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平成26年度大忘年会(益谷法光)

平成26年度整佑会総会・特別講演会ならびに整形外科大忘年会が12月13日に開催されました。

特別講演会では宮腰准教授よりA-boneの歴史についてご講演を頂きました。A-bone設立以前の歴史も交えて、現在の研究が行われている背景等、非常に貴重なお話が聞けたと思います。私も今年度からA-boneへ参加させて頂いていることもあり、これまでの研究業績の積み重ねの系譜に連なることへ身が引き締まる思いでした。また、奨励賞の発表や新入局員の紹介もあり今後の教室の発展に繋がっていくものと感じました。各受賞者の先生方には改めてお祝いを述べさせて頂くとともに、自分もいつかその輪に加わることが出来るよう精進して行く気持ちが強くなりました。

 

引き続き行われた大忘年会では、今回の大きな目玉としては各部活紹介のビデオを作成し、みなさまへご紹介させて頂いた点があります。現在、島田教授を筆頭として大学院生を中心としたスポーツ活動が盛んに行われています。それらの部活の各責任者の先生に1年を振り返ってのビデオを作成して頂き、みなさまへご紹介させて頂きました。駅伝部やバスケットボールチームであるノーザンバイソンズなど、各種大会で上位の成績をおさめている部活もあり、競技レベルは趣味の範囲を超えたものとなっているものもあります。そういった活動について関連病院の先生方にもご紹介、さらにはご参加頂けるきっかけとなれば幸いです。

 

二次会にも(三次会・四次会も行われていたようです)多くの先生方にご出席頂きまして、大変盛況のなか大忘年会の幹事を執り行うことが出来ました。各方面において失礼も多々あったこととは思いますが、みなさまのご助力のお陰で無事開催となりましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。

 

 

 

 

2014年度整佑会総会(永澤博幸)

秋田大学整形外科の同門会である整佑会の総会が、2014年12月13日に開催されました。

湊昭策会長、島田洋一理事長のご挨拶のあと、宮腰尚久常任理事より事業報告がありました。新入会員の、塚本泰明、阿部和伸、齊藤光、三田基樹、村田昇平の各先生方および入局予定者として秋田大学医学科6年の東海林諒さんよりご挨拶をいただきました。これで会員数は161名になりました。1997年に100名を超えてから順調に会員数を伸ばしております。今回の総会では102名の先生方にご出席頂きました。

 

国内外の学会からの受賞者についての報告がありました。宮腰尚久准教授(米国骨代謝学会)、本郷道生講師(日本腰痛学会)、木島泰明先生(日仏整形外科学会)、木下隼人先生(米国骨代謝学会)、柴田暢介先生(国際FES学会)、田村康樹先生(東北骨代謝・骨粗鬆症研究会)、土江博幸先生(日本骨代謝学会)です。おめでとうございます。

一任期2年の理事改選では、渡部亘先生、山田晋講師、関展寿先生、千田秀一先生および筆者の5名の理事が退任されました。整佑会の発展にご尽力頂きましてありがとうございました。新任の理事として、奥山幸一郎先生、今野則和先生、浦山雅和先生、前川重人先生、竹島正晃先生が承認されました。よろしくお願いします。

2001年より始まった整佑会奨励賞ですが、今回は市立角館総合病院の青沼浩先生と斉藤公男先生の2名が受賞され、授賞式および記念講演が行われました。青沼先生は、骨吸収抑制剤であるアレンドロネートと低出力超音波骨折治療器の併用効果についてラット脛骨の骨切りモデルを用いた研究が、Journal of Bone and Mineral Metabolism誌に掲載されました。斉藤先生は、従来使用されてきた立位でのバランス測定器にかえて、新たな座位バランス装置を開発することにより下肢の影響を排除した体幹バランス測定に関する研究が、Biomedical Research誌に掲載されました。また、整佑会特別賞が湯沢医院の堀川明先生と平鹿総合病院の奥寺良弥先生に授与されました。各先生方おめでとうございます。今後のますますの発展を期待します。

