月別アーカイブ: 2025年12月

第12回柔道医科学研究会(浅香康人)

秋大整形の筋肉代表、浅香です。 第12回柔道医科学研究会および第2回柔道救護担当者講習会が宮城県で開催され、当講座からは柔道部OBの私と木村先生が参加いたしました。

研究会ではシンポジウム「地方での柔道大会運営の現状」において、私から秋田県における柔道競技に対する救護活動の現状について発表をさせていただき、各県の取り組みや今後の課題などを共有する貴重な機会となりました。 全体を通して、柔道に関する様々な問題点や疑問点をテーマにしたユニークな演題が多くあり、大変勉強になりました。

救護講習会では、実際の試合において外傷等が発生した場合の対応について詳細に講義をしていただき、止血等の基本的な処置から脳震盪や頸椎損傷に対する適切な固定・搬送方法まで幅広く知識を深めることができました。

コンタクトスポーツである柔道にはどうしても外傷のリスクがつきものですが、適切な予防策を講じ、また外傷発生時の対応を明確にして入念な準備をしておくことで、選手の皆様が安心して競技に集中できる環境を作ることができるのではないかと改めて感じました。

引き続き我々秋田大学整形外科は県内スポーツに対する様々なサポート活動を行ってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

整佑会 令和7年度総会,第21回特別講演会

12月13日に、整佑会 令和7年度総会および第21回特別講演会が執り行われました。

総会では各決算報告や業績報告に加え、本年度入局してくれた大曲厚生医療センターの嵯峨聖矢先生と大沼優音先生に御挨拶頂きました。

本年度は、整佑会奨励賞を北秋田市民病院の佐藤貴洋先生と小滝優平先生が受賞されました。お二方の血と汗の結晶である学位研究の成果が、各々のご講演に表れておりました。

整佑会特別講演は、秋田大学の工藤大輔先生と、大曲厚生医療センターの畠山雄二先生にご講演を賜りました。工藤先生より「秋田県における脊髄損傷の疫学と治療の変遷」、畠山先生より「肩関節外科、脊椎外科医として34年間を振り返って」と題してご講演をいただき、入局から今日までの長い整形外科医人生の中で、先生方が心血を注いできた診療内容を聴くことが出来ました。

総会および特別講演会のあとは、病棟職員や他病院の先生方も含め忘年会を行い、お互いに一年の労を労いました。特に今年はクマの被害が多く、病棟スタッフも非常に大変だったことと思います。皆様大変お疲れ様でございました。

2026年も秋田大学整形外科、そして整佑会が一丸となって、より良い整形外科診療を目指して参ります。

第32回東北骨軟部腫瘍研究会(村田昇平)

12月6日、秋田大学整形外科が主幹となって開催された第32回東北骨軟部腫瘍研究会に参加させていただきました。本研究会は、希少がんである肉腫の診療について、東北・新潟・関東圏の先生方が一堂に会して議論する大変貴重な場です。今年も秋田大学をはじめ、岩手医科大学、弘前大学、山形大学、東北大学、福島県立医科大学、新潟大学、東京歯科大学など、多くの施設からご参加をいただきました。

本会の大きな特徴は、整形外科医、放射線科医、病理医が集まり、三領域の視点から同一症例について多角的に議論できる点にあります。今年も提示された症例はいずれも診断や治療方針に難渋する興味深いものばかりで、整形外科医が提示する臨床経過や切除縁、再建法に対し、放射線科医の先生が画像所見を詳細に読み解き、さらに病理医の先生が腫瘍の本質を踏まえた診断を示されることで、診断から治療へ至る過程が深く議論されました。

私は昨年に続き2回目の参加となりましたが、日常診療で整形外科医が判断に迷う点について、放射線科、病理の先生方から明解なコメントをいただける点は、今年も大変勉強になりました。

後半では宮腰教授の座長のもと、秋田大学臨床腫瘍学講座の柴田浩行教授より「骨転移診療を含む進行がん患者に対する薬物療法と支持療法」と題したご講演を賜りました。肉腫に対する化学療法のお話に加え、柴田教授がガイドライン作成ワーキンググループ長として携わられた骨転移診療に関するご解説もあり、非常に示唆に富む内容でした。

