投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

「第3回AO Knee Osteotomy Courseに参加して」

We came to Toyama to join AO Trauma Knee Osteotomy Course. Prof. Lobenhoffer who is a director of Joint Preservation Expert group in AO and my boss in Germany gave us great lectures especially on double level Osteotomy for knee osteoarthritis. We are so happy to having here Dr Staubli who is a great developer of open wedge valgus Osteotomy from Switzerland.
We could spend great time with them.
We would also appreciate Prof Sawaguchi who is president of AO Trauma Japan and organize everything for this course. So appreciated. Vielen danke.スクリーンショット 2015-04-30 4.36.14

https://www.facebook.com/hidetomo.saito.7/posts/751908941590214?pnref=story

第5回秋田・札幌整形外科合同セミナー in 札幌 (佐々木研)

4月27日,札幌市において,秋田札幌合同セミナーが開催されました.

セミナーに先立ち,朝9時より豊平川河川敷にて親善マラソン大会が開催されました.

結果は…1位佐々木研(秋田) 2位千馬誠悦(秋田) 3位房川先生(札幌) 4位根本晃(秋田) 5位成田裕一郎(秋田) …と,秋田大学が上位をほぼ独占しました.年代別・部門別では,20代の部1位:房川先生(札幌),30代の部1位:佐々木研(秋田),40代の部1位:山田晋(秋田),50代の部1位:千馬誠悦(秋田),女子の部1位:花香先生(札幌)と,秋田大学が3部門を制しました.上位3人で争われる団体戦では秋田大学の優勝!ということで,見事3連覇を達成しました.

セミナーでは,一般演題で秋田大学から石川先生の頚椎手術,野坂先生のイリザロフの発表がありました.

今回のセミナーでは,上肢がメインテーマとなっており,中通総合病院の成田裕一郎先生からは肘の主に外傷後循環障害について,同じく中通総合病院の千馬誠悦先生からは指の骨折,ピンニングなどについて,非常に勉強になる御講演を頂きました.

そしてトリは,島田教授自らが,「攻めのリハビリテーション」と題して,最新のロボットリハビリテーションの動向について,御講演されました.われわれは,そのスケールの大きさにただただ圧倒されるばかりでした.

夜の懇親会では,札幌医大の先生方と交流を深めることができました.1 2 3 4 5 6 7 9 10 11 12 13 14

第44回日本脊椎脊髄病学会学術集会 (福岡国際会議場) (工藤大輔)

4月16日から18日までの3日間の会期で第44回日本脊椎脊髄病学会学術集会 (会長:山口大学整形外科 田口敏彦教授)が開催されました。今回の学会の参加者数は約2300名で、応募演題数は1509題で過去最大となりました。採択率は70%で、約1000題のペーパーが採用されました。Akita Spine Group (ASG) からは23題の演題が採用され、これも過去最大となっており、2年後2017年の秋田主催の本会に対する強い意気込みが感じられました。

今回は2年後の本会の主催に備え、前日入りし、会場の視察なども行いました。会場毎に担当を決め、会場の設置状況、料理、ドリンク、ネット接続状況など細かい部分まで入念なチェックを行いました。開会式では、国歌斉唱の後、安倍晋三総理のビデオレターが上映され、成人の約2割が腰痛や肩こりの症状を有しており、本会の活発な議論、さらなる発展、研究の進歩を期待しているとの激励のメッセージをいただきました。トピックはPPSやXLIF/OLIF、内視鏡などの低侵襲手術、成人脊柱変形、慢性疼痛の治療、評価法、骨粗鬆症などの他、脊髄再生に関する最新の研究成果が報告されていました。中でもランチョンセミナーで札幌医大山下教授がご講演された自家骨髄間葉系幹細胞を用いた脊髄損傷の治療効果について、2名の患者さんの動画が流れるとFrankel AがいずれもCに改善しており、非常に感激いたしました。治験の患者選択基準の年齢上限が65歳から70歳に引き上げられ、また労災による受傷も適応になったとのことで、早期の一般臨床への承認を願うばかりです。

