第32回よこはまスポーツ整形外科フォーラム(浅香康人)

第32回よこはまスポーツ整形外科フォーラムが6月1日に東京たま未来メッセで開催され、会長の東海大学整形外科内山善康教授のご高配によりシンポジウムで講演の機会をいただきました。全国から元プロ野球選手の医学生や元オリンピック選手の医師が集結し「一流アスリートが医師を目指す理由」というテーマのもと討論を行いました。私自身は一流アスリートと呼ばれるには程遠い存在ですが、ボディビル競技の経験と医師としての経験を併せ持つ立場から、競技生活と医師生活の両立やスポーツ医学に対する自分の考え等をお話しさせていただきました。アスリートとして最前線で活動しながら医療に携わる方々の様々な考え方を耳にして、今後の競技人生や医師人生について改めて考える大変良い機会になりました。

特別座談会では元女子バレーボール日本代表の大友愛さんから、出産や大怪我を経てオリンピックで銅メダルを獲得されたご経験を伺いました。貴重なメダルの実物を見せていただき、またリハビリのリアルな過程を詳細にご講演いただき、大変感銘を受けました。

今回私のような若輩者を歴史ある研究会のシンポジウムにお招きいただいただけでも感謝に堪えないのですが、似顔絵入りの感謝状までご用意いただき、心から嬉しい気持ちになりました。また高いレベルでスポーツ整形外科の診療に取り組まれている多くの先生方との繋がりを得ることができ、私にとって非常に大きな財産となりました。文武両道で頑張る姿が、患者様やこれから医師を志す方々の心を動かすきっかけになれば幸いです。医師としてもボディビルダーとしてもまだまだ未熟ですが、どちらも向上心を持って日々取り組んでいきたいと思います。