学会レポート」カテゴリーアーカイブ

第43回日本骨代謝学会学術集会(久田朱里)

2025年7月24日〜7月26日,熊本県の熊本城ホールで,熊本大学大学院生命科学研究部整形外科教授の宮本健史会長のもと, 第43回日本骨代謝学会学術集会が開催されました. 秋田大学からはポスター発表4題, 口演3題と多数採択されており, A-Boneの研究に対する熱意と勢いを感じました.

また, 自分の研究に関連して、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症に関する最新の知見を聴くことができ, 研究に対するモチベーションが上がり良い刺激になりました.

会場では, スタンプラリーが開催されており, 集めて抽選会に参加したところ特賞のくまモンのぬいぐるみが当たりました!熊本の街は至るところにくまモンがいて, 改めてくまモンの人気を感じ, 学会に参加したいい思い出の品となりました.

今回の学会で勉強したことを活かし, より一層研究活動に力を入れていきたいと思います.引き続きご指導ご鞭撻のほど, よろしくお願い申し上げます.

ヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025) 参加報告(佐藤貴洋)

2025年6月25日から28日まで,フィンランド・ヘルシンキにて開催されたヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025)に参加してまいりました.北欧の初夏は日が長く,23時を過ぎても空が明るい時間が続いているのが印象的でした(残念ながら緯度が足りず白夜とまではなりませんでした).滞在期間の半分は雨が降り,晴れても気温は上がらず,肌寒さを感じる気候でもありました.

今回の学会には,湯浅悠介先生と一緒に参加いたしました.会場に着いてまず目に入ったのは,日本ではまだ導入されていない医療機器の並ぶ展示ブースでした.CM関節に対するTHAのような人工関節や,遠隔操作のロボット顕微鏡など,日本の学会では見たこともない機器が展示されておりました.そんな中,日本企業であるMitakaも出展しておりました.そのブースでは,Mitakaのマイクロ顕微鏡のほかに,日本製のマイクロ器械も用意されており,実際に血管吻合の体験もさせていただきました.日本人の緻密なものづくりの精神を異国の地で改めて実感する機会となりました.

日本からの参加者も多く見られ,その中でも札幌医科大学の花香恵先生と現地で交流させていただきました.一方で,やはり言語の壁は依然として高くそびえ立っていることを実感しました.講演の内容は聞いても理解できず,今後の課題と感じました.しかし,ワークショップやウェルカムレセプションへ参加し,短時間ながらも異国のドクターたちと直接コミュニケーションを取ることができたのは非常に貴重な経験でした.言葉を越えて共有できる「手」の情熱に,改めて国際学会の意義を感じました.

学会の合間には,フィンランドの観光も楽しむことができました.フィンランド文化の象徴でもある本場のサウナを体験し,世界遺産であるスオメリンナ島を散策し,タンペレ市にあるムーミン美術館も訪れることができました.また,現地の食文化にも触れることができ,ヘルシンキ名物のサーモンスープや,ラップランド地方のトナカイ料理を味わうなど,まさに五感でも北欧を堪能できる滞在となりました.

今回の国際学会の参加は,整形外科専攻医になる前に医局で連れて行ってくださったAAOS以来であり,整形外科医となってからは初めてのものでした.その頃よりは主体性を持って学会参加ができたかなと思っておりますが,言語の未熟さにより,まだまだと感じる部分もありました.やはり,国際学会を通して英語力の大切さを再認識することができました.

今回得られた学びを今後の診療や研究に還元できるよう,引き続き精進してまいります.最後に,長期間の不在になるにもかかわらず快く送り出してくださった相澤俊朗先生,小滝優平先生,いつもご指導頂いている宮腰教授はじめ医局の先生方,AHGメンバーの先生方に深謝申し上げます.

APSS-APPOS-MSS in Malaysia 2025(佐藤千晶)

2025年6月20日~22日,マレーシア・クアラルンプールで開催された学会に,本郷道生教授,尾野祐一先生,佐藤千晶の3名で参加してきました.私たちは今回,ポスター発表という形で日頃の研究成果を報告させていただきました.多くの日本の他大学,海外の先生方と意見交換を行うことができ,大変有意義な経験となりました.