秋田の演題は、手術に関する研究のみならず、側弯検診や脊損患者の自律神経評価などオリジナリティの高い演題が発表され、秋田をアピールできたものと思います。またASGメンバーだけでなく、河野哲也先生、赤川 学先生の化膿性脊椎炎についての演題が採用され、最近の若手の先生方の活躍も光っていました。

最後に、2年後に札幌で開催される秋田主催の本会の成功を目指し、大学だけでなく、関連病院も一丸となって取り組んでいきたいと思います。

 

工藤大輔

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烈風会(秋田大学整形外科剣道部) 祝初勝利!! 2015年4月11日秋田市市民スポーツ大会剣道競技 @秋田県立武道館

烈風会発足後、2回目となる公式戦に出場しました。

デビュー戦であった、昨年秋の大会は1回戦敗退であり、今回は悲願の1勝を目指し練習に励んで参りました。

 

当日プログラムをみると、初戦の相手は「JRA」とあり、馬関係か!?と思いましたが、冷静にみると「JR A」=「JR Aチーム」と、試合前から浮き足立つ迷主将でした。

 

しかし、試合が始まると部員皆素晴らしい活躍でした。

1回戦では、先鋒:三田選手が流れを作り、中堅:飯田選手が電光石火の如く二本勝ちをおさめると、大将:工藤大輔先生がほぼ10年振りというブランクを感じさせない動きを見せ、猛者相手に我慢の剣道でチームを勝利に導いてくださいました。まさに、チームで助け合った、チーム一丸の勝利だったと思います。

2回戦は、昨年覇者の秋田銀行チームと当たり、惜しくも敗退となりました。

 

次の大会も善戦できるよう頑張りたいと思います。

応援してくださった先生方、誠にありがとうございました。

 

  • 1回戦

vs JR Aチーム 1(2)-1(1)  (カッコ内は本数)

出場選手 先鋒:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:工藤大輔

 

  • 2回線

vs 秋田銀行チーム 0(0) – 1(2)  (カッコ内は本数)

出場選手 先峰:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:河野哲也

 

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木島泰明先生 留学便り8

「自由」の国、フランスの手術3-人工関節以外―

アンリ・モンドール病院では主に人工関節の手術を勉強させてもらいましたが、それ以外の手術についても主に写真を使ってご紹介させていただきます。写真の前にまずは簡単にコメントを。

最初は脊椎。ここアンリ・モンドール病院の整形外科では、頸も腰も半分以上が前方固定です。紹介患者さんばかりの大学病院だからかもしれませんが、まず前方から行けないかと考えるようです。普通の脊柱管狭窄のみの患者さんは少ないですが、その場合には開窓ではなく椎弓切除をしていました。棘突起をリュエル(フランス語では「ら・ぶーしゅ」と聞こえます)で切除して、ケリソン(フランスでもケリソンでいいみたいです)だけで行っています(エアトームは使っていませんでした)。

それから膝のHTO(フランス語ではOTV)。内反が強い症例が少ないこともあり、僕が見た限りは全例カルシウム・フォスフェイト・セラミックのスペーサーを使ったオープンウエッジのHTOでした。ACL再建はSTを使ったシングルバンドル再建、半月板を縫うときはスミス・アンド・ネフューのオールインサイドスーチャーデバイスを使用。ただ膝専門の先生だけはグラフトにBTBを使用していました。この辺に関しても、術者の裁量権が大きいところが「自由」の国ならではなのかもしれません。

転子部骨折には僕たちも見慣れているストライカーのガンマ3を使用。症例が多いこともありますが、整復もラグスクリューの位置などもそんなには頑張らない感じです。エンドキャップも使っていませんでした。カットアウト症例もありましたが、あっさりTHAにコンヴァージョンしていました。ちなみに日本の手術室でも良く見かける手袋サイズリストを見ますと、全員手袋サイズは7以上で、6.5以下の人はいませんでした!

