月別アーカイブ: 2016年11月

第51回日本脊髄障害医学会に参加して(尾野祐一)

2016年11月10〜11日、千葉県幕張メッセで日本脊髄障害医学会が開催され、秋田赤十字病院から石河先生、佐藤先生、秋田労災病院から木戸先生、能代厚生医療センターから安藤先生、中通総合病院からは畠山先生、秋田大学からは松永准教授、本郷先生、粕川先生、石川先生、斉藤先生、鈴木先生、益谷先生、水谷先生、木村先生、飯田先生、岩本先生、高橋先生、私と18人で参加して参りました。

本学会は脊髄障害を扱う学会のため、整形外科だけではなく、脳神経外科や神経内科、泌尿器科、リハビリテーション科などの多くの科から、脊椎・脊髄疾患への手術方法や、内科的脊椎脊髄疾患について、神経因性膀胱、脊髄再生医療などの基礎研究、ロボットリハビリテーションなど多岐にわたる分野の口演を聞くことができました。中でも、iPS細胞を用いた脊髄再生医療に関しては、動物実験でかなりの成果をあげており、近々治験も開始されると報告され、大変興味深く講演を聞くことができました。

今回は同門から7口演、14ポスターと多くの演題を出し、島田洋一教授が学会長を務める第54回の本学会に向けて、秋田大学として多いに盛り上げることができたのではないかと思います。今回得た知識を臨床や研究に活かし、引き続き学会報告ができるよう精進してまいります。

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秋田県慢性腰痛フォーラム(粕川雄司)

2016年11月4日金曜日、ビューホテルにて秋田県慢性腰痛フォーラムが開催されました。寒さが厳しくなり天候も悪かった当日ですが、非常に熱気があり盛り上がったフォーラムとなりました。

はじめに、秋田厚生医療センターの阿部利樹先生より「慢性腰痛に対するデュロキセチンの使用経験」と題して御発表いただきました。有訴者が最も多い腰痛に対する薬物治療は、近年複数の薬剤が使用可能となり進歩しています。その慢性腰痛に対する薬物治療の成績について、詳細なご検討をお話しされ大変勉強になるご講演でした。

次いで、千葉大学大学院医学研究院整形外科学の折田純久先生より「腰痛の診断と治療、そのおもしろさとむずかしさ~基礎研究から低侵襲手術まで~」と題した特別講演を頂きました。腰痛に関する基礎実験で新たな治療法について検討されていること、診断が難しいことが多い病態を新たな画像診断法を用いて診断していること、さらに低侵襲の手術法である側方進入による椎体間固定術により腰痛の軽減を目指して治療されていることなどをご講演されました。基礎から臨床まで幅広いお仕事について多くのエビデンスを提示いただきながらのご講演は、大変勉強になりました。特に、折田先生の素晴らしいプレゼンテーションは秋田県の整形外科医にとっては衝撃でした。今後、秋田の先生方のプレゼンテーションスタイルにも大きな変革がもたらされるかもしれないと感じました。冬の足音が近づく秋田まで遠路はるばるお越しいただきご講演いただいた折田純久先生、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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整形外科市民公開講座(粕川雄司)

2016年11月5日土曜日、2016整形外科市民公開講座が秋田市のさきがけホールにて多くの方々にご参加いただき開催されました。今年のテーマは、「知らないうちに骨が折れる~ぜいじゃく性骨折を正しく知ろう~」です。

例年どおり12時からデモンストレーションを行いました。骨密度測定と筋力・姿勢測定にわけ、多数の方々にご参加いただきました。時間の都合でご希望通りに検査いただけなかった方々がおり、申し訳ありませんでした。

14時からのパネルディスカッションでは、開会のご挨拶を秋田魁新報社の小笠原直樹社長、来賓のご挨拶を秋田市保健所の秋山 渉次長よりいただきました。総合司会を秋田テレビの石塚真人様にお願いし、はじめに宮腰尚久准教授より「いつのまにか骨折ってなあに?」と題した基調講演を頂きました。いつの間にか骨折が生じてしまう脆弱性骨折について、複数の部位に生じることが多く、骨粗鬆症が原因となりその予防には食事療法・運動療法・薬物治療が重要であることをお話しされました。