本学会では,北海道大学の鐙邦芳名誉教授による椎体間固定および脊柱変形矯正に関する歴史的な考察が特に印象的でした.脊椎手術の歩みを深く振り返る内容であり,現代の治療戦略における基礎を改めて認識することができました。

また,今回の学会長であるProf. Kwan Mun Keong にご挨拶させていただく機会を頂きました。当病院の奥山名誉院長と学会長とは旧知の間柄とのことで、記念に一緒に写真も撮っていただきました.

今回,私にとってアジアの国際学会参加は初めての経験でした.会場,発表ではAI技術や手術支援ロボットの最新の活用例などが多数紹介されており,アジア全体の技術発展のスピードと熱量に大きな刺激を受けました.

今後もこのような国際学会への参加を通じて,秋田大学整形外科として最新の知見を学んでいくと同時に,地域医療の発展にも繋げていければと考えております。

日本が誇るレジェンド、鎧先生と。

APSS学会長のProf. Kwan Mun Keong と。

第45回日本骨形態計測学会(浅香康人)

「ロコモティブシンドロームの対義語」こと浅香です。第45回日本骨形態計測学会が6月26日から28日にかけて大宮ソニックシティで開催されました。

初日には骨形態計測の基礎的な内容に関するハンズオンセミナーが開かれ、当講座からも大学院生が参加させていただき、研究の基本となる部分について詳細に学習させていただきました。2日目以降の口演発表では医学系の研究室以外にも全国の歯科系や工学系の研究室から数多くの演題が持ち寄られ、それぞれ独自の観点から骨に関する研究の成果を発表し合いました。幸運なことに、ここで発表させていただいた私の演題が日本骨形態計測学会若手研究者賞に選出され、表彰状をいただくことができました。

地道に継続してきたことが学術的に認められたと感じ大変嬉しく思いました。これも宮腰教授をはじめとする講座の皆様のご指導の賜物と存じております。今回の受賞を励みに、より一層研究活動に力を入れていきたいと思います。引き続きご指導をいただけますようお願い申し上げます。

ISAKOS 2025参加報告(石垣佑樹)

2025年6月8〜11日にかけてドイツのミュンヘンでISAKOS:International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports Medicineが開催されました。秋田からは能代厚生医療センターの塚本泰朗先生、河原木剛先生、大曲厚生医療センターの高橋靖博先生、大学から筆者の計4人が参加させていただきました。また、ISAKOS参加後には、現在フランスはボルドーに留学されている赤川学先生のところへ訪問させていただき、手術見学などをさせていただきました。とても充実した時間を過ごすことができました。旅行記ということで、ミュンヘンやボルドーで過ごした時間を簡単にご紹介させていただこうかと思います。

・Day1

羽田からミュンヘンへのフライトでしたが、搭乗待ちをしていると各大学の先生が同じ便の搭乗待ちをされていました。当教室からは4人の参加でしたが、他大学は10人以上参加しているところもあり、秋田との違いに驚かされました。フライトは某国の上空は飛行できないということで北極上空を飛行しなければならず、以前よりは長いフライト時間となっているようでした。日本にいると気にも留めていなかった国際情景を感じました。ミュンヘン到着後はAirbnbで借りたアパートへ。素敵なアパートを借りることができました。皆様も海外学会参加時にはご利用してみてはいかがでしょうか?また、到着後はホフブロイハウスへ!ミュンヘンの観光といえばまずはここのビールを飲みに行くようです。とても広いフロアで、音楽を聴きながら現地の人も陽気にビールを飲んでいました。サイズにも驚きましたが、現地で飲むビールは最高に美味しかったです。料理もビールが進む料理でした。

・Day2

この日はISAKOS会場へ!会場ではいろいろな言語が飛び交っており、国際学会ということを実感しました。秋田からは塚本泰朗先生の演題が採択されていましたがその他は演題がなく、他大学のように秋田から多くの演題が採択されるように研究を頑張ろう、とモチベーションになりました。また、この日はちょうどUEFAネーションズリーグの決勝がミュンヘンで開催されており、試合観戦に行って来ました。筆者は数回しかサッカー観戦をしたことがありませんが、規模の違いに圧倒されました。スペインとポルトガルの試合でしたが、各国のサポーターの熱気は凄く、試合もPKまでもつれ込んだ名勝負でした!一生に一度かもしれない経験をすることができました。

・Day3

この日はキリストの生誕祭ということで、ドイツの祝日に当たる日でした。法律でデパートやスーパーなどのショッピングができる施設は休業が義務付けられており、カフェやレストランの営業のみでした。他の大学の先生と食事をご一緒する機会があり、臨床や留学のことなど色々とお話を聞かせていただきました。やはり食事はビールと肉料理がメイン。そろそろドイツ料理に飽きてくる頃でした…笑

