月別アーカイブ: 2025年7月

第43回日本骨代謝学会学術集会(久田朱里)

2025年7月24日〜7月26日,熊本県の熊本城ホールで,熊本大学大学院生命科学研究部整形外科教授の宮本健史会長のもと, 第43回日本骨代謝学会学術集会が開催されました. 秋田大学からはポスター発表4題, 口演3題と多数採択されており, A-Boneの研究に対する熱意と勢いを感じました.

また, 自分の研究に関連して、グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症に関する最新の知見を聴くことができ, 研究に対するモチベーションが上がり良い刺激になりました.

会場では, スタンプラリーが開催されており, 集めて抽選会に参加したところ特賞のくまモンのぬいぐるみが当たりました!熊本の街は至るところにくまモンがいて, 改めてくまモンの人気を感じ, 学会に参加したいい思い出の品となりました.

今回の学会で勉強したことを活かし, より一層研究活動に力を入れていきたいと思います.引き続きご指導ご鞭撻のほど, よろしくお願い申し上げます.

新入局!

7月14日(月)に、大曲厚生医療センター2年目研修医の嵯峨聖矢先生が入局のご挨拶に来てくれました!

嵯峨先生は秋田大学の男子バスケットボール部出身で、何年も前から整形外科への入局を真剣に考えてくださっていました。

今年の日整会・同門会にも参加してくれて、既に一医局員として馴染んでくれていたように思いますが

今回正式に入局を表明してくれて、みな嬉しく思っています。

嵯峨先生の今後のご活躍を祈念します!!

第57回日本医学教育学会大会 in Akita(尾野祐一)

2025年7月25日~27日に秋田市で開催された「第57回日本医学教育学会学術集会」に参加しました。その中のワークショップ「Aiming to Present at AMEE Workshop for Japan-based Medical Educators」では、当教室にStudent Assistantとして在籍している医学科4年生の鷺島史歩くんが発表を行いました。

このワークショップは、ヨーロッパ医学教育学会(AMEE)での発表を目指す日本の若手医師・教育者のための英語プレゼンテーション企画であり、英語での発表に対し、各大学のファシリテーターから建設的なフィードバックを受けられる貴重な場です。発表内容は必ずしも教育分野に限らず、将来的に海外での活躍を希望している鷺島くんにとって絶好のチャンスと考え、当教室から推薦しました。

研究発表は今回が初めてで、しかも英語での発表という非常にハードルの高い挑戦でしたが、鷺島くんは終始落ち着いた態度で、明瞭な発音と堂々とした姿勢で大変素晴らしい発表を行ってくれました。学会のわずか1週間前には統一試験もあり、忙しい中、勉強の合間を縫って発表準備と練習に取り組んできた努力がしっかりと実を結びました。

将来的に海外での臨床・研究にも興味を持っているとのことで、今後のさらなる成長がとても楽しみです。鷺島くん、本当にお疲れさまでした!

秋田ノーザンモーリーズ活動報告(森下耀)

お久しぶりです。秋田ノーザンモーリーズです。 2025年7月6日、秋田県湯沢市で開催された「第4回こまちハート・オブ・ゴールド杯 モルック大会」に出場しました。今回は、私と富永先生、村田先生の少数精鋭(?)のメンバーでの参加。東北各地から24チームが集まる盛大な大会で、会場は終始大きな盛り上がりを見せていました。

予選リーグ

初戦は緊張もあり、敗戦…。第2試合では見事勝利! 1勝1敗で予選2位通過。見事、ベスト16進出を果たしました!

決勝トーナメント

1回戦では予選1位通過の強豪チームと対戦。立ち上がりは苦しみましたが、投擲を重ねるごとに調子を上げ、2セットを連取して勝利!ベスト8進出!

続く準々決勝では、予選で敗れた相手かつ、今大会の優勝チームとの再戦となりました。1セット目を先取するも、惜しくも逆転され敗退…。 その後の順位決定戦では1勝1敗となり、最終順位は第6位となりました!

今回は、長幡樹先生率いる「鳥海モルキーズ」も出場。由利組合総合病院の研修医を引き連れたチームで、なんと我々を上回る第4位という快挙を達成。秋田県内に新たなライバルが現れました!

今後は、鳥海モルキーズとも切磋琢磨しながら、技術向上を目指していきたいと思います。今大会では、秋田県のチームとしては最上位に進出することができました。今後も大会に積極的に参加し、医療にもモルックにも全力で取り組んでまいります!

鳥海モルキーズに敗れ意気消沈するモーリーズ…  今後は勝利を目指します!

