投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

留学報告⑲ スポーツ外来2(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

今回はスポーツ外来見学 その2

いつもお世話になっている長尾正人先生に,UCSFでスポーツドクターとして勤務されているCarlin Senter先生を御紹介頂き,UCSFのスポーツ外来を見学してきました.

Carlin Senter先生は内科医をバックグラウンドとしている先生でsubspecialityとしてスポーツ医学を専攻され,現在USCFのスポーツ外来をされている先生です.筋骨格系疾患全体を幅広く診療されており,脳振盪回復プログラムのチーフを務められています.

詳細に問診を行った後に診察を行うというスタイルで,必ず最初はオープンクエッションで行っていました.この方が,患者さんからの症状・情報を引き出し易いと仰っていました.また,普段自分が診察する際にはほとんど質問することが無い,食事や睡眠時間などの問診を頻回にされていたのが印象的でした.

Luke先生の時はGoogleグラスでのディクテーション記載補助でしたが,Senter先生の場合は補助の人が一緒に入って直接タイピングするというスタイルでした.しかし,Senter先生のタイピングが尋常じゃないほど早いので,自分で打った方が早そうな雰囲気(すこしイライラ?)でした.

全患者でスポーツ選手を診る割合は約2−3割ということで,スポーツ以外の患者さんも相当数診察・治療されているようです.今はスポーツの帯同は行っていないようですが,以前は行っていたようで,診察室の至る所に選手からのサイン入り写真などが飾られていました.スポーツの帯同にはGeneralistとしての知識も必要であると実感させられました.

PTルーム見学やスポーツグループカンファレンスなどにも参加させて頂き,充実した見学をさせて頂きました.

 

 

 

 

 

 

Orthopedics Institute ビル1個整形外科です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタンディング対応のPCデスク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外来診察室にはサッカー女子代表のサイン入りシャツも.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Carlin先生と.

 

 

 

 

UCSF サンフランシスコ外傷セミナー・キャダバーコース (長幡 樹)

4月22日〜30日と長期の時間をいただいて、サンフランシスコ外傷セミナー・OTIコース・キャダバーに参加させてもらいました。

サンフランシスコはほぼ毎日が快晴で驚くほど天気がよく過ごしやすい気候でした。風がつよく時々肌寒く感じることもありましたが、皆半袖で過ごすくらい暖かく良い気候でした。

まず最初は岡山大学の野田先生・福岡整形外科病院の徳永先生・秋田大学の野坂先生が講師のキャダバーコースに参加しました。足部・膝・股関節・さらには骨盤と下肢をほぼすべて網羅するような内容になっており、手術の皮膚切開や解剖上のピットフォールなどをとても丁寧に教えていただきました。コース外のことも自分の興味が部分をさらに掘り下げて学ぶことができました。また同世代・もしくは自分たちよりも若手の先生と一緒になって行うことで、自分たちに足りていない点や他の大学の話も聞けてとても刺激になりました。時間に余裕ができると本来のキャダバーコースに含まれていなかった骨盤の解剖などもご指導いただき最初から最後までとても充実したキャダバーコースでした。

翌日からは島田洋一教授と大学時代の同期に当たり、現在Zuckerberg San Francisco General Hospitalで勤務している長尾先生の元に施設見学と症例検討をさせていただきました。日本の病院とはだいぶ勝手が違うことはなんとなくは理解していましたが、改めて説明を受けると驚きの連続でした。入院期間の短さや、手術室・術後の麻酔管理のための場所の確保などとても興味深く見学をさせてもらいました。また日本よりも各職種の仕事が明確に細分化されており、また違った世界なんだと改めて実感をさせられました。

外傷セミナーでは現在行われている治療の選択方法や、体の各部位ごとのピットフォール、トラブルの対処方法などを10分単位という短い講義で聞いてきました。英語がなかなか不得意な自分でも頑張ればかろうじて聞き取れるような内容であり、少し、本当に少しは英語力も身についたのではないかと思っています(なんとなく聴き慣れただけかもしれません)。さらには肘や手関節などで模擬骨を使った手術手技のハンズオンなども受け、盛りだくさんのセミナーでした。

ゴールデンゲートブリッジや、フィッシャーマンズワーフ、ユニオンスクエアなど有名どころへいき普段触れることのないアメリカの文化に触れてきました。日本では見ることがないくらい広大な自然に触れることができとても楽しい時間を過ごしました。

最後になりますが、今回OTIの長尾先生をはじめ、たくさんの先生方にアメリカの地でお世話になりました。ありがとうございます。また今回の機会をくださった島田洋一教授、宮腰尚久准教授をはじめ、通常業務や当番を担当してくださった各グループの先生、大学院の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

第61回日本手外科学会参加報告(齋藤光)

平成30年4月26、27日の両日、東京都の京王プラザホテルで第61回日本手外科学会学術集会が開催されました。本会の学会長は、昭和大学の稲垣克記教授で、テーマは「サイエンスとアート」の調和でした。Akita Hand Group(AHG)からは9人が参加し、最新トピックスについて学んできました。AHGからは合計5演題が採択され、千馬誠悦先生が「手指変形性関節症に対する装具療法」、成田裕一郎先生が「ばね指に対するトリアムシノロン腱鞘内初回1回投与の効果持続期間」、伊藤博紀先生が「背側天蓋状骨片を伴う橈骨遠位端骨折の検討」、白幡毅士先生が「変形性PIP関節症に対する掌側アプローチによる表面置換型人工指関節置換術の治療成績」、冨岡立先生が「コンバインによる上肢外傷〜手こぎ作業の危険性〜」という内容で発表しております。

私は今回、橈骨遠位端骨折のセッションを中心に聴講してきました。その中で、橈骨遠位端骨折後の二次骨折予防にむけた骨粗鬆症治療の取り組み、掌側転位型橈骨遠位端骨折の手術治療、尺骨骨折合併例の手術治療などの演題は、大変興味深く、勉強になりました。本学会で得られた知識を臨床へ活かせるように、明日からまた精進してまいります。来年はこの学会で発表できるようにと決意を新たにしているところです。
現在AHGは、日常診療から得られたクリニカルクエスチョンを研究テーマとし、新たに調査を計画中です。まずは来年の日本手外科学会、日本整形外科学会での演題発表を目標とし、最終的には国際学会での発表、英語論文執筆を目指して参ります。私自身、AHGメンバーとして、リサーチマインドを持ちながら臨床、研究、論文執筆に取り組んでいこうと思います。

齋藤光

第53回全日本医師剣道大会準優勝(三田基樹)

4月14・15日、岩手県北上で開催された全日本医師剣道大会に出場しました。

北は北海道から南は沖縄まで115人もの先生方が参加され、東医体を彷彿させる大きな大会でした。

私は地区別団体戦で東北Bチーム先鋒として起用頂き、準優勝を勝ち取る事が出来ました。戦績は7戦5勝2分でした。決勝戦では残念ながら敗れてしまいましたが、観ていて感動するような1本1本を拝見する事が出来、とても有意義な試合でした。

このような結果を残すことが出来たのは、整形剣道部を創部して下さった島田洋一教授・医局スタッフの皆様・日頃ご指導下さる道場の先生方・医学部剣道部学生の皆様・家族を始め様々な方に支えて頂いてるからだと感じました。この場をお借りして感謝申し上げます。

剣道には「打って反省、打たれて感謝」という言葉があります。今回の結果に決して満足せず、文武両道を目指し修行に励む所存でございます。

これからも勝負そして1本に徹底的にこだわり、結果を残せるよう稽古を積んで参りますので応援の程よろしくお願い申し上げます。

秋田大学整形外科剣道部烈風会 三田基樹

 

秋田・札幌整形外科合同セミナーテニス大会

4月7日秋田・札幌整形外科合同セミナーの開催に付随し、小泉潟公園テニスコートにてテニス大会が催されました。島田教授からご挨拶いただいた後、両大学教授夫妻によるすばらしい始球式が行われました。その後、大学の威信をかけて、両大学一歩も譲らない試合が展開されました。今大会に標準を合わせ、練習を積み、スキルを磨いてきた成果が試合に表れており、どの試合も見ごたえのあるものでした。

試合は上位リーグ(シングルス4試合、ダブルス4試合)、下位リーグ(ダブルス6試合)に分かれて行い、上位リーグは秋田大学6勝、札幌医大2勝、下位リーグは秋田大学4勝、札幌医大2勝とどちらのリーグも秋田大学が勝利することができました。雪が降る中でも練習に励んだ成果が結果に表れて、とてもうれしく思います。

天候の悪い中、応援に駆けつけていただいた同門の先生方には大変感謝しております。来年は札幌にて第二回テニス大会が行われるため、1年かけてさらにスキルを磨き、再び勝利のご報告ができるよう頑張りたいと思います。

今後ともノーザンファルコンズをよろしくお願い致します。

第8回秋田・札幌整形外科合同セミナー(髙橋靖博)

平成30年4月7日アトリオンにて第8回秋田・札幌整形外科合同セミナーが開催されました。
今回は我々が札幌医大の先生をお招きして、秋田で開催する運びとなりました。
札幌医大より、20数名の先生方がお越しいただきました。
大勢の皆様にご参加いただき、厚く御礼申し上げます。
一般演題は秋田から2題、
塚本泰朗先生より「9軸慣性センサを用いた膝動作解析」、
土江博幸先生より「非定型性大腿骨骨折に対するテリパラチドの効果」
に関して発表していただきました。
続いて札幌側から、
札幌医大の舘田健児先生から「三次元コンピュータシミュレーションによる大腿骨頭すべり症の変形評価」
同じく札幌医大の道家孝幸先生から「ゾレドロン酸の急性期反応に対する予防策」
北海道医療大学リハビリテーション科学部の青木光弘教授から「随意性咳嗽時に於ける体幹深部筋の筋電発現」
以上3題の発表がありました。
実臨床における最近の取り組みから基礎的な研究まで、多岐にわたる発表を拝聴することができました。
特別公演1では「重度四肢外傷を治療するということ」という演題で、
札幌徳洲会病院の副院長・外傷センター部長である辻英樹先生がご講演をしていただきました。
前半はたくさんのGastiloⅢA以上の重度四肢外傷の症例を提示しながら、
一般整形外科医として、デブリードマンの作法など、初期に我々がどのように対応すべきかご教示いただきました。
後半はマイクロサージャーの目線からFix &Flapに関してお話いただきました。
本公演でも「重度四肢外傷ではマイクロとイリザロフを融合」に関して再認識するきっかけとなりました。
明日からの外傷初期対応に生かしていきたいと思います。
特別公演2では秋田労災病院の副院長・整形外科部長である奥山幸一郎先生から、
「腰椎椎体間固定術の変遷と将来像」に関してご講演をしていただきました。
椎体間固定をやり始めた頃の苦労や、多椎間固定における合併症に関してご発表されました。
また手術以外にも、勤労者における腰痛に関する研究に関してもご講演いただきました。
先生のように、いつまでもリサーチマインドを持ち続けながら日々の診療に情熱を注いでいきたいと感じました。
非常に濃密で有意義なセミナーであり、4時間楽しく拝聴することができました。
会の後は、恒例の秋田・札幌医大の懇親会が開催されました。
年齢が近い他大学の先生方との交流は、楽しく且つモチベーションもあがる良いきっかけとなります。
これからも切磋琢磨して、両大学の発展に貢献していきたいと思います。
来年は札幌で開催される予定なので、今後も積極的に参加をして最新の知見を学んでいきたいと思います。

留学報告⑱ 医学教育について(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Institute(OTI)です.

今回は,米国の医学教育についてです.

今の時代,アメリカと日本の医学教育の違いなどは,調べればどこにでものっている内容なので簡単に説明と,実際に見学してみての印象を報告します.

日本の場合,整形外科医になるためには 大学医学部(6年)⇒初期研修医(2年)⇒医局所属/民間病院整形外科所属(4年)⇒整形外科専門医,という流れです.基本的に初期研修医も専門医も同等の責任があります.

アメリカの場合は 一般大学(4年)⇒メディカルスクール(4年)⇒レジデント(4-5年)⇒(フェロー(2-3年))⇒整形外科医です.

メディカルスクールに入学するために,推薦状が必要で,それをもらうためには医療機関でのボランティアなどが必要となるようです.そのため,病院では医師やレジデントの他に学生ボランティアもよくもみかけ,医師や患者さんと接して,診察以外のできる業務を行っています.この制度は医師を目指す前に現場をよく知る意味でも非常に有用だと感じました.

