の多くの先生が脊椎内視鏡手術で低侵襲手術を行えるようになっていることを伝えると、会場から拍手をいただくことができました。

ハンズオン当日は、午前中は講義を、午後はハンズオンをみっちり1日行いました。ドライモデルでのセミナーですが、会場の熱気はものすごく、あっという間の1日でした。

この経験を秋田に持ち帰り、より一層低侵襲で安全な手術が行えるよう精進してまいります。

来年の第6回は私が当番幹事を務めますので、これから頑張って準備していきたいと思います。

American Society for Bone and Mineral Research (ASBMR) 2025 Annual Meeting参加報告(森下耀)

2025年9月、米国骨代謝学会(ASBMR)がワシントン州シアトルで開催されました。ダウンタウンのシアトル・コンベンション・センター周辺には世界各国から骨研究に携わる研究者が集い、活気に満ちた4日間となりました。秋田大学整形外科からは富永先生、石垣先生、久田先生、そして私が参加しました。

学会では、基礎から臨床まで骨代謝研究の最前線がオーラルおよびポスターで連日発表されました。当教室からは3演題が採択され、石垣先生、富永先生、私がポスター発表を行いました。

•富永先生:Transient Delay in Cancellous Bone Healing in Adenine-induced CKD Model Rats(CKDモデルラットにおける骨癒合遅延の研究)

•石垣先生:Relationship between Dental Panoramic X-ray Evaluation and Treatment of Osteoporosis(歯科パノラマX線所見と骨粗鬆症治療の関連)

•森下:Teriparatide Modulates Bone Remodeling and Suppresses Bone Destruction in a Pyogenic Spondylodiscitis Model Rat(化膿性脊椎炎モデルにおけるテリパラチドの骨破壊抑制効果)

という演題で発表してきました。

海外研究者の発表を通じて、臨床的知見、研究の設計、評価指標の選択など多くの新しい視点を得ることができ、自身の研究計画に直結するヒントを多数得られました。

学会の合間には、早朝のウォーターフロント・ランで海風を感じ、パイクプレイス・マーケットやスペースニードル周辺を散策。都市のスケール感と豊かな自然が共存するシアトルは、学びと交流の舞台としても非常に魅力的でした。

また夕食では、アメリカらしい大きなステーキやシアトルで有名なシーフードを堪能しました。どちらもアメリカサイズの大量の料理でフードファイトの様相を呈しました。特にシーフードレストランでは机いっぱいに料理が並び、石垣先生が店員さんに集合写真を頼もうと、「Can I take a picture?」と声をかけた際には、レストラン内が和やかな笑いに包まれ、楽しいひとときとなりました。

帰りは、私が宿にリュックを忘れて、シアトルの街でみなさんをお待たせするという珍プレーをかましましたが、総じて素晴らしい学会参加だったと思います。

今回のASBMR参加を通じ、自分に不足している点と次に進むべき方向を改めて確認できました。貴重な機会を与えてくださった宮腰教授、粕川准教授をはじめとする医局の先生方に深く御礼申し上げます。今後は学会で得た知見を研究・診療に還元し、成果として形にしていきたいと思います。

第14回 秋田・札幌整形外科合同セミナー(中西真奈美)

2025年9月6日(土)、ホテルメトロポリタン秋田にて第14回秋田札幌整形外科合同セミナーが開催されました。札幌医科大学では別セミナーと重なってしまったと伺いましたが、それでも多くの先生方に秋田まで足を運んでいただき、誠にありがとうございました。

一般演題Ⅰは秋田大学本郷道生教授を座長に、札幌医科大学の藤本秀太郎先生、杉憲助教にご発表頂きました。藤本先生は「骨脆弱性時代における脊椎治療の選択肢 -全内視鏡下脊椎手術の長所と今後の課題-」ということで、椎間孔狭窄・神経根症に対して積極的に行っている内視鏡治療に関して、素晴らしい成績と今後の展望をお話頂きました。杉先生からは、「札幌医大における肩関節鏡手術の30年〜創始から現在まで〜」ということで、国内の関節鏡、そして札幌医科大学の関節鏡の歴史と変遷を交えお話頂き、大変勉強になることばかりでした。

一般演題Ⅱは札幌医科大学の森田智慶先生を座長に、能代厚生医療センターの塚本泰朗先生と市立横手病院の大内賢太郎先生にご発表頂きました。塚本先生は「膝周囲骨切り術に関する慣性センサを用いた運動力学解析〜single level osteotomy vs double level osteotomy~」ということで、非常に専門性の高い内容でしたが、膝周囲骨切りにおいて大腿骨・脛骨の変形および骨切りレベルと、術後の歩行動作との関連性についてお話頂きました。大内先生はオンラインでのご参加でしたが、「鏡視下腱板修復術後疼痛に対する斜角筋間ブロックとデキサメタゾン静脈注射併用の効果」と題し肩関節手術で問題となる強い術後疼痛に対して、斜角筋間ブロックに併用する3.3㎎ステロイド静注が効果的であったとご発表頂きました。

