令和5年9月9日にホテルメトロポリタンにて第12回秋田・札幌整形外科合同セミナーが開催されました。コロナ禍によるオンラインのみでの開催が終了し、今回は現地参加も可能なハイブリット開催となりました。今回は私たちが札幌医科大学の先生たちをお招きして、秋田で開催しました。札幌から大勢の先生方にご参加いただき、厚く御礼申し上げます。
一般演題はまず札幌医科大学側から、札幌医科大学の小助川維摩先生から「骨SPECT/CTによるSUV解析を用いた人工関節感染の評価」、同じく札幌医科大学の池田康利先生から「Oxford UKAにおけるRadio Lucent Line出現群の検討〜新規開発した脛骨3°の内反シムの使用を含めて〜」の2題の発表をしていただきました。続いて秋田大学側から、中通総合病院の湯浅悠介先生から「中手骨頚部骨折の治療成績」、秋田大学の尾野祐一先生から「骨粗鬆症患者の筋量、骨量、および脊柱矢状面アライメントの経時的変化の検討」に関して発表がありました。股関節、膝関節の人工関節から手、脊椎まで幅広い分野に関してご講演いただき、大変勉強になりました。
特別公演1では札幌医科大学 黄金勲矢先生から、「運動器慢性疼痛の評価と治療」に関してご講演いただきました。ほぼ全ての患者さんの主訴である”痛み”に関して詳細に教えていただきました。慢性疼痛の患者さんなど普段の治療で悩むことが多いような症例を提示していただき、疼痛への理解が深まりました。全てが明日からの診療に活きる素晴らしい講演で、とても勉強になりました。
特別講演2では秋田大学 土江博幸先生から「テリパラチド研究あれこれ-非定型大腿骨骨折を中心に-」に関してご講演いただきました。今までの先生の行なってきた基礎・臨床研究の数々を紹介していただき、その膨大さに圧倒されました。臨床に真面目に取り組み、そこで生まれたクリニカルクエスチョンを研究に結びつける先生の姿勢には感銘を受けました。いつまでもリサーチマインドを持ちながら、日々の臨床に取り組んでいきたいと感じました。
非常に有意義なセミナーとなり、楽しく拝聴することができました。会の後には、久しぶりの秋田・札幌医大の懇親会が開催されました。私たち若手にとっては初めての懇親会でした。札幌医科大学の先生との交流は楽しく、とてもモチベーションが高まりました。これからの両大学の発展に貢献できるように、臨床に研究に取り組んでいきたいと思います。
来年は札幌で開催されるとのことなので、ぜひ勉強しにいきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします。