スポーツ」カテゴリーアーカイブ

2025年夏 甲子園帯同(石垣佑樹)

第107回全国高等学校野球選手権大会(@阪神甲子園球場)が開催され、今年の秋田県代表としては、昨年度に続き2年連続8回目の出場となる金足農業高等学校が出場されました。当院(秋田大学医学部附属病院整形外科)からは、サポート業務の一環として帯同ドクターを派遣し、本年度は森下・石垣の2名が参加いたしました。

大会期間中は、選手の練習やケアに同席し、選手のコンディションについてチームスタッフや、同じく帯同されていた理学療法士の方々と意見交換を行う貴重な機会をいただきました。普段は診察室で患者様を診ることが多い私たちにとって、現場でのコンディショニングの雰囲気を肌で感じることができ、大変勉強になりました。

また、金足農業高等学校―沖縄尚学高等学校(沖縄県代表)の試合も観戦させていただきました。試合は0−1で惜しくも敗れましたが、手に汗握る熱戦であり、選手の皆さんの全力のプレーに胸を打たれました。この経験を糧に、金足農業高等学校のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

短い期間ではありましたが、帯同ドクターとして参加し、大変貴重な時間を過ごさせていただきました。今後も機会があれば、ぜひ再び参加させていただきたいと思います!

(下記に掲載した写真は金足農業高等学校に許可をいただいて使用しております)

開会式での金足農業の行進

ケア中の理学療法士の先生方

惜しくも敗れてしまいましたが、素晴らしい試合でした!!

秋田ノーザンモーリーズ活動報告(森下耀)

お久しぶりです。秋田ノーザンモーリーズです。 2025年7月6日、秋田県湯沢市で開催された「第4回こまちハート・オブ・ゴールド杯 モルック大会」に出場しました。今回は、私と富永先生、村田先生の少数精鋭(?)のメンバーでの参加。東北各地から24チームが集まる盛大な大会で、会場は終始大きな盛り上がりを見せていました。

予選リーグ

初戦は緊張もあり、敗戦…。第2試合では見事勝利! 1勝1敗で予選2位通過。見事、ベスト16進出を果たしました!

決勝トーナメント

1回戦では予選1位通過の強豪チームと対戦。立ち上がりは苦しみましたが、投擲を重ねるごとに調子を上げ、2セットを連取して勝利!ベスト8進出!

続く準々決勝では、予選で敗れた相手かつ、今大会の優勝チームとの再戦となりました。1セット目を先取するも、惜しくも逆転され敗退…。 その後の順位決定戦では1勝1敗となり、最終順位は第6位となりました!

今回は、長幡樹先生率いる「鳥海モルキーズ」も出場。由利組合総合病院の研修医を引き連れたチームで、なんと我々を上回る第4位という快挙を達成。秋田県内に新たなライバルが現れました!

今後は、鳥海モルキーズとも切磋琢磨しながら、技術向上を目指していきたいと思います。今大会では、秋田県のチームとしては最上位に進出することができました。今後も大会に積極的に参加し、医療にもモルックにも全力で取り組んでまいります!

鳥海モルキーズに敗れ意気消沈するモーリーズ…  今後は勝利を目指します!

第32回よこはまスポーツ整形外科フォーラム(浅香康人)

第32回よこはまスポーツ整形外科フォーラムが6月1日に東京たま未来メッセで開催され、会長の東海大学整形外科内山善康教授のご高配によりシンポジウムで講演の機会をいただきました。全国から元プロ野球選手の医学生や元オリンピック選手の医師が集結し「一流アスリートが医師を目指す理由」というテーマのもと討論を行いました。私自身は一流アスリートと呼ばれるには程遠い存在ですが、ボディビル競技の経験と医師としての経験を併せ持つ立場から、競技生活と医師生活の両立やスポーツ医学に対する自分の考え等をお話しさせていただきました。アスリートとして最前線で活動しながら医療に携わる方々の様々な考え方を耳にして、今後の競技人生や医師人生について改めて考える大変良い機会になりました。

特別座談会では元女子バレーボール日本代表の大友愛さんから、出産や大怪我を経てオリンピックで銅メダルを獲得されたご経験を伺いました。貴重なメダルの実物を見せていただき、またリハビリのリアルな過程を詳細にご講演いただき、大変感銘を受けました。

今回私のような若輩者を歴史ある研究会のシンポジウムにお招きいただいただけでも感謝に堪えないのですが、似顔絵入りの感謝状までご用意いただき、心から嬉しい気持ちになりました。また高いレベルでスポーツ整形外科の診療に取り組まれている多くの先生方との繋がりを得ることができ、私にとって非常に大きな財産となりました。文武両道で頑張る姿が、患者様やこれから医師を志す方々の心を動かすきっかけになれば幸いです。医師としてもボディビルダーとしてもまだまだ未熟ですが、どちらも向上心を持って日々取り組んでいきたいと思います。