それから、こちらでは出産もほとんど無痛で行われるらしく、痛いのは嫌いのようで踵骨骨折に対するウエスチウス法後のスタイマンピン抜釘も全麻で行われていました。エコー下ブロックは麻酔科医が術後にやっていますが硬膜外麻酔をやっているところは一度も見ませんでした。TKAなどでのカクテル療法もここではやられていません。

ここで、ちょっとだけフランス語講座-手術リスト編-Droit 右、Gauche 左、Autreは英語の”other”、Ablationは切除、Deposeは抜去、clou がネイル、Teteはヘッド、Epoleが肩です。ちなみに、手術の出来上がりの写真を見せられて「さすがです!」と言いたいときは、親指を立てて「ぱはふぇ!(パーフェクトの意)」でいいようです。

最後にHerinigou教授の研究で最も有名な大腿骨頭壊死に対する骨髄移植手技について。ここでは現在、大腿骨頭だけでなく肩や膝などあらゆる壊死に対して骨髄移植が行われています。日本でも一部の大学では行われているようですが、まだ普及はしていません。ここでの手技は簡単で、両腸骨より250mlの骨髄液を採取し、それをラボで濃縮して(戻ってくるまで1時間)、その間に透視下にトロッカーを留置し、ラボから届き次第トロッカーを通して注入するだけです。ただフランスの大腿骨頭壊死のほとんどの原因は鎌状赤血球症のようなので、日本の壊死に同様の手技が有効かどうかは不明なようです。

写真1↑人工椎間板。術者は患者さんの股の間に立ち、正面からアプローチ。
写真2↑5/Sの前方固定。こんなデバイスも初めて見ました。カメラも補助的に併用。
写真3↑前方に血管があるときは側方から止めるそうです。多椎間では後方。
写真4↑ACL再建のグラフトは主にST。デバイスは主にスミス&ネフュー。 写真5↑HTOはオープンウエッジ。UKAなどとの使い分けも「自由」な感じです。 写真6↑肩関節鏡手術。結構自在に動くし、肩の部分外れる手術台で便利(フランスベッド?)
LHBは切っていました。関節面側からかなりデブリし、断裂部へ向けて針を入れ、さらにデブリしてフットプリントを出したくらいでようやく関節包側へカメラを入れていました。そしてここでもクマイラズを使用していました!デバイスは主にマイテック。 写真7↑ほとんどの手術を全員がやっていましたが、足の手術と肩のスコピーだけは、外から専門家を呼んでいました。股関節鏡はここではやっていないということでした。 写真8↑大腿骨頭壊死に対する骨髄移植手術。decompression効果もあるでしょうか。写真9↑肩や膝の壊死にも骨髄移植。リバースショルダーやUKAも時々ありました。 写真10↑転子部骨折の牽引台。健側は牽引しません。もう一つの手術室が隣に見えます。
どの手術もそうですが、文献を読んでとかというよりも、職人気質的に伝統芸を教えるようにコムサ コムサ(こんなふうにこうやって)という風にインターンを指導しています。 写真11↑昼食はいつもエスプレッソにサンドイッチ(食パンでなくフランスパン)。 写真12↑最後は教授夫妻が我々家族を夕食に招待してくれました!

2015アメリカ整形外科学会(American Academy of Orthopaedic Surgeons)AAOSに参加して感じた『若い力』と秋田大学整形外科の勢い(野坂光司)

2015年3月24日~3月28日,ラスベガスで開催されたAAOSに参加しました.発表内容は,県医会で発表した,Ilizarov創外固定の早期除去を目的に,粉砕骨折に対してLIPUSとTeriparatideを併用するCELTAB法 (Combined Effect of Low-intensity pulsed ultrasound and Teriparatide in Acceleration of Bone healing)の骨癒合促進効果についてです.今回も4人のヤングドクター(阿部ちゃん,ゴリ,光,三田:五十音順)が島田洋一教授のご高配により参加しましたが,今回はそのことについて書かせていただきます.彼らを見て感じたことは,この若さでこの学会を肌で感じることの『吸収率の良さ』と『向上心の高さ』です.昨今の医局員は島田教授,山田講師,英知先生のご尽力により,非常に早い段階で入局を決めてくれ,日整会総会やAAOSに同行することにより,これらへの参加はもはや当たり前の感覚であり,その感覚がとても重要だと感じています.テニスで言えば,全国レベルの選手と打ったあと,部活に戻ると,ボールのスピードの違いに愕然としたものですが,それと似た感覚と想像しています.自分の若いころは,日整会やAAOSは自分とは無関係の世界という感じで,外の病院からそれに演題を出すという感覚(や要求)は少なくともありませんでしたし,極端な話,県医会に誰が演題を出すかでも院内で揉めるような,リサーチマインドの著しく欠如した状態だったと思います.ところが近年では学位取得前に研先生や竜太先生が日整会総会に涼しい顔で自分のリサーチを通していますし,日整会の演題数も右肩上がりで,うちの医局のリサーチマインドの向上を実感するとともに,もうヤングではない自分はもっともっと自分の尻を叩いて奮起しなくてはと思います.