・Day4

この日はボルドーへ移動。ボルドーの最初の印象はとにかく暑い!ワインの名産地ですが、美味しい葡萄の栽培に適した気候なのかと思いました。空港内にはワインのボトルのモニュメントなどもあり、ワインの街なのだと感じました。天気も良く、街並みはよく想像するヨーロッパそのもので、人口は約26万人とのどかな街でした。 赤川先生と半年ぶりに再会を果たしましたが、お元気そうで安心しました。この日は、赤川先生の留学先のボスであるRiviere先生と食事をご一緒する機会を頂きました。Kinematic Alignmentに関して大変著名な先生ですが、気さくな先生でした。臨床のことだけでなく、ご自身のFellow shipの経験、研究のことなど教えていただきました。日本とは全く違った文化で驚くことかりでした。

・Day5

 この日は赤川先生の留学先であるClinique du SportでCharles Rivière先生の手術を見学をさせていただきました。早朝から手術を開始しており、この日はUKA、TKA×2の3件の手術でしたが、お昼過ぎには手術が終了していました。手術時の文化の違いはあるかもしれませんが、働き方改革が進む日本においては見習うべきところも多いのではないかと感じました。手術手技も洗練されており、今回学んだことを日本に帰ってから実践していきたいと思います。

・Day6

ヨーロッパ滞在の最終日。14時頃の便で帰国するため朝から観光をしました。ボルドーで一番大きな市場いきましたが、チーズを販売している店が多かったです。フランスではチーズを食事の時にワインと一緒に楽しむようでした。また、この地域では、牡蠣の養殖がされており、朝から牡蠣を食べることができました。日本の牡蠣を養殖しているとか。牡蠣とワインを楽しんでから帰国しました。

手短に書くつもりが、紹介したいことがたくさんあり長くなってしまいました。1週間の滞在でしたが、大変充実しておりあっという間に時間が過ぎてしまいました。今回の国際学会や海外の施設見学を通じて、国内のみでなく国外へも視野を広げることが重要だと感じました。1週間と短い時間でしたが、モチベーションアップに繋がりました。 自分もまだまだ若手の分類だと思っておりますが、膝分野に興味を持ってくれている若手の先生もお誘いして、国内・国際学会への登録演題を増やしてASAKGを盛り上げていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

海外学会参加報告 in EuSARC 2025(中西真奈美)

2025年6月2日~6月10日にEuSARC 2025に参加してきましたので報告します。

EuSARCはヨーロッパ全域の肉腫(sarcoma)研究者と臨床医からなる「Europe‑wide group of dedicated scientists and clinicians」を指す名称で、2017年からワークショップとして始まり、年1回ヨーロッパの様々な国でEuSARC meetingが開かれています。ヨーロッパの若手肉腫研究者も多く集っているようです。 筆者は大学院の骨代謝グループ(ABONE)所属しており、腫瘍班で肉腫モデルマウスの骨代謝について研究しています。指導医である土江先生から本学会への参加のお話を頂きました。

今年のEuSARCは6月5日~7日にイタリアのベネチアで開催されました。会場は、本島から船で15分ほど離れたところにあるサン・セルヴォーロ島の会議場です。ごく小さな島ですが公園もあり緑豊かで、会議場の建物はベネチア国際大学のキャンパスとして使用されているようです。ひとつの部屋で研究会のように近い距離で集い、3日間みっちりとスケジュールが組まれた学会でした。 演題はポスター採択でしたが、筆者はFlash Talkにも割り当てられていたため、およそ5分間の口頭発表も行いました。英語での研究会・学会発表は初めてでしたので非常に緊張しましたが、聴講者の方々も真剣に聞いてくださり大変嬉しく思いました。無事に終えることができ安心しております。

本会ではいくつかの団体や企業から研究助成金が用意されており、筆者はBone Cancer Research Trust(イギリス肉腫研究の慈善団体)からの渡航助成金であるTravel Grantに選出して頂きました。このような賞を獲得できたのも、ひとえに常日頃から研究の御指導をしてくださる宮腰教授、土江先生ならびにABONEの先生方のおかげと思っております。Poster Awardの受賞とはなりませんでしたが、本会を通して非常に貴重な経験をさせて頂き、誠に感謝申し上げます。

