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第10回Orthopaedic Trauma Courseに参加して (Orthopaedic Trauma Institute in San Francisco General Hospital見学) (佐藤千恵)

島田教授のご高配で,2015年4月29日~5月2日,サンフランシスコで開催された第10回Orthopaedic Trauma Courseに参加して参りました.

 

秋田大学からは藤井昌先生と私,また北は富良野,南は沖縄,DrだけでなくNsも参加されていて,一緒にOTIを見学しました.OTIは,島田教授のご学友でいらっしゃる長尾正人先生がお勤めの病院です.SFGHがサンフランシスコ一帯の高度救急を担っており,整形部門を請け負っているのがOTIになります.24時間スペシャリストが待機している病院です.OTIの役割として,臨床だけでなく,研究・教育もしていて,施設内にはCadaver training roomやLaboratory roomも備わっています.ちょうど留学中だった関西医大6年生の学生さん2名がEnglish Presentationをしましたが,整形外科志望でない彼らの立派なピロン骨折や臼蓋骨折の発表を聞いて,感銘を受けた反面,言いようのない焦りも生まれ,志の高い若者に触発された忘れがたい日になりました.

ERはスタッフ(だけでなく患者さんも)がたくさんいて,診察室内には銃を携行したPolice officerが同行していたりもして,日本とは違った緊張感を漂わせていました.Gunshot injuryは毎年件数変わらないようですが,全然珍しくないとの事でした.怖いですね…

Operating Roomは,いつでも手術が可能な状態の部屋が1室あり,麻酔科Drも常に1名が救急バッグを携帯していて,緊急時対応のレベルに高さに驚きました.

実は,私,見学日は体調不良で,他大学の先生方に大変ご迷惑をおかけしてしまいました.色々と気を配って頂きまして,心よりお詫びと御礼申し上げます.

 

その夜は懇親会がありました.SFGHへご留学されている日本の先生方も来て下さり,東大や名古屋市大,兵庫医大の先生方とも交流させて頂き,留学中の経験談など伺うことができました.

 

翌日からのTrauma Courseでは,10-15分の講演・講義を2時間程度した後にHands-On,の2セット,×3日間と,充実の内容です.基本的な手技や新しい知識を確かめるチャンスで,大変盛り上がっていました.

あとから聞いた話では,Hands-Onは参加証が応募券となっていて,最終日に抽選でホテル宿泊券や商品券などが当たる企画もあったようです.英語をちゃんと聞いておらず,そんなのは知らずに終わってしまいましたが….

さらに余談ですが,我々と同じ時期に安倍首相と山中教授も来桑していて,UCSFの日本人留学生を激励なさっていたようです.又聞きしただけでも,やる気がでる話でした.

 

不在の間に大変ご迷惑をおかけしました医局の先生方,スタッフの皆様には心より御礼申し上げます.

海外での貴重な経験をさせて頂き,本当にありがとうございました.

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手外科マイクロ講習会 (益谷法光)

5月9日に手外科マイクロ講習会が開催されました。

年に3回AHG講師陣の指導のもと若手整形外科医に対してラットを用いた血管縫合・マイクロサージャリーの基礎講習会を行っております。今回は中通総合病院から千馬誠悦先生・成田裕一郎先生、能代厚生医療センターから伊藤博紀先生が講師としてご参加戴きました。

講習会における目標のひとつにはラットの血管を再開通させるということにありますが、初心者の先生にはマイクロ鑷子など普段使用しない器具の扱い方やルーペを使った時の視野感覚など、教科書を読むだけでは分からないコツを懇切丁寧にご指導戴いております。講習はゴムシートを使ってマイクロ鑷子を使った縫合方法を学ぶところから始まり、糸こんにゃくを血管に見立てて血管縫合の練習をし、手羽先から血管を露出させて縫合した血管に水を通して再開通できるか、など段階的に進んでいきます。

それぞれの段階でAHG講師陣より熱いご指導を頂きながら技術的にステップアップできるようにプログラムが組まれています。今回は大学院前の若手先生に加え、雄勝中央病院から柴田暢介先生がご参加されるなど、盛況な会となりました。今後もさらに研鑽を重ね、向上心をもって取り組んで行こうと考えております。

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札幌羊ヶ丘病院整形外科研修  河野哲也

この度,島田洋一教授のご高配により,2015年5月より札幌羊ヶ丘病院にて研修をさせていただいている河野哲也です.簡単ではありますが,近況報告をさせていただきます.

