2025年6月8〜11日にかけてドイツのミュンヘンでISAKOS:International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports Medicineが開催されました。秋田からは能代厚生医療センターの塚本泰朗先生、河原木剛先生、大曲厚生医療センターの高橋靖博先生、大学から筆者の計4人が参加させていただきました。また、ISAKOS参加後には、現在フランスはボルドーに留学されている赤川学先生のところへ訪問させていただき、手術見学などをさせていただきました。とても充実した時間を過ごすことができました。旅行記ということで、ミュンヘンやボルドーで過ごした時間を簡単にご紹介させていただこうかと思います。
この日は赤川先生の留学先であるClinique du SportでCharles Rivière先生の手術を見学をさせていただきました。早朝から手術を開始しており、この日はUKA、TKA×2の3件の手術でしたが、お昼過ぎには手術が終了していました。手術時の文化の違いはあるかもしれませんが、働き方改革が進む日本においては見習うべきところも多いのではないかと感じました。手術手技も洗練されており、今回学んだことを日本に帰ってから実践していきたいと思います。
EuSARCはヨーロッパ全域の肉腫(sarcoma)研究者と臨床医からなる「Europe‑wide group of dedicated scientists and clinicians」を指す名称で、2017年からワークショップとして始まり、年1回ヨーロッパの様々な国でEuSARC meetingが開かれています。ヨーロッパの若手肉腫研究者も多く集っているようです。 筆者は大学院の骨代謝グループ(ABONE)所属しており、腫瘍班で肉腫モデルマウスの骨代謝について研究しています。指導医である土江先生から本学会への参加のお話を頂きました。
本会ではいくつかの団体や企業から研究助成金が用意されており、筆者はBone Cancer Research Trust(イギリス肉腫研究の慈善団体)からの渡航助成金であるTravel Grantに選出して頂きました。このような賞を獲得できたのも、ひとえに常日頃から研究の御指導をしてくださる宮腰教授、土江先生ならびにABONEの先生方のおかげと思っております。Poster Awardの受賞とはなりませんでしたが、本会を通して非常に貴重な経験をさせて頂き、誠に感謝申し上げます。