今回の整佑会特別講演ですが、宮腰尚久准教授により「秋田から発信する近年の骨代謝研究 -基礎研究の変遷からA-Boneの設立まで」と題したご講演をして頂きました。宮腰准教授自身が大学院生であった頃の基礎研究から、近年のA-Bone設立および関連病院での多施設共同研究の方向性についてのご講演でした。

次回の整佑会総会は2015年12月13日です。会員の先生方には、秋田大学整形外科の日々の活動にご理解ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。次回の総会で多くの先生方を新入会員として迎えるべく、大学の事務局としても頑張ってまいります。

 

第60回秋田県整形外科医会報告(木村竜太)

第60回秋田県整形外科医会報告

秋田赤十字病院整形外科 木村竜太

 

11月22日に第60回秋田県整形外科医会が開かれました。毎回、最優秀演題賞目指して一般演題とYoung Doctors Session(10年目以下)で熾烈な争いが繰り広げられています。さらに今回は秋田大学整形外科の各グループからこれまでの成果、ならびにこれからの展望をシンポジウム形式でご講演いただき、さらに特別講演2題と盛り沢山の内容でした。私はYoung Doctors Sessionとシンポジウムについて報告させていただきます。

 

今回、Young Doctors Sessionは10演題の発表がありました。

 

「初診時 MRI で異常所見を認めなかった化膿性脊椎炎の 1 例」

秋田厚生医療センター 佐藤千晶先生

「診断に難渋した下垂足の 1 例」

雄勝中央病院 長幡樹先生

「血栓溶解療法が奏功した急性上腕動脈閉塞の 1 例」

秋田労災病院 飯田純平先生

「転位のない橈骨骨幹部骨折 2 例の治療経験」

市立横手病院 湯浅悠介先生

「観血的整復固定を行った肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷の症例検討」

由利組合総合病院 高橋靖博先生

「CT を用いた Garden stage 読影法の検討」

山本組合総合病院 岩本陽輔先生

「TKA の出血対策としてトラネキサム酸の投与方法で差があるのか」

市立大森病院 塚本泰朗先生

「下肢手術における超音波ガイド下ブロック持続時間の検討」

市立秋田総合病院 尾野祐一先生

「脳原性疾患の痙性尖足に対する治療経験」

秋田県立医療療育センター 河野哲也先生

 

その中で最優秀演題賞をいただくことができました。演題名は「超音波ガイド下頚椎神経根ブロック」です。これは「X線透視下に頚椎椎間板造影をした時に欲しかった安心感」+「腰椎神経根ブロックで痛みが治まったという患者さんの笑顔(ブロック直後には一時嫌われます)」+「斜角筋間でC5、C6ブロックをしていた時の『あれ?他の神経根も見えるからそれぞれブロックしてみればいいんじゃない?』という興味」から生まれました。少しコツをつかめば神経や血管が見えて、効果も得られます。今後整形外科の治療において有用な方法になっていくと考えます。今後はより簡便な手技の確立と、腰椎神経根ブロックへの応用を目標にして参ります。

発表の指導をいただきました秋田赤十字病院の先生方、本法の試案を検討いただきました秋田労災病院の先生方、超音波ガイド下ブロックの基本を教えていただきました市立秋田総合病院の先生方にこの場をお借りして感謝を申し上げます。シンポジウムではAORA(関節リウマチ)、A-BONE(骨粗鬆症)、AHG(手)、AHRG(股関節)、AFG(足)、AIMG(イリザロフ)、AMAG(動作解析)、ASG(脊椎)の8グループの各Directorから御講演いただきました。各グループの詳細は秋田大学整形外科学講座ホームページのトップページからアクセスできますので、そちらに譲らさせていただきます。これだけsystematicなグループ化は全国的にみても稀だと思います。さらに、それぞれのグループが共同でも研究を行っており、これから秋田県の整形外科はもっともっと発展していくこと間違いなしと感じさせていただいたシンポジウムでした。

