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平成26年度大忘年会(益谷法光)

平成26年度整佑会総会・特別講演会ならびに整形外科大忘年会が12月13日に開催されました。

特別講演会では宮腰准教授よりA-boneの歴史についてご講演を頂きました。A-bone設立以前の歴史も交えて、現在の研究が行われている背景等、非常に貴重なお話が聞けたと思います。私も今年度からA-boneへ参加させて頂いていることもあり、これまでの研究業績の積み重ねの系譜に連なることへ身が引き締まる思いでした。また、奨励賞の発表や新入局員の紹介もあり今後の教室の発展に繋がっていくものと感じました。各受賞者の先生方には改めてお祝いを述べさせて頂くとともに、自分もいつかその輪に加わることが出来るよう精進して行く気持ちが強くなりました。

 

引き続き行われた大忘年会では、今回の大きな目玉としては各部活紹介のビデオを作成し、みなさまへご紹介させて頂いた点があります。現在、島田教授を筆頭として大学院生を中心としたスポーツ活動が盛んに行われています。それらの部活の各責任者の先生に1年を振り返ってのビデオを作成して頂き、みなさまへご紹介させて頂きました。駅伝部やバスケットボールチームであるノーザンバイソンズなど、各種大会で上位の成績をおさめている部活もあり、競技レベルは趣味の範囲を超えたものとなっているものもあります。そういった活動について関連病院の先生方にもご紹介、さらにはご参加頂けるきっかけとなれば幸いです。

 

二次会にも(三次会・四次会も行われていたようです)多くの先生方にご出席頂きまして、大変盛況のなか大忘年会の幹事を執り行うことが出来ました。各方面において失礼も多々あったこととは思いますが、みなさまのご助力のお陰で無事開催となりましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。

 

 

 

 

2014年度整佑会総会(永澤博幸)

秋田大学整形外科の同門会である整佑会の総会が、2014年12月13日に開催されました。

湊昭策会長、島田洋一理事長のご挨拶のあと、宮腰尚久常任理事より事業報告がありました。新入会員の、塚本泰明、阿部和伸、齊藤光、三田基樹、村田昇平の各先生方および入局予定者として秋田大学医学科6年の東海林諒さんよりご挨拶をいただきました。これで会員数は161名になりました。1997年に100名を超えてから順調に会員数を伸ばしております。今回の総会では102名の先生方にご出席頂きました。

 

国内外の学会からの受賞者についての報告がありました。宮腰尚久准教授(米国骨代謝学会)、本郷道生講師(日本腰痛学会)、木島泰明先生(日仏整形外科学会)、木下隼人先生(米国骨代謝学会)、柴田暢介先生(国際FES学会)、田村康樹先生(東北骨代謝・骨粗鬆症研究会)、土江博幸先生(日本骨代謝学会)です。おめでとうございます。

一任期2年の理事改選では、渡部亘先生、山田晋講師、関展寿先生、千田秀一先生および筆者の5名の理事が退任されました。整佑会の発展にご尽力頂きましてありがとうございました。新任の理事として、奥山幸一郎先生、今野則和先生、浦山雅和先生、前川重人先生、竹島正晃先生が承認されました。よろしくお願いします。

2001年より始まった整佑会奨励賞ですが、今回は市立角館総合病院の青沼浩先生と斉藤公男先生の2名が受賞され、授賞式および記念講演が行われました。青沼先生は、骨吸収抑制剤であるアレンドロネートと低出力超音波骨折治療器の併用効果についてラット脛骨の骨切りモデルを用いた研究が、Journal of Bone and Mineral Metabolism誌に掲載されました。斉藤先生は、従来使用されてきた立位でのバランス測定器にかえて、新たな座位バランス装置を開発することにより下肢の影響を排除した体幹バランス測定に関する研究が、Biomedical Research誌に掲載されました。また、整佑会特別賞が湯沢医院の堀川明先生と平鹿総合病院の奥寺良弥先生に授与されました。各先生方おめでとうございます。今後のますますの発展を期待します。