続いて宮腰尚久准教授と工藤 透先生がコーディネーターとなり、パネリストは渡部英敏先生、田村康樹先生、木下隼人先生、佐藤千恵先生、粕川で、ぜいじゃく性骨折についてのパネルディスカッションを行いました。これまで治療した脆弱性骨折の具体的な状況についてお話しいただき、原因として骨粗鬆症があるため検診などで骨密度を測定することが重要であること、日常生活では重い物を持つことや雪かきをすることはできるだけ避けたほうがよいことや、カルシウムやビタミンD・蛋白質などの栄養素をバランスよくとることが骨や筋肉に有用であることなどがディスカッションされました。転倒・骨折予防に有用であると言われている片足立ちとスクワットを参加いただいた方々と一緒に実践し、最後に骨粗鬆症の治療薬について解説し、骨折の予防についてみんなで考えることができたと思います。パネルディスカッション終了後には、参加いただいた方々からの医療相談を受けて市民講座を閉会しました。

 

寒さが厳しくなった当日、ご参加いただいた方々、お手伝いを頂いた関係者の方々に心より感謝申し上げます。今後も市民講座を継続できるようにご支援・ご協力よろしくお願い申し上げます。

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2016 整形外科 市民公開講座 (粕川雄司)

2016年11月5日土曜日、2016整形外科市民公開講座が秋田市のさきがけホールにて多くの方々にご参加いただき開催されました。今年のテーマは、「知らないうちに骨が折れる~ぜいじゃく性骨折を正しく知ろう~」です。

例年どおり12時からデモンストレーションを行いました。骨密度測定と筋力・姿勢測定にわけ、多数の方々にご参加いただきました。時間の都合でご希望通りに検査いただけなかった方々がおり、申し訳ありませんでした。

14時からのパネルディスカッションでは、開会のご挨拶を秋田魁新報社の小笠原直樹社長、来賓のご挨拶を秋田市保健所の秋山 渉次長よりいただきました。総合司会を秋田テレビの石塚真人様にお願いし、はじめに宮腰尚久准教授より「いつのまにか骨折ってなあに?」と題した基調講演を頂きました。いつの間にか骨折が生じてしまう脆弱性骨折について、複数の部位に生じることが多く、骨粗鬆症が原因となりその予防には食事療法・運動療法・薬物治療が重要であることをお話しされました。

続いて宮腰尚久准教授と工藤 透先生がコーディネーターとなり、パネリストは渡部英敏先生、田村康樹先生、木下隼人先生、佐藤千恵先生、粕川で、ぜいじゃく性骨折についてのパネルディスカッションを行いました。これまで治療した脆弱性骨折の具体的な状況についてお話しいただき、原因として骨粗鬆症があるため検診などで骨密度を測定することが重要であること、日常生活では重い物を持つことや雪かきをすることはできるだけ避けたほうがよいことや、カルシウムやビタミンD・蛋白質などの栄養素をバランスよくとることが骨や筋肉に有用であることなどがディスカッションされました。転倒・骨折予防に有用であると言われている片足立ちとスクワットを参加いただいた方々と一緒に実践し、最後に骨粗鬆症の治療薬について解説し、骨折の予防についてみんなで考えることができたと思います。パネルディスカッション終了後には、参加いただいた方々からの医療相談を受けて市民講座を閉会しました。

 

寒さが厳しくなった当日、ご参加いただいた方々、お手伝いを頂いた関係者の方々に心より感謝申し上げます。今後も市民講座を継続できるようにご支援・ご協力よろしくお願い申し上げます。

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秋田県慢性腰痛フォーラム (粕川雄司)

2016年11月4日金曜日、ビューホテルにて秋田県慢性腰痛フォーラムが開催されました。寒さが厳しくなり天候も悪かった当日ですが、非常に熱気があり盛り上がったフォーラムとなりました。

はじめに、秋田厚生医療センターの阿部利樹先生より「慢性腰痛に対するデュロキセチンの使用経験」と題して御発表いただきました。有訴者が最も多い腰痛に対する薬物治療は、近年複数の薬剤が使用可能となり進歩しています。その慢性腰痛に対する薬物治療の成績について、詳細なご検討をお話しされ大変勉強になるご講演でした。