テレビ出演告知no.2「クマに対する防御姿勢は有効か?」

石垣佑樹先生、木村竜太先生、宮腰尚久教授が、秋田県と共同研究している「クマに対する防御姿勢は有効か?」につきまして、ふたたびTV放映のお知らせです。

先日、AKT 「LiveNewsあきた」内でインタビューを放送していただきましたが、

AABでもインタビューを放送していただくことになりました。↓↓↓

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7月16日(水)の18:15~の番組「トレタテ!」で放送予定

*その日に事件事故などの発生があった場合、放送日がずれる可能性あり

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県内外で、連日クマの目撃が続いています。

自身の安全のためにも、ぜひご覧いただき、いざという時に備えてください。

テレビ出演告知「クマに対する防御姿勢は有効か?」

石垣佑樹先生、木村竜太先生、宮腰尚久教授が、秋田県と共同研究している「クマに対する防御姿勢は有効か?」が、臨床整形外科7月号に掲載されます。

これに合わせて、

7月3日(木)18:09〜AKT 「LiveNewsあきた」内でインタビューが放映されます。

県内外で、連日クマの目撃が続いています。

自身の安全のためにも、ぜひご覧いただき、いざという時に備えてください。

ヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025) 参加報告(佐藤貴洋)

2025年6月25日から28日まで,フィンランド・ヘルシンキにて開催されたヨーロッパ手外科学会(FESSH 2025)に参加してまいりました.北欧の初夏は日が長く,23時を過ぎても空が明るい時間が続いているのが印象的でした(残念ながら緯度が足りず白夜とまではなりませんでした).滞在期間の半分は雨が降り,晴れても気温は上がらず,肌寒さを感じる気候でもありました.

今回の学会には,湯浅悠介先生と一緒に参加いたしました.会場に着いてまず目に入ったのは,日本ではまだ導入されていない医療機器の並ぶ展示ブースでした.CM関節に対するTHAのような人工関節や,遠隔操作のロボット顕微鏡など,日本の学会では見たこともない機器が展示されておりました.そんな中,日本企業であるMitakaも出展しておりました.そのブースでは,Mitakaのマイクロ顕微鏡のほかに,日本製のマイクロ器械も用意されており,実際に血管吻合の体験もさせていただきました.日本人の緻密なものづくりの精神を異国の地で改めて実感する機会となりました.

日本からの参加者も多く見られ,その中でも札幌医科大学の花香恵先生と現地で交流させていただきました.一方で,やはり言語の壁は依然として高くそびえ立っていることを実感しました.講演の内容は聞いても理解できず,今後の課題と感じました.しかし,ワークショップやウェルカムレセプションへ参加し,短時間ながらも異国のドクターたちと直接コミュニケーションを取ることができたのは非常に貴重な経験でした.言葉を越えて共有できる「手」の情熱に,改めて国際学会の意義を感じました.

学会の合間には,フィンランドの観光も楽しむことができました.フィンランド文化の象徴でもある本場のサウナを体験し,世界遺産であるスオメリンナ島を散策し,タンペレ市にあるムーミン美術館も訪れることができました.また,現地の食文化にも触れることができ,ヘルシンキ名物のサーモンスープや,ラップランド地方のトナカイ料理を味わうなど,まさに五感でも北欧を堪能できる滞在となりました.

今回の国際学会の参加は,整形外科専攻医になる前に医局で連れて行ってくださったAAOS以来であり,整形外科医となってからは初めてのものでした.その頃よりは主体性を持って学会参加ができたかなと思っておりますが,言語の未熟さにより,まだまだと感じる部分もありました.やはり,国際学会を通して英語力の大切さを再認識することができました.

今回得られた学びを今後の診療や研究に還元できるよう,引き続き精進してまいります.最後に,長期間の不在になるにもかかわらず快く送り出してくださった相澤俊朗先生,小滝優平先生,いつもご指導頂いている宮腰教授はじめ医局の先生方,AHGメンバーの先生方に深謝申し上げます.

APSS-APPOS-MSS in Malaysia 2025(佐藤千晶)

2025年6月20日~22日,マレーシア・クアラルンプールで開催された学会に,本郷道生教授,尾野祐一先生,佐藤千晶の3名で参加してきました.私たちは今回,ポスター発表という形で日頃の研究成果を報告させていただきました.多くの日本の他大学,海外の先生方と意見交換を行うことができ,大変有意義な経験となりました.

本学会では,北海道大学の鐙邦芳名誉教授による椎体間固定および脊柱変形矯正に関する歴史的な考察が特に印象的でした.脊椎手術の歩みを深く振り返る内容であり,現代の治療戦略における基礎を改めて認識することができました。

また,今回の学会長であるProf. Kwan Mun Keong にご挨拶させていただく機会を頂きました。当病院の奥山名誉院長と学会長とは旧知の間柄とのことで、記念に一緒に写真も撮っていただきました.

今回,私にとってアジアの国際学会参加は初めての経験でした.会場,発表ではAI技術や手術支援ロボットの最新の活用例などが多数紹介されており,アジア全体の技術発展のスピードと熱量に大きな刺激を受けました.

今後もこのような国際学会への参加を通じて,秋田大学整形外科として最新の知見を学んでいくと同時に,地域医療の発展にも繋げていければと考えております。

日本が誇るレジェンド、鎧先生と。

APSS学会長のProf. Kwan Mun Keong と。