今回の整佑会特別講演ですが、宮腰尚久准教授により「秋田から発信する近年の骨代謝研究 -基礎研究の変遷からA-Boneの設立まで」と題したご講演をして頂きました。宮腰准教授自身が大学院生であった頃の基礎研究から、近年のA-Bone設立および関連病院での多施設共同研究の方向性についてのご講演でした。

次回の整佑会総会は2015年12月13日です。会員の先生方には、秋田大学整形外科の日々の活動にご理解ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。次回の総会で多くの先生方を新入会員として迎えるべく、大学の事務局としても頑張ってまいります。

 

第60回秋田県整形外科医会報告(木村竜太)

第60回秋田県整形外科医会報告

秋田赤十字病院整形外科 木村竜太

 

11月22日に第60回秋田県整形外科医会が開かれました。毎回、最優秀演題賞目指して一般演題とYoung Doctors Session(10年目以下)で熾烈な争いが繰り広げられています。さらに今回は秋田大学整形外科の各グループからこれまでの成果、ならびにこれからの展望をシンポジウム形式でご講演いただき、さらに特別講演2題と盛り沢山の内容でした。私はYoung Doctors Sessionとシンポジウムについて報告させていただきます。

 

今回、Young Doctors Sessionは10演題の発表がありました。

 

「初診時 MRI で異常所見を認めなかった化膿性脊椎炎の 1 例」

秋田厚生医療センター 佐藤千晶先生

「診断に難渋した下垂足の 1 例」

雄勝中央病院 長幡樹先生

「血栓溶解療法が奏功した急性上腕動脈閉塞の 1 例」

秋田労災病院 飯田純平先生

「転位のない橈骨骨幹部骨折 2 例の治療経験」

市立横手病院 湯浅悠介先生

「観血的整復固定を行った肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷の症例検討」

由利組合総合病院 高橋靖博先生

「CT を用いた Garden stage 読影法の検討」

山本組合総合病院 岩本陽輔先生

「TKA の出血対策としてトラネキサム酸の投与方法で差があるのか」

市立大森病院 塚本泰朗先生

「下肢手術における超音波ガイド下ブロック持続時間の検討」

市立秋田総合病院 尾野祐一先生

「脳原性疾患の痙性尖足に対する治療経験」

秋田県立医療療育センター 河野哲也先生

 

その中で最優秀演題賞をいただくことができました。演題名は「超音波ガイド下頚椎神経根ブロック」です。これは「X線透視下に頚椎椎間板造影をした時に欲しかった安心感」+「腰椎神経根ブロックで痛みが治まったという患者さんの笑顔(ブロック直後には一時嫌われます)」+「斜角筋間でC5、C6ブロックをしていた時の『あれ?他の神経根も見えるからそれぞれブロックしてみればいいんじゃない?』という興味」から生まれました。少しコツをつかめば神経や血管が見えて、効果も得られます。今後整形外科の治療において有用な方法になっていくと考えます。今後はより簡便な手技の確立と、腰椎神経根ブロックへの応用を目標にして参ります。

発表の指導をいただきました秋田赤十字病院の先生方、本法の試案を検討いただきました秋田労災病院の先生方、超音波ガイド下ブロックの基本を教えていただきました市立秋田総合病院の先生方にこの場をお借りして感謝を申し上げます。シンポジウムではAORA(関節リウマチ)、A-BONE(骨粗鬆症)、AHG(手)、AHRG(股関節)、AFG(足)、AIMG(イリザロフ)、AMAG(動作解析)、ASG(脊椎)の8グループの各Directorから御講演いただきました。各グループの詳細は秋田大学整形外科学講座ホームページのトップページからアクセスできますので、そちらに譲らさせていただきます。これだけsystematicなグループ化は全国的にみても稀だと思います。さらに、それぞれのグループが共同でも研究を行っており、これから秋田県の整形外科はもっともっと発展していくこと間違いなしと感じさせていただいたシンポジウムでした。