学会レポート」カテゴリーアーカイブ

第3回日本膝関節学会(石垣佑樹)

2025年12月5日〜6日にかけて、アクリエ姫路にて第3回日本膝関節学会が開催されました。本学会は神戸大学大学院医学系研究科整形外科の黒田良裕教授が学会長を務められており、黒田教授は姫路城の城主も歴任した黒田官兵衛の末裔とのことです。学会の合間には、姫路城の天守閣にも登ってまいりましたが、この景色を見つめていた偉人の末裔が学会長を務められていると思うと、大変感慨深いものがありました。

秋田大学および関連病院からは、講演3題、ポスター4題の発表を行いました。来年度から同門の仲間として勤務予定である、大曲厚生医療センター初期研修医の大沼優音先生にもご参加いただき、ポスター発表を立派に務められました。また、留学からご帰国された赤川学先生は、今学会から本学会の評議員に就任されましたが、英語セッションにて留学中の研究内容を発表されており、その姿に、筆者自身もこのように発信できるよう精進せねばと身の引き締まる思いでした。

初日の夜には姫路市内にて同門会を開催し、遠方での開催にもかかわらず10名の先生方にご参加いただきました。膝を愛する仲間として、熱い議論を交わす貴重な時間となりました。

今後も膝グループからより多くの演題が採択されるよう、グループ一同、研鑽を積んでまいります。引き続きご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第35回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会(佐藤光)

第35回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会が福島県郡山で11月22日、23日の2日間で開催されました。北海道・東北地区から整形外科だけでなく、内科領域の先生方まで多くの方が参加され非常に盛況でした。今回小林志先生は座長を、当科からは5題の演題が採択されました。また、宮腰尚久教授が若手・医学生セッションの審査員を務められ、その若手・医学生セッションでは秋田大学第3内科の先生が最優秀賞を受賞し、大変すばらしい成績でした。

普段の診療では内科の先生方と交流する機会は少ないですが、今回の学会に参加し、リウマチ診療に対する考え方や治療方針など多くのことを学ぶことができました。また、整形外科のお話も多く、すぐに実践できる内容もあり、今後の診療に取り入れていきたいと思います。当科から参加された先生方にとっても非常に有意義な学会であったと思います。

数年後には秋田開催も控えているため、今後も精進して参ります!

第18回東北整形災害外科学会Traveling Fellowship帰朝報告(久田朱里)

2025年11月1日〜2日に香港で開催されたThe HONG KONG Orthopaedic Association 45th annual congress : HKOAに参加し、11月3日〜7日は、香港大学整形外科にお世話になり5日間のClinical attachmentを経験しました。

学会初日のOpening Ceremonyでは、国分正一先生の招待講演「Friendship between HKOA and JOA」を拝聴しました。国分先生は毎年のように香港を訪れているようで、長年築いてきた深い関係性や、HKOAとJOAの歴史を知ることができました。

一般演題は主にJointのセッションに参加し、AIによる治療方針選定やRobot手術の有用性など先進的なセッションに刺激を受けました。夜の全体懇親会前にはワインや紹興酒の試飲ができるコーナーや、香港の文化に触れることができるコーナーが設けられており、アジア各国の先生と交流を深めながら楽しみました。全体懇親会では、本格中華のコース料理を味わいながら、中国伝統芸能の変面のパフォーマンスを観たり、オーケストラの演奏を聴きました。さらに、幹事の先生方によるピアノと歌の披露もあり、そのレベルの高さに会場は大盛り上がりでした。

翌週からは、東北大学の近澤賢人先生と人工関節の外来や手術見学をしました。Queen Mary Hospitalは病床数1700床を誇る香港最大の総合病院です。人口関節班の先生は6人おり、分かりやすい英語で説明し、温かく受け入れて下さいました。通常の人工関節手術は、The Duchess of Kent Children’s Hospitalで行われており、かつて結核が流行していた頃は小児病院だったそうですが、現在は人工関節手術や小児慢性疾患、リハビリテーションが中心の病院のようです。こちらに入院する患者さんは、平均入院期間がTKAで1.9日、THAで2.5日と日本に比べてかなり短く、驚いたのが印象に残っております。