秋田市野球肘検診 (村田昇平)

令和7年2月15日、秋田市で「野球肘検診」が行われ参加させていただきました。
秋田大学整形外科からは、本郷道生先生、成田裕一郎先生(南秋田整形外科医院院長)、木村竜太先生、湯浅悠介先生、村田が参加しました。

野球肘検診では我々がエコーでの肘検診を担当させていただき、理学療法士、作業療法士の先生方よりエコー検診、投球フォームチェック、脊柱の評価、スイングスピード測定、投球スピード測定、体操の指導などを行いました。

野球肘には、内側型と外側型があります。
特に「外側型」の離断性骨軟骨炎は、最初はあまり痛みを感じなくても、気づかないうちに進んでしまうことがあります。ひどくなると手術が必要になったり、野球を続けられなくなってしまうこともあります。 野球肘検診は、野球を頑張るみなさんが、これからも長く楽しくプレーできるようにするための大切な機会と考えています。
野球だけでなく、これからの人生でいろいろなことに挑戦できるよう、体を大切にしてほしいと思います。
参加してくれたみなさんがこれからケガせず、どんどん成長していけることを願っています。

日本パラスポーツ医養成講習会 (浅香康人)

2月22日に大阪市長居障がい者スポーツセンターで行われた日本パラスポーツ協会公認パラスポーツ医養成講習会に参加してきました。秋田はモサモサと雪が降っており、往路復路ともに飛行機が無事に飛ぶかという懸念がありましたが、無事に行って帰ってくることができました。

今回秋田県からは私と富永先生の2名が参加し、これで秋田県の認定パラスポーツ医は合計7名になります。2021年の東京オリンピック・パラリンピックを機に国内の様々なパラスポーツが盛り上がりを見せていますが、パラスポーツ選手にとってメディカルサポートというものが非常に重要であることを認識する必要があります。パラスポーツ選手が抱える障がいには様々な種類があり、四肢の不自由や視覚、聴覚など多種多様です。これらに関する医学的な知識をもった認定医がサポートを行うことで、選手の皆さんが安心して競技を楽しむことができる環境を築くことができます。

講習会では講義のほかに車椅子バスケットボールとボッチャの体験をさせていただきました。実際にやってみると特にバスケットボールでは車椅子を漕ぎながらドリブルをするのが本当に大変でした。しかも通常のバスケットボールと同じ高さにゴールがあるため、車椅子に座っている分ゴールが遠くなります。今までテレビでしか見たことがありませんでしたが、激しいぶつかり合いをしながらこんなに大変なことをやっている選手のすごさを実感しました。

また全国各地から様々な背景をお持ちの先生方が集まっており、交流をして新たな繋がりが生まれたことも非常に嬉しいことでした。こういった繋がりを大切にし、県内のみならずもっと大きな規模でもアスリートの皆様をサポートしていけたら幸いです。

第32回秋田県スポーツ医学研究会(富永健太)

2025年2月15日に第32回秋田県スポーツ医学研究会がWeb開催されました。

まずシンポジウム1として木村竜太先生より「肢体不自由者のスポーツ―登山編―」をご講演いただきました。

木村先生が取り組んでいる肢体不自由者のサポート活動をご紹介いただき、その多様性にとても驚かされました。ご講演の中で山岳ナースが秋田県内に1人だけというお話がありましたがパラスポーツ医も県内に5人だけでありメディカル面でのサポート体制は今後まだまだ伸びしろがある分野だと感じました。自分も現在パラスポーツ医講習を受講中であり今後何かお手伝いができればと思います。

シンポジウム2は筆者の研究内容を紹介させていただきました。今後論文化し、さらに研究として発展させていければと思います。

特別講演Ⅰとして東京慈恵会医科大学葛飾医療センター整形外科 教授 窪田誠先生に「足のスポーツ障害・外傷―Windlass Mechanismと足部の諸問題を中心に」というテーマでご講演いただきました。

足部疾患はなかなかマニアックな部分も多く難しい部分がありますがとてもわかりやすくご講演いただき知識を整理することができました。

なかでも強剛母趾やフライバーグ病と内側縦アーチの関連はこれまで意識したことがなかった部分であり今後目が離せない研究分野だと感じました。

特別講演Ⅱとして秋田大学大学院医学系研究科医学専攻 病態制御医学系 精神科学講座 教授 三島和夫先生に「運動、アスリート、そして睡眠の深い関係」というテーマでご講演いただきました。