 

羊ヶ丘病院は,平成24年に現在の札幌市厚別区に移転しました.倉秀治理事長,岡村健司院長を始めとし,整形外科常勤8名,病床数68床の病院です.

リハビリスタッフも50人以上おり,手術以外の患者さんも積極的にリハビリが行われています.

 

外来は専門外来を含め5診で行い,ほぼ毎日,新患再来リハビリ合わせて500名超の患者さんが受診されます.自分は主に新患外来を担当させていただき,幅広い年齢層,活動層の患者さんを診察させていただいております.

なんといっても圧巻なのは手術です.手術室は3室ですが,ほぼ毎日15件弱の手術が行われています!実際に手技もやらせていただき,肩関節鏡ではポータル作成から鏡視までやらせていただいております.また,院外の先生方も手術に来られ,先日は札幌医科大学 加谷光規先生の股関節鏡手術にも入らせていただきました.

 

部活動も充実しており,空手部,水泳部,早朝ノルディックウォーキング部,野球部,ハングル語講座,英会話講座などなど,紹介しきれないほど多くの部活動があります.自分は,水泳部,ノルディックウォーキング部に参加し.気持ちのいい汗を流しております.

 

毎日,充実した日々を送らせていただいております.一つでも多くの事を学べるよう,大事に過ごしたいと思います.

このような貴重な機会を与えてくださり,誠にありがとうございます.

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先日の病院新人歓迎会にて

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早朝ノルディックウォーキングの一コマ

2015年 阿仁運動器検診

2015年5月11日月曜日から14日木曜日,16日土曜日に北秋田市阿仁地区で運動器検診を行いました.この運動器検診は,2009年から北秋田市阿仁地区の集団検診にあわせ,筋力や姿勢とロコモティブシンドローム(ロコモ)の評価を行っています.日常生活動作や活動性と関連する握力,下肢筋力の測定,腰が曲がってくるなど姿勢の変化に関連する背筋力を測定しています.また,コンピューターと連動している器機(マウス)で立った姿勢で背中から腰をなぞり,背中の曲りや動きを評価しています.その結果を検診された方に説明し,筋力や姿勢の変化を知っていただくことでロコモの予防につなげていけるように考えています.

今年は,さらによりロコモの評価を行うためにロコモ度テストを実施しました.これは,決まった高さから両脚または片脚で立ち上がれるかどうかと,大股で2歩進んだ歩幅を身長で割った2ステップ値を評価するものです.それぞれのテスト結果は,各年代の男女別の目安が提示されており,検診を受けられた方の結果をその目安と比べながら説明しました.

5日間の検診のうち月曜日と木曜日は医学部6年次臨床配属の学生さん4名,火曜日と水曜日は医学部5年次BSLの学生さん7人にも参加いただき検診を一緒に行いました.参加いただいた学生さんは,検診にいらした方々ととても上手にコミュニケーションをとりながら,それぞれ担当していただいた測定やテストを行っていました.ご協力いただきありがとうございました.北秋田市健康福祉部の方々には,毎年検診前の準備やアンケート配布などご協力いただき感謝申し上げます.また,医局の先生方や秘書さんは,外来や手術,出張,日々の業務などお忙しい時間のなか,ご参加・ご協力いただきありがとうございました.今後も運動器検診が少しでも何かのお役に立てるように続けて行ければと思いますので,よろしくお願いいたします.

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第8回秋田県脊椎脊髄病セミナー(石川慶紀)

2015年5月15日(金),秋田ビューホテルにて第8回秋田県脊椎脊髄病セミナーが開催されました.講師の先生に,愛知厚生連江南厚生病院副院長兼脊椎脊髄センター長,金村徳相先生をお迎えし,『側方経路腰椎椎体間固定術LLIFの可能性と限界』というご講演をいただきました.

