投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

MEL/OLIF25 training course(渡辺学)


2024年11月16日にMedtronic Innovation Centerで生体豚を用いたMEL、OLIFの手技に関す
るトレーニングの機会がありましたので参加してきました。
場所は神奈川県川崎市にあるMedtronic Innovation Centerというところでした。自分はこ
ういったメーカーさんの会社?に入ったことがなく、たくさんの機械や歴史の展示があり
それだけでも少し感動しました。今回は中を見て回る時間があまりありませんでしたが機
会があれば見てみたいなと思いました
最初に動物福祉講習を受けてその後木村先生によるLectureを受講。そしてラボ室へ移動し
手技のトレーニングを行いました。実際に生きている豚に獣医師さんが麻酔をかけた状態
とういのも初めてでした。
最初はOLIFの手技を実践しました。LIFの手技は手術の助手に入ったときに見ていたので
すが、実際に自分で最初から展開を行ったときにどの層まで達しているのかわかりにくく
非常に難しかったです。また椎間板の郭清についても前方からの操作なので方向の調節が
難しかったです
お昼を挟んで午後はMELの手技を実践しました。MEDも行ったことがなく豚の筋が発達し
ていて硬いこともあり最初のレトラクターを挿入する部分から難しかったです。小さいレ
トレクターの中でカメラをよけながらのエアトームやケリソンを使うのは難しく思い通り
の位置へアプローチできないもどかしさがありました。また止血の操作もとても難しかっ
たです。
どちらの手技も実際に最初から最後まで行うことができとても勉強になりました。
こういった機会があれば次回もまた参加したいと思いました。​

新入局員!

本日、秋田赤十字病院で初期研修中の菊地徹先生が入局のあいさつに来てくれました!

これからの菊地先生の活躍が楽しみです!

秋田CLAPセミナーとCLAP見学報告(森下耀)

2024年11月9日にCLAP研究会主催の秋田CLAPセミナーが秋田大学で開催されました。講師には圓尾明弘先生(兵庫県立はりま姫路総合医療センター)、善家雄吉先生(産業医科大学病院)、高原俊介先生(兵庫県立加古川医療センター)というCLAPのトップランナー3人に来ていただき、講演とハンズオンというとても充実した内容でした。秋田県の先生方だけではなく、他府県からも先生方が参加しており、CLAPの注目度の高さを感じました。今回のセミナーでは私からも1例症例検討を発表させていただきましたが、その症例はCLAPのメッカである兵庫県立はりま姫路総合医療センターで見学させていただいた症例でした。

私が見学させていただくことになったのは…。今年7月の日本骨関節感染症学会(出雲市)に参加した際に、松江城(出雲から電車バスで1時間半ほど)で偶然圓尾先生、善家先生とお会いし、突然ご挨拶したところ出雲そばを食べに行こうと誘っていただきました。そこで、CLAPをほとんど見たことがないので、見学させてくださいとお願いしたところ、すぐご快諾いただきました。秋田に帰り、野坂先生、宮腰教授にご相談させていただき、すぐご快諾いただき、私のCLAP見学が9月にすぐ実現しました。実際にCLAPの手術症例を2例見学させていただき、経過や病棟での管理などもじっくり教えていただきました。本当に、百聞は一見にしかず!と感じました。夜には松江城で出会った圓尾先生に姫路城にも連れて行っていただき、大変充実した見学となりました。

今回のCLAPセミナーでは、圓尾先生の講演では軟部感染症に対するCLAP〜Ilizarovとの融合の未来〜ということで、CLAPの歴史から基礎、実際の戦略、戦術をご講演いただきました。講演を聞いていると、見学に行った時の光景が思い出され、実臨床に即した内容で、大変勉強になりました。症例検討では、私以外では、野坂先生、善家先生にも症例提示をしていただき、実際に圓尾先生、善家先生、高原先生のご意見を聞くことができ、大変刺激的でした。ハンズオンではどのように回路を組むか、iMAP pinの設置、iSAP tubeの設置、flow test、灌流の確認など、実際の器具を使いながら、1つずつ丁寧に教えていただきました。各pinやtubeには色素を流して、内部を確認することができ、髄内釘の入ったモデルやプレートのモデルでも実際に見せていただき、基本を学び、理解を深めることができました。セミナーでもハンズオンでも参加者からの質問が飛び交い、講師の先生方には我々の疑問を丁寧に解決していただきました。

 

