2025年6月8〜11日にかけてドイツのミュンヘンでISAKOS:International Society of Arthroscopy, Knee Surgery and Orthopaedic Sports Medicineが開催されました。秋田からは能代厚生医療センターの塚本泰朗先生、河原木剛先生、大曲厚生医療センターの高橋靖博先生、大学から筆者の計4人が参加させていただきました。また、ISAKOS参加後には、現在フランスはボルドーに留学されている赤川学先生のところへ訪問させていただき、手術見学などをさせていただきました。とても充実した時間を過ごすことができました。旅行記ということで、ミュンヘンやボルドーで過ごした時間を簡単にご紹介させていただこうかと思います。
・Day1
羽田からミュンヘンへのフライトでしたが、搭乗待ちをしていると各大学の先生が同じ便の搭乗待ちをされていました。当教室からは4人の参加でしたが、他大学は10人以上参加しているところもあり、秋田との違いに驚かされました。フライトは某国の上空は飛行できないということで北極上空を飛行しなければならず、以前よりは長いフライト時間となっているようでした。日本にいると気にも留めていなかった国際情景を感じました。ミュンヘン到着後はAirbnbで借りたアパートへ。素敵なアパートを借りることができました。皆様も海外学会参加時にはご利用してみてはいかがでしょうか?また、到着後はホフブロイハウスへ!ミュンヘンの観光といえばまずはここのビールを飲みに行くようです。とても広いフロアで、音楽を聴きながら現地の人も陽気にビールを飲んでいました。サイズにも驚きましたが、現地で飲むビールは最高に美味しかったです。料理もビールが進む料理でした。


・Day2
この日はISAKOS会場へ!会場ではいろいろな言語が飛び交っており、国際学会ということを実感しました。秋田からは塚本泰朗先生の演題が採択されていましたがその他は演題がなく、他大学のように秋田から多くの演題が採択されるように研究を頑張ろう、とモチベーションになりました。また、この日はちょうどUEFAネーションズリーグの決勝がミュンヘンで開催されており、試合観戦に行って来ました。筆者は数回しかサッカー観戦をしたことがありませんが、規模の違いに圧倒されました。スペインとポルトガルの試合でしたが、各国のサポーターの熱気は凄く、試合もPKまでもつれ込んだ名勝負でした!一生に一度かもしれない経験をすることができました。


・Day3
この日はキリストの生誕祭ということで、ドイツの祝日に当たる日でした。法律でデパートやスーパーなどのショッピングができる施設は休業が義務付けられており、カフェやレストランの営業のみでした。他の大学の先生と食事をご一緒する機会があり、臨床や留学のことなど色々とお話を聞かせていただきました。やはり食事はビールと肉料理がメイン。そろそろドイツ料理に飽きてくる頃でした…笑
・Day4
この日はボルドーへ移動。ボルドーの最初の印象はとにかく暑い!ワインの名産地ですが、美味しい葡萄の栽培に適した気候なのかと思いました。空港内にはワインのボトルのモニュメントなどもあり、ワインの街なのだと感じました。天気も良く、街並みはよく想像するヨーロッパそのもので、人口は約26万人とのどかな街でした。 赤川先生と半年ぶりに再会を果たしましたが、お元気そうで安心しました。この日は、赤川先生の留学先のボスであるRiviere先生と食事をご一緒する機会を頂きました。Kinematic Alignmentに関して大変著名な先生ですが、気さくな先生でした。臨床のことだけでなく、ご自身のFellow shipの経験、研究のことなど教えていただきました。日本とは全く違った文化で驚くことかりでした。

・Day5
この日は赤川先生の留学先であるClinique du SportでCharles Rivière先生の手術を見学をさせていただきました。早朝から手術を開始しており、この日はUKA、TKA×2の3件の手術でしたが、お昼過ぎには手術が終了していました。手術時の文化の違いはあるかもしれませんが、働き方改革が進む日本においては見習うべきところも多いのではないかと感じました。手術手技も洗練されており、今回学んだことを日本に帰ってから実践していきたいと思います。

・Day6
ヨーロッパ滞在の最終日。14時頃の便で帰国するため朝から観光をしました。ボルドーで一番大きな市場いきましたが、チーズを販売している店が多かったです。フランスではチーズを食事の時にワインと一緒に楽しむようでした。また、この地域では、牡蠣の養殖がされており、朝から牡蠣を食べることができました。日本の牡蠣を養殖しているとか。牡蠣とワインを楽しんでから帰国しました。

手短に書くつもりが、紹介したいことがたくさんあり長くなってしまいました。1週間の滞在でしたが、大変充実しておりあっという間に時間が過ぎてしまいました。今回の国際学会や海外の施設見学を通じて、国内のみでなく国外へも視野を広げることが重要だと感じました。1週間と短い時間でしたが、モチベーションアップに繋がりました。 自分もまだまだ若手の分類だと思っておりますが、膝分野に興味を持ってくれている若手の先生もお誘いして、国内・国際学会への登録演題を増やしてASAKGを盛り上げていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。