学会以外では、北イタリアを中心にたくさん観光しました。30度を超える日もざらでない真夏日続きでしたが、ミラノ、ベローナ、学会開催地のベネチア、そして土江先生がかつて留学されていたボローニャ・リッツォーリ病院にも足を運びました。中でも印象に残ったのは、ガルダ湖のほとりに位置する世界遺産の都市ペスキエーラ・デル・ガルダです。緑色の湖がとてもきれいな素敵な場所で、癒されました。また、個人的なお気に入りはベネチアンガラスで有名なムラーノ島にあるムラーノガラス美術館です。色とりどりの綺麗なガラス細工や美術品がたくさん飾られており、何時間でも眺めていられると感じました。イタリア飯はどれを食べても美味しく、カルボナーラやペスカトーレなどのパスタは勿論、アマローネワインで煮込んだリゾットや、山盛りの生ハムなど感動の連続でした。アペロールスプリッツや本場の赤ワインも堪能できました。

終わってみればあっという間でしたが、濃い9日間を過ごし、海外学会での発表という貴重な経験をさせて頂きました。医局の皆様には心より御礼申し上げます。まずはしっかりと学位研究を形にし、今回の経験を活かして、臨床の場面でもリサーチマインドを忘れず精進したいと思います。

医局の先生方は現在も、ヨーロッパやマレーシアなど各国で学会活動を行っている最中ですし、留学されている先生もおります。学外の同門の先生方も積極的に海外学会へと足を運ばれています。研修医の先生や学生の皆様、興味がある・話を聞きたいなどありましたらいつでもご連絡ください。お待ちしております。

学会場にて。

ベローナのアレーナ(左)とペスキエーラ(右)

ムラーノガラス美術館

整形外科単科病院 Rizzoli病院(左)  右は医局研究棟。

美味しいイタリア料理をみんなで頂きました

第122回東北整形災害外科学会(森下耀)

2025年6月6日〜7日にかけて、第122回東北整形災害外科学会(会長:新潟大学整形外科 川島寛之先生)が、朱鷺メッセ(新潟市)にて開催されました。当教室からも多数の演題が採択され、各セッションでは活発な議論が交わされ、盛況のうちに幕を閉じました。

初日の朝6時からは恒例の親善野球大会が開催され、今回は東北大学との対戦となりました。序盤に2点を先制するも、終盤に追いつかれ、延長戦の末、惜しくも敗戦となりました。

大内先生・泉先生の好投、杉村先生・阿部和伸先生・東條先生の好守が光る好ゲームとなりました。惜しくも勝利には届きませんでしたが、来年こそは初勝利を目指したいと思います。

宮腰教授をはじめ、多くの先生方に応援にお越しいただき、晴天のもと、和やかな雰囲気の中で試合を楽しむことができました。 私自身はセカンドで途中出場しましたが、今年もエラーでチームにご迷惑をおかけしてしまいました。

学会では、当教室から多彩な演題が採択されました。中でも、医学科6年生の武藏聖治君は学生セッションにて「特発性側弯症術後成績の男女間比較」と題して発表を行いました。事前準備から当日の質疑応答に至るまで非常に丁寧かつ堂々としており、多くの先生方から高い評価をいただきました。惜しくも受賞は逃しましたが、その完成度の高さに、感銘を受けました。

また、当教室の久田朱里先生が、東北整形災害外科学会 Travelling Fellowship に選出されました。心よりお祝い申し上げます。

来年の第123回大会に向けて、さらに充実した発表と、念願の野球勝利を目指して準備を進めてまいります。 今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

第98回日本整形外科学会学術総会(森下耀)

2025年5月22日(木)から25日(日)にかけて、東京国際フォーラムおよびJPタワー ホール&カンファレンスにて開催された第98回日本整形外科学会学術総会に参加いたしました。本総会は、北海道大学大学院医学研究院整形外科学教室の岩崎倫政教授を会長に迎え、2010年以来15年ぶりの東京開催となりました。

本学会では、当教室から多数の演題が採択され、各分野でご活躍の先生方が発表されました。宮腰教授の教育研修講演とランチョンセミナーをはじめ、先輩方の発表から多くを学ぶことができました。私自身は初日朝8時からのセッションで発表を行いました。後述するモルック大会の直後であり、発表もモルックの試合も緊張の連続でした。