Akita Northern Bisons試合結果報告

秋田大学整形外科バスケットボール部のAkita Northern Bisonsは、平成26年9月13-14日の両日にわたって開催された、第44回秋田県郡市対抗バスケットボール大会に秋田市第1代表として出場しました。結果、並み居る強豪を退け、見事優勝することができました!我々の持ち味であるディフェンスからのアーリーオフェンスを徹底し、終始試合を優位に進めることができました。メンバー皆、日常業務で忙しく、週に1回も満足に練習できない中でのこのような素晴らしい結果は、ベンチメンバーを含めたチームとしての連携力があってこそのものと思います。皆様のご支援、本当にありがとうございました。

今後は緩急をつけた展開と堅実なプレー、そしてシュート力にさらに磨きをかけ、市民スポーツ祭連覇に向け発進します。引き続き皆様の熱いブーストをよろしくお願いいたします。

祝勝会では整佑会会長の湊昭策先生より金一封をいただきました!

祝勝会では整佑会会長の湊昭策先生より金一封をいただきました!

ブースター、練習生(入局予定の学生さん)を含めて

ブースター、練習生(入局予定の学生さん)を含めて

第44回秋田県郡市対抗バスケットボール大会 優勝

(潟上市天王総合体育館)

1回戦 vs 八幡平クラブ ◯ 100-71

2回戦 vs AMBITIOUS ◯ 60-51

準決勝 vs 仙南クラブ ◯ 71-51

決勝 vs 外旭川クラブ ◯ 70-62

Akita Northern Bisons Technical Director

藤井 昌

この度、島田教授のご高配でフランスに留学させて頂いている木島泰明です。

非常に貴重な経験を皆さんと共有できるように、また、今後、海外へ、あるいはフランス(パリ)へ勉強に行かれる方に少しでもお役に立てるよう留学便りを記してみました。

まずは渡仏1週間の生活立ち上げ段階の記録をお送りいたします。

フランス留学便り1

12月27日(土曜日)出発

1回目のこともあったので、羽田で前泊することとする。

(1回目の出発では息子・虎太郎の熱発で断念し、一週間、出発を遅らせた事の顛末はいずれご報告します。)

出発に余裕を持たせるため15時35分秋田発羽田行を予約。

荷物が多いので14時にまたジャンボタクシーを頼んでおく。秋田空港まで12000円。

あさひタクシーはネットで予約できるので便利。

荷物は前回と同じ、スーツケース大2つに50x50x50cmのダンボール3つ。

すべて23Kgを超えるので、飛行機に乗せるには1つあたり5000円の超過料金がかかるが海外宅急便よりは安い。ジャンボタクシーの後ろにスーツケースを入れてしまうと、ダンボールを座席に入れなければならず苦労する。ダンボールを後ろに入れるとスーツケースは中に入れやすいので楽。

前泊せずに同日に羽田発パリ便に乗るのであれば、秋田で荷物を預けパリで受け取れるが、前泊するとすれば一度羽田で荷物を受け取らなければならない。

翌日の国際線に余裕をもって乗れるように国際線ターミナル直結のロイヤルパークホテル・ザ羽田を確保(予約時あと1室とのことだった)していたが、国内線ターミナルで荷物を受け取ってその荷物を持って国際線ターミナルに行くのが大変。

無料バスはあるが、ダンボールと子供を抱えては乗れない。

仕方なくタクシー2台に分乗し、ホテル名を告げる。

しかし、ホテルの入り口をタクシードライバーが見つけられず、焦ったタクシーが歩道に乗り上げパトカーが来る始末(汗)。

結局、国際線ターミナルの入り口で下車し、カートに荷物を載せ、エレベーターで出発ロビー3Fまで上るとそこにホテルの入り口があった。

ホテルは快適。食事も買い物も、そして翌日のチェックインも同じフロアなのですごく楽。

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12月28日(日曜日)

