2月9日、秋田ビューホテルにて第5回しらかみ疼痛セミナーが開催されました。
特別講演1として羊ケ丘病院整形外科股関節外科部長の加谷光規先生より「股関節痛を考察する~股関節鏡手術からの検証」と題して御講演いただきました。普段何気なく行っているPatrick testから、股関節痛をより詳細に診断し、それぞれに対する治療法をお示しいただきました。治療法の一つである股関節鏡視下手術は、今や股関節外科医にとって必須手術手技となっており、その重要性、必要性をご教授いただきました。加谷先生には、診察法・手術手技はもちろん、整形外科医としての考え方までいつも優しくご教示いただいており、大変感謝しております。今後も秋田大学をご指導いただけたら幸いです。宜しくお願い致します。
特別講演2として福島県立医科大学医学部整形外科学講座の紺野愼一教授より「慢性腰痛の病態」と題して御講演いただきました。慢性腰痛のリスク因子としてストレスは欠かすことができず、その治療法としてストレスを溜めないことが大切であるとご教授いただきました。適度な運動を行い、好きな音楽を聴くことは下行性抑制系の改善につながることもお示しいただきました。日々の診療にて慢性腰痛を訴える患者さんは極めて多く、様々なアプローチからその症状を改善させるよう導いていく必要があると感じておりました。今回のご講演を明日からの診療に生かしていきたいと思います。この度はご講演いただき誠にありがとうございました。