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2015年 阿仁運動器検診

2015年5月11日月曜日から14日木曜日,16日土曜日に北秋田市阿仁地区で運動器検診を行いました.この運動器検診は,2009年から北秋田市阿仁地区の集団検診にあわせ,筋力や姿勢とロコモティブシンドローム(ロコモ)の評価を行っています.日常生活動作や活動性と関連する握力,下肢筋力の測定,腰が曲がってくるなど姿勢の変化に関連する背筋力を測定しています.また,コンピューターと連動している器機(マウス)で立った姿勢で背中から腰をなぞり,背中の曲りや動きを評価しています.その結果を検診された方に説明し,筋力や姿勢の変化を知っていただくことでロコモの予防につなげていけるように考えています.

今年は,さらによりロコモの評価を行うためにロコモ度テストを実施しました.これは,決まった高さから両脚または片脚で立ち上がれるかどうかと,大股で2歩進んだ歩幅を身長で割った2ステップ値を評価するものです.それぞれのテスト結果は,各年代の男女別の目安が提示されており,検診を受けられた方の結果をその目安と比べながら説明しました.

5日間の検診のうち月曜日と木曜日は医学部6年次臨床配属の学生さん4名,火曜日と水曜日は医学部5年次BSLの学生さん7人にも参加いただき検診を一緒に行いました.参加いただいた学生さんは,検診にいらした方々ととても上手にコミュニケーションをとりながら,それぞれ担当していただいた測定やテストを行っていました.ご協力いただきありがとうございました.北秋田市健康福祉部の方々には,毎年検診前の準備やアンケート配布などご協力いただき感謝申し上げます.また,医局の先生方や秘書さんは,外来や手術,出張,日々の業務などお忙しい時間のなか,ご参加・ご協力いただきありがとうございました.今後も運動器検診が少しでも何かのお役に立てるように続けて行ければと思いますので,よろしくお願いいたします.

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第8回秋田県脊椎脊髄病セミナー(石川慶紀)

2015年5月15日(金),秋田ビューホテルにて第8回秋田県脊椎脊髄病セミナーが開催されました.講師の先生に,愛知厚生連江南厚生病院副院長兼脊椎脊髄センター長,金村徳相先生をお迎えし,『側方経路腰椎椎体間固定術LLIFの可能性と限界』というご講演をいただきました.

LLIFとはLateral Lumbar Interbody Fusionのことで,日本ではここ1-2年の間に普及しつつある手術です.その代表としてXLIF(Extreme Lateral Interbody Fusion),OLIF(Oblique Lumbar Interbody Fusion)などという術式が挙げられます.

特にXLIFは全国でも限られた医師と医療機関でのみ行われ,講習を受けた医師のみが行える手術で,秋田では2人の医師がこの許可を得ております.手術では側腹部に短い切開をいれ,高度の脊柱変形を矯正したり,神経を直接触らないで圧迫を解除したりすることが可能となっており,従来法と比較し,手術時間,出血量ともに大幅に低減,手術が低侵襲となりました.

金村先生は早くからこの手技を取り入れ,日本で一番はじめにXLIFを行ったトップランナーの先生として知られております.

今回のご講演では,特にそのアプローチにおける解剖学的特徴や,注意点,多くの手術症例から得られましたご経験,合併症やその対策など,多岐にわたるお話を伺うことができました.新しい知見も多く,目から鱗が落ちる思い,わずか1時間のご講演でしたが,たいへん勉強になりました.脊椎外科医以外の先生にもわかりやすい様にご配慮いただいた内容で,参加された医学部学生さんや研修医の先生,関節外科専門の先生,開業医の先生など,全ての先生方にご満足いただけた講演でした.

金村先生,お忙しい中秋田までお越しいただき,本当に有難うございました.

conv0001               懇親会の場で金村先生を囲んで

「第3回AO Knee Osteotomy Courseに参加して」

We came to Toyama to join AO Trauma Knee Osteotomy Course. Prof. Lobenhoffer who is a director of Joint Preservation Expert group in AO and my boss in Germany gave us great lectures especially on double level Osteotomy for knee osteoarthritis. We are so happy to having here Dr Staubli who is a great developer of open wedge valgus Osteotomy from Switzerland.
We could spend great time with them.
We would also appreciate Prof Sawaguchi who is president of AO Trauma Japan and organize everything for this course. So appreciated. Vielen danke.スクリーンショット 2015-04-30 4.36.14

https://www.facebook.com/hidetomo.saito.7/posts/751908941590214?pnref=story

烈風会(秋田大学整形外科剣道部) 祝初勝利!! 2015年4月11日秋田市市民スポーツ大会剣道競技 @秋田県立武道館

烈風会発足後、2回目となる公式戦に出場しました。

デビュー戦であった、昨年秋の大会は1回戦敗退であり、今回は悲願の1勝を目指し練習に励んで参りました。

 