出発ロビーにホテルがあるので飛行機のチェックインはそのままできる。

12時間のフライトを経てパリ・シャルルドゴール空港に到着。

(フライト中に虎太郎は足がつったと泣くこと2回…)

出国手続きではボンジュールと虎太郎がいうと、パスポートを見ながら係官がボンジュール、コタロウ!と答えてくれて、入国OK。滞在目的も聞かれず。そして税関もどこだかわからないうちに外に出られちゃいました。ダンボールを開けさせられるかと思っていたけどスルーでよかった。

しかし待ってくれているはずのポータータクシーの運転手、ラウさんと会えず、頼んでいたアパルトマン業者のHさんに連絡してやっと合流。その乗用車に無理やり荷物を載せ、虎太郎は妻が抱っこし、何とかスタート。しかしそこはパリの渋滞。アパルトマンには1時間余りかかってようやく到着。ラウさんは英語が通じるという話だったが、フランス語しかだめらしい…。アパルトマンに入るには、ドアコードを押して郵便受けがある前室に入り、そこでさらに各部屋のインターホンを押して、部屋から鍵を開けてもらうと、第2のドアが開いてようやくアパート内に入れる。カギを持っていれば、鍵についている電子キーを所定の場所にかざすことで2つのドアともロックが解除される。ここまで書くと非常にハイテクな新しいマンションのように想像されるが、外観は古い石造りの8階建ての建物で、部屋は7階だし、なんと6畳一間(いちおうシングルベッド分のロフト付き)。おまけにお隣の女子は泣き叫ぶような声を発している。ここで我々は3人で暮らせるのか。

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12月29日(月曜日)

今日はまず近くのマルシェ(スーパー)に食材を仕入れに行く。一番近いところは歩いて2-3分なので便利。クレジットカードも使える。とりあえずの飲み物とカレーライスの材料を買ってから他の便利なお店を探して歩き回るが寒い!仕方なく怪しいファストフード屋さんに入りハンバーガーとポテトのセットとペンネを注文。ペンネのソースの選択を誤ったらしいが何とかお腹を満たし、帰宅。帰宅途中に大きな公園を見つけ虎太郎が気に入りひとしきり遊ぶ。滑り台もアスレチック風の遊具もある。帰ったらカレーライス。初めてのちゃんとした食事。

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12月30日(火曜日)

今日は、フランスにしっかり居を構えたことを移民局に証明するため、ビザ発給の時にもらった移民局提出用書類を郵便局から配達証明付郵便で移民局に送る必要がある。そのため、こんな年末でもやっているだろうといわれたパリ中央郵便局へ。Opera駅から徒歩15分。今日もとても寒かったがなんとか発見し、優しい女性の郵便局員に助けてもらいながら、パスポートの入国の印鑑のページのコピーをし、日本でコピーしてきたパスポートの顔写真のページとビザのページ、それに移民局用書類を封筒に入れ、伝票を買い、切手を買い、お姉さんに渡して終了。コピー機は局内にありました。お姉さんの助けでスムーズに終了。

Operaの近くは日本人街なのか、ラーメン屋さんも多いので早速「どさん子」というラーメン屋さんでラーメンと餃子と牛丼を食べる。高いけどおいしい!その近くの「京子食品」では日本の食材や日本にあって海外にないいろいろなものが売っている!ここで米やら何やら1万円分くらい買い物して重い荷物を背負って地下鉄で帰宅。そのあと虎太郎をまた近所の公園で遊ばせる。けっこう大きな子供も遊具で遊んでいる。

パリの地下鉄

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パリ中央郵便局8
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12月31日(水曜日)