次いで、千葉大学大学院医学研究院整形外科学の折田純久先生より「腰痛の診断と治療、そのおもしろさとむずかしさ~基礎研究から低侵襲手術まで~」と題した特別講演を頂きました。腰痛に関する基礎実験で新たな治療法について検討されていること、診断が難しいことが多い病態を新たな画像診断法を用いて診断していること、さらに低侵襲の手術法である側方進入による椎体間固定術により腰痛の軽減を目指して治療されていることなどをご講演されました。基礎から臨床まで幅広いお仕事について多くのエビデンスを提示いただきながらのご講演は、大変勉強になりました。特に、折田先生の素晴らしいプレゼンテーションは秋田県の整形外科医にとっては衝撃でした。今後、秋田の先生方のプレゼンテーションスタイルにも大きな変革がもたらされるかもしれないと感じました。冬の足音が近づく秋田まで遠路はるばるお越しいただきご講演いただいた折田純久先生、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

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第43回日本股関節学会学術集会(木島泰明)

2016年11月4-5日の2日間、大阪国際会議場にて、第43回日本股関節学会学術集会が開催されました。秋田からは、Akita Hip Research Groupの山田晋会長、小西奈津雄副会長、久保田均副会長、田澤浩vice director、加茂啓志先生、奥寺良弥先生、河野哲也先生、木島の計8名が参加致しました。

学会長は、関西医科大学整形外科教授の飯田寛和先生です。今回のテーマは「Back to the Future」。この学会は1974年に第1回股関節研究会として発足し、学会になったのが1986年ということで、ちょうど30年だそうです。そしてあの有名な映画、Back to the Futureの公開が1985年であり、映画の中で30年後の未来として2015年が描かれていたなんて、みなさん、ご存じだったでしょうか。

股関節疾患の治療は、長期にわたる経過に基づいて反省と発展が繰り返されてきた分野でもあります。数10年前を振り返り、もし未来を知っていればそのときどのような選択をしたかを考えることで、今後の未来に向けてより良い治療を考えようという、熱意が感じられるプログラムとなっていました。

Akita Hip Research Groupとしてはおそらく過去最多と思われる6演題を発表してまいりました。山田会長の棚形成に関するシンポジウムでのリバース法の発表、非常に多い症例数にもかかわらず、かなり細かい臨床評価をされた田澤先生の人工股関節置換術の発表、A-BONEメンバーでもある加茂先生の人工股関節症例に対する骨粗しょう症治療についての発表、非常に珍しく、治療法をみんなで検討した奥寺先生の症例報告、命にもかかわる合併症でもある静脈血栓塞栓症が起こりやすい症例はどれかという斬新な河野先生の発表、そして、大腿骨近位部骨折に関するAkita分類についても木島が報告してまいりました。秋田だけでなく全国の股関節外科医の明日からの治療に役立つ貴重な情報を会場の先生方に届けることができただけではなく、股関節分野での秋田の活躍をアピールできたと考えています。

股関節学会では毎年、ドクターだけでなく、ナースやフィジカルセラピストの発表の場も設けられており、今年は学会に来られなかった谷貴行先生の手術などをリハビリの観点から解析された秋田赤十字病院リハビリテーション科の齋藤真紀子PTのご発表もございました。

我々の研究成果を発表するだけでなく、全国の先生方のいろいろな考え方に触れることで、秋田の股関節疾患の患者さんにとって有用な情報を少しでも多く取り入れられるようにしっかり勉強してまいりましたので、これを今後の臨床や研究に生かしていきたいと思います。

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第9回東北スポーツ懇話会テニス大会優勝(湯浅悠介)

10月29日岩手県にて東北スポーツ懇話会が開かれ、それに伴い整形外科テニス大会が催されました。我々、Northern Falconsこと秋田大学整形外科硬式テニス部も万全の準備を整え出場いたしました。

出場メンバーは野坂光司先生、齊藤英知先生、青沼宏先生、杉村祐介先生、湯浅悠介、そして笠間史仁先生の6人であり、東北最大の勢力をもって挑みました。天候にも恵まれ、試合は予定通り執り行われました。合計試合数6試合というタフな日程の中、体力も精神力も限界まですり減らし、死力を尽くしました。結果は団体戦、秋田大学優勝。個人戦も笠間史仁先生が優勝。団体戦2連覇、そして個人戦も秋田が優勝することができ本当にうれしかったです。