LLIFとはLateral Lumbar Interbody Fusionのことで,日本ではここ1-2年の間に普及しつつある手術です.その代表としてXLIF(Extreme Lateral Interbody Fusion),OLIF(Oblique Lumbar Interbody Fusion)などという術式が挙げられます.

特にXLIFは全国でも限られた医師と医療機関でのみ行われ,講習を受けた医師のみが行える手術で,秋田では2人の医師がこの許可を得ております.手術では側腹部に短い切開をいれ,高度の脊柱変形を矯正したり,神経を直接触らないで圧迫を解除したりすることが可能となっており,従来法と比較し,手術時間,出血量ともに大幅に低減,手術が低侵襲となりました.

金村先生は早くからこの手技を取り入れ,日本で一番はじめにXLIFを行ったトップランナーの先生として知られております.

今回のご講演では,特にそのアプローチにおける解剖学的特徴や,注意点,多くの手術症例から得られましたご経験,合併症やその対策など,多岐にわたるお話を伺うことができました.新しい知見も多く,目から鱗が落ちる思い,わずか1時間のご講演でしたが,たいへん勉強になりました.脊椎外科医以外の先生にもわかりやすい様にご配慮いただいた内容で,参加された医学部学生さんや研修医の先生,関節外科専門の先生,開業医の先生など,全ての先生方にご満足いただけた講演でした.

金村先生,お忙しい中秋田までお越しいただき,本当に有難うございました.

conv0001               懇親会の場で金村先生を囲んで

「第3回AO Knee Osteotomy Courseに参加して」

We came to Toyama to join AO Trauma Knee Osteotomy Course. Prof. Lobenhoffer who is a director of Joint Preservation Expert group in AO and my boss in Germany gave us great lectures especially on double level Osteotomy for knee osteoarthritis. We are so happy to having here Dr Staubli who is a great developer of open wedge valgus Osteotomy from Switzerland.
We could spend great time with them.
We would also appreciate Prof Sawaguchi who is president of AO Trauma Japan and organize everything for this course. So appreciated. Vielen danke.スクリーンショット 2015-04-30 4.36.14

https://www.facebook.com/hidetomo.saito.7/posts/751908941590214?pnref=story

烈風会(秋田大学整形外科剣道部) 祝初勝利!! 2015年4月11日秋田市市民スポーツ大会剣道競技 @秋田県立武道館

烈風会発足後、2回目となる公式戦に出場しました。

デビュー戦であった、昨年秋の大会は1回戦敗退であり、今回は悲願の1勝を目指し練習に励んで参りました。

 

当日プログラムをみると、初戦の相手は「JRA」とあり、馬関係か!?と思いましたが、冷静にみると「JR A」=「JR Aチーム」と、試合前から浮き足立つ迷主将でした。

 

しかし、試合が始まると部員皆素晴らしい活躍でした。

1回戦では、先鋒:三田選手が流れを作り、中堅:飯田選手が電光石火の如く二本勝ちをおさめると、大将:工藤大輔先生がほぼ10年振りというブランクを感じさせない動きを見せ、猛者相手に我慢の剣道でチームを勝利に導いてくださいました。まさに、チームで助け合った、チーム一丸の勝利だったと思います。

2回戦は、昨年覇者の秋田銀行チームと当たり、惜しくも敗退となりました。

 

次の大会も善戦できるよう頑張りたいと思います。

応援してくださった先生方、誠にありがとうございました。

 

  • 1回戦

vs JR Aチーム 1(2)-1(1)  (カッコ内は本数)

出場選手 先鋒:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:工藤大輔

 

  • 2回線

vs 秋田銀行チーム 0(0) – 1(2)  (カッコ内は本数)

出場選手 先峰:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:河野哲也

 

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2015アメリカ整形外科学会(American Academy of Orthopaedic Surgeons)AAOSに参加して感じた『若い力』と秋田大学整形外科の勢い(野坂光司)