今日は虎太郎のパリでの幼稚園の場所確認の下見。文化教養幼稚園パリ園というのが16区にある。我々は15区に住んでいるがエッフェル塔へはこの幼稚園が近い。このアパルトマンの最寄り駅であるPorte de Versailles(ベルサイユ門:パリはもともと城壁都市でパリの外周には門がいくつもある、つまりパリの辺縁に住んでいるということ)から12番線でパスツール駅まで行き、6番線に乗り換えトロカデロ駅で下車。徒歩10分で幼稚園。トロカデロ駅はシャイヨ宮というエッフェル塔のビューポイントの1つの最寄り駅。ここでエッフェル塔の記念写真を撮ってから幼稚園へ。我々のイメージでは幼稚園といえば平屋で園庭があって、というものだがここではビルだった!しかもその1階だけが幼稚園。もちろん今日は締まっており、場所だけ確認。

近くのパン屋でパン・オ・ショコラ(チョコレートクロワッサン)を買って食べると美味!焼きたてサクサク!

帰りにまたオペラ地区によってラファイエットというヨーロッパ最大級という百貨店によってトイレと食事。そして狭いわが家を少しでも過ごしやすくするための物品を購入。食事は学食形式のカフェテリアで(好きな品物を取ってレジで精算する)。カード使えます。最後にラファイエット近くのユニクロ・パリ店でお買い物!品物はほぼ日本と同じでとてもOK。

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1月1日(木曜日)

今日は最初の研修先であるHennri Mondor病院を下見。

近くのパン屋はやっている!ここで買ったパン・オ・ショコラを食べながら、最寄りのトラム駅へ。トラム(路面電車)で途中まで行って、そこからメトロ(地下鉄)。8番ラインでクレテイユ行き。クレテイユ大学駅の1つ手前のクレテイユ・レシャ駅で下車。トラムの切符もメトロの切符も一緒。駅の自販機で買える(クレジットカードOK)。

メトロの駅からは徒歩2分で病院。6階が整形外科の外来と入院病棟のよう。

院内のカフェテリアもチェックしてから地下鉄でパリ市街に戻る。

Chatelet駅近くのConforamaという家電・家具量販店に行ってみるがさすがに元旦はやっていない。そのまま散歩して、セーヌ川を渡り、記念写真。ルーブル美術館も近く。有名なルーブルのピラミッドでまた写真だけ撮って、寒いので近くのカフェに入って昼食。ハンバーグとフライドポテトのセットとハムカツとスパゲッティミートソースのセットにカフェオレとオレンジジュースで50ユーロ(サービス料込)高い!今日はどこも休みなのでアパルトマンへ。アパルトマン近くのマルシェも今日はお休み。

アパルトマンの外観と玄関ホールとキッチン

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1月2日(金曜日)

今日は昨日とは打って変わって雨(昨日まではずっと快晴)。そのせいか少し暖かい。

Hernigou教授にメール。すぐに返信が返ってくる。今日はまだ1月2日だが、金曜日。普通に働いているのかもしれない。狭いアパルトマンでWiiもできず大きめの声も出せずにストレスがたまっている虎太郎にクリスマスプレゼントとお年玉を兼ねてしょうがなくニンテンドーDSを買ってあげることを決意。ネットで調べるとシャンゼリゼ通りにゲーム屋さんがあるというが、まずは昨日空振りだったConforamaに。今日は、やってはいるがゲームは置いていない。部屋に敷くラグを買おうか迷ったが大きいのでとりあえず断念。近くのDartyという家電店にも寄ってみるが目ぼしいものはなし。もう一度、地下鉄に乗ってコンコルド広場へ。今日は曇りでエッフェル塔の上半分が見えない。コンコルド広場から凱旋門までがシェンゼリゼ通り。コンコルド広場側からシャンゼリゼ通りを歩くとお祭りのような屋台が並ぶ通りで、とてもゲーム機などは売ってなさそうだが、チョコバナナクレープ4ユーロ、ホットワイン5ユーロ、ハンバーガーとポテトなどを買い食いしながら進む。途中のトイレは50サンチーム(=50セント=1/2ユーロ)の有料。シャンゼリゼ通りをようやく半分以上進むと、屋台村を抜けて高級ブランドショップが並ぶ通りになる。その通りのFnacというお店でニンテンドー2DSを購入。DSライトはフランスではもう売っていないといわれ、3DSは子供にはちょっと見づらく目にもよくなさそうな気がしたので謎の2DSというやつを選択。(後で調べると2DSとは欧州や米国だけで売られている3DSの廉価版とのことで日本での発売はないらしい。)そのあとにメルセデスベンツのショップなどで記念撮影してから凱旋門の下へ。凱旋門の上に上がるためのチケット売り場には長蛇の列。どこかで各観光名所のチケットブック(パリ・ミュージアム・パスというらしい)を買えばこの列に並ばずに登れるかも、とのことで今日は上るのを断念して帰宅。ちなみに2DSはいろんな言語を選べましたが、日本語はないので英語を選択したらすぐに使えました。でも結局、虎太郎は心配したほど2DSにはハマりませんでした。