僕にとっての初AAOSは2010年(医師12年目のとき)に島田教授に派遣いただいたニューオーリンズ(勿論見学のみ)でした.あの時の,あの初AAOSの『衝撃』は忘れられません.その刺激を受けて出した抄録で同年秋,日韓骨粗鬆症学会ジョイントミーティングに選ばれ(^^)/,ソウルで口演の機会をいただき,海外の学会を少しだけ身近に感じられるようになりました.次の年からはAAOSにも演題を出すようになり,昨年と今年は2年連続で採択されました(^^)/(早く論文化するよう頑張ります).これも全てAAOSトラベリングフェロー制度のおかげだと思っています.

今回思い出に残る出来事は,島田教授とともにみんなでBIONESS社CEOの方々とお話できたこととBrodsky教授,大関教授,Royer先生,谷口先生といただいたフレンチで,どちらも大変刺激を受けました.

島田教授の舵取りにより,間違いなく秋田大学整形外科は新しい局面に来ているのだと思います.AAOSの会場で,はしゃぐ4人を微笑ましく眺めながら,この4人が近い将来AAOSに数多くの演題を通して,観光に行く暇がないほど,毎日誰かの発表があるという日が,そう遠くない未来に訪れると確信しました.

不在の間,ご面倒おかけした2グループ山田晋講師はじめスタッフの皆様に心より御礼申し上げます.

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木島泰明先生留学便り7

留学便り7

パリ第12大学アンリ・モンドール病院での2か月間の研修を終え、現在、パリ19区にあるClinique Maussins-NolletのAlexis Nogier先生について股関節鏡と人工股関節置換術(THA)の勉強をさせてもらっています。今は、外来も手術も股関節漬けの毎日で、先日は1日で8件!のTHAに入らせていただきましたが、ここでの研修のお話はもう少しまとまったらお伝えいたします。前回の留学便りでご心配を頂いてしまったようなので、リクエストにもお答えして、この辺で一度、2か月ほど前を振り返ってみたいと思います。(アンリ・モンドール病院での人工関節以外の手術については次回レポート致します。)

 

1月の某土曜日 

今日は雨。気温は高めで10度を超えるが、傘は折り畳みが1本のみなので、家で過ごすこととする。午後に近所のマルシェへ買い物。パリは意外と雨が多いらしい。ザーっと降るような本降りになることは稀だが、霧雨・小雨の日は多い。そしてパリジャンやパリジェンヌはほとんど傘はささない。

 

翌日曜日

今日は曇り。日本語が通じるという美容院design15を訪ねる。トラムでちょっと行ったところからさらにメトロで4駅くらい。予約だけして帰る。日本では皮膚科のクリニックでしかやっていないフォトフェイシャルもやっているらしい(妻がこれに注目!)。帰りは歩いて散策しながら帰宅。途中のマクドナルドで昼食。ナゲットに異物はない。サイドメニューに「ポテトを下さい」と言うと「こふきいも」みたいなのがついてくる。「フレンチフライ」と言わないといつものマックフライポテトはもらえない。マックにもトイレがあるが鍵がかかっており、レシートに書いてあるコードナンバーを押さないと開かない。つまり、ちゃんと商品を購入しないとトイレを使えない。ちなみに地下鉄の駅にもトイレはなく、トイレに行きたいときにはカフェに入るのが一般的らしい。アン・カフェ・シルヴプレと言って、コーヒー1杯頼んだうえで、ウ・ソン・レ・トワレットゥ?と言ってトイレの場所を聞く。

