留学報告③ ZSFGH/OTI その①(斉藤 公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.

 

③ZSFGH/OTI その①

現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.かの有名なFacebookのマークザッカーバーグが多額の寄付をして冠にZuckerbergの名前がついています.ここで臨床研究と,病院で外来や手技の見学を主に行っております.この病院には島田洋一教授の御学友であり,米国でリハ医として勤務されている長尾正人先生が所属されており,今回の留学も長尾先生に多大なる尽力を頂いて実現しました.

とある前情報では,英語が話せなければかなり白い目で見られるとのことで戦線恐々としていました.出国前までに駅前留学で頑張るつもりが全くチケットを使うことなく米国に来てしまったため,冷たい目線と態度を覚悟して留学先に向かいました.が,杞憂でした.スタッフの皆さんは自分のつたない英語をしっかり聞いてくれようとしてくれ,分かるようにゆっくり話してくれたり,全てにおいて親切にしてもらってストレス無く留学生活をスタートできました.

歴史的な背景もありサンフランシスコにはアジア系やヒスパニックがとても多く,テック産業もあり,他民族な街です.そのため,多少英語の発音が悪かろうが,文法が間違っていようが,意外と大丈夫な地域のようです.というか,スペイン語しか話せないとか中国語しか話せない人も沢山います.そのため,外来見学をしていても,ここはどこなのか分からないくらい様々な言語が飛び交います.そして,それに対応すべく,翻訳する人も常駐しており,電話をスピーカーモードにして同時通訳しながら診察する,ということが通常の風景です.日本では考えられませんが,こっちの人からすると,日本は大変だね,となるようです.単民族国家でずっと暮らしていたので逆に気づきませんでしたが,良くも悪くも日本はとても特殊な国なのだとこちらに来て感じています.

ZSFGH,OTIの概要,外来の内容や長尾先生のinjection見学についてはまた後日に.

Zuckerberg San Francisco General Hospital (ZSFGH)

真ん中が寄付で新築された新病棟です.

 

翻訳機 と言えば凄そうですが,実際は単なるスピーカー付きの電話で,電話口の通訳さんにつながります.

1スペイン語,2広東語,3北京語,4台湾語,5ベトナム語,6ロシア語,7韓国語,8アラビア語,9タガログ語,0他 と書いてあります.日本語はマイノリティです.

外来診察室

病院入り口

 

つづく