教育研修講演Ⅰは、秋田大学の宮腰尚久教授の座長の元、札幌医科大学の小助川維摩講師にご講演頂きました。「当院での股関節疾患治療の歴史と変遷」という題で、前半はおもにTHAステムの変遷やARMD症例のお話、後半は寛骨臼および大腿骨の骨切りをメインにしたお話でした。札幌医大の症例数の多さや安定した成績はもちろんのこと、術中写真も豊富に盛り込まれ、若手医師にとっても大変勉強になるご講演でした。

教育研修講演Ⅱは、札幌医科大学の寺本篤史教授の座長の元、平鹿総合病院の千田秀一先生にご講演頂きました。「足部疾患の外科的治療戦略:骨粗鬆症症例に対する工夫」と題し、外反母趾手術およびエコーを用いたアキレス腱の経皮的縫合術をメインにお話頂き、後半はAITFL再建についてもお話頂きました。千田先生は札幌羊ヶ丘病院に研修に行かれ足の外科を学んだとのことで、特に外反母趾手術はその時に教えて頂いた手術法を現在も踏襲し、良好な成績を維持されているとのお話でした。

研究会の後は、情報交換会および懇親会の場が用意され、秋田大学と札幌医科大学間の交流がより深められたことと思います。札幌の先生方、ぜひまた秋田にいらしていただければ幸いです。

来年は9月末に札幌で、本会が開催される予定です。札幌医科大学の皆様、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

宮腰尚久教授

藤本秀太郎先生(左)、杉憲助教(右)

塚本泰朗先生 (大内賢太郎先生はWebにて。)

小助川維摩講師(左)、千田秀一先生(右)

寺本篤史教授

第11回 秋田県関節鏡・膝・スポーツ整形外科研究会(河原木剛)

2025年8月23日(土)、秋田市民交流プラザALVEにて 「第11回 秋田県関節鏡・膝・スポーツ整形外科研究会」 が開催されました。今年も多くの先生方にご参加いただき、活発な議論が交わされました。

研究会の前には、若手向けのハンズオンワークショップが行われました。多数の研修医や新進気鋭の若手整形外科医が参加し、「肩関節鏡手術」「膝関節鏡手術」「膝周囲骨切り術」「人工膝関節置換術」の4つのブースに分かれて手技を学びました。実際の手術器具を手に取りながら、解剖や適応、手技のコツをエキスパートの先生方から直接指導いただきました。若手の先生方は関節鏡や変性疾患の手術に触れる機会がまだ限られていると思いますが、このワークショップをきっかけに関節手術の面白さを知っていただけたら嬉しいです。そして、ぜひ膝関節外科・肩関節外科・スポーツ整形外科の道を目指してみませんか!?

ワークショップのあとは休憩を挟んで研究会が開催されました。前半は能代厚生医療センターの塚本泰朗先生から「内側半月板変性断裂の治療戦略」について、診断方法から痛みを伴う半月板損傷の特徴、さらにはバイオメカニクスのデータも交えてご講演いただきました。治療選択に迷うことが多いテーマだけに、大変実践的で学びの多い内容でした。

後半は秋田大学の赤川学先生から「Kinematic Alignment UKAの最前線」と題して、基礎的な解説から最先端の知見まで、さらにフランス・ボルドーでの留学経験も交えてお話しいただきました。「勇気を持って一歩踏み出す大切さ」というメッセージは、臨床だけでなくキャリアを考える上でも強く心に残りました。

特別講演では、兵庫医科大学の中山寛先生に「新時代のAKO ―Sagittal & Axial―」と題してご講演いただきました。膝周囲骨切り術(AKO)の第一人者である中山先生から、治療適応・手技・後療法まで幅広くご紹介いただきました。変形性膝関節症だけでなく、前十字靱帯再断裂や膝蓋骨脱臼に対する矯正手術についても解説いただき、まさに目から鱗の内容でした。

研究会後の懇親会では、焼肉を囲みながら深夜までAKO談義で盛り上がり、翌24日(日)の朝はなんと中山先生と一緒に秋田市内をランニング!秋田駅から大学、千秋公園、齊藤英知先生邸まで巡る約11kmのコースを走り切りました。私は久々のランニングで必死に食らいつき、翌朝は全身の痛みで起き上がるのが大変でした…。

学びあり、交流あり、そして体力勝負もありの2日間。中山先生には心から感謝申し上げます。秋田までお越しいただきありがとうございました!

