月別アーカイブ: 2026年1月

タイから脊椎外科研修の留学生(尾野祐一)

2026年1月18日から1月30日にかけて、タイより脊椎外科研修のため、Dr. Atikun Natee (ニックネームはAum)が秋田大学整形外科を訪問されました。
 Dr. Natee は現在、整形外科領域の臨床研修に従事している若手医師(インターン)で、脊椎外科をはじめ整形外科全般について研鑽を積んでいます。これまで当科を訪問したタイからの留学生の紹介をきっかけに、脊椎外科への関心を深め、今回の訪問が実現しました。

滞在中は、秋田大学医学部附属病院に加え、県内の関連医療機関にて脊椎手術の見学を行い、さまざまな手術手技について学んでいただきました。見学中は積極的に質問され、臨床への高い意欲が印象的でした。
 滞在期間、秋田は今シーズン最も寒い時期で、積雪量も多く、Dr.Nateeはあまりの寒さに驚いていましたが、週末には県外のスキーリゾートを訪れ、冬季の東北の自然にも触れたようです。

2026年3月および4月にも、タイから別の留学生の来訪が予定されています。今後も、海外からの研修受け入れを通じて相互交流を深め、教育・診療の質の向上に努めてまいります。

第36回東北脊椎外科研究会&第19回東北MIST研究会(木村竜太)

2026年1月24日(土)に仙台で第36回東北脊椎外科研究会(両角直樹会長、仙台西多賀病院)と第19回東北MIST研究会(熊谷玄太郎会長、弘前大学)が開催されました。

年1回、東北の脊椎における大イベントです。

東北脊椎外科研究会では、笠間史仁先生、橋本総先生、東海林諒先生、泉隼先生、岡本憲人先生、工藤大輔先生、菅原聡馬先生、山羽健士郎先生、小滝優平先生(発表順)が発表しました。

そして大トリをつとめた小滝優平先生が若手優秀演題賞を獲得されました。(演題名:3次元体幹筋骨格モデルを用いたKnee-Spine Syndromeの検討 )

表彰式では昨年の若手優秀演題賞受賞の東海林諒先生が、前会長の沼田徳生先生より表彰されました。

小滝先生、東海林先生おめでとうございます!

1日中熱いディスカッションが続きましたが、翌日には東北MIST研究会が開催されました。

テーマは「脊椎外科にも優しいMIST」です。

秋田から佐藤千晶先生が「脊椎外科を始めてみてー女性医師の立場からー」というタイトルで発表し、Best Presentation Awardを獲得されました。おめでとうございます!

(佐藤先生は交通機関の影響で不在のため笠間先生が代理で受け取りました。佐藤先生、後ほどお届けします。)

特別講演では、岡山大学の鉄永倫子先生、獨協医科大学の山内かづ代先生から、女性脊椎外科医が増えるためにはどうすればいいか、データやご経験をもとにお話いただきました。

ぜひ秋田大学整形外科の女性医師がもっと活躍できる場になれるように精進してまいります。

真冬の厳しい時期ではありますが、また来年の研究会でも秋田から多くの発表ができるよう頑張って参ります。

第26回OBMMG(中西真奈美)

2026年1月10日に、新宿パークタワーにて第26回OBMMG(Orthopaedics Bone and Mineral Metabolism Group)が行われました。今年のOBMMGは当学の宮腰教授が会長を務められ、骨代謝班の大学院生も多く参加しました。

一般演題は5題で、当学からは自分が基礎研究の発表をさせて頂きました。先行研究である笠間史仁先生の研究内容も併せて発表させて頂き、持ち時間20分は今までのどの学会よりも長く大変緊張しました。フロアの錚々たる先生方から厳しい質問が来るのではとヒヤヒヤしましたが、理路整然としたアドバイスやご指摘を頂き、自分自身大変勉強になりました。来月秋田にご講演に来て頂く防衛医大の堀内先生からは癌ロコモのタイプに絡めてモデルマウスの設定に関してご指摘を頂き、まさしくその通りだと感じました。今後の後輩たちの研究においても、モデルからしっかり考えなくてはならないと思いました。

ほかの一般演題は北里大、慈恵医大、産業医大、順天堂大からでしたが、どれもレベルが高く圧倒されました。順天堂大の山村先生がご発表されていたSIFKとOAの比較研究では、軟骨下骨やBML病変部位の微細構造から組織学的所見に至るまで詳細に評価されており、清書ではあまり見ることがない内容でしたので、大変勉強になりました。

特別講演では、「整形外科における次世代バイオマテリアルの展開:TiNbSn合金とOCP人工骨の研究と臨床応用」という題で東北大学の森優先生にご講演頂きました。従来のチタン合金の課題を見出し、高強度かつ低いヤング率(ただし熱で変化させることが出来る)を持つ金属として新たに開発し、ステムなどに応用されるとのお話でした。また、OCP人工骨に関してはゼラチンを用いることで扱いやすくなり、複雑な形状の骨欠損部でも隙間が埋まりやすくなるとのことで、とても良い材料と感じました。また、将来的には抗菌薬含有のスペーサーなどにも応用を考えており、化膿性脊椎炎や骨髄炎の治療もできればと仰っており、素晴らしい研究であると感じました。

情報交換会では、東都春日部病院の田中伸哉先生や長崎大の千葉恒先生をはじめレジェンドの先生方とお話をさせて頂き、たくさん刺激をもらいました。また機会があれば、今後もこの会に参加したいと感じました。

今後もリサーチマインドを忘れずに精進していきたいと思います。