6月27日、28日の2日間に渡ってタイで行われたキャダバーコースに参加してきました。単大学での海外キャダバーコースとしては国内での初の試みでした。
タイは日本と比べ気温も高く、湿気がかなり高くまとわりつくような暑さでした。気温だけであれば、自分の地元の群馬も同じくらい上がることもありますが、年間を通して似たような気温のようで、常に汗がにじみ出るような状態でした。その中で食べたトムヤムクンなど現地の料理は日本で体感しないような辛さと香草の香りが漂い、汗が流れ落ちるような状態でした。日本向けのお店は手加減をしているということに初めて気付きました。
今回のキャダバーコースには脊椎グループ、肩関節グループ、股関節グループ、膝関節グループに総勢20名で参加しました。各分野の若手3〜4名に対して指導者が秋田大学の各分野のエキスパート、脊椎からは宮腰尚久准教授、粕川雄司先生、肩関節からは畠山雄二先生、膝関節では斎藤英知先生、股関節では木島泰明先生がつき、基礎的な部分から代表的な手技、また解剖に至るまで、余すところなく指導していただき、勉強してきました。
自分は股関節グループとして参加し、人工関節置換術(DAA)と股関節鏡の手技を学びました。どちらもまだやったことのない手技であったこと、また股関節鏡については実際にやっているところも見たことがなかったため、とても有意義なプログラムでした。今回のキャダバーコースに臨むに当たり、参加前にドライモデルの模型で数回股関節鏡の手技を練習してから参加しましたが、実際の御遺体を使用すると関節包を貫く感触や、実際の見え方など全く違っていて細かい注意点など本当に学ぶことが多く、すぐ近くに指導してくれる先生がいるという状況は悩むことなく疑問を解決できるため、とても楽しく勉強をできたと思います。
2日間のキャダバーコースを終えて、なかなか実践の機会で試すことはないですが、今までよりも一層深い知識を得られたと思います。今回のキャダバーコースで指導してくださった先生がた、また参加を了承してくださった島田教授、留守の間病院で勤務してくださった先生がたに感謝します。今回の勉強を糧にこれからみんなで秋田の整形外科を盛り上げていきましょう!