2019年からMAKO、1年半ほど前からVELYSを導入しており、最新のロボット手術を見学し、Conventionalやそれぞれのロボットの良さを学ぶことができました。実習期間がJ&J主催のAPAC Centre of Excellence Visitation Program for Joints & Soft Tissue Managementの開催日であったため、中国やインドから参加の先生方と一緒に講義を聴いたり、手術を見学しました。軟部組織や創部の扱い、周術期におけるERASの取り組みについて各国の意見を聞いたり、難しいrevision症例についてのDiscussionに参加したことは忘れられない経験になりました。実習中は食堂に連れて行ってもらい、香港式の牛肉麺やミルクティーを味わいました。先生方に香港おすすめの観光地を教えてもらったり、学会や手術見学で日本を訪れたときの話を聞くことができたのも楽しい思い出です。特に、Eimy先生には働く女性の悩みの1つである、出産や育児の話を聞くことができ、第一線で活躍する女性整形外科医に出会えたことは大きなモチベーションに繋がりました。

他県のFellowの先生方は偶然にも2020年卒の同期で、とても話しやすく、実習後や空き時間に香港の街をたくさん探検しました。点心や街中華、エッグタルト、ワンタン麺、香港式フレンチトースト、クラフトビールなど、どの食事もとても美味しかったです。フェリーやトラムに乗って、香港の美しい夜景を観ることができたのも最高の思い出です。

世界中で話題のLABUBUは、発祥地である香港でも大人気で期間限定のイベントやオブジェがたくさんありました。ミーハー女子なので記念に買おうかなくらいの気持ちでいたのですが、街中どの店舗も人気のキーホルダーは完売で買えず、より欲しくなりました。最後まで探して、帰国前に香港国際空港で無事購入できました!(付き合ってくれたFellowの皆さんありがとうございました)今回築くことができたこのご縁を大切にしていきたいと思います。

Travering Fellowの1週間は私にとって、かけがえのない経験であり、この経験を糧にさらなる努力を続けていきたいと思います。 最後になりますが、この場をお借りして、このような貴重な機会を下さった国分名誉教授をはじめ、東北整形災害外科学会事務局の方々、宮腰教授、医局の先生方に深謝申し上げます。

第50回日本足の外科学会学術集会(秋山美穂子)

2025年11月13日〜14日、軽井沢プリンスホテルウエストにて第50回日本足の外科学会学術集会が開催されました。(大会長:聖マリアンナ医科大学整形外科学講座 原口直樹 主任教授)

秋田大学からは口演5題、デジタルポスター6題と多数の演題が採択されました。また、シンポジウムでは野坂光司先生より「Lisfranc関節の靭帯損傷と高エネルギー外傷における治療法 〜Ilizarov創外固定併用法〜」のご講演があり、大変貴重な学びの機会となりました。

学会では、普段触れることの少ない症例や、日常診療で遭遇し得る pitfall とその対策など、多岐にわたる内容を学ぶことができました。 会場が軽井沢という自然豊かな環境であったこともあり、公演後はコテージにて同門会を開催し、親睦を深める時間となりました。とくに専攻医1・2年目の先生方の参加が多く、活気に満ちた学会期間となりました。

さらに学会後にはサッカー親善大会も開催され、秋田大学からは富永先生、間杉先生、山羽先生が選手として、秋山、山崎先生が応援隊として参加し、他大学の先生方との交流をより一層深めました。 今回の学会で得た知識、そして秋田大学内外の先生方とのつながりを大切にしながら、今後の診療へ一層活かしてまいります。

シンポジウム「Lisfranc関節の靭帯損傷と高エネルギー外傷」にて、野坂光司准教授がご講演。

全体懇親会が行われました。

サッカー親善試合も行われました。

第60回脊髄障害医学会(木村竜太)

第60回脊髄障害医学会が、慶應義塾大学中村雅也会長のもと、JPタワーで開催されました。

秋晴れの中、東京駅の目の前という好立地の学会場で、脊髄損傷を中心とした脊髄障害についての議論に参加してまいりました。

秋田からは、宮腰尚久教授、粕川雄司准教授、畠山雄二先生、工藤大輔先生、浅香康人先生、木村が参加しました。

本学会は整形外科だけでなく、脳神経外科、リハビリテーション科、泌尿器科、理学療法士、作業療法士、看護師、薬剤師など脊髄障害に関する職種が集まれる場で、いろいろな意見・考えを聞くことができます。