当日プログラムをみると、初戦の相手は「JRA」とあり、馬関係か!?と思いましたが、冷静にみると「JR A」=「JR Aチーム」と、試合前から浮き足立つ迷主将でした。

 

しかし、試合が始まると部員皆素晴らしい活躍でした。

1回戦では、先鋒:三田選手が流れを作り、中堅:飯田選手が電光石火の如く二本勝ちをおさめると、大将:工藤大輔先生がほぼ10年振りというブランクを感じさせない動きを見せ、猛者相手に我慢の剣道でチームを勝利に導いてくださいました。まさに、チームで助け合った、チーム一丸の勝利だったと思います。

2回戦は、昨年覇者の秋田銀行チームと当たり、惜しくも敗退となりました。

 

次の大会も善戦できるよう頑張りたいと思います。

応援してくださった先生方、誠にありがとうございました。

 

  • 1回戦

vs JR Aチーム 1(2)-1(1)  (カッコ内は本数)

出場選手 先鋒:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:工藤大輔

 

  • 2回線

vs 秋田銀行チーム 0(0) – 1(2)  (カッコ内は本数)

出場選手 先峰:三田基樹 中堅:飯田純平 大将:河野哲也

 

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2015アメリカ整形外科学会(American Academy of Orthopaedic Surgeons)AAOSに参加して感じた『若い力』と秋田大学整形外科の勢い(野坂光司)

2015年3月24日~3月28日,ラスベガスで開催されたAAOSに参加しました.発表内容は,県医会で発表した,Ilizarov創外固定の早期除去を目的に,粉砕骨折に対してLIPUSとTeriparatideを併用するCELTAB法 (Combined Effect of Low-intensity pulsed ultrasound and Teriparatide in Acceleration of Bone healing)の骨癒合促進効果についてです.今回も4人のヤングドクター(阿部ちゃん,ゴリ,光,三田:五十音順)が島田洋一教授のご高配により参加しましたが,今回はそのことについて書かせていただきます.彼らを見て感じたことは,この若さでこの学会を肌で感じることの『吸収率の良さ』と『向上心の高さ』です.昨今の医局員は島田教授,山田講師,英知先生のご尽力により,非常に早い段階で入局を決めてくれ,日整会総会やAAOSに同行することにより,これらへの参加はもはや当たり前の感覚であり,その感覚がとても重要だと感じています.テニスで言えば,全国レベルの選手と打ったあと,部活に戻ると,ボールのスピードの違いに愕然としたものですが,それと似た感覚と想像しています.自分の若いころは,日整会やAAOSは自分とは無関係の世界という感じで,外の病院からそれに演題を出すという感覚(や要求)は少なくともありませんでしたし,極端な話,県医会に誰が演題を出すかでも院内で揉めるような,リサーチマインドの著しく欠如した状態だったと思います.ところが近年では学位取得前に研先生や竜太先生が日整会総会に涼しい顔で自分のリサーチを通していますし,日整会の演題数も右肩上がりで,うちの医局のリサーチマインドの向上を実感するとともに,もうヤングではない自分はもっともっと自分の尻を叩いて奮起しなくてはと思います.

僕にとっての初AAOSは2010年(医師12年目のとき)に島田教授に派遣いただいたニューオーリンズ(勿論見学のみ)でした.あの時の,あの初AAOSの『衝撃』は忘れられません.その刺激を受けて出した抄録で同年秋,日韓骨粗鬆症学会ジョイントミーティングに選ばれ(^^)/,ソウルで口演の機会をいただき,海外の学会を少しだけ身近に感じられるようになりました.次の年からはAAOSにも演題を出すようになり,昨年と今年は2年連続で採択されました(^^)/(早く論文化するよう頑張ります).これも全てAAOSトラベリングフェロー制度のおかげだと思っています.

今回思い出に残る出来事は,島田教授とともにみんなでBIONESS社CEOの方々とお話できたこととBrodsky教授,大関教授,Royer先生,谷口先生といただいたフレンチで,どちらも大変刺激を受けました.

島田教授の舵取りにより,間違いなく秋田大学整形外科は新しい局面に来ているのだと思います.AAOSの会場で,はしゃぐ4人を微笑ましく眺めながら,この4人が近い将来AAOSに数多くの演題を通して,観光に行く暇がないほど,毎日誰かの発表があるという日が,そう遠くない未来に訪れると確信しました.

