8月26日〜9月2日、スイスで開催されましたIFESS(Annual Meeting of the International Functional Electrical Stimulation Society)に参加して参りましたのでご報告いたします。当講座からは松永俊樹准教授、斉藤公男先生、岩本陽輔先生、畠山和利先生、千田聡明先生、加賀美開先生、高橋祐介先生、三田が参加いたしました。
IFESSは機能的電気刺激(FES)を中心として呼吸器リハビリや心臓リハビリなど広い分野のリハビリを網羅した学会です。世界から集結した全63演題のうち4演題が当講座でした。まさに秋田大学整形外科の存在感をアピール出来た学会になったと思います。3日間に渡り、岩本先生は「廃用筋に対する連続磁気刺激を使った周波数変調刺激法による効果の検討」、加賀美先生は「中心性頸髄損傷に対するTESとロボットセラピーを併用した効果」、高橋先生は「FESサイクリング中の呼吸応答」について発表されました。あらゆる施設のベテランDrが発表されている中、当講座の先生方の発表は、若年にも関わらず場に飲まれることなく明快でした。日々プレゼンテーションの機会が多いことは当講座の特徴の1つかと思われますが、確実に我々のスキルアップに繋がっているように感じました。
その他の報告としましては、経頭蓋磁気刺激(TMS)をFESに組み合わせたものや、脳梗塞後嚥下障害のリハビリとして咀嚼筋や舌骨上筋にFESを用い機能改善した報告があり目から鱗でした。外科的分野だけでなく、リハビリ分野に関しても目まぐるしく進歩している事に気づいた学会でした。
今回の貴重な経験を糧に、今後も私自身研究の発展に邁進して参ろうと思います。