メディカルスクールに入ってからはほぼ休みなしで,1年目が座学,2−3年目には病院実習となり,レジデントとともに診察を行ったりもします.日本の研修医1−2年目のようなことをここで全て行います.4年目はSub I(サブアイ)と呼ばれ,インターンの下,日本でいう研修医と同様のことができ(しないといけない),その間に次年度以降に行きたい希望の科のレジデンシープログラムにマッチングするという流れです.

レジデント1年目はインターンと呼ばれ,日本で行われているスーパーローテートを行います.2−5年目は専門科の研修をみっちり行うシステムです.レジデントの過程が終了すると晴れて専門医試験を受ける資格を得て,試験通過後,専門医としての活動が可能です.希望者はその後,更に専門性の高いフェローシッププログラムにマッチングして1−2年のフェロー研修を行います.

上級医はアテンディングと呼ばれ,その待遇が保証されている一方,責任も大きくなり,レジデントの責任も担保しないといけなくなります.

この立場の違いが変わる日も厳密に決められていて,毎年7月1日から.この日を境に立場と責任が(賠償保険の額も)急激に変わるため,レジデント4-5年目やフェローは死に物狂いで手術に明け暮れる生活だそうです.

よく,日本の学生はアメリカと比べて…,とか,日本の研修医はアメリカと比べて…とかいう批評・批判があったりしますが,システムが違うので一概に比較はできないと思います.ただ,アメリカの医学生やレジデントは非常に優れたコミュニケーション能力と臨床能力を確かに持っていました.日本の学生や研修医ができないという意味では無く,日本より病院の中でやれることが多く,よく訓練されていて,厳しく淘汰されている,という意味です.また,上下ペアにする教育方法が浸透していて,指導する立場と指導される立場が明確です.皆が必ず下の先生を教育するという経験していることはとても重要なことだと思います.

話は少しそれますが,山形大学や兵庫医科大学では整形外科修練医の先生を毎年OTIに短期留学させる試みを行っているようです.言葉の壁はハードですが,ここのレジデントやスタッフはアットホームなのでとても勉強になると思いますし,モチベーションも上がりそうです.ちなみに秋田大学も毎年4月にOTIの外傷コースに若手の先生が約1週間参加し,研鑽を積んでいます.

 

 

 

 

 

 

 

 

左が3rd gradeの医学生.この時期から予診を行い,上級医にチェックを受けます.順にレジデント,長尾先生,ロザリオ先生

 

 

 

 

 

 

 

 

左から長尾正人先生,兵庫医大吉江先生,山形大学金谷先生,筆者

つづく

留学報告⑰ 五十嵐先生,笠間先生 訪問(斉藤公男)

秋田大学医学部附属病院 リハビリテーション科/整形外科の斉藤公男です.2017年9月から島田洋一教授の御高配によりアメリカサンフランシスコ UCSFに留学させて頂いております.現在お世話になっているのはZuckerberg San Francisco General Hospital(ZSFGH)のOrthopedics Trauma Instituteです.

今回はAAOSと五十嵐駿先生,笠間史仁先生訪問

2018年3月6日からアメリカ整形外科学会(AAOS)学術集会がニューオリンズで開催されました.

3月9日に,これから整形外科の仲間に加わって頂く,秋田厚生医療センターで初期研修中の笠間史仁先生,中通総合病院で研修中の五十嵐駿先生のお二人がサンフランシスコを訪問してくれましたのでご報告致します.

 

 

 

 

 

 

 

 

長尾正人先生と

研究スタッフや現地のドクターとも交流し,米国留学の雰囲気の一部を味わって頂きました.その後,食事を含め,サンフランシスコ市内を少しだけ観光して頂きました.

 

 

 

 

 

 

 

 

Facebook本社前

 

 

 

 

 

 

LGBTの聖地,カストロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フルハウスの舞台(もう分からない人も多いかも)

楽しい時間をありがとうございました.4月から一緒に頑張りましょう.