不在の間,ご面倒おかけした2グループ山田晋講師はじめスタッフの皆様に心より御礼申し上げます.

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木島泰明先生留学便り7

留学便り7

パリ第12大学アンリ・モンドール病院での2か月間の研修を終え、現在、パリ19区にあるClinique Maussins-NolletのAlexis Nogier先生について股関節鏡と人工股関節置換術(THA)の勉強をさせてもらっています。今は、外来も手術も股関節漬けの毎日で、先日は1日で8件!のTHAに入らせていただきましたが、ここでの研修のお話はもう少しまとまったらお伝えいたします。前回の留学便りでご心配を頂いてしまったようなので、リクエストにもお答えして、この辺で一度、2か月ほど前を振り返ってみたいと思います。(アンリ・モンドール病院での人工関節以外の手術については次回レポート致します。)

 

1月の某土曜日 

今日は雨。気温は高めで10度を超えるが、傘は折り畳みが1本のみなので、家で過ごすこととする。午後に近所のマルシェへ買い物。パリは意外と雨が多いらしい。ザーっと降るような本降りになることは稀だが、霧雨・小雨の日は多い。そしてパリジャンやパリジェンヌはほとんど傘はささない。

 

翌日曜日

今日は曇り。日本語が通じるという美容院design15を訪ねる。トラムでちょっと行ったところからさらにメトロで4駅くらい。予約だけして帰る。日本では皮膚科のクリニックでしかやっていないフォトフェイシャルもやっているらしい(妻がこれに注目!)。帰りは歩いて散策しながら帰宅。途中のマクドナルドで昼食。ナゲットに異物はない。サイドメニューに「ポテトを下さい」と言うと「こふきいも」みたいなのがついてくる。「フレンチフライ」と言わないといつものマックフライポテトはもらえない。マックにもトイレがあるが鍵がかかっており、レシートに書いてあるコードナンバーを押さないと開かない。つまり、ちゃんと商品を購入しないとトイレを使えない。ちなみに地下鉄の駅にもトイレはなく、トイレに行きたいときにはカフェに入るのが一般的らしい。アン・カフェ・シルヴプレと言って、コーヒー1杯頼んだうえで、ウ・ソン・レ・トワレットゥ?と言ってトイレの場所を聞く。

マックで昼食の後は、虎太郎の好きなパン・オ・ショコラや野菜などを道中仕入れながら帰宅。日曜日は近くのマルシェ(スーパー)も13時ころに閉まってしまう。

虎太郎は雪用のブーツを履いてきたが雪は降らないし重くて歩きにくそうなのでスニーカーを買うために再び出かける。またトラム。今度はトラム2番線に乗り、パリ郊外の新興地域であるラ・デファンスに向かう。トラム1本で行けるが間違えてトラム3番線に乗って一度引き返した。ラ・デファンスには駅直結の巨大ショッピングモールがある。まるでイオン。「ユニクロ」も「無印良品」も「トイザらス」も入っている。そこの「Go Sports」という店で虎太郎のスニーカーをゲットし、芳香剤も購入し帰宅(家のにおいが気になる)。今日はラディッシュのお味噌汁とオペラ地区の「京子食品」で仕入れた餃子の夕食!

 

月曜日

今日は全世界的に仕事はじめで近所の学校も急ににぎやかになったが、まだ移民局からのハガキが来ないので、僕の研修は来週から。そこで、この家に備え付けの布団を刷新するために思い切ってIKEAに向かう。ご存知のように大抵のIKEAは郊外にある上、布団を買って電車で帰ってくるのは大変、ということで、レンタカーをトライ。パリの街中で借りると市街地を走らなければならずに大変という噂を聞いたので、やや郊外のポルト・マイヨというところで借りる。つまり借りる場所までメトロを乗り継いで行く。安い車にしたらルノーの小さい車でガソリンでもディーゼルでもなくてペトロールという燃料で走るらしい。(ガソリン=ペトロールだと思っていたが、ノー・ガソリン、ノー・ディーゼル、ぺトロール!といってました。)iPhoneの地図アプリと妻のナビゲーションでなんとか市街地を通過(結局、市街地を走る羽目に)。欧州ではほとんどがマニュアル車らしく、急な予約だとマニュアル車しかなく、相当久しぶりにマニュアルを運転したので最初はかなり緊張。なんとかオルリー空港近くのIKEAに到着。しかしバックができない!シフトレバーの一番左の前にRと書いてあるがRに入らない。しょうがないので駐車場のフランス人に聞いたところ、シフトレバーの下の部分を持ち上げるとRに入るらしい。みんなは知っているのだろうか。でもIKEAでは安くてとてもいい布団とラグをゲットしました!帰りはポルト・マイヨのハイアット・リージェンシー・ホテルに連結するショッピングモールのスーパーで食材をゲット。日本から持ってきた煮込みうどんを使って夕食。どうしても和食がいい。