アスリートにとって重要な“睡眠”について様々なトピックを交えてご紹介いただきましたが、怪我との関連やムズムズ脚症候群、女性アスリート特有の問題などどれもとても興味深い内容でした。特にNBA選手を対象とした研究で夜間にSNS投稿をすると翌日のパフォーマンスが低下するというものはアスリートに睡眠の大切さを伝えるのにとてもよいものだと感じました。

整形外科医だけではなく内科の先生方もご参加いただけるこの会はとても貴重な交流の機会だと思います。

今後さらに発展させていけるように自分も尽力できればと思います。 共催いただいた秋田県医師会・久光製薬株式会社様、ご後援いただいた秋田県スポーツ協会の皆様にもこの場を借りて深謝いたします。

第4回東北サッカードクター会(尾野祐一)

2024年11月23日に秋田市で第4回東北サッカードクター会が開催されました。この会は、
東北のプロサッカーチームのドクターが集まって親睦を深める会です。前半は秋田市の体
育館をお借りして、フットサルを行いました。19名が参加しましたが、サッカードクター
ということで、サッカー経験者が多く、白熱した試合を繰り広げました。後半は、さとみ
温泉での懇親会です。飲食を楽しみながら、症例検討会を行って熱い議論も交わしました


2024年11月現在、J1リーグには東北のチームはいない状況です。他地域に比べ、サッカー
は後塵を拝していますが、メディカルでの連携を深めて、東北のサッカー会を支え、いず
れは東北から数チーム、J1リーグに在籍するような状況になってほしいと願っています。

第98回日整会親善サッカー大会東北予選(尾野祐一)

2024年10月5日~6日に日整会親善サッカー大会東北予選が秋田で開催されました。秋田大学は、コロナ感染時期の活動中止などもあり、実に6年振りの参加となります。今年は6大学が参加し、トーナメント形式で2日間に分けて試合が行われました。

秋田大学は、組み合わせの結果2日目からの参戦となり、勝ち上がってきた弘前大学と試合です。

結果は・・・0-8の大敗でした・・・。戦力差を痛感しました。初参加の間杉先生、長岡先生がゴールの匂いをするプレーをみせてくれたので、今後に期待です。

大敗したものの、秋晴れの中、芝生の上でサッカーをやれたのは非常に楽しかったです。新戦力の加入を願いつつ、来年も頑張りましょう!!

令和5年度職員バレーボール大会 (渡辺 学)

2023年10月23日に約4年ぶりとなる職員レクリエーション行事が開催されました。今年はバレーボール大会という事で医局から木村先生、佐藤先生、河原木先生と自分が参加してきました。

バレーは半月板やACL損傷、アキレス腱損傷などの怪我が多い競技であり入念な準備運動を行ったうえで試合に臨みました。18時30分から第1試合開始でしたが、開始時間に人数が足りず1回戦の1セット目は不戦敗という結果でした。しかし途中から人数がそろったため2セット目から通常通り試合を行い、見事に逆転勝利をつかみました。

決勝では河原木先生の鋭いスパイクが炸裂しポイントを重ねていきましたが、相手の巧みなカバー力を前に決めきれない展開もあり、次第にこちらのミスが目立つようになりセットを取られてしまいました。2セット目はサーブとブロックで点を重ねて相手に試合展開を作らせず取る事が出来ましたが続く3セット目も相手のチームワークに翻弄され取り切ることができませんでした。

結果は準優勝という悔しい結果でしたが、看護師さんたちと一緒にスポーツをすることで交流を深めることができました。病院での勤務は多職種連携が必須でありチームワークが大事なためバレーボールにも通ずるところがあるかと思います。今後より一層看護師さんたちを含めスタッフと協力し勤務に励んでいきたいと思います。 もちろん次回の大会では優勝できるよう練習にも励んでいきたいと思います!

第105回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)帯同③(阿部寛道)

8月7日〜11日まで第105回全国高等学校野球選手権大会の秋田県代表 明桜高校野球部硬式野球部に帯同させていただきました。

初戦が8月12日ということで、初戦に向けて秋田県内で理学療法士として働く方々と共に、選手たちのコンディショニング、ケアの他、全身状態の確認を行いました。ホテルの一室に設けられたコンディショニングルーム内は非常にリラックスした空間となっており、練習の疲れを癒す最適な場であったと思います。

スポーツの場で活躍するPTの方々の姿を今回の帯同で初めて目の当たりにし、自分自身非常に勉強になり、そして刺激になりました。大変貴重な5日間だったと実感しております。

結果は残念ではありましたが、勝利を目指して直向きにプレーする高校球児たちの姿に胸をうたれ、感動しました。今後もそれぞれの目標に向かって突き進んでくれることを期待しています。