第67回日本手外科学会学術集会 in 奈良(中西真奈美)

2024年4月25日,26日と2日間にわたり,奈良県にあるコンベンションセンター・JWマリオットホテルにて第67回日本手外科学会学術集会(会長:面川庄平先生,奈良県立医科大学 手の外科講座 教授)が開催されました.秋田からは8名が参加し,演題も5つ採択され非常に充実した学会となりました.

なんといっても,会場の奈良コンベンションセンターがとても綺麗で開放感あふれる建物であり,向かいにはカフェスペースもあったりと,会期中は非常にゆったりとした気持ちで過ごすことができました.4年前に竣工したばかりの奈良県最大の会議場ホールとのことでした.

両日にわたりハンズオンセミナーが開かれ,筆者は2つ参加することができました.1日目はArthrex Japanによる関節鏡を主軸としたセミナーで手根管への小径内視鏡操作やDRUJ関節鏡に触れ,2日目はJ&J ETHICON主催の創閉鎖・縫合に関するセミナーで真皮縫合の基礎と極意を学びました.いずれも時間を忘れるような楽しい内容で,かつ臨床に活きる実践的なものでした.

ランチョンセミナーも各種大盛況で,特に上腕骨外側上顆炎に対する新しい治療法とされるTENEX(低侵襲超音波吸引器)に関するセミナーは,お弁当が全然足りない程に人気で秋田の先生方も多く聴講されておりました.

また,器械展示場も非常に充実しておりました.インプラントはもちろんのこと,小径手関節鏡ナノスコープや各種最新ルーペ,指輪型の指節間関節固定具など,興味深いものばかりで没頭してしまい,隙間時間も充実した時間を過ごすことができました.

1日目の夜には久々に秋田ハンドグループの先生方が顔を揃えて同門会を開催することができました.普段は他病院におる先生方や久しぶりにお会いする先生方と,コロナ窩でなかなか実現できなかった期間の分も含めて楽しく杯を交わすことができ,筆者自身大変嬉しく思いました.

2日目に発表のあった先生方も無事に終了し,鹿を見に行く暇がないくらいみっちりと充実した学会となりました.

来年はパシフィコ横浜ノースで開催予定です.今回いらっしゃることができなかった先生方も交え,再び秋田ハンドグループの先生方が現地で一堂に会せると良いなと思います.

最若手である筆者も,今回学んだことを活かし,先生方に恥じぬよう日々精進して参ります.