2015年3月24日~3月28日,ラスベガスで開催されたAAOSに参加しました.発表内容は,県医会で発表した,Ilizarov創外固定の早期除去を目的に,粉砕骨折に対してLIPUSとTeriparatideを併用するCELTAB法 (Combined Effect of Low-intensity pulsed ultrasound and Teriparatide in Acceleration of Bone healing)の骨癒合促進効果についてです.今回も4人のヤングドクター(阿部ちゃん,ゴリ,光,三田:五十音順)が島田洋一教授のご高配により参加しましたが,今回はそのことについて書かせていただきます.彼らを見て感じたことは,この若さでこの学会を肌で感じることの『吸収率の良さ』と『向上心の高さ』です.昨今の医局員は島田教授,山田講師,英知先生のご尽力により,非常に早い段階で入局を決めてくれ,日整会総会やAAOSに同行することにより,これらへの参加はもはや当たり前の感覚であり,その感覚がとても重要だと感じています.テニスで言えば,全国レベルの選手と打ったあと,部活に戻ると,ボールのスピードの違いに愕然としたものですが,それと似た感覚と想像しています.自分の若いころは,日整会やAAOSは自分とは無関係の世界という感じで,外の病院からそれに演題を出すという感覚(や要求)は少なくともありませんでしたし,極端な話,県医会に誰が演題を出すかでも院内で揉めるような,リサーチマインドの著しく欠如した状態だったと思います.ところが近年では学位取得前に研先生や竜太先生が日整会総会に涼しい顔で自分のリサーチを通していますし,日整会の演題数も右肩上がりで,うちの医局のリサーチマインドの向上を実感するとともに,もうヤングではない自分はもっともっと自分の尻を叩いて奮起しなくてはと思います.

僕にとっての初AAOSは2010年(医師12年目のとき)に島田教授に派遣いただいたニューオーリンズ(勿論見学のみ)でした.あの時の,あの初AAOSの『衝撃』は忘れられません.その刺激を受けて出した抄録で同年秋,日韓骨粗鬆症学会ジョイントミーティングに選ばれ(^^)/,ソウルで口演の機会をいただき,海外の学会を少しだけ身近に感じられるようになりました.次の年からはAAOSにも演題を出すようになり,昨年と今年は2年連続で採択されました(^^)/(早く論文化するよう頑張ります).これも全てAAOSトラベリングフェロー制度のおかげだと思っています.

今回思い出に残る出来事は,島田教授とともにみんなでBIONESS社CEOの方々とお話できたこととBrodsky教授,大関教授,Royer先生,谷口先生といただいたフレンチで,どちらも大変刺激を受けました.

島田教授の舵取りにより,間違いなく秋田大学整形外科は新しい局面に来ているのだと思います.AAOSの会場で,はしゃぐ4人を微笑ましく眺めながら,この4人が近い将来AAOSに数多くの演題を通して,観光に行く暇がないほど,毎日誰かの発表があるという日が,そう遠くない未来に訪れると確信しました.

不在の間,ご面倒おかけした2グループ山田晋講師はじめスタッフの皆様に心より御礼申し上げます.

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木島泰明先生留学便り7

留学便り7

パリ第12大学アンリ・モンドール病院での2か月間の研修を終え、現在、パリ19区にあるClinique Maussins-NolletのAlexis Nogier先生について股関節鏡と人工股関節置換術(THA)の勉強をさせてもらっています。今は、外来も手術も股関節漬けの毎日で、先日は1日で8件!のTHAに入らせていただきましたが、ここでの研修のお話はもう少しまとまったらお伝えいたします。前回の留学便りでご心配を頂いてしまったようなので、リクエストにもお答えして、この辺で一度、2か月ほど前を振り返ってみたいと思います。(アンリ・モンドール病院での人工関節以外の手術については次回レポート致します。)

 

1月の某土曜日 

今日は雨。気温は高めで10度を超えるが、傘は折り畳みが1本のみなので、家で過ごすこととする。午後に近所のマルシェへ買い物。パリは意外と雨が多いらしい。ザーっと降るような本降りになることは稀だが、霧雨・小雨の日は多い。そしてパリジャンやパリジェンヌはほとんど傘はささない。

