10月11日・12日の2日間、第33回 日本整形外科学会基礎学術総会に参加・発表して参りました
本学会は奈良県立医科大学整形外科学教室の田中康仁教授を会長とし「知の集結 やまとぢから」をテーマとしております。
歌手の歌枕直美さんの国歌斉唱、会長の田中教授の会長講演を皮きりに学会はスタートしました。
当科からは島田洋一教授、粕川講師、岩本先生、長幡先生、湯浅
先生、私の6名で参加し、それぞれが自らの臨床・基礎研究について発表し、活発な討議を行いました。特に長幡先生の演題である「povidone-iodineまたはethanol処置後の卵巣摘出ラット脛骨骨切りへのハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体の骨形成の効果」は口演で採択され、堂々と発表・質疑応答に対応しており「知の集結 あきたぢから」を実感しました。
また、私自身は自らの研究課題である「脊椎外科における医工連携」のセッションを拝聴することもでき、他大学でのバイオメカニクス研究や若手の先生方ががんばっている姿を見て感銘を受けました。
招待講演では東大総合研究博物館、遠藤秀紀教授のご講演「からだの歴史を読む-5億年の進化史から家畜の人為淘汰まで-」が教科書的な整形外科学ではなく、人類の進化やさまざまな自然史からみた「からだ」の本質に迫っており、大変興味深かったです。この講演が行われた第1会場は奈良春日野国際フォーラム 甍 内にある能楽ホールを使用しておりました。舞台は、尾州檜と台湾檜で作られた格式高いものであり奈良県が能楽発症の地であることを実感しました。
今回学会に参加して得た知識・経験を礎にさらに精進して参りたいと思います。