月別アーカイブ: 2026年3月

第63回秋田県脊椎脊髄病研究会(浅香康人)

先週末の3/7(土)に秋田駅前のにぎわい交流館AUにおきまして第62回秋田県脊椎精髄病研究会が開催されました。

午前中のハンズオンセミナーでは多くの若手整形外科医の先生方にご参加いただき、様々な手法によるスクリュー刺入や脊椎手術の基本的な手技を体験していただくことができました。

午後からの研究会も大いに盛り上がりました。フロアから多くの質問があり、非常に活発な議論が行われました。一般演題では若手整形外科医から脊椎疾患に関連した興味深い演題発表が多数あり、その中から能代厚生医療センターの山崎先生が僅差で最優秀演題賞に輝きました。

その後のレクチャーでは低侵襲脊椎治療をテーマに複数の観点からご講演をいただき、県内におけるMISTの実際を詳細に知ることができました。

特別講演では青森県立中央病院の富田卓先生から「低侵襲手術の系譜とUpdate」と題して、脊椎に対する低侵襲治療の変遷を詳細にご解説いただき、これからの未来を担う若手整形外科医に対する熱いメッセージをいただきました。午前中のハンズオンから夜の懇親会まで一日を通した長丁場でしたが、各地で頑張っている先生方の頑張りを拝見して、自分自身も負けていられないという気持ちが湧いてきました。引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。

第56回日本人工関節学会(久田朱里)

2026年2月26日〜2月27日,大阪府のグランキューブ大阪・リーガロイヤルホテル大阪で,川西市立総合医療センターの菅野伸彦会長のもと, 第56回日本人工関節学会が開催されました.

当教室からは多数の演題が採択され, 20名以上の先生が参加しました. 

5名の研修医の先生も参加してくれ, 初日の夜に行われた同門会は大盛況でした. 一緒に整祐会を盛り上げていく仲間を増やすべく, 引き続き勧誘活動にも力を入れていきたいと思います. 今回は, 由利組合総合病院研修医の阿部奏太先生に「Safe Anterior Approach with Fracture table(SAAF)は助手が手術に影響を与えるのか」を発表していただきました. 研修医の先生とは思えないほど, 堂々と発表されている姿が印象的で, 質疑応答にも的確に答えており, 素晴らしいご発表でした. 

私は, 「人工股関節置換術後の再置換率と骨粗鬆症治療の関連性」をポスターで発表してまいりました. 今回は秋田県のTHA術後の再置換率と骨粗鬆症治療率を調査した結果を発表しました. 同じセッションの先生と発表後にお話し, OAやTHA術後で骨粗鬆症の評価が難しい患者さんに的確な治療介入するための方法について考える良い機会になりました. 骨粗鬆症治療が術後の再置換にどのように影響するかはさらに調査を進め, 今後の研究に繋げたいと思います. 

企業展示には, 市立秋田総合病院の藤井先生のSurgicel powderを使用した術中のビデオが放映されていました. 術野が見えづらい前方アプローチにも関わらず大変分かりやすく, 全国的にご活躍する先生に改めて感銘を受けました. 

来年は福岡で開催予定となっています. 研鑽を重ね, 今年よりもさらに研究を深めて発表できるよう, 日々精進いたします. 

第39回日本四肢再建・創外固定学会(野坂光司)

2026年3月6日~7日に大阪(フェニーチェ堺)で開催された第39回日本四肢再建・創外固定学会学術集会に、秋田から野坂,千田秀一先生,原田俊太郎先生,大屋敬太先生,渡邉基起先生が参加し、研究発表を行いました。

本学会は、創外固定、四肢再建、骨延長、変形矯正などを専門とする国内有数の学術集会であり、整形外科医、理学療法士、看護師など多職種が参加し、四肢再建医療に関する最新の研究成果について活発な議論が行われました。

今回のコメディカルセッションにおいて、

渡邉基起先生が「当院における遠位脛骨斜め骨切り術後に対する足底装具の有用性」 が高く評価され、優秀演題賞を受賞しました。

遠位脛骨斜め骨切り術(Distal Tibial Oblique Osteotomy:DTOO)は、足関節変形や変形性足関節症に対する関節温存手術として近年注目されている術式であり、本研究では術後リハビリテーションにおける足底装具の役割について検討され、その臨床的有用性が示されました。

また、秋田大学および関連施設から以下の演題発表および講演が行われました。

一般演題

・野坂「高エネルギーLisfranc関節損傷の治療法―Ilizarov創外固定併用法―」

・原田俊太郎先生「小児大腿骨転子下骨折に対するインプラント選択の工夫―対側大腿遠位用プレートを用いた1例―」

・大屋敬太先生「イリザロフ創外固定のpin site infectionによる下腿皮膚潰瘍に対してCLAPと段階的縫縮によって感染沈静化と上皮化を達成した一例」

ランチョンセミナーでは野坂が

「重症骨粗鬆症を伴う難治性脆弱性骨折に挑む―アバロパラチドとLIPUSによる治療戦略―」

として重症骨粗鬆症を伴う難治性脆弱性骨折に対して、骨形成促進薬アバロパラチドと低出力超音波治療(LIPUS)を組み合わせた治療戦略について紹介し、骨治癒を促進する新たな統合的治療アプローチについて講演しました。

今回の学会における研究発表および受賞は、秋田大学整形外科および関連施設における四肢再建・創外固定領域の研究成果を示すものであり、今後のさらなる研究発展が期待されます。

なお、次々回の日本四肢再建・創外固定学会学術集会は秋田大学整形外科 宮腰尚久教授を会長として開催予定であり、今回の受賞はその開催に向けた大きなアピールとなりました。

秋田大学整形外科では、今後も四肢再建および創外固定領域の研究・教育・臨床を通じて、患者さんの機能回復と生活の質向上に貢献してまいります。