 

火曜日

今日は14時に虎太郎の幼稚園の面接。さくら組に配属されるらしい。とても優しそうな園長と担任の先生でとても安心。水曜日は幼稚園がお休みなので、あさってから登園となる。幼稚園の年少クラスでは、火曜日はエッフェル塔近くの公園、木曜日は午後にアメリカ広場というところに遊びに行くらしい。狭いアパルトマンを出て思いっきり遊べるといいね。

帰りにエッフェル塔の真下まで行ってメリーゴーランド。今日も曇りでとても寒い。

 

水曜日

今日は少しゆっくり目に起床し、先日予約した美容院に髪を切りに。日本語が通じると安心。これですっきりし、来週からの少し遅れ目の仕事始めに行ける。妻と息子もついてきてパリ在住日本人美容師から情報収集。

午後は15区の日本食料品店「かなえ」に。虎太郎の好きなハッピーターンをゲット。今日の夕飯はトン汁とから揚げ。また和食。

アパルトマンに帰るとテロ報道を、みなさんからのご心配・安否確認メールで知りました。みなさん、ご心配下さりありがとうございました。

 

 

木曜日

今日は虎太郎が幼稚園に初登園する日。結局、僕の初出勤より早かった。おかげで虎太郎を預けたあとは、はじめて夫婦二人だけでシャンゼリゼ通りをブラブラできました。とは言っても、10時までは開いていない店がほとんど。10時過ぎたところで雨が降りそうなのでZARA・homeというお店で傘を探すも空振り。トイレに行きたくなったので近くのGeorge Vというカフェでランチ。トイレはきれいだし、朝食セットのトーストもクロワッサンもホットチョコレートもおいしいし、とてもグッド。シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトンの向かいあたりのカフェです。結局、僕たちのパリの行きつけのカフェはここに決まりました。そのあと妻の美容院を経て、虎太郎のお迎えに。

どうやら今日もパリで銃撃戦があった模様。昨日の週刊誌社を狙った犯人もまだ捕まっていないらしい。

 

金曜日

今日は個人的には我々夫婦の10周年記念日。虎太郎が幼稚園に行きたくないと泣きながらも幼稚園の担任に連れていかれるのを見た後にもかかわらず(その後、1週間ほどで友達ができた虎太郎は幼稚園に喜んでいくようになりました)、ルーブル美術館の中にあるカフェ・リシュリューというカフェのビールで乾杯。10年前は10年後のパリ滞在などは夢にも思っていませんでした。有名な絵だけを足早にチェックした後は、歩いてオペラ地区の「京子食品」で再び日本米など日本食材をゲット。虎太郎を引き取った後、連日のテロ報道でびくびくしながら歩いていたら、虎太郎の幼稚園の最寄り駅に警察が大勢いる!エッフェル塔に近く重点警戒していた模様。フランスは喪に服しており、エッフェル塔の夜の電気は消され、ルーブルにも半旗が掲げられている。

夜にはようやく最初の事件の実行犯も次の銃撃戦の犯人も捕まったとの報道を目にしたが、今後も報復テロなどに注意しなければならないらしい。

 

土曜日

今日は土曜日。幼稚園もお休み。昨日、ルーブル美術館でパリ・ミュージアム・パスを買ったので(これは2days, 4days, 6daysの3種あり、最初に使った日からその期間はパリ周辺の60もの美術館や歴史的建造物に入れる。これがあればチケット売り場の長蛇の列に並ばずに済むので、パリ旅行前にはぜひ日本にいるうちにネットで購入するのをお勧めします)、今日は虎太郎を連れて、虎太郎が行きたがっていた凱旋門の上に登ることにする。ちなみにほとんどの施設で18歳未満は無料なので虎太郎はフリーパス。ちなみに18歳付近の人はパスポートの提示を求められるらしいが、虎太郎はどう見ても18歳未満なのでパスポートを見せるようにとも言われない。ただし連日のテロの影響か、あちこちの店に入るにも手荷物検査がある(ルーブル美術館はいつも検査があるらしい)。

ちなみにせっかくなのでもう一度、今日もルーブル。ルーブル美術館内にもフードコートがあり、今日の昼食はそこのポテトとチキンの煮込みとパン・オ・ショコラとクロワッサンとアップルパイ。ルーブル美術館の手荷物検査に並ぶなら外のピラミッド型の出入