手術見学と今回のCLAPセミナーを経て、CLAPの魅力を深く感じることができました。秋田での外傷、骨関節感染症の治療に貢献できるように勉強していきたいと思います。圓尾先生、善家先生、高原先生、秋田にお越しいただき、本当にありがとうございました。また、手術見学をご快諾いただき、秋田大学でCLAPセミナーを開催していただいた宮腰教授、野坂准教授に深く感謝申し上げます。最後に、手術中にも関わらず、快く私のCLAP研究会への参加を許してくれた先生方にも感謝申し上げます。

第49回日本足の外科学会学術集会(富永健太)

2024年11月7〜8日に東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで東京慈恵会医科大学の窪田誠会長のもと第49回日本足の外科学会学術集会が開催されました。

当教室からはAFG/AIMGメンバーはもちろんのこと整形外科1年目である小紫先生、菅原先生、間杉先生にも参加していただき東北地区では最多の演題数だったのではないかと思います。

学会前日には足の外科若手懇親会を有志で開催しました。北は北海道から南は熊本まで全国から足の外科を志す若手が集まりお酒を酌み交わしました。今後の足の外科学会を若手から盛り上げていくにあたって貴重な横の繋がりを築く良い機会となりました。

「大切なのは疑問を持ち続けること」という素晴らしいテーマにふさわしく活発な議論が各所で交わされ、立ち見が出る会場も少なくありませんでした。

個人的には学会1日目のプレシンポジウム「慢性足関節不安定症の診断・治療の変遷と現在位置」と、シンポジウム「慢性足関節不安定症の病態と治療―どこまで分かっているのか、どこまで治せるのか―」の2つのセッションがとても勉強になりました。不安定性の程度では手術適応は判断されないといった話やCFLの評価など…(マニアックになるので割愛します笑)、Top surgeonのコンセプトをお伺いできる貴重な講演でした。

学会1日目夜には縁あって福岡大学、羊ヶ丘病院、秋田大学での合同懇親会が行われました。幹事の不手際で福岡大学の先生方に東京でもつ鍋を食べさせてしまうという失態はありましたが各テーブルともに大変盛り上がりあっという間に時間が過ぎてしまいました。吉村教授はなんと2次会にも来ていただき貴重なお話を伺うことができました。ここに改めて感謝申し上げます。

余談ですが学会後に開催された“学会非公式”第3回足の外科親善サッカー大会で得点王をいただくことができました。来年も受賞できるように1年間練習に励みたいと思います。

最後にいつもご指導頂いております宮腰尚久教授をはじめAFG/AIMGメンバーの先生方、不在の期間に業務を代行して下さった先生方に感謝申し上げます。

第58回日本側彎症学会学術集会(若林玲奈)

2024年11月1日〜2日に福岡国際会議場にて日本側彎症学会が開催されました。秋田からは本郷教授、三澤先生、工藤先生、若林が参加しました。

本学会のご発表の他、本郷教授、三澤先生は座長を務められ、工藤先生は本学会の前日、10月31日に同会場で開催されたSRS Worldwide Courseにおいて、Addressing complex Risk Casesセッションのパネリストとしてご登壇され、SRS講師陣と活発にグローバルなご答弁をされておりました。

若林は昨年度の投稿論文がJournal of Spine ResearchのBest Paper賞を拝受し、授賞式に参加して参りました。大変栄誉ある賞を受賞できましたのも、ご指導いただきました先生方・ご査読いただきました先生方のおかげと存じ、心より感謝申し上げます。

第51回日本肩関節学会参加報告(東條元旗)

2024年10月25日、26日に国立京都国際会館で開催された第51回日本肩関節学会に参加してきました。当教室からは秋田労災病院から関展寿先生、杉村祐介先生、自分が参加し、横手市立病院から大内賢太郎先生、大曲厚生医療センターから畠山雄二先生が参加されました。

初めての専門分科会だったため、肩分野だけでこんなにたくさんの演題があるのかととても驚かされました。自分は他の学会でも発表した演題での発表でしたが、専門学会だけあって過去の発表の場では出てこなかった鋭い質問もあり大変勉強になりました。

肩の分野でも様々な発表がありましたが自分は腱板断裂のセッションをメインに聴講してきました。中でも「一次修復困難な腱板断裂への挑戦と限界」と題した2日目のランチョンセミナーでは佐世保共済病院の水城安尋先生とJCHO滋賀病院の中島亮先生がそれぞれEx-Medialization、筋前進の有用性と再断裂ゼロへの熱い思いを発表されていて非常に感銘を受けました。 また、大内先生のご紹介で以前大学院生のバイト先としてお世話になっていたという札幌羊ヶ丘病院の岡村健司先生ともお話をさせていただく機会がありました。岡村先生は今年の9月に財団を立ち上げ、若手肩関節外科医のためのトレーニングプログラムを計画・研究に必要な費用を財団で支援するといった取り組みを始めたとのことでした。次世代の教育に力を入れており非常に興味深い内容でした。

第34回日本リウマチ学会北海道東北支部学術集会(佐藤貴洋

2024年10月19日と20日の2日間にわたり,第34回日本リウマチ学会北海道東北支部学術集会が山形県天童市にて開催されました.秋田からは私を含め6名が参加いたしました.

今回の学術集会では,リウマチ初学者でも理解しやすい内容が多く,若手リウマチ医が数多く参加・発表していました.私もその一員として,さまざまな刺激を受けることができました.また,2日間の開催でなおかつ会場が3か所に絞られており,コンパクトな構成のため,大規模な学会とは異なるより近しい雰囲気が印象的でした.

懇親会では,山形県を代表する日本酒が各種提供され,その美味しい日本酒を楽しみながら他大学の先生方と交流を深めることができました.また,モルック大会が開催され,参加者全員が楽しめるイベントとして盛り上がりました.しかし,モルック大会の結果は残念なもので,“AORA”を十分にアピールすることができず,悔しい思いをしました.次回はしっかりと準備してより良い結果を目指したいと思います. 今回,初めて地方会に参加しましたが,本会とは異なる雰囲気で,日程的にも費用的にも非常にコストパフォーマンスが高い会だと感じました.リウマチ学の入り口としても良い機会であり,来年もぜひ参加して学びを深めていきたいと思います.

2024 整形外科 市民公開講座 (村田昇平)

2024年11月2日土曜日、「整形外科市民公開講座」が秋田市の県総合保健センターにて、100名を超える多くの方々にご参加いただき開催されました。今年のテーマは「腰痛からはじまるロコモスパイラル 人生100年時代に腰を据える」です。

最初に、秋田魁新報社の佐川博之社長が開会のご挨拶を行い、秋田市の穂積志市長より来賓のご挨拶をいただきました。

総合司会は大曲厚生医療センターの阿部和伸先生に担当いただきました。

基調講演では宮腰尚久教授が「ロコモの原因となる腰痛は国民病なのか?」と題して、腰痛に多くの国民が悩まされていること、ロコモとの関係、特に心配な腰痛のサインなどについてご講演いただきました。

その後、本荘整形外科の阿部利樹先生がコーディネーターとなり、由利組合総合病院の菊池一馬先生、能代厚生医療センターの佐々木寛先生、秋田赤十字病院の飯田純平先生、秋田大学の中西真奈美先生によるパネルディスカッションが行われました。ディスカッションは以下の流れで進められました:

  1. 腰痛とは – 腰痛の原因
  2. ロコモとは – 腰痛とロコモの関係
  3. 腰痛予防と治療
  4. ロコトレ – 腰痛、ロコモへの運動療法
  5. 市民の皆様からの質問コーナー

パネルディスカッションでは、腰痛の原因や治療、腰痛とロコモティブシンドロームの関係について議論されました。また、腰痛予防として、生活習慣の改善、適度な運動の重要性も話し合われました。参加者の皆さまと一緒に簡単な腰痛予防エクササイズ(ロコトレ)も行い、腰痛予防の実践的な方法について考える良い機会となりました。エクササイズのデモンストレーターを秋田大学の浅香康人先生が務めてくださいました。浅香先生は秋田県ボディビル大会3連覇中の素晴らしい肉体を披露しながら、わかりやすくロコトレなどを紹介してくれました。

パネルディスカッション後には、参加者からの医療相談も行われ、市民講座は無事に閉会しました。

当日はお足元の悪い中、多くのご参加とご協力をいただき、誠にありがとうございました。今後も市民講座を継続できるよう、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

宮腰尚久教授が「秋田大学職員表彰」を授与されました

宮腰尚久教授が令和6年度秋田大学職員表彰を授与されました。当講座にとって初の快挙です。宮腰教授は長年にわたり骨粗鬆症患者の予防活動をはじめ、骨代謝や骨粗鬆症に関する世界水準の研究・臨床において常に先駆者として活躍されてきました。保健医療活動への貢献も非常に大きく、このたびの表彰は同門一同にとっても大変喜ばしいことですので、ここにご報告申し上げます。

遠藤博之先生が「瑞宝双光章」を受章されました

このたび、整佑会会員の遠藤博之先生が、令和6年5月1日付で、地方自治において顕著な功績を挙げられた方に贈られる「瑞宝双光章」を受章されましたことを、謹んでご報告申し上げます。


遠藤博之先生は、本県の障害児療育の基盤を築かれ、その後、長年にわたりご尽力されました。
遠藤博之先生のさらなるご活躍とご健勝をお祈り申し上げます。