月別アーカイブ: 2025年4月

第54回日本脊椎脊髄病学会学術集会(井上純一)

2025年4月16日から19日の期間で、幕張メッセで第54回日本脊椎脊髄病学会学術集会が開催されました。本会は北里大学医学部整形外科学主任教授の高相晶士会長のもと開催されました。

秋田大学整形外科の同門からは20演題の発表がありました。昨年よりも発表演題が増加しており、口演やポスター発表の会場で秋田大学がその力を発揮していました。

普段から診療にあたることが多い骨粗鬆症性椎体骨折についての演題も多く、超高齢化県の秋田県のみならず全国的にもその対応の必要性が高まっていると感じました。高齢者が対象となり、より小侵襲でかつより固定力を得るための手術戦略や研究が盛んに議論されておりました。明日からでも取り入れられる知識ばかりで非常に勉強になりました。また、新しい手術技術やその合併症に関するセッションもあり、手術手技の習得だけでなく、術中のトラブルシューティングに関してもしっかり学んでいく必要があると痛感しました。
今回の学会で得た知識やモチベーションを、日々の診療や研究に活かしていきたいと考えています。

令和7年度秋田大学整形外科合同歓迎会

令和7年度秋田大学整形外科合同歓迎会が2025年4月12日ANAクラウンプラザホテルで開催されました。今年は、大学院生4名、看護部6名、リハビリテーション科4名と多くの新入職員の方を迎えての開催となりました。

 例年よりも早い4月中旬での開催となり、まだ名前と顔も一致しない方も多かったのではないでしょうか。歓迎会を通じて親睦が深まり、皆さんで協力して秋田大学学部附属病院で一番仲の良い病棟になればいいなと思います!

 歓迎会中に行ったミニゲームは皆さん楽しんでいただけましたでしょうか?あんな人やこんな人の昔の写真を見ていただきましたが、こんな機会はなかなかないのではないでしょうか?懐かしい写真があった方も多かったようで、楽しんでいいただけたならよかったです。思い出に残るように写真を残すのは大事なことだと感じました。  今年度も無事に歓迎会を終えることができました。新入職員の方はまだまだなれないことも多いかと思いますが、無理をせず助け合いながら頑張っていきましょう。これからの新入職員の皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

歓迎会幹事 石垣 佑樹、久田 朱里

第68回 日本手外科学会学術集会 / 千馬誠悦先生が学会功労賞を受賞されました(中西真奈美)

2025年4月10日、11日に第68回日本手外科学会学術集会が開催されました。会場はパシフィコ横浜ノース、会長は横浜労災病院の三上容司先生です。 学会テーマは「Well-beingな手外科」で、近年注目の多いメノポハンドに関するセミナーやシンポジウム、義手や手外科に関する社会生活などに関するシンポジウムが開かれておりました。また、漫画「テノゲカ」の原作者である詩石灯先生と、漫画家の新井隆広先生とともに語らう会も企画されておりました。

整佑会同門からはおよそ7名の先生方が参加され、口演やオンデマンドポスターなどで各々の研究・症例発表を行いました。また、今回は市立横手病院から、冨岡先生と一緒にOTの柴田秀衡先生が参加して下さいました。以前は医師会病院で脳卒中のリハビリテーションを中心に、そして現在は冨岡先生に御指導を受けながら手外科領域のリハビリテーションを行われているとのことで、今回積極的に学会へ足を運んで頂いたとのことです。 同門会にもご参加いただき、ドクターとハンドセラピストという垣根を越えて、お互い勉強になりつつ楽しく親睦を深められたと感じました。

同門会会場では偶然にも、学会にいらしていた弘前大学整形外科の先生方にお会いしました。ご挨拶させて頂きつつ、同門の垣根を越えて語らい、楽しい時間を過ごさせて頂きました。 弘前大学の先生方、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

また、今回の学会では千馬誠悦先生が学会功労賞を受賞されました。長年、手外科医として診療にあたられただけでなく、日本手外科学会の進歩・発展・教育研修等に多大な貢献・寄与のあった先生に送られるまさに名誉ある賞です。長らく秋田の手外科を支えてきた千馬先生だからこその受賞であると感じております。われわれ後輩も、千馬先生の背中を追いかけてさらに精進していかなければと思います。千馬先生、この度は本当におめでとうございます。

来年の日手会は福岡で開催されます。今年よりも多くの演題を出し、秋田県手外科グループ皆で現地に集えるよう、頑張ってまいります。

学会功労賞を受賞された千馬誠悦先生

弘前大学の先生方と。

共同研究している秋田大学理工学部森雪乃さんが日本機会学会三浦賞を受賞

当科と共同研究をしている秋田大学理工学部システムデザイン工学科機械工学コースの森雪乃さんが股関節の有限要素解析の研究と複数の論文の審査の結果、日本機械学会三浦賞を受賞されました。

・World Journal of Engineering and Technology Vol.12 No.3, August 2024
Finite Element Analysis of Coronal Shear Fractures of the Femoral Neck: Displacement of the Femoral Head and Effect of Osteosynthetic Implants
Yukino Mori, Hiroaki Kijima, Mei Terashi, Takehiro Iwami, Naohisa Miyakoshi

・大腿骨頸部基部剪断骨折における骨密度治療の目標値を検討するための有限要素解析
森 雪乃, 木島 泰明, 寺師 芽衣, 巖見 武裕, 宮腰 尚久
臨床バイオメカニクス(1884-5274)45巻 Page112-120(2024.10)

「三浦賞」は、大学院機械工学系修了者で、人格・学業ともに最も優秀であると認められた学生に対して贈られる賞です。

森さん、誠におめでとうございます。