マックで昼食の後は、虎太郎の好きなパン・オ・ショコラや野菜などを道中仕入れながら帰宅。日曜日は近くのマルシェ(スーパー)も13時ころに閉まってしまう。

虎太郎は雪用のブーツを履いてきたが雪は降らないし重くて歩きにくそうなのでスニーカーを買うために再び出かける。またトラム。今度はトラム2番線に乗り、パリ郊外の新興地域であるラ・デファンスに向かう。トラム1本で行けるが間違えてトラム3番線に乗って一度引き返した。ラ・デファンスには駅直結の巨大ショッピングモールがある。まるでイオン。「ユニクロ」も「無印良品」も「トイザらス」も入っている。そこの「Go Sports」という店で虎太郎のスニーカーをゲットし、芳香剤も購入し帰宅(家のにおいが気になる)。今日はラディッシュのお味噌汁とオペラ地区の「京子食品」で仕入れた餃子の夕食!

 

月曜日

今日は全世界的に仕事はじめで近所の学校も急ににぎやかになったが、まだ移民局からのハガキが来ないので、僕の研修は来週から。そこで、この家に備え付けの布団を刷新するために思い切ってIKEAに向かう。ご存知のように大抵のIKEAは郊外にある上、布団を買って電車で帰ってくるのは大変、ということで、レンタカーをトライ。パリの街中で借りると市街地を走らなければならずに大変という噂を聞いたので、やや郊外のポルト・マイヨというところで借りる。つまり借りる場所までメトロを乗り継いで行く。安い車にしたらルノーの小さい車でガソリンでもディーゼルでもなくてペトロールという燃料で走るらしい。(ガソリン=ペトロールだと思っていたが、ノー・ガソリン、ノー・ディーゼル、ぺトロール!といってました。)iPhoneの地図アプリと妻のナビゲーションでなんとか市街地を通過(結局、市街地を走る羽目に)。欧州ではほとんどがマニュアル車らしく、急な予約だとマニュアル車しかなく、相当久しぶりにマニュアルを運転したので最初はかなり緊張。なんとかオルリー空港近くのIKEAに到着。しかしバックができない!シフトレバーの一番左の前にRと書いてあるがRに入らない。しょうがないので駐車場のフランス人に聞いたところ、シフトレバーの下の部分を持ち上げるとRに入るらしい。みんなは知っているのだろうか。でもIKEAでは安くてとてもいい布団とラグをゲットしました!帰りはポルト・マイヨのハイアット・リージェンシー・ホテルに連結するショッピングモールのスーパーで食材をゲット。日本から持ってきた煮込みうどんを使って夕食。どうしても和食がいい。

 

火曜日

今日は14時に虎太郎の幼稚園の面接。さくら組に配属されるらしい。とても優しそうな園長と担任の先生でとても安心。水曜日は幼稚園がお休みなので、あさってから登園となる。幼稚園の年少クラスでは、火曜日はエッフェル塔近くの公園、木曜日は午後にアメリカ広場というところに遊びに行くらしい。狭いアパルトマンを出て思いっきり遊べるといいね。

帰りにエッフェル塔の真下まで行ってメリーゴーランド。今日も曇りでとても寒い。

 

水曜日

今日は少しゆっくり目に起床し、先日予約した美容院に髪を切りに。日本語が通じると安心。これですっきりし、来週からの少し遅れ目の仕事始めに行ける。妻と息子もついてきてパリ在住日本人美容師から情報収集。

午後は15区の日本食料品店「かなえ」に。虎太郎の好きなハッピーターンをゲット。今日の夕飯はトン汁とから揚げ。また和食。

アパルトマンに帰るとテロ報道を、みなさんからのご心配・安否確認メールで知りました。みなさん、ご心配下さりありがとうございました。

 

 