アパルトマン近くの公園とアパルトマンからメトロの駅までの道

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フランス便り1-終わり-

 

2014年整形外科市民公開講座(粕川雄司)

2014年11月29日土曜日整形外科市民公開講座が、秋田魁新報社「さきがけホール」で開催されました。

今年のテーマは、「サルコぺニア(加齢性筋肉減少症)~筋肉が減るサルコぺニアを知って高齢社会を乗り切ろう~」です。開会にあたり、秋田魁新報社小笠原直樹社長と穂積 志秋田市長よりご挨拶を頂戴しました。お忙しいなか、ご挨拶いただき誠にありがとうございました。

秋田テレビ株式会社石塚真人様に総合司会をしていただき、はじめに今年のテーマである「サルコぺニア」について、松永俊樹准教授より基調講演をいただきました。少し耳慣れない言葉であるサルコぺニアについて、さらにロコモティブシンドローム(ロコモ)との関連についてわかりやすく御講演いただきました。

引き続き、渡部英敏先生と粕川雄司がコーディネーターとなり、パネルディスカッションをおこないました。パネリストは、今村記念クリニック田村康樹先生、秋田赤十字病院田澤 浩先生、中通総合病院土江博幸先生、秋田大学佐藤千恵先生、そして高橋整形外科の高橋秀彦先生です。サルコぺニアの診断や筋肉減少の特徴についてディスカッションし、その対策としてアミノ酸摂取を中心とした栄養とロコトレなどの運動が重要であることをみんなでわかりやすく解説しました。

最後に会場より質問を受け、パネルディスカッション終了後には、参加いただいた方々からの医療相談を受けて市民講座を閉会しました。

あいにくの天気のなか150名程度の方にご参加いただきました。さらに、市民講座の準備から開催にあたり非常に多くの方々のご協力を頂き、この場を借りて深く感謝申し上げます。

この市民講座は、2000年から開催され今回で第20回となりました。引き続き市民講座を開催していけるように活動したいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

第5回秋田県骨粗鬆症PTH治療研究会報告(大内賢太郎)

2014年11月13日、第5回秋田県骨粗鬆症PTH治療研究会が秋田市ビューホテルで開催されました。骨粗鬆症に対する治療は昨今の高齢化社会ではますます重要になってきており、当日は整形外科医はもちろん開業されている先生方も数多く参加されていました。

まず一般演題として北秋田市民病院の相澤俊朗先生から、「Atypicalな非定型骨折に対してPTHを使用した2例」の発表がありました。2例とも骨粗鬆症の内服治療を数年続けておりましたが、転倒し大腿骨の骨折を受傷。X-rayの所見から非定型骨折の診断となり、手術後にPTH製剤を使用し良好な骨癒合が得られたという症例でした。骨密度や骨代謝マーカーの変化も提示して頂き、大変参考になりました。骨強度の増加だけではなく、骨癒合促進効果もあると言われているPTH製剤の効果を再認識した症例でした。