学会初日には、上野の「韻松亭」にて同門会が開催され、多くの同門の先生方が一堂に会しました。美味しい料理を囲みながら、先輩方や同期、後輩との交流を深め、日頃なかなか得られない臨床や研究の話に花が咲きました。同門としてのつながりを再確認し、今後のモチベーションを高める貴重な機会となりました。

今年の親善スポーツ大会では、野球・サッカーに加えモルック大会が新たに開催されました。当教室からは「秋田ノーザンモーリーズ」として出場しました。

大会結果

予選リーグ:2連勝で1位通過

決勝トーナメント
1回戦:北里モルック倶楽部に100-13で快勝
準々決勝:アヴェニール阪大と100-80の接戦を制す
準決勝:女子医大キックバックスに敗北

最終成績:第3位

惜しくも優勝には届きませんでしたが、秋田大学代表として粘り強く戦い抜くことができました。木島先生、木村先生、村田先生、富永先生、石垣先生とともに、「モーリーズ」として今後も活動を継続していきたいと思います。

また、2日目の夕方に行われた「7m王決定戦」では、石垣佑樹先生が見事優勝、富永先生がベスト5という好成績を収めました。そろそろ秋田ノーザンガッキーズにチーム名が変更されないか不安な私です。おめでとうございます!

本学会には5名の研修医が参加し、整形外科への高い関心を示してくれました。久田先生、秋山先生は女性の先生たちを引き連れて、アフタヌーンティーに行っていました。私も整佑会を今後さらに盛り上げていくためにも、引き続き勧誘活動に尽力していきたいと思います。

第99回日本整形外科学会学術総会は、2026年5月21日(木)〜24日(日)に神戸コンベンションセンターにて開催予定です。秋田大学からさらに多くの演題が採択され、神戸の地でも互いに切磋琢磨できることを願っております。私自身も、連続採択・発表継続を目指して、日々研鑽とモルックの練習を重ねてまいります。

第69回日本リウマチ学会総会・学術集会(佐藤貴洋)

2025年4月24日から26日にかけて,第69回日本リウマチ学会総会・学術集会が博多で開催されました.AORAメンバーからは6名が発表を行いました.

今回は会場までの距離もあり,私は26日と27日のアニュアルコースレクチャーのみの参加となりました.また,25日の夜には,同じく秋田から参加されていた秋田大学第三内科の先生方と会食の機会をいただきました.内科の先生方から得られる情報は,我々整形外科にとって非常に貴重であり,今後はぜひ診療・研究の両面で連携を深めていければと感じました.

私にとって本学会への参加は昨年に続いて2回目となります.今回は,相澤先生がまとめられたデータをもとに,「PMRにおける治療不応例の検討」という題目で発表を行いました.ポスター発表ではありましたが,隣の演題も同じPMRに関するもので,内科の先生による発表でした.内科の視点でのデータのまとめ方は非常に参考になり,また,臨床における異なる着眼点についても多くの学びがありました.

昨年,地方会に初めて参加した際には,リウマチ学の入り口として非常に学びやすい会だと感じましたが,本会においても,基礎的な内容から専門的な話題まで幅広く学べる,とても有意義な機会であると感じました.来年も博多での開催が予定されているとのことですので,ぜひ後輩を連れて参加し,ともに学びを深めたいと思います.

第54回日本脊椎脊髄病学会学術集会(井上純一)

2025年4月16日から19日の期間で、幕張メッセで第54回日本脊椎脊髄病学会学術集会が開催されました。本会は北里大学医学部整形外科学主任教授の高相晶士会長のもと開催されました。

秋田大学整形外科の同門からは20演題の発表がありました。昨年よりも発表演題が増加しており、口演やポスター発表の会場で秋田大学がその力を発揮していました。

普段から診療にあたることが多い骨粗鬆症性椎体骨折についての演題も多く、超高齢化県の秋田県のみならず全国的にもその対応の必要性が高まっていると感じました。高齢者が対象となり、より小侵襲でかつより固定力を得るための手術戦略や研究が盛んに議論されておりました。明日からでも取り入れられる知識ばかりで非常に勉強になりました。また、新しい手術技術やその合併症に関するセッションもあり、手術手技の習得だけでなく、術中のトラブルシューティングに関してもしっかり学んでいく必要があると痛感しました。
今回の学会で得た知識やモチベーションを、日々の診療や研究に活かしていきたいと考えています。