木曜日

今日は虎太郎が幼稚園に初登園する日。結局、僕の初出勤より早かった。おかげで虎太郎を預けたあとは、はじめて夫婦二人だけでシャンゼリゼ通りをブラブラできました。とは言っても、10時までは開いていない店がほとんど。10時過ぎたところで雨が降りそうなのでZARA・homeというお店で傘を探すも空振り。トイレに行きたくなったので近くのGeorge Vというカフェでランチ。トイレはきれいだし、朝食セットのトーストもクロワッサンもホットチョコレートもおいしいし、とてもグッド。シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトンの向かいあたりのカフェです。結局、僕たちのパリの行きつけのカフェはここに決まりました。そのあと妻の美容院を経て、虎太郎のお迎えに。

どうやら今日もパリで銃撃戦があった模様。昨日の週刊誌社を狙った犯人もまだ捕まっていないらしい。

 

金曜日

今日は個人的には我々夫婦の10周年記念日。虎太郎が幼稚園に行きたくないと泣きながらも幼稚園の担任に連れていかれるのを見た後にもかかわらず(その後、1週間ほどで友達ができた虎太郎は幼稚園に喜んでいくようになりました)、ルーブル美術館の中にあるカフェ・リシュリューというカフェのビールで乾杯。10年前は10年後のパリ滞在などは夢にも思っていませんでした。有名な絵だけを足早にチェックした後は、歩いてオペラ地区の「京子食品」で再び日本米など日本食材をゲット。虎太郎を引き取った後、連日のテロ報道でびくびくしながら歩いていたら、虎太郎の幼稚園の最寄り駅に警察が大勢いる!エッフェル塔に近く重点警戒していた模様。フランスは喪に服しており、エッフェル塔の夜の電気は消され、ルーブルにも半旗が掲げられている。

夜にはようやく最初の事件の実行犯も次の銃撃戦の犯人も捕まったとの報道を目にしたが、今後も報復テロなどに注意しなければならないらしい。

 

土曜日

今日は土曜日。幼稚園もお休み。昨日、ルーブル美術館でパリ・ミュージアム・パスを買ったので(これは2days, 4days, 6daysの3種あり、最初に使った日からその期間はパリ周辺の60もの美術館や歴史的建造物に入れる。これがあればチケット売り場の長蛇の列に並ばずに済むので、パリ旅行前にはぜひ日本にいるうちにネットで購入するのをお勧めします)、今日は虎太郎を連れて、虎太郎が行きたがっていた凱旋門の上に登ることにする。ちなみにほとんどの施設で18歳未満は無料なので虎太郎はフリーパス。ちなみに18歳付近の人はパスポートの提示を求められるらしいが、虎太郎はどう見ても18歳未満なのでパスポートを見せるようにとも言われない。ただし連日のテロの影響か、あちこちの店に入るにも手荷物検査がある(ルーブル美術館はいつも検査があるらしい)。

ちなみにせっかくなのでもう一度、今日もルーブル。ルーブル美術館内にもフードコートがあり、今日の昼食はそこのポテトとチキンの煮込みとパン・オ・ショコラとクロワッサンとアップルパイ。ルーブル美術館の手荷物検査に並ぶなら外のピラミッド型の出入り口よりも地下のショッピング街からの入り口の方が快適です。ダヴィンチ・コードで有名になった逆さピラミッドのところです。

今日は凱旋門を登った後に前回とは逆コースでシャンゼリゼ通りを踏破し、コンコルド広場の観覧車に乗る。日本の観覧車のように1回1周ではなく、メリーゴーランドのように、ある程度の人が乗ったらグルグル回って、また入れ替え、みたいな感じでした。18時過ぎだったので夜景がきれいでしたが、今日は雨。特にその時間、パリにはめずらしい本降りでちょっと大変。でも、初めてライトアップされた凱旋門とエッフェル塔が見られました。

 

そして、研修開始前日

今日は引き続きのパリ・ミュージアム・パス利用をしようとオルセー美術館に行くことに。オルセーはアパルトマンの最寄り駅からメトロ1本で行ける。降りたところで例によってパン・オ・ショコラを買い食いしながらオルセーに。昨日の凱旋門と言い、今日のオルセーと言い、妙にすいている。いつもは長蛇の列らしいが、今はテロの影響で人がかなり少ないらしい。オルセーはマネやモネやルノワールなど教科書やテレビでよく見る絵をミーハー感覚で一回り。今日は久しぶりの快晴で気持ちがいい。フランス各地ではテロに反対するデモをしている。