そして今回の学会内で、2029年の第64回が宮腰教授を会長として開催が決まりました。

2019年に島田洋一先生が開催されてからちょうど10年後の開催となります。

それに向け、秋田の脊髄障害治療をより一層発展できるよう精進してまいります。

第40回 日本整形外科学会基礎学術集会(浅香康人)

サルコペニアの対義語こと浅香です。

第40回日本整形外科学会基礎学術集会が青森市で開催されました。 全国各地から個性が光る演題が多く集められ、外の肌寒い空気とは裏腹に会場内は熱く討論が繰り広げられて熱気を帯びていました。

初日の全体懇親会では青森の地元アイドルのりんご娘の皆さん、そして元メンバーのタレント王林さんがゲストとして出席され、会場を大いに盛り上げてくれました。当講座の森下先生もステージに上がる一幕もあり、良い思い出になりました。

二日目の早朝には青森ベイブリッジを含む海沿いのコースを走るFun Runイベントが開催されました。道中は弘前大学の皆さんが声援を送ってくださり、美しい朝の海を眺めながらひんやりとした清々しい空気を吸い、とても気持ちよく走ることができました。

他大学の非常にハイレベルなプレゼンテーションを目の当たりにし、大変良い刺激を受けました。我々も負けじと、臨床も研究もより高いレベルを目指して頑張っていきたいと思います。

第33回日本腰痛学会 参加報告(尾野祐一)

2025年10月10日〜11日に富山県で開催された第33回日本腰痛学会に参加いたしました。本学会は整形外科医のみならず、理学療法士をはじめとする多職種の参加・発表が多く、腰痛に対して多角的な視点から評価・治療を行った研究が数多く発表されていました。これらの講演を通じて、日常診療に直結する多くの学びを得ることができ、早速明日からの診療に活かしていきたいと感じました。

このたび、私のポスター発表が優秀ポスターアワードセッションにおいて最優秀賞を受賞いたしました。研究遂行にあたりご指導・ご協力を賜りました関係各位に、心より感謝申し上げます。

また、2028年には本学の宮腰尚久教授が本会の学会長を務められる予定です。今後に向けて、秋田における腰痛研究をさらに発展・活性化させていきたいと強く感じました。

第74回東日本整形災害外科学会

2025年9月24日〜25日、仙台国際センターにて第74回東日本整形災害外科学会が開催されました。(大会長:東北大学大学院医学系研究科 医科学専攻 外科病態学講座 相澤俊峰教授)

秋田大学からはポスター発表4題、口演9題と多数の演題が採択されました。スポンサードセミナーでは、木村竜太先生による「骨粗鬆症性椎体骨折の治療から脊椎を好きになる」、赤川学先生による「Kinematic alignment UKAの理論と実際 〜大腿骨First Cut techniqueが目指すこと〜」のご講演をいただき、非常に充実した学会期間となりました。また、岩本陽輔先生がポスター賞に選出されるという嬉しい報告もありました。若手・中堅世代の活躍は秋田大学整形外科の新たな時代を感じさせるものであり、同期である私自身も負けていられないと強く刺激を受けました。

全体懇親会では、女子プロレスのレセプションがあり、そのパワフルな迫力ある試合を間近で観ることができました。教授同士の闘う姿?!にも、会場は大いに盛り上がっておりました。

スポーツイベントでは、秋田大学として駅伝・フットサルの両競技に参加しました。どちらも朝6時前後の同時開催であったため、応援団は “はしご”となりました。 駅伝では、大屋敬太先生をキャプテンに、木島泰明講師から専攻医の先生まで幅広い学年が参加されました。7位の結果でしたが、懸命に襷をつなぐ5人の姿から非常に刺激を受けました。

フットサルでは、森下耀先生をキャプテンとして日頃から練習を重ね、第2戦では帝京大学に勝利し、多数の先生方が活躍する白熱した試合となりました。森下キャプテン後初の得点・初勝利をあげることができました。惜しくも決勝には進めませんでしたが、チームとして非常に盛り上がる試合ができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

