2016年11月4日金曜日、ビューホテルにて秋田県慢性腰痛フォーラムが開催されました。寒さが厳しくなり天候も悪かった当日ですが、非常に熱気があり盛り上がったフォーラムとなりました。
はじめに、秋田厚生医療センターの阿部利樹先生より「慢性腰痛に対するデュロキセチンの使用経験」と題して御発表いただきました。有訴者が最も多い腰痛に対する薬物治療は、近年複数の薬剤が使用可能となり進歩しています。その慢性腰痛に対する薬物治療の成績について、詳細なご検討をお話しされ大変勉強になるご講演でした。
次いで、千葉大学大学院医学研究院整形外科学の折田純久先生より「腰痛の診断と治療、そのおもしろさとむずかしさ~基礎研究から低侵襲手術まで~」と題した特別講演を頂きました。腰痛に関する基礎実験で新たな治療法について検討されていること、診断が難しいことが多い病態を新たな画像診断法を用いて診断していること、さらに低侵襲の手術法である側方進入による椎体間固定術により腰痛の軽減を目指して治療されていることなどをご講演されました。基礎から臨床まで幅広いお仕事について多くのエビデンスを提示いただきながらのご講演は、大変勉強になりました。特に、折田先生の素晴らしいプレゼンテーションは秋田県の整形外科医にとっては衝撃でした。今後、秋田の先生方のプレゼンテーションスタイルにも大きな変革がもたらされるかもしれないと感じました。冬の足音が近づく秋田まで遠路はるばるお越しいただきご講演いただいた折田純久先生、誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。