3/12-17にかけて股関節鏡キャダバートレーニングに参加してまいりました。
産業医科大学若松病院の内田先生、札幌羊ヶ丘病院の加谷先生という日本の股関節鏡を牽引する2大トップの先生方から直接ご指導いただくことのできるまたとないチャンスに、秋田からは若輩者の筆者が参加させていただけることになりました。
今回のキャダバートレーニングは内田先生、加谷先生の2人の講師の他に7人の先生が参加されておりました。参加者の中で年齢が特に下であり、明らかに浮いていると自覚しながらも必死で得られるものは得て来ようという気構えでボストンに向かいました。
トレーニングの場所であるボストンは私たちが上陸した翌日から数十年?に一度の大寒波がおとづれており、車はスリップし放題、バーが昼間の1時半に閉店になるなど大混乱な状況ではございましたが、それが逆にトレーニングに励める環境になってたのではないかと思います。
今回のトレーニングは実技だけではなく休憩時間に講義形式のレクチャーもあり、股関節鏡の歴史や股関節鏡に必要な解剖や診断方法、基本手技、また特に手術適応が難しい股関節鏡手術における患者選択などについてご教授いただきました。また円靭帯の重要性や円靭帯再建について、鏡視下タナ形成についてなど最新のトピックもご講義いただき大変感銘を受けました。
トレーニングはというと、ポータルの作成から関節包切開、pincerやAIISの処置、関節唇縫合、CAM切除、関節包縫合を5時間ぶっ続けで一通り行わせていただくことができました。
トレーニングに参加にあたり渡米前に3回ワークショップを行ってまいりましたがやはり人体は思っていたようにはいかず、何度も挫けそうになりましたが加谷先生の熱烈なマンツーマン指導のもとなんとか最後まで間ついすることが出来ました。
内容はというとCAM切除も削り足りない部分もあったり、関節包もややゆるい縫合になってしまったり、医原性軟骨損傷を作ってしまったりと
しかしながらあらかじめP-MAPを作成することで操作性が向上したり、関節唇縫合におけるRasso loopをさらにマットレス縫合する縫合方法や、関節包縫合におけるシューレーステクニックなどまだ秋田では行われていない最新の技術も経験することができましたので、秋田の股関節鏡治療に還元していきたいと思います。
基本的には食事は全員で取ることになっていました。特にディナーは内田先生ご推薦のロブスターやお洒落なイタリアン、ブラジリアンステーキ食べ放題など格別に美味しい食事をとりながら、いろいろな先生方のお話(THAや骨切りなども?)を聞かせていただいたき、地域性による考え方の違いなどを聞けたことも自分にとっては非常に勉強位なりました。
股関節鏡の分野はまだまだ日本的にも浸透していない部分も多いですが、肩、膝がそうなってきたようにこれからさらに発展していく分野だと強く感じました。
これからの秋田の股関節治療に従事していく身として非常にモチベーションの上がるキャダバートレーニングでした。是非とも今回得たものを秋田に持ち帰って、自分でも手術ができるように研鑽を積んでいこうと思います。
今回講師をしていただいた内田先生、加谷先生本当にありがとうございました!!
smith & nephew本社 鏡張りでとてもお洒落な空間でした
キャダバートレーニング前の様子
この後加谷先生からの熱烈なマンツーマン指導を受けました!
内田先生、加谷先生とトレーニングメンバー
北は北海道から南は鹿児島までいろいろな先生方と交流することができました!
最後は内田先生、加谷先生から修了書を受け取り記念撮影
一生の思い出になりました!