つづく

第55回 秋田県脊椎脊髄病研究会(飯田純平)

去る317日秋田県脊椎脊髄病研究会が開催されました。

研究会では木村先生と尾野先生に症例提示をしていただき,それに対し秋田大学神経内科 華園先生より脊椎脊髄疾患と神経内科疾患の鑑別のポイントや日常診療におけるテクニックについてレクチャーしていただきました。整形外科医にとって非常に有用なお話であり、明日からの診療に役立てたいと思います。

また、ミニレクチャーとして本会の当番幹事の工藤先生が化膿性脊椎炎の治療に関する最新の知見としてPPSの有用性などをお話していただきました.一般演題では関連病院から4演題あり,秋田労災病院の東海林先生の演題「小児陳旧性頚椎回旋位固定の1例」が優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。

 待ちに待った特別講演では岡山病院機構岡山医療センター整形外科医長の竹内一裕先生から,「脊椎外科手術 –低侵襲化の歩みとその実際」と題し,最前線の低侵襲脊椎手術についてご講演いただきました.総論からMED/PEDの違い、胸椎におけるVATSまで様々なMISの手技から歴史,最新の知見まで、幅広く教えていただきました。新潟大学整形外科准教授の平野徹先生から,「小児脊柱変形における治療の進歩と今後の課題」と題し、側弯症の歴史としてScoliScore、日本での遺伝子解析などの研究、手術治療の実際や合併症についてわかりやすくご講演いただきました。平野先生は公私ともに秋田県になじみが深いということも伺い、大変うれしく思いました。

  本研究会で拝聴したことを、自分の脊椎外科医としての礎としていきたいと思います。

 今後の先生方のご盛栄を心よりお祈り申し上げます。

AAOS2018米国整形外科学会参加報告(笠間史仁)

この度、36日~10日まで行われたニューオーリンズでの米国 整形外科学会(AAOS)に参加させて頂きました。
参加メンバーは、島田洋一教授をはじめとし、 大学から本郷道生講師、齊藤英知先生、木島泰明先生、 藤井昌先生、秋田労災病院から加茂啓志先生、 秋田厚生医療センターから木下隼人先生、UCSF留学中の斉藤公 男先生、そして若手医師として佐藤光先生(北秋田市民病院)、 五十嵐駿先生(中通総合病院)、笠間(秋田厚生医療センター) の総勢11名で行って参りました。
 私にとって初めての海外学会参加であり、 程よい緊張の中アメリカへ入国しようとしました。が、 アメリカ到着後の入国審査で審査官に「YOU HAVE NO ESTA」と言われ、 旅行会社に代行で申請してもらったことなどをカタコトの英語で伝えましたが叶わず、バックヤードへと連行されてしまいました。 その場で携帯での申請を求められましたが携帯の不調によりWifiが繋がらず、日本語の話せる黒人のiPhoneを借りて申請し 、何とか入国を認めてもらえました。 申請の間に乗継便を逃してしまいましたが、 私のことを待ってくださった本郷講師と日本人空港職員の計らいで 3時間後の便を確保していただき、 無事ニューオーリンズへと到着することができました。 旅行会社に確認しましたが、 なぜESTA申請ができていなかったのかは原因不明であり、 自分でできることは自分で確実に行うべきだという良い教訓になり ました。本郷先生、本当にありがとうございました。
 さて学会では、私は股関節と脊椎の講演を拝聴してきました。 最新の知見に基づいた報告を聞くことができ勉強になった一方、 英語力が足りないために内容のほとんどが分からなかったものもあ り、帰国後も継続した英語学習が必須だと痛感しました。
 また世界最大規模といわれる機械展示会場は圧巻でした。 大手メーカーの巨大ブースはもちろんですが、 日本企業も会場に点々とあることが印象的でした。
 AAOS参加後に五十嵐駿先生と私でサンフランシスコへと移動し 、23日でUCSF留学中の斉藤公男先生にサンフランシスコお よび留学先の案内をしていただきました。 サンフランシスコの多様な文化や現地での生活、医療事情等、 様々なことをご教示いただき、いずれは自分も留学を…! と大変刺激を受けました。公男先生、 何から何まで本当にありがとうございました。
 この度はこのように大変貴重な経験を得る機会を我々に与えてくだ さいました島田教授をはじめ、引率していただいた先生方、 並びに整祐会員の皆様方ににこの場を借りて御礼を申し上げたいと 思います。本当にありがとうございました。 この渡航期間に受けた刺激を大事にし、AAOS演題採択と留学を目標に来年度からの後期研修に臨みたいと思います。

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