今年も、研究会を通じて多くの学びと交流の機会をいただきました。ご参加いただいた先生方、共催いただいた皆様、大変ありがとうございました。
来年も一緒に、関節外科の勉強と交流と、ぜひ多くの若手の先生方にご参加いただければと思います!

2025年夏 甲子園帯同(石垣佑樹)

第107回全国高等学校野球選手権大会(@阪神甲子園球場)が開催され、今年の秋田県代表としては、昨年度に続き2年連続8回目の出場となる金足農業高等学校が出場されました。当院(秋田大学医学部附属病院整形外科)からは、サポート業務の一環として帯同ドクターを派遣し、本年度は森下・石垣の2名が参加いたしました。

大会期間中は、選手の練習やケアに同席し、選手のコンディションについてチームスタッフや、同じく帯同されていた理学療法士の方々と意見交換を行う貴重な機会をいただきました。普段は診察室で患者様を診ることが多い私たちにとって、現場でのコンディショニングの雰囲気を肌で感じることができ、大変勉強になりました。

また、金足農業高等学校―沖縄尚学高等学校(沖縄県代表)の試合も観戦させていただきました。試合は0−1で惜しくも敗れましたが、手に汗握る熱戦であり、選手の皆さんの全力のプレーに胸を打たれました。この経験を糧に、金足農業高等学校のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

短い期間ではありましたが、帯同ドクターとして参加し、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。今後も機会があれば、ぜひ再び参加させていただきたいと思います!

(下記に掲載した写真は金足農業高等学校に許可をいただいて使用しております)

開会式での金足農業の行進

ケア中の理学療法士の先生方

惜しくも敗れてしまいましたが、素晴らしい試合でした!!

宮腰教授と齊藤先生が令和7年 書友展で優秀賞に選出されました!

書友社が主催する令和7年度の書友展ですが、今回の特別部門のお題は福禄寿酒造の「桜名月」でした。当教室でも6月14日に書道会を開き、秋田大学整形外科として団体で応募しておりました。

8月8日に結果発表があり、宮腰教授と部長の齊藤先生が見事、優秀賞に選出されました!

今回のお題は一見簡単なようでいて、字体や全体のバランスなど非常に難しかったように感じましたが、お二方とも味のある桜名月をお書きになられました。昨年に引き続き、ラベルに印字される最優秀賞まであと一歩!というところでしたが、初の二名選出でもあり、秋田大学整形外科書道部が盛り上がってきているなと感じています。また、ご参加いただいた皆様も大変ありがとうございました。

優秀賞作品は、作品集へ掲載されます。

また、9月13日(土)~15日(月)の期間に秋田県立美術館で展覧会が開催予定で、こちらは応募した全作品が展示されます。ぜひ皆様、会場に足をお運びください(^_^)

宮腰教授、齊藤先生 この度は誠におめでとうございます!

竿燈まつりに参加しました!

2025年の秋田竿燈まつりは、8月3日~6日に開催されています。第3日目となる8月5日、秋田大学竿燈会に整形外科講座として宮腰教授と実験室助手の嘉藤あかねさんが参加いたしました!

嘉藤さんは今年から竿燈に初参加、とのことでしたが、この酷暑の中で練習にも連日参加し、本番もとても楽しんで参加できたとのことでした。宮腰教授も例年ご参加されていますが、今年もビシッと決まった法被姿で秋田大学竿燈会を盛り上げて頂きました。

来年以降も整形外科講座として竿燈会に参加できればと思います!お疲れ様でした。

第43回日本骨代謝学会学術集会(久田朱里)

2025年7月24日〜7月26日,熊本県の熊本城ホールで,熊本大学大学院生命科学研究部整形外科教授の宮本健史会長のもと, 第43回日本骨代謝学会学術集会が開催されました. 秋田大学からはポスター発表4題, 口演3題と多数採択されており, A-Boneの研究に対する熱意と勢いを感じました.

また, 自分の研究に関連して、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症に関する最新の知見を聴くことができ, 研究に対するモチベーションが上がり良い刺激になりました.

会場では, スタンプラリーが開催されており, 集めて抽選会に参加したところ特賞のくまモンのぬいぐるみが当たりました!熊本の街は至るところにくまモンがいて, 改めてくまモンの人気を感じ, 学会に参加したいい思い出の品となりました.

今回の学会で勉強したことを活かし, より一層研究活動に力を入れていきたいと思います.引き続きご指導ご鞭撻のほど, よろしくお願い申し上げます.