次に特別講演として、JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター長の川口浩 先生に御講演頂きました。演題は「骨粗鬆症治療薬ラッシュの中での各製剤の最新レビュー:骨形成促進剤の役割」です。骨リモデリングの機序や骨代謝回転と骨折リスクの関係、骨強度について、さらには現在使用されている骨粗鬆症治療薬それぞれのレビューなど、非常に盛り沢山な内容でした。自分は大学院で骨代謝グループに属して研究を行っており、知識の再確認になるところや新しい知見などあり興味をもって勉強させて頂きました。質疑応答では、ビス剤使用後の薬選択や骨代謝マーカーの使い分けなどについて川口先生の方法を教えて頂き、大変参考になりました。

今回の研究会で学んだことを日々の臨床に役立てていこうと思います。

秋田県骨粗鬆症学術セミナー報告(木下隼人)

2014年11月19日、特別講演の講師として、北海道大学整形外科の高畑雅彦講師をお招きして、秋田ビューホテルで開催されました。自分も一般演題を出させていただきました縁にて講師控室でご挨拶をする機会を得ました。物静かで控えめな印象を受け、穏やかな方でした。脊椎を専門とされており、秋田オリジナルとされるPAVRECを非常に高く評価して頂きました。

一般演題では、最初に自分の拙い学位研究について述べさせて頂きました。

次に、山本組合総合病院の伊藤博紀先生より『橈骨遠位端骨折治療のピットフォール』という題にて御講演頂きました。橈骨遠位端骨折のプレート適応が、関連病院で手術全体の96%に達したとの報告や、術中に肘を20°屈曲することで橈骨手根関節面がきれいに抜けて見え、スクリューが関節面に突出しているかどうか確認しやすいなど、実臨床に役立つ内容で、大変勉強になりました。

高畑雅彦講師におかれましては、『関節リウマチおよび類縁疾患患者に発生する骨質異常と脊椎再建手術における問題点』について御講演を賜りました。高畑講師は骨質に関する構造面からの解析に非常に造詣が深く、また、関節リウマチおよび類縁の自己免疫疾患の頸椎変性疾患をご専門とされており、この度は、これら基礎研究から臨床研究までの幅広い範囲にわたり学ばせて頂きました。その中で特に印象に残ったのは、脊椎変性の一環で生じる骨棘が、実は脊椎の安定化に寄与することがあり、自己免疫疾患でステロイドを内服すると、この骨棘形成が抑制されるために、脊椎の不安定性がより生じやすくなる危険性があるというお話でした。また、このような患者さんに対しての手術には、力学的に椎体間固定が有利であることを、実例を交え示して頂きました。この際にも、推奨される手術の一つとしてPAVRECを加えて頂いたご配慮に、只々感銘を受けるばかりでした。

今回、残念ながら講演の模様をおさめた写真はございませんが、拙い基礎研究しかやっていない自分は、高畑講師のように基礎・臨床いずれの研究においても深く追求できるような人間になりたいと思いました。

第8回秋田県整形外科RAトータルマネージメントフォーラム(杉村祐介)

11月7日、第8回秋田県整形外科RAトータルマネージメントフォーラムが開催されました。今回は特別講演に、東京大学整形外科講師の門野夕峰先生にお越し頂きました。

「関節リウマチと骨粗鬆症」のご講演では、基礎学術的な内容から、臨床の話題まで幅広い内容を分かりやすくお話してくださいました。特に日本最大級のRAコホートである「NinJa」からもたくさんのデータをご紹介いただきました。

関節リウマチ患者では、その疾患自体による骨粗鬆症、また治療薬の影響による骨粗鬆症を避けて通ることはできず、骨粗鬆症治療も早期から並行して行う必要性を説明してくださいました。