次回の第75回東日本整形災害外科学会は当教室の宮腰尚久教授が会長を務め、2026年9月3日、4日に秋田市で開催される予定です。より充実した学会となるよう教室一丸となって準備を進めてまいります。

~~~ 尾野祐一先生、秋山美穂子先生よりご執筆いただきました。 ~~~

第43回日本骨代謝学会学術集会(久田朱里)

2025年7月24日〜7月26日,熊本県の熊本城ホールで,熊本大学大学院生命科学研究部整形外科教授の宮本健史会長のもと, 第43回日本骨代謝学会学術集会が開催されました. 秋田大学からはポスター発表4題, 口演3題と多数採択されており, A-Boneの研究に対する熱意と勢いを感じました.

また, 自分の研究に関連して、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症に関する最新の知見を聴くことができ, 研究に対するモチベーションが上がり良い刺激になりました.

会場では, スタンプラリーが開催されており, 集めて抽選会に参加したところ特賞のくまモンのぬいぐるみが当たりました!熊本の街は至るところにくまモンがいて, 改めてくまモンの人気を感じ, 学会に参加したいい思い出の品となりました.

今回の学会で勉強したことを活かし, より一層研究活動に力を入れていきたいと思います.引き続きご指導ご鞭撻のほど, よろしくお願い申し上げます.

ヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025) 参加報告(佐藤貴洋)

2025年6月25日から28日まで,フィンランド・ヘルシンキにて開催されたヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025)に参加してまいりました.北欧の初夏は日が長く,23時を過ぎても空が明るい時間が続いているのが印象的でした(残念ながら緯度が足りず白夜とまではなりませんでした).滞在期間の半分は雨が降り,晴れても気温は上がらず,肌寒さを感じる気候でもありました.

今回の学会には,湯浅悠介先生と一緒に参加いたしました.会場に着いてまず目に入ったのは,日本ではまだ導入されていない医療機器の並ぶ展示ブースでした.CM関節に対するTHAのような人工関節や,遠隔操作のロボット顕微鏡など,日本の学会では見たこともない機器が展示されておりました.そんな中,日本企業であるMitakaも出展しておりました.そのブースでは,Mitakaのマイクロ顕微鏡のほかに,日本製のマイクロ器械も用意されており,実際に血管吻合の体験もさせていただきました.日本人の緻密なものづくりの精神を異国の地で改めて実感する機会となりました.

日本からの参加者も多く見られ,その中でも札幌医科大学の花香恵先生と現地で交流させていただきました.一方で,やはり言語の壁は依然として高くそびえ立っていることを実感しました.講演の内容は聞いても理解できず,今後の課題と感じました.しかし,ワークショップやウェルカムレセプションへ参加し,短時間ながらも異国のドクターたちと直接コミュニケーションを取ることができたのは非常に貴重な経験でした.言葉を越えて共有できる「手」の情熱に,改めて国際学会の意義を感じました.

学会の合間には,フィンランドの観光も楽しむことができました.フィンランド文化の象徴でもある本場のサウナを体験し,世界遺産であるスオメリンナ島を散策し,タンペレ市にあるムーミン美術館も訪れることができました.また,現地の食文化にも触れることができ,ヘルシンキ名物のサーモンスープや,ラップランド地方のトナカイ料理を味わうなど,まさに五感でも北欧を堪能できる滞在となりました.

今回の国際学会の参加は,整形外科専攻医になる前に医局で連れて行ってくださったAAOS以来であり,整形外科医となってからは初めてのものでした.その頃よりは主体性を持って学会参加ができたかなと思っておりますが,言語の未熟さにより,まだまだと感じる部分もありました.やはり,国際学会を通して英語力の大切さを再認識することができました.

今回得られた学びを今後の診療や研究に還元できるよう,引き続き精進してまいります.最後に,長期間の不在になるにもかかわらず快く送り出してくださった相澤俊朗先生,小滝優平先生,いつもご指導頂いている宮腰教授はじめ医局の先生方,AHGメンバーの先生方に深謝申し上げます.