第18回日本低侵襲脊椎外科学会が11月26日〜27日、品川プリンスホテルを会場に開催されました。秋田からは島田教授がモーニングセミナーのご講演をされ、石河紀之先生、櫻場乾先生、水谷嵩先生、尾野祐一先生、木村が参加しました。脊椎の低侵襲手術はPEDやLLIFの普及に伴い、大きな変革期となっています。今回のテーマは「新しいゴールデンスタンダードを確立する」で、MED、XLIF/OLIFがゴールデンスタンダードに成り得るかについてシンポジウムで議論がなされました。結論として、MEDは顕微鏡手術と同等の成績だが、内視鏡に一度慣れるとその実用性から離れられなくなる、今後は手術教育ならびに機器の普及次第ということでした。LLIFは成人脊柱変形において、欠かせない手術手技となっており、今後indirect decompressionの長期成績が出て来れば短椎間固定にも普及する可能性があるということでした。
島田教授のモーニングセミナーは、早朝にも関わらず多くの方が聴講されました。現在秋田でもXLIFを用いたASDの治療を行っていますが、そこに至るまで自家骨のみのPLIFから始まり、日本の先駆けとして取り入れたTLIF、またmultiple PLIFなどについてお話しいただき、この歴史があった上で、今の治療があることを再認識しました。また、秋田大学のメンバーでありながら、島田教授のご講演を聴く機会はなかなかないのですが、聴講されている方を1時間魅きつけたままのプレゼンテーションは大変勉強になりました。
この会の後、石河先生と尾野先生は生体ブタを用いた内視鏡手技トレーニングのため神戸へ向かいました。私たちも内視鏡手技を身につけるべく、今後継続して受講して参りたいと思います。