ASBMR 2020 (2020.9.11-15)、Plenary Poster選出の喜び(阿部和伸)

今年の米国骨代謝学会(ASBMR 2020)は、新型コロナウイルス感染症の全世界的な流行の影響により、バーチャルイヴェント形式で開催されることとなり、当教室からは2題の発表が予定されています。

 

私の演題は「Effects of Teriparatide and Low-Intensity Aerobic Exercise on Osteopenia and Muscle Atrophy in Type 2 Diabetes Mellitus Model Rats」というもので、2型糖尿病に伴う2次性骨粗鬆症に対し、骨代謝促進薬であるテリパラチドと運動療法を組み合わせることで、より骨や筋肉を強くできるかどうか、研究した成果をまとめたものです。今回この演題がPlenary Poster選出され、大変嬉しく思っています。

近年、世界的な高齢化や、生活習慣病の代表格といえる糖尿病の増加などを背景に、糖尿病性骨粗鬆症患者は増加し、その治療や骨折・転倒予防の必要性は増しています。そのような背景のもと本研究を開始し、その成果が由緒ある本学会において評価されたことは至上の喜びです。

 

島田教授、宮腰准教授をはじめ、骨代謝グループの先生方全員のご指導と、切磋琢磨しあった他の大学院生、実験助手の工藤さん、実験に関わる全ての方々のご協力があってこそ、このような身に余る栄誉を、教室を代表して、いただけたのだと思います。この場を借り、改めて皆様に感謝申し上げます。学会に向けて、いいポスターを発表ができるよう努めるとともに、この成果を論文として世に送り出すために今後も頑張ります。