第9回秋田県骨代謝エビデンスセミナー(井上純一)

平成29年8月31日第9回秋田県骨代謝エビデンスセミナーが開催されました。

一般演題では、北秋田市民病院の河野先生から詳細な研究データを元に骨折治療におけるアレンドロネートと低出力パルス低周波(LIPUS)の併用の効果と今後の展望についてお話がありました。また、平鹿総合病院の櫻場先生からは関節リウマチの骨粗鬆症リスク、骨折リスクとその予防・治療、その重要性についてお話しをしていただきました。

特別講演では、京都大学の坪山直生教授より、「歩行の科学~骨折予防との関連を含めて~」と題して歩行と転倒、骨折との関連性についてご説明していただき、歩行機能維持の重要性をご教授していただきました。また、腫瘍用人工膝関節置換術後の歩行機能解析や歩行支援ロボットの開発についてもご説明いただき、実臨床現場における様々な歩行機能の維持方法、最新の知見を示していただきました。患者の歩行機能の維持が私たち整形外科医の最大の目標の一つであり、そのために今後もさらなる努力が必要だと感じました。

最後になりましたが、講演をいただきました先生方、ご参加いただきました多くの先生方、この度は本当にありがとうございました。