さあ、いよいよ明日が研修初日だ。緊張する。

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↑幼稚園近くのお気に入りのブーランジュリー(パン屋)

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↑クリスマスから年始にかけてはシャンゼリゼ通りに屋台出店

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↑パリのメトロとバスとトラムは写真付き定期券(ナヴィゴ)で乗り放題。

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凱旋門登頂へ↑

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↑レンタカー屋さんは英語を話せます。

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↑町中いろんなところにメリーゴーランド。

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↑お正月が終わるとシャンゼリゼの人通りもまばら。

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↑テロ当時は半旗が掲げられ、幼稚園はいま(3月)も室内学習のみ。

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↑ルーブル美術館は写真OK(上は「カナの婚礼」)

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↑週に2回のビオ・マルシェ。↑カフェ・ジョルジュ・サンクのランチ。

笑顔美人賞(雄勝中央病院 長幡樹)

本当に自分のことですか?初めにこの話を伝えていただいたときは耳を疑いました。今回雄勝中央病院内で月に一人選出される笑顔美人賞という賞をいただきました。

いろいろな部署の方々から「おめでとう!」とお祝いの声をいただくと同時に、

「美人?…男性だけども…」

「医師も選ばれるんだね」

「当直明けで今日まったくあの人笑顔が見えないわ…」など疑問符の残る声もちらほら。

当の自分が一番驚いていました。そもそも医師が選ばれることもほとんどないそうです。中でも男性となると前回いつだったろうか…。と事務方も思い出せないくらい前になるようでした。本当に光栄な限りです。

せっかくいただいたのですから、大事に、誇りにしようと思います。

 

僕は 美人で、 笑顔を絶やしません。

 

知っている方々も多いと思いますが、2014年4月から中央病院に異動となり、わすか半年で左足関節開放脱臼骨折で途中リタイアという不名誉な目立ちかたをして周囲の先生、看護師、医療スタッフに迷惑をかけてしまいました。

 

駅伝部の一大イベントの一つ、全学駅伝にも不参加。

 

2014年は長幡厄年だからすぐにお祓いにいってこい。そんな心配までさせていました。その間に尻拭いをしてくださった先生方、本当にありがとうございます。この場をお借りしてお礼を言わせていただきます。

 

そんな僕ができることを探したときに笑顔であいさつ、笑顔で応援、笑顔で元気に仕事。というのがまず頭に浮かびできる限り笑っていられるように心がけていました。みなさんが普段意識せずにしていることなのかもしれませんが、改めて意識して行おうと思いました。

 

それを見てくれる方々がいて、さらに賞をいただける。こんなに幸せなことはないと思いました。

 

笑顔美人賞の賞に恥じないようにこれからも誰よりも笑顔で元気に患者さんに接して外来、手術、駅伝を頑張りたいと思います。

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獨協医科大学越谷病院研修報告(柴田暢介)

今回島田洋一教授, 野坂光司先生のご高配により, 創外固定と小児整形外科の勉強のため獨協医科大学越谷病院の大関覚教授のもとへ2週間の研修に行かせていただきました.

今までもAIMGの先生方は野坂先生を始めとして皆お世話になっていて, 私で7人目になります.

外来では大関覚教授と, 小児整形外科が専門の垣花昌隆先生の見学をさせていただきました.

足部・足関節の疾患を中心に, 股関節の骨切りからACL再建の患者まで, 幅広い患者さんの診察を見学することができました, その中で今まで知らなかった所見の取り方などを直接教えていただくことができました.

手術は大関教授, 垣花先生と, 救命センターの杉本一郎講師の助手に入らせていただきました(下肢グループの栃木祐樹准教授の助手にも1度入らせていただきました).

研修初日の骨盤骨折のrevisionの手術から始まり, 下腿の創外固定を用いた変形矯正, 足部の骨切りなど多岐の分野に渡り助手に入らせていただきました.

また飲み会の席にも何度かお誘いいただきました. 平日にもかかわらずかなりの勢いで飲まれる先生方, スタッフの方々に圧倒されつつも, 負けじと飲んでいたら酔いすぎて財布を失くしかけてしまうなんてこともありました(ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした).

