Buddhachinaraj病院(タイ)研修報告(湯浅悠介)

私は2024年3月16日~31日の約2週間、タイのピサヌロークにあるBuddhachinaraj病院へ研修に行ってまいりました。この海外研修は、以前秋田大学整形外科へ研修にいらしていたBuddhachinaraj病院のアーチット先生へ齊藤英知先生が直接ご連絡していただき、実現したものになります。私自身、海外へ独りで行った経験はなく、また英語も苦手であるため、出発前から非常に不安に思っておりました。しかしタイ到着後、それは杞憂であったことがすぐにわかりました。Buddhachinaraj病院のどの先生も非常に優しく、私の拙い英語をいつも理解しようとしてくださいました。私の初めての海外研修は、そんな幸せな環境の中スタートしました。(写真1)

私は主にスラサック先生、アーチット先生という外傷治療のスペシャリストの先生方につき、手術見学、勉強をさせてもらいました。その素晴らしい手術技術を間近で見せていただきながら、手術のポイントをリアルタイムでレクチャーしていただきました。また、以前から疑問に感じていたことや手術見学をして疑問に思ったことを質問し、有意義なディスカッションをすることもできました。その他にも、日本とは違うタイ医療の現状や、英語で話すことの重要性、英語論文を書くために大切なことなど様々なことを教えていただきました。(写真2)

Buddhachinaraj病院の先生方は、常に私を気にかけてくださり、食事は毎食ご用意いただくか、レストランへ連れていってくださいました。タイ料理は基本的に辛いのですが、どれもおいしく、毎日食べても飽きがきませんでした。結局、一度も日本食が恋しくなることはありませんでした。休日は観光地の案内もしていただき、病院の名前の由来となっているBuddhachinarajを見に行くことができました。また、タイで最も有名なスポーツ、ムエタイも経験することができました。(写真3、4、5)

すべてが私にとっては初めてで、人生観が変わるような貴重な経験をさせていただきました。海外研修の機会をつくっていただいた齊藤英知先生、海外研修へ行くことを快く後押ししてくださいました宮腰尚久教授、長期不在中、日常業務をご対応くださいました中通総合病院整形外科の先生方にこの場をお借りして深く感謝申し上げます。

今後も秋田から世界へ何度も飛び出していき、挑戦していきたいと思います。

写真1:Buddhachinaraj病院前

写真2:右がスラサック先生、左がアーチット先生、中央が筆者

写真3:歓迎会を開いていただきました。

写真4:Buddhachinarajの前にて

写真5:ムエタイ体験