大会を通して各々自分の課題が見つかり、今後はそれらを意識した練習を重ねていきたいと思います。秋田大学の優勝をゆるぎないものにするため日々精進していきます。今後もNorthern Falconsを宜しくお願い致します。

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第90回日本整形外科学会サッカー大会東北予選に参加して(尾野祐一)

平成28年10月30日、岩手県盛岡市で第90回日整会サッカー大会東北予選が開催されました。今回から参加チームは5大学(弘前大、秋田大、岩手医大、山形大、福島大*東北大学は来年度日整会の主幹大学のため予選免除)となり、東北代表の1席を目指した熱い戦いが繰り広げられました。大会形式はトーナメントで、前日の東北スポーツ懇話会後の懇親会で組み合わせが決定しました(写真①)。2016%e6%97%a5%e6%95%b4%e4%bc%9a%e4%ba%88%e9%81%b81

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真①

初戦の相手は毎年東北代表として日整会本戦に出場している東北随一の強豪、山形大。考えられる最悪の初戦の相手となってしまいました・・・しかし、試合をする前から落ち込んでいてもしょうがないので、当たって砕けろの精神で頑張ることとしました。

その結果は・・・・・・0-6(泣)

サッカー経験者ぞろいの相手に対して、バスケ部、野球部、陸上部、ラグビー部、裸参り部という異種混合チームではやはり力の差を感じました。

本戦出場の夢を早速絶たれてしまいましたが、めげずに3位決定戦に臨みました。対戦相手は昨年度2-14という大敗を喫した福島大。昨年のリベンジとばかりにひそかに闘志を燃やして試合へ向かいましたがその結果は・・・・1-5(泣泣泣)

負けはしましたが昨年度に比べると力の差は縮まってきていることを感じました。高橋先生が1点返したことや、昨年度かなり怪しい動きをしていたゴールキーパーの鈴木先生が、神がかったセーブを連発したのは明るい材料でした。

またも2連敗を喫してしまいましたが、来年度は東北予選が秋田で開催されます。悲願の1勝を目指して、これに懲りることなく来年度も頑張りたいと思います。

参加できるよう調整いただいた関連病院の先生方、大変ありがとうございました。来年度も何卒ご協力よろしくお願いいたします。

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東北整形災害外科学会トラベリングフェロー in 韓国 (河野哲也)

 2016/10/18から2016/10/29まで参加させていただきました、東北整形災害外科学会トラベリングフェローin韓国のご報告をさせていただきます。

今回は、過去に受賞された他大学の先生を含め、秋田大学は工藤大輔先生と私の2名、東北大学1名、新潟大学2名、山形大学1名と総勢6名での参加となりました。

10/19から10/22には、仁川にて日整会(JOA)総会にあたる、第60回韓国整形外科学会(The 60th Anniversary Congress of the Korean Orthopaedic Association)に参加しました。学会はKorean sessionとEnglish sessionに分かれEnglish sessionを中心に拝聴しましたが、どのsessionでも活発な討論がかわされ驚きました。また、今回は第60回記念大会ということで、日本の各病院から著名な先生が招かれ、Invited Lectureとして多数のご講演を拝聴することができました。また、記念セレモニーでは、仙台西多賀病院脊椎脊髄疾患研究センター長 国分正一先生より「JOAとKOA交流の歴史」についてご講演があり、その歴史は古く、かつ強いつながりを初めて知ることができました。

10/22ソウルへ移動し10/24から10/28には、Clinical attachmentとして、私はKyung Hee University Hospital at Gangdong、工藤先生はSamsung Medical Centerにて手術を中心に見学させていただきました。Kyung Hee Universtiy Hospital at Gandongは、ソウル市の東に位置する800床ほどの病院です。脊椎センターがあり、成人脊柱変形に対する手術を多く行っている病院ですが、周辺地域の外傷患者も多く受け入れる病院です。そのため手術は毎朝8時入室、毎日整形外科だけでも10例以上の手術が行われており、同年代のレジデント医師が休む間なく働いている姿が印象的でした。手術室には昼食が準備されていましたが、当たり前のようにキムチがあり、カップラーメンは辛ラーメンと、さすが韓国!という光景でした。

今回のトラベリングフェローで国内外の先生と交流を深められた事は大変貴重な財産となりました。誠にありがとうございました。

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