研修の最後には六本木で創外固定学会があり, 島田教授始め秋田の先生方・スタッフの方々と合流しました. 宴会では大関教授や杉本講師にもご参加していただき, 非常に楽しい会となりました.

今回の研修では多くのことを学び, 同期や若い先生方とも交流できたくさんの刺激を受けることができました, 今のこの気持ちを忘れることなく, 日々の診療・研究に取り組んで行きたいと思います.

この様な機会を与えていただいた島田教授, 野坂先生に改めて感謝申し上げます.

また大関教授, 杉本講師, 垣花先生始め, 獨協医科大学越谷病院の先生方・スタッフの方々におかれましては, ご多忙中にも関わらず暖かく迎えていただきまして誠にありがとうございました.

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創外固定学会での宴会にて. 大関教授(左)と杉本講師(右). 中央は秋大看護師の金さん

柴田先生

別の飲み会にて. 垣花先生(左)と私

第28回日本創外固定・骨延長学会に参加して(野坂光司)

3月20, 21日,第28回日本創外固定・骨延長学会(会長:国際医療福祉大学臨床医学研究センター 大西五三男教授)に参加のため,東京に行ってまいりました.私が参加する多くの学会の中で最も気合いを入れるものの一つです.

今回はご多忙の中,島田洋一教授がご参加くださいました.これまで,毎年多くの先生に『島田教授は来てるの?』と聞かれておりましたので,今年はたくさんの日頃からお世話になっている先生たちに教授とともに挨拶まわりすることができました.また20日夜に行われたAIMG大懇親会も六本木高級焼肉店で盛大に行われました.参加者は島田教授を筆頭に,病棟からは岩原さん,金さん,柴田さん,友和さん,長谷部くん,学くん,市立病院から柏倉先生と尾野先生,角館病院から青沼先生,あとは越谷研修中の柴田先生と自分,獨協越谷から大関教授と杉本先生も来てくださいました.大変楽しい夜でした.

発表は,柏倉先生,尾野先生,学くんがそれぞれ一演題,自分がパネルディスカッションひとつと,一般演題二演題でした.柏倉先生は足の外科におけるIlizarovについて,素晴らしい研究を発表されました.また,尾野先生の発表は自分が座長の予定だったのですが,直前に僕のパネルと時間が少し重なることが判明し,座長交代となったためお聞きすることはできませんでしたが,とても素晴らしい発表だったと聞きました.将来はぜひAIMGの一員になってもらいたい逸材です.学くんは全国学会デビューとは思えない堂々とした発表で,質疑応答の受け答えも完璧,まさに『完全試合』でした.発表内容もレベルが高く,発表後スタッフのみんなのところに,全国の看護師さんたちが多数質問に訪れていたのが印象的で,1-8病棟の看護レベルの高さを改めて感じました.

今回のパネルで私が依頼されたお題は『Ilizarov創外固定による重度四肢外傷の再建』でした.今回も島田教授のお写真をたくさん使わせていただきつつ,AIMGのコンセプト=Ilizarov創外固定を骨癒合まで続ける:FrameによるDefinitive fixationの重要性を強調してきました.座長の大関教授からフロアに対するコメントで『conversionする医者は,conversionの感染率15%という数字は医者にとっての15%であり,一人の患者からすれば,15%か85%ではなく,15%の方に入ったら人生を棒に振りかねない,0か100なのだということを肝に銘じ,そのぐらいの覚悟を持ってconversionにのぞんでほしい』という言葉が心にしみました.

越谷留学中の柴田暢介先生はかなりの刺激を受けたようで,学会を聞く目の色もこれまでとは異なり,やる気に満ち溢れていました.関連病院の業務は非常に忙しいとは思いますが,ずっとリサーチマインドを忘れることなく,AIMGの主力メンバーに大化けすることを期待しております.来年は金沢大学の土屋教授会長のもとで開催されます.今回の発表はみんなですぐに論文化するようにし,『秋田を日本のクルガンに』の実現に向けて走り続けたいと思います.11082540_672242386232118_8677687595731060104_n DSC_2421 image