 

翌日曜日

今日は曇り。日本語が通じるという美容院design15を訪ねる。トラムでちょっと行ったところからさらにメトロで4駅くらい。予約だけして帰る。日本では皮膚科のクリニックでしかやっていないフォトフェイシャルもやっているらしい(妻がこれに注目!)。帰りは歩いて散策しながら帰宅。途中のマクドナルドで昼食。ナゲットに異物はない。サイドメニューに「ポテトを下さい」と言うと「こふきいも」みたいなのがついてくる。「フレンチフライ」と言わないといつものマックフライポテトはもらえない。マックにもトイレがあるが鍵がかかっており、レシートに書いてあるコードナンバーを押さないと開かない。つまり、ちゃんと商品を購入しないとトイレを使えない。ちなみに地下鉄の駅にもトイレはなく、トイレに行きたいときにはカフェに入るのが一般的らしい。アン・カフェ・シルヴプレと言って、コーヒー1杯頼んだうえで、ウ・ソン・レ・トワレットゥ?と言ってトイレの場所を聞く。

マックで昼食の後は、虎太郎の好きなパン・オ・ショコラや野菜などを道中仕入れながら帰宅。日曜日は近くのマルシェ(スーパー)も13時ころに閉まってしまう。

虎太郎は雪用のブーツを履いてきたが雪は降らないし重くて歩きにくそうなのでスニーカーを買うために再び出かける。またトラム。今度はトラム2番線に乗り、パリ郊外の新興地域であるラ・デファンスに向かう。トラム1本で行けるが間違えてトラム3番線に乗って一度引き返した。ラ・デファンスには駅直結の巨大ショッピングモールがある。まるでイオン。「ユニクロ」も「無印良品」も「トイザらス」も入っている。そこの「Go Sports」という店で虎太郎のスニーカーをゲットし、芳香剤も購入し帰宅(家のにおいが気になる)。今日はラディッシュのお味噌汁とオペラ地区の「京子食品」で仕入れた餃子の夕食!

 

月曜日

今日は全世界的に仕事はじめで近所の学校も急ににぎやかになったが、まだ移民局からのハガキが来ないので、僕の研修は来週から。そこで、この家に備え付けの布団を刷新するために思い切ってIKEAに向かう。ご存知のように大抵のIKEAは郊外にある上、布団を買って電車で帰ってくるのは大変、ということで、レンタカーをトライ。パリの街中で借りると市街地を走らなければならずに大変という噂を聞いたので、やや郊外のポルト・マイヨというところで借りる。つまり借りる場所までメトロを乗り継いで行く。安い車にしたらルノーの小さい車でガソリンでもディーゼルでもなくてペトロールという燃料で走るらしい。(ガソリン=ペトロールだと思っていたが、ノー・ガソリン、ノー・ディーゼル、ぺトロール!といってました。)iPhoneの地図アプリと妻のナビゲーションでなんとか市街地を通過(結局、市街地を走る羽目に)。欧州ではほとんどがマニュアル車らしく、急な予約だとマニュアル車しかなく、相当久しぶりにマニュアルを運転したので最初はかなり緊張。なんとかオルリー空港近くのIKEAに到着。しかしバックができない!シフトレバーの一番左の前にRと書いてあるがRに入らない。しょうがないので駐車場のフランス人に聞いたところ、シフトレバーの下の部分を持ち上げるとRに入るらしい。みんなは知っているのだろうか。でもIKEAでは安くてとてもいい布団とラグをゲットしました!帰りはポルト・マイヨのハイアット・リージェンシー・ホテルに連結するショッピングモールのスーパーで食材をゲット。日本から持ってきた煮込みうどんを使って夕食。どうしても和食がいい。

 

火曜日

今日は14時に虎太郎の幼稚園の面接。さくら組に配属されるらしい。とても優しそうな園長と担任の先生でとても安心。水曜日は幼稚園がお休みなので、あさってから登園となる。幼稚園の年少クラスでは、火曜日はエッフェル塔近くの公園、木曜日は午後にアメリカ広場というところに遊びに行くらしい。狭いアパルトマンを出て思いっきり遊べるといいね。

