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第48回日本足の外科学会学術集会(富永健太)

2023年10月26〜27日に大阪市のグランフロント大阪で大阪医科薬科大学の安田稔人会長のもと第48回日本足の外科学会学術集会が開催されました。

当教室からは柏倉剛先生、野坂光司准教授、千田秀一先生、青沼宏先生、平鹿総合病院の理学療法士の佐藤さん、そして私で参加して参りました。

会長講演は『これからのアキレス腱断裂診療―アスリートの早期スポーツ復帰のために―』というテーマでご講演いただきました。Foot&AnkleとSportsを志している自分にとってはとても刺激的で勉強になる内容でした。

その他にも足の外科関連の様々な最先端の内容に触れることができ有意義な2日間を過ごせました。

自分は秋田県の足根骨癒合症についての調査を発表させていただきました。獨協医科大学埼玉医療センターの前教授である大関先生から「こういう疫学的な調査は極めて大切です。引き続き頑張ってください。」といった温かいお言葉をいただきました。発表だけで終わることなくしっかりと論文化いたします。

また学会前夜には獨協医科大学、佐賀大学、島根大学、埼玉医科大学の同年代の先生方と懇親会をさせていただき親交を深めることができました。全体懇親会では早稲田大学スポーツ科学学術院の熊井司先生をはじめ各大学の先生方にご挨拶させていただくことができました。柏倉先生、野坂先生、千田先生がこれまで対外的にご活躍されてきたことで他大学の先生方との繋がりがあり交流することができました。今後自分もこの流れを絶やすことなく継続していければと思います。 最後にいつもご指導頂いております宮腰尚久教授をはじめAFG/AIMGメンバーの先生方、不在の期間に業務を代行して下さった先生方に感謝申し上げます。

第33回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会(若林玲奈)

2023年9月30日~10月1日に岩手県盛岡市のアートホテル盛岡で開催されたリウマチ地方会につきましてご報告させていただきます。秋田からは5つの演題が発表されました。すべてが一般演題「関節リウマチⅡ(外科)」の同セッションにまとめられ、このセッションはほぼ秋田の独壇場でした。杉村先生の単関節炎とRAの関連のご発表に始まり、小林先生の後期高齢者のMTX使用について、櫻場先生の生物学的製剤の検討、最後2題は連続で柏倉先生のリウマチ足に関する新しい知見のお話でした。沢山の質疑応答で活発なご発表でした。特に柏倉先生のご発表はご自身の似顔絵?(現在本格的なものを作成中とのことです)を交えたユーモラスなスライドを2題の最後に立て続けにご提示され、リウマチ足とロコモ/リウマチ外反母趾の全く新しい見方、という大変印象的な内容とともに、ご聴講の皆様の心に残るものとなったと存じます。

現地とオンラインのハイブリット開催の学会がまだ散見される中、この度はAORAメンバーの皆様にお誘いいただき現地へ赴きましたが、やはりPC前に座ってWebで拝聴するよりも、現地で参加したほうがしっかりと集中して勉強をできることを再認識できた会でした。また、集合写真に写られておりますように、ほかの病院から参加されていたコメディカルの方とご挨拶ができたことも、大きな成果でした。リウマチチーム医療として役を担ってくださっている、看護師、薬剤師、MSWの方々でした。チームへのリクルートのされ方、された時の気持ち、専門資格の取得や継続の大変さ、実際の仕事内容などを直接聞くことができ、問題点も浮かんできました。湖東病院でもぜひチームを作れたらと思い、参考にさせて頂きたいと思います。

最後に、日々ご指導頂いております宮腰尚久教授はじめAORAメンバーの先生方、不在の期間に業務を代行して下さいました先生方に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

【論文掲載報告】秋田労災病院奥山幸一郎院長 

秋田労災病院院長の奥山幸一郎院長が、North American Spine Society Journalに論文を発表されました。

https://www.nassopenaccess.org/article/S2666-5484(23)00074-4/fulltext

健常非高齢者においても、脊柱malalignmentは存在し、特にPI-LL≧10°では、ADL障害のない範囲でLBPが生じる可能性があること、また脊柱malalignmentがあると精神的HR-QOLが低下する可能性が認められました。

奥山先生の、院長職としてお忙しい中も臨床医として研究にも取り組まれるお姿、心より尊敬いたします。

新入局!

本日、大曲厚生医療センターで研修されている菅原聡馬(すがわらそうま)先生が入局の挨拶に来てくれました!

