5月9日に手外科マイクロ講習会が開催されました。
年に3回AHG講師陣の指導のもと若手整形外科医に対してラットを用いた血管縫合・マイクロサージャリーの基礎講習会を行っております。今回は中通総合病院から千馬誠悦先生・成田裕一郎先生、能代厚生医療センターから伊藤博紀先生が講師としてご参加戴きました。
講習会における目標のひとつにはラットの血管を再開通させるということにありますが、初心者の先生にはマイクロ鑷子など普段使用しない器具の扱い方やルーペを使った時の視野感覚など、教科書を読むだけでは分からないコツを懇切丁寧にご指導戴いております。講習はゴムシートを使ってマイクロ鑷子を使った縫合方法を学ぶところから始まり、糸こんにゃくを血管に見立てて血管縫合の練習をし、手羽先から血管を露出させて縫合した血管に水を通して再開通できるか、など段階的に進んでいきます。
それぞれの段階でAHG講師陣より熱いご指導を頂きながら技術的にステップアップできるようにプログラムが組まれています。今回は大学院前の若手先生に加え、雄勝中央病院から柴田暢介先生がご参加されるなど、盛況な会となりました。今後もさらに研鑽を重ね、向上心をもって取り組んで行こうと考えております。