夜の懇親会では、各施設の先生方と肉腫診療についてさらに深い意見交換ができ、大変有意義な時間となりました。

研究会の開催・運営にご尽力いただいた土江先生、永澤先生、準備から片付けまで支えてくださった大学院生の先生方、医局の皆さまに心より御礼申し上げます。今回得られた学びを日々の診療へ活かし、明日からの臨床にも全力で取り組んでいきたいと思います。

第16回秋田県足の外科・創外固定研究会(富永健太)

2025年12月6日、秋田県総合保健センターで第16回秋田県足の外科・創外固定研究会が開催されました。

ミニレクチャーでは、市立横手病院の大屋敬太先生より「関節リウマチを伴う変形性足関節症の治療」についてご講演いただきました。RAを背景とした変形性足関節症に対する手術についてイリザロフを併用した軟部組織に愛護的な治療と感染対策についてわかりやすく解説していただきました。続いて、秋田大学医学部整形外科学講座の原田俊太郎先生より「Posterior Pilon Fracture の病態と治療戦略 〜Approachの選択とFixationの要点〜」というテーマでご講演いただきました。骨折型の理解、Modified PMアプローチの有用性、実際の症例提示など明日からの診療に活かせる内容でした。

メーカーセッションでは、市立角館総合病院の青沼宏先生による「誰でも使えるイリザロフ 創外固定器」が行われ、イリザロフの基本構造、組み立て方など基礎から丁寧に解説していただきました。

特別講演では、神戸大学医学部整形外科 関節温存・再建外科部門 特命准教授の神崎至幸先生より「きちんとなおせてますか? 捻挫と変形性足関節症」と題して、足関節捻挫、慢性足関節不安定症、変形性足関節症の治療戦略についてご講演いただきました。スポーツ現場で頻度の高い足関節捻挫の病態から最新の治療法を簡潔に整理していただきました。また変形性足関節症に関しては、StageによってTAA、骨切り、足関節固定と様々な治療法があるなかで豊富なデータをもとに分かりやすく解説していただきました。なかでもTAAに関しては日本一といっても過言ではない神埼先生の手術成績に感銘を受けました。臨床へ応用できる内容が多く1時間があっという間に感じるご講演でした。

開催にあたりご尽力いただいた先生方、スミス・アンド・ネフューの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

第3回日本膝関節学会(石垣佑樹)

2025年12月5日〜6日にかけて、アクリエ姫路にて第3回日本膝関節学会が開催されました。本学会は神戸大学大学院医学系研究科整形外科の黒田良裕教授が学会長を務められており、黒田教授は姫路城の城主も歴任した黒田官兵衛の末裔とのことです。学会の合間には、姫路城の天守閣にも登ってまいりましたが、この景色を見つめていた偉人の末裔が学会長を務められていると思うと、大変感慨深いものがありました。

秋田大学および関連病院からは、講演3題、ポスター4題の発表を行いました。来年度から同門の仲間として勤務予定である、大曲厚生医療センター初期研修医の大沼優音先生にもご参加いただき、ポスター発表を立派に務められました。また、留学からご帰国された赤川学先生は、今学会から本学会の評議員に就任されましたが、英語セッションにて留学中の研究内容を発表されており、その姿に、筆者自身もこのように発信できるよう精進せねばと身の引き締まる思いでした。

初日の夜には姫路市内にて同門会を開催し、遠方での開催にもかかわらず10名の先生方にご参加いただきました。膝を愛する仲間として、熱い議論を交わす貴重な時間となりました。

今後も膝グループからより多くの演題が採択されるよう、グループ一同、研鑽を積んでまいります。引き続きご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第35回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会(佐藤光)

第35回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会が福島県郡山で11月22日、23日の2日間で開催されました。北海道・東北地区から整形外科だけでなく、内科領域の先生方まで多くの方が参加され非常に盛況でした。今回小林志先生は座長を、当科からは5題の演題が採択されました。また、宮腰尚久教授が若手・医学生セッションの審査員を務められ、その若手・医学生セッションでは秋田大学第3内科の先生が最優秀賞を受賞し、大変すばらしい成績でした。

普段の診療では内科の先生方と交流する機会は少ないですが、今回の学会に参加し、リウマチ診療に対する考え方や治療方針など多くのことを学ぶことができました。また、整形外科のお話も多く、すぐに実践できる内容もあり、今後の診療に取り入れていきたいと思います。当科から参加された先生方にとっても非常に有意義な学会であったと思います。

数年後には秋田開催も控えているため、今後も精進して参ります!