新しい仲間が増え、嬉しい限りです。

菅原先生のご活躍を心より期待しています。

本郷道生教授就任記念祝賀会(中西真奈美)

令和5年8月25日、本郷道生教授の就任記念祝賀会がパーティーギャラリーイヤタカにて執り行われました。本郷教授は本年度より保健学科理学療法学講座の教授に就任されました。この度は医局員のみの現地参加となりましたが、コロナ等の影響もなく無事に開催することができました。はじめに宮腰教授よりご祝辞を賜り、続いて粕川准教授より祝杯のご挨拶を頂きました。

関連病院の先生方からは、就任を祝福する沢山の祝辞が届いており、司会の工藤先生よりご紹介いただきました。また、歓談中には各関連病院の就任お祝いメッセージ動画が上映されました。木村先生より素晴らしく編集された動画には、本郷教授の若かりし頃の写真も織り込まれ、会場を沸かせておりました。コメディカル含め和気あいあいと撮影されたものや、TikTokのような面白い編集のお祝い動画など、関連病院それぞれの色が現れたどれも素敵なメッセージで、会の雰囲気がより和やかなものとなりました。また、今回学会のために参加がかないませんでした野坂准教授からも熱いメッセージを頂戴し、頭から華麗にイリザロフ創外固定器を纏ったその姿で、会場は大いに盛り上がりました。お忙しい中動画作製にご協力いただいた先生方、誠にありがとうございました。

会も終盤に差し掛かり、本郷教授へ宮腰教授より記念品の贈呈がなされ、差し出がましく私中西より花束を贈呈させて頂き、そして本郷教授よりご就任のご挨拶を賜りました。本郷教授がこの医局で積み上げてきたもの、情熱を注いでこられた脊椎診療、同門の先生方への感謝のお気持ちをお話され、そして医局員一人ひとりへの温かいお言葉を頂きました。本郷教授のお人柄が現れたご挨拶であったと感じます。 最後に永澤講師のご挨拶で締めていただき、記念撮影を行い、名残惜しくも無事に閉宴となりました。本郷教授は理学療法講座での業務と併行し、引き続き臨床でも脊椎診療に携わっていかれます。お身体には十分お気をつけて、今後とも我々若手へのご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

第105回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)帯同③(阿部寛道)

8月7日〜11日まで第105回全国高等学校野球選手権大会の秋田県代表 明桜高校野球部硬式野球部に帯同させていただきました。

初戦が8月12日ということで、初戦に向けて秋田県内で理学療法士として働く方々と共に、選手たちのコンディショニング、ケアの他、全身状態の確認を行いました。ホテルの一室に設けられたコンディショニングルーム内は非常にリラックスした空間となっており、練習の疲れを癒す最適な場であったと思います。

スポーツの場で活躍するPTの方々の姿を今回の帯同で初めて目の当たりにし、自分自身非常に勉強になり、そして刺激になりました。大変貴重な5日間だったと実感しております。

結果は残念ではありましたが、勝利を目指して直向きにプレーする高校球児たちの姿に胸をうたれ、感動しました。今後もそれぞれの目標に向かって突き進んでくれることを期待しています。

【論文掲載報告】単純レントゲンでの内側半月版逸脱の検出について (雄勝中央病院 村田昇平)

この度、単純レントゲンでの内側半月版逸脱の検出に関する論文がJournal Citation Reportsのインパクトファクターが3.9のジャーナルであるJournal of clinical medicine.に掲載されました。(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37629311/

宮腰尚久教授、野坂光司准教授、齊藤英知講師、木島泰明講師をはじめ、ご指導やコメントをいただきました全ての先生方にこの場を借りて深謝申し上げます。

変形性膝関節症は日本国内に約2530万人いると推計されており、痛みや可動域制限などのため日常生活に支障をきたし、要介護の原因となりうる疾患です。近年、変形性膝関節症に半月板逸脱という病態が関連していることが多く報告されていいます。一般的に半月板逸脱の診断や観察にはMRIが必須とされていますが、検査枠や費用的な問題から、全ての膝痛患者さんに検査を行ったり、半月板逸脱の診断がついた後に画像的にこまめに逸脱の経過をフォローアップしたりすることは難しいという問題がありました。

今回の研究では、 一般的に普及してる放射線装置や画像処理装置で、特殊な撮影を行うことなく半月板を視認し、逸脱の有無や程度を検出する方法を開発し報告しました。

デジタルレントゲンを採用している施設であれば、今日から誰でも、すぐにでも実践可能な方法です。初診時のレントゲンで患者さんの目の前で一緒に半月板の逸脱具合を確認することができ、病態の共有や説明にも役立つと考えております。本研究は大変幸運なことに第96回日本整形外科学会学術集会の優秀口演の候補にも選んでいただき、論文作成の励みになりました。

もし本方法にご興味を持っていただき、不明な点やコツなどをお知りになりたい先生がいらっしゃいましたらご連絡いただけますと幸いです。

これからも日々少しずつ精進していければと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

新入局!