帰りにエッフェル塔の真下まで行ってメリーゴーランド。今日も曇りでとても寒い。

 

水曜日

今日は少しゆっくり目に起床し、先日予約した美容院に髪を切りに。日本語が通じると安心。これですっきりし、来週からの少し遅れ目の仕事始めに行ける。妻と息子もついてきてパリ在住日本人美容師から情報収集。

午後は15区の日本食料品店「かなえ」に。虎太郎の好きなハッピーターンをゲット。今日の夕飯はトン汁とから揚げ。また和食。

アパルトマンに帰るとテロ報道を、みなさんからのご心配・安否確認メールで知りました。みなさん、ご心配下さりありがとうございました。

 

 

木曜日

今日は虎太郎が幼稚園に初登園する日。結局、僕の初出勤より早かった。おかげで虎太郎を預けたあとは、はじめて夫婦二人だけでシャンゼリゼ通りをブラブラできました。とは言っても、10時までは開いていない店がほとんど。10時過ぎたところで雨が降りそうなのでZARA・homeというお店で傘を探すも空振り。トイレに行きたくなったので近くのGeorge Vというカフェでランチ。トイレはきれいだし、朝食セットのトーストもクロワッサンもホットチョコレートもおいしいし、とてもグッド。シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトンの向かいあたりのカフェです。結局、僕たちのパリの行きつけのカフェはここに決まりました。そのあと妻の美容院を経て、虎太郎のお迎えに。

どうやら今日もパリで銃撃戦があった模様。昨日の週刊誌社を狙った犯人もまだ捕まっていないらしい。

 

金曜日

今日は個人的には我々夫婦の10周年記念日。虎太郎が幼稚園に行きたくないと泣きながらも幼稚園の担任に連れていかれるのを見た後にもかかわらず(その後、1週間ほどで友達ができた虎太郎は幼稚園に喜んでいくようになりました)、ルーブル美術館の中にあるカフェ・リシュリューというカフェのビールで乾杯。10年前は10年後のパリ滞在などは夢にも思っていませんでした。有名な絵だけを足早にチェックした後は、歩いてオペラ地区の「京子食品」で再び日本米など日本食材をゲット。虎太郎を引き取った後、連日のテロ報道でびくびくしながら歩いていたら、虎太郎の幼稚園の最寄り駅に警察が大勢いる!エッフェル塔に近く重点警戒していた模様。フランスは喪に服しており、エッフェル塔の夜の電気は消され、ルーブルにも半旗が掲げられている。

夜にはようやく最初の事件の実行犯も次の銃撃戦の犯人も捕まったとの報道を目にしたが、今後も報復テロなどに注意しなければならないらしい。

 

土曜日

今日は土曜日。幼稚園もお休み。昨日、ルーブル美術館でパリ・ミュージアム・パスを買ったので(これは2days, 4days, 6daysの3種あり、最初に使った日からその期間はパリ周辺の60もの美術館や歴史的建造物に入れる。これがあればチケット売り場の長蛇の列に並ばずに済むので、パリ旅行前にはぜひ日本にいるうちにネットで購入するのをお勧めします)、今日は虎太郎を連れて、虎太郎が行きたがっていた凱旋門の上に登ることにする。ちなみにほとんどの施設で18歳未満は無料なので虎太郎はフリーパス。ちなみに18歳付近の人はパスポートの提示を求められるらしいが、虎太郎はどう見ても18歳未満なのでパスポートを見せるようにとも言われない。ただし連日のテロの影響か、あちこちの店に入るにも手荷物検査がある(ルーブル美術館はいつも検査があるらしい)。

ちなみにせっかくなのでもう一度、今日もルーブル。ルーブル美術館内にもフードコートがあり、今日の昼食はそこのポテトとチキンの煮込みとパン・オ・ショコラとクロワッサンとアップルパイ。ルーブル美術館の手荷物検査に並ぶなら外のピラミッド型の出入り口よりも地下のショッピング街からの入り口の方が快適です。ダヴィンチ・コードで有名になった逆さピラミッドのところです。

