秋も深まる今日この頃2022年10月29日に整形外科市民公開講座が行われました.
この会は秋田県整形外科医会と秋田県臨床整形外科医会が主体となり,ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)を市民に認知・理解いただきながら健康な生活につなげるために毎年行われてきました.
しかし,昨今の新型コロナウイルスの蔓延から現地開催は自粛し,秋田魁新報の誌面ディスカッションの開催となっていました.今回,遂に2年ぶりの現地開催が実現しました.
テーマ「アフターコロナに向けたロコモ対策」,キャッチコピー「いくつになってもサキホコレ!」と題として80名以上の市民の方に集まって頂きました.
秋田魁新報社 代表取締役社長の佐川博之様より開会挨拶を、秋田市保健所所長の伊藤善信様より開催に関してお祝いの言葉を頂き,本会が開始されました.
まずは基調講演として宮腰尚久教授より「コロナ渦のロコモ予防」という題名でご講演頂きました.ロコモとは何か,というところから健康寿命の重要性,ロコモにならないための方法は何かなど詳細に教えて頂きました.一般の方向けの内容ではありましたが,医療者である私も有意義に拝聴させて頂きました.
そして,パネルディスカッションとして秋田テレビ八代星子アナウンサーに司会をして頂き,コーディネーターである粕川雄司先生(秋田大学)とパネリストの鈴木均先生(湯沢病院),杉村祐介先生(秋田労災病院),木下隼人先生(秋田大学),若林玲奈先生(秋田県立医療療育センター)とで対話形式によるロコモの解説が行われました.
ロコモに関して専門家から生の声が聴けることもあり,非常にわかりやすい内容となっておりました.
私はというと,ロコモ体操が絵やスライドだけだとわかりにくいこともあり,自ら壇上にあがり皆さんの前でそのロコモ体操を披露させて頂きました.後ろにもよく見えるように必死で身体を大きく動かしました.届いてくれていれば幸いです.
秋田県臨床整形外科医会会長の斎藤晴樹先生より閉会のお言葉を頂き,会が終了となりました.
県民のみなさまがいくつになっても咲き誇った人生を謳歌できるよう,我々も臨床現場だけでなくこのような活動も含め,今後も様々な方面から頑張っていきたいと思います.