第39回日本四肢再建・創外固定学会(野坂光司)

2026年3月6日~7日に大阪(フェニーチェ堺)で開催された第39回日本四肢再建・創外固定学会学術集会に、秋田から野坂,千田秀一先生,原田俊太郎先生,大屋敬太先生,渡邉基起先生が参加し、研究発表を行いました。

本学会は、創外固定、四肢再建、骨延長、変形矯正などを専門とする国内有数の学術集会であり、整形外科医、理学療法士、看護師など多職種が参加し、四肢再建医療に関する最新の研究成果について活発な議論が行われました。

今回のコメディカルセッションにおいて、

渡邉基起先生が「当院における遠位脛骨斜め骨切り術後に対する足底装具の有用性」 が高く評価され、優秀演題賞を受賞しました。

遠位脛骨斜め骨切り術(Distal Tibial Oblique Osteotomy:DTOO)は、足関節変形や変形性足関節症に対する関節温存手術として近年注目されている術式であり、本研究では術後リハビリテーションにおける足底装具の役割について検討され、その臨床的有用性が示されました。

また、秋田大学および関連施設から以下の演題発表および講演が行われました。

一般演題

・野坂「高エネルギーLisfranc関節損傷の治療法―Ilizarov創外固定併用法―」

・原田俊太郎先生「小児大腿骨転子下骨折に対するインプラント選択の工夫―対側大腿遠位用プレートを用いた1例―」

・大屋敬太先生「イリザロフ創外固定のpin site infectionによる下腿皮膚潰瘍に対してCLAPと段階的縫縮によって感染沈静化と上皮化を達成した一例」

ランチョンセミナーでは野坂が

「重症骨粗鬆症を伴う難治性脆弱性骨折に挑む―アバロパラチドとLIPUSによる治療戦略―」

として重症骨粗鬆症を伴う難治性脆弱性骨折に対して、骨形成促進薬アバロパラチドと低出力超音波治療(LIPUS)を組み合わせた治療戦略について紹介し、骨治癒を促進する新たな統合的治療アプローチについて講演しました。

今回の学会における研究発表および受賞は、秋田大学整形外科および関連施設における四肢再建・創外固定領域の研究成果を示すものであり、今後のさらなる研究発展が期待されます。

なお、次々回の日本四肢再建・創外固定学会学術集会は秋田大学整形外科 宮腰尚久教授を会長として開催予定であり、今回の受賞はその開催に向けた大きなアピールとなりました。

秋田大学整形外科では、今後も四肢再建および創外固定領域の研究・教育・臨床を通じて、患者さんの機能回復と生活の質向上に貢献してまいります。