今日は凱旋門を登った後に前回とは逆コースでシャンゼリゼ通りを踏破し、コンコルド広場の観覧車に乗る。日本の観覧車のように1回1周ではなく、メリーゴーランドのように、ある程度の人が乗ったらグルグル回って、また入れ替え、みたいな感じでした。18時過ぎだったので夜景がきれいでしたが、今日は雨。特にその時間、パリにはめずらしい本降りでちょっと大変。でも、初めてライトアップされた凱旋門とエッフェル塔が見られました。

 

そして、研修開始前日

今日は引き続きのパリ・ミュージアム・パス利用をしようとオルセー美術館に行くことに。オルセーはアパルトマンの最寄り駅からメトロ1本で行ける。降りたところで例によってパン・オ・ショコラを買い食いしながらオルセーに。昨日の凱旋門と言い、今日のオルセーと言い、妙にすいている。いつもは長蛇の列らしいが、今はテロの影響で人がかなり少ないらしい。オルセーはマネやモネやルノワールなど教科書やテレビでよく見る絵をミーハー感覚で一回り。今日は久しぶりの快晴で気持ちがいい。フランス各地ではテロに反対するデモをしている。

さあ、いよいよ明日が研修初日だ。緊張する。

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↑幼稚園近くのお気に入りのブーランジュリー(パン屋)

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↑クリスマスから年始にかけてはシャンゼリゼ通りに屋台出店

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↑パリのメトロとバスとトラムは写真付き定期券(ナヴィゴ)で乗り放題。

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凱旋門登頂へ↑

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↑レンタカー屋さんは英語を話せます。

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↑町中いろんなところにメリーゴーランド。

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↑お正月が終わるとシャンゼリゼの人通りもまばら。

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↑テロ当時は半旗が掲げられ、幼稚園はいま(3月)も室内学習のみ。

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↑ルーブル美術館は写真OK(上は「カナの婚礼」)

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↑週に2回のビオ・マルシェ。↑カフェ・ジョルジュ・サンクのランチ。

笑顔美人賞(雄勝中央病院 長幡樹)

本当に自分のことですか?初めにこの話を伝えていただいたときは耳を疑いました。今回雄勝中央病院内で月に一人選出される笑顔美人賞という賞をいただきました。

いろいろな部署の方々から「おめでとう!」とお祝いの声をいただくと同時に、

「美人?…男性だけども…」

「医師も選ばれるんだね」

「当直明けで今日まったくあの人笑顔が見えないわ…」など疑問符の残る声もちらほら。

当の自分が一番驚いていました。そもそも医師が選ばれることもほとんどないそうです。中でも男性となると前回いつだったろうか…。と事務方も思い出せないくらい前になるようでした。本当に光栄な限りです。

せっかくいただいたのですから、大事に、誇りにしようと思います。

 

僕は 美人で、 笑顔を絶やしません。

 

知っている方々も多いと思いますが、2014年4月から中央病院に異動となり、わすか半年で左足関節開放脱臼骨折で途中リタイアという不名誉な目立ちかたをして周囲の先生、看護師、医療スタッフに迷惑をかけてしまいました。

 

駅伝部の一大イベントの一つ、全学駅伝にも不参加。

 

2014年は長幡厄年だからすぐにお祓いにいってこい。そんな心配までさせていました。その間に尻拭いをしてくださった先生方、本当にありがとうございます。この場をお借りしてお礼を言わせていただきます。

 

そんな僕ができることを探したときに笑顔であいさつ、笑顔で応援、笑顔で元気に仕事。というのがまず頭に浮かびできる限り笑っていられるように心がけていました。みなさんが普段意識せずにしていることなのかもしれませんが、改めて意識して行おうと思いました。

 

それを見てくれる方々がいて、さらに賞をいただける。こんなに幸せなことはないと思いました。

 

笑顔美人賞の賞に恥じないようにこれからも誰よりも笑顔で元気に患者さんに接して外来、手術、駅伝を頑張りたいと思います。

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