一般演題1では南秋田整形外科、杉村祐介が「AORA関節リウマチ患者における骨粗鬆症の検討」を発表しました。AORA関節リウマチ患者の椎体骨折の有病率を調査し、骨折患者は年齢が高くステロイド使用が多いことを報告しました。

一般演題2では由利組合総病院、野口英明先生が「関節リウマチ患者の大腿骨転子部骨折骨接合術後の歩行能力について」を発表しました。関節リウマチ患者の術後の歩行能力獲得は、非関節リウマチ患者に劣らないと報告しました。

今後、我々AORAも活動をさらに発展させていけるよう、頑張りたいと思います。

ドイツ留学だより(齊藤英知)

2014年7月1日から半年間、島田洋一 教授の御高配によりドイツ、Hannover市にあるSports Clinic Germanyというクリニックで、Philip Lobenhoffer教授の下で、膝関節外科のfollowとしてお邪魔になっております。このクリニックは、Lobenhoffer教授を頼ってヨーロッパ、中東アラブ諸国から絶えず紹介患者さんが訪れております。年間の手術件数は3000件ほどあり、1日に十数件の手術を手際よく終えていく様に、professionalのあり方の一つと感じずにはいられません。膝関節と肩関節の手術が主ですが、手術時間に関しては、ざっといって、TKA 30分、ACL再建 30分、Oxford UKA 30分、ARCR 30分、ABR 20分、鏡視下Latarjet 50分くらいです。Lobenhoffer教授の下にSenior doctorが3人と肩関節班にfellowが一人のスタッフでやっておりますが、驚くべきは、どの手術をだれがやっても、同じ手順でやっていることです。医学教育の実践指導のあり方として「step by step」というコンセプトは非常に参考になります。また、骨折治療の基本でありAO conseptを進化発展させてきた民族だけあって、骨折治療の基本であるsoft tissue handlingを見るにつけ、非常に参考になります。特に膝周辺はsoft tissueが薄く、外傷後のTKA症例の際には瘢痕組織でflapを作るようなテクニックには非常に驚かされます。

自分は、Lobenhoffer教授の手術で手洗いさせて頂くわけですが、最初のカルチャーショックは、こちらの手洗い方法です。我々は、流水(水道水)とイソジンスクラブなどで手洗いするのが常識なのですが、こちらでは100% アルコールを使用します。アルコールが乾燥したら、ザール衣を着せてもらうわけです。当初の3ヶ月は、システムと言葉に慣れるまで、手洗いはするものの、術野では触らせてすらもらえませんでした。英語も看護師さんには通じないので、当然ながらドイツ語の用語を覚えないといけません。器械出しのNsも手順のすべてが頭に入っており、Perfectです。(こちらではscrub nurseといって器械出し専用Nsは、専門の教育を受けています。)ちなみに、全身麻酔の時のUSガイド下の大腿神経ブロックはこちらの麻酔科では必須技術で、覚醒後、痛がっている患者さんはおりません(皆無)。

週末はできるだけ、ドイツ国内を小旅行することと、週5回はランニングすることを心がけております。こちらに来て、規則正しい生活と運動により、少し健康を取り戻した気もします。

9月に佐々木香奈先生、斉藤公男先生、佐藤千恵先生、瀬川豊人先生先生が日本の空気を運んできてくれて大変ハッピーでした。ありがとうございました。帰国後、詳細なご報告をさせていただければと思います。不在中、いろいろとご迷惑をおかけしているかとは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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クリニック外観

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Color Run Hannoverという粉まみれになるランニング大会に参加(7月8日)

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ドイツW杯優勝(7月13日)麻酔科のDr.Pilger(右隣)の友人(左隣)宅にて

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夏休みスイス、アイガー北壁付近にて(8月10日)

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念願のマッターホルンの足元 (8月12日)

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Lobenhoffer教授を囲んで(9月16日)

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瀬川先生と白ビールと白ソーセージ(ハイデルベルグにて)