本日、市立横手病院で研修されている渡部桃子(わたなべももこ)先生が入局の挨拶に来てくれました!

新しい仲間が増え、とても嬉しく思います!
これからの渡部先生のご活躍を楽しみにしております。

第35回秋田県ボディビル選手権大会(浅香康人)

当講座の筋肉担当、浅香です。

7月17日に開催された第35回秋田県ボディビル選手権大会において昨年に引き続き優勝することができましたので、ご報告させていただきます。

今回の大会は青森秋田岩手の3県合同開催という形で盛岡市にて行われました。秋田県からは6名のエントリーがあり、その中で1位という評価をいただくことができました。

運動器の専門家である整形外科医として、自らの筋肉を限界まで鍛え上げその美しさを追及することに妥協の念はありませんでした。

この大会は非常に歴史のある大会で、大先輩の畠山雄二先生が第16回大会で優勝されて以来、整形外科医としては2人目のミスター秋田(大会王者のことをそう呼びます)となります。

ボディビルのコンテストはただ筋肉があれば勝てるというものではありません。脂肪が少なくて筋肉の輪郭がより鮮明に見えていることや、美しく見せるためのポージングの技術なども要求されます。規定ポーズは7種類ありますが、ここでいくつか紹介させていただきます。1つはフロントダブルバイセップス。その名の通り上腕二頭筋を強調する最もボディビルらしいポーズです。しかし腕だけでなく、広背筋の広がりや大腿四頭筋の溝の深さなど、体表から確認できる全ての筋肉が審査の対象となります。したがって全身に力を入れた状態を維持するためにポーズをとるだけで非常に疲れます。もう1つ規定ポーズを見てみましょう。バックダブルバイセップスというポーズです。先ほどと似たポーズですが、今度は背面から審査します。これも文字通り上腕二頭筋を強調するポーズですが、僧帽筋や大円筋、広背筋といった背筋群の隆起や広がりも重要な要素になります。また大殿筋やハムストリングスなど下半身の筋肉も当然評価されるため、これも体の隅々まで気が抜けないポーズになります。

ボディビルは比較的マイナーな競技ですが、健康な体と精神力さえあれば誰でもできる競技ですので、ご興味をお持ちの方はご連絡ください。

文武両道、文字通り最強の整形外科医を目指して精進いたしますので、皆様今後ともご指導をよろしくお願い申し上げます。

第43回日本骨形態計測学会(大屋敬太)

2023/6/29から7/1まで札幌で第43回日本骨形態計測学会が開催され、当教室からは宮腰教授と本郷教授、大学院生の私、岡本先生、富永先生、渡辺先生が参加いたしました。

このうち、富永先生と渡辺先生は初日のハンズオンから参加し、骨形態計測の基礎や、標本作成の仕方や評価方法など、研究に必須の知識を濃厚に学び、非常に実りある一日になったとのことです。2日目の午前のシンポジウムでは本郷教授が「脊柱の骨格形態計測-痛みやQOL低下を引き起こす姿勢異常と治療-」のご講演をなされ、その雄姿を富永先生と学先生が見届けてくれました。

午後の発表に合わせて現地入りした岡本先生と私と宮腰教授は、事前に打ち合わせていないものの飛行機の座席が密集しており、機内ですらも秋田の団結力を発揮しておりました。

会場の北海道大学は、構内の移動に自転車を要すると言われるほど広大な敷地を有しており、その巨大さにただただ圧倒されました。演題登録後に時間が余ったため、皆で現地のスープカレーを嗜みました。おもてなしを感じるそのボリュームで、その後しばらく空腹感を感じることはありませんでした。

岡本先生と私は一般演題で、それぞれ「アデニン誘発慢性腎臓病モデルラットにおける骨格筋萎縮の特徴」、「新しい腎癌局所骨転移モデルの作成」の題で講演をしました。岡本先生の発表では、話し終えるや否やその道の著名な先生方が殺到して岡本先生を質問漬けにしており、会場はその穂一番の大盛り上がりとなっておりました。

その後は大役を終えた疲れを癒すべくジンギスカンを食べ、さらに翌朝は二条市場に徒歩やランニングで出向いて海鮮を嗜みました。

最終日は宮腰教授が「骨折治癒・骨癒合からみた骨形成促進薬」のテーマでご講演をされました。百戦錬磨のその講演は、他のどの演者の方よりもすんなりと耳に入り、勉強になる内容だけでなくその話し方も大変参考になりました。

私にとっては久しぶりの学会かつ、ようやく自分の研究が陽の目を浴びる機会でもあり、大変充実した研究会となりました。なお余談にはなりますが、図らずも私と岡本先生がHOKAのシューズを買ってしまったのは、逃れられぬ陸上部の性ですね。

ご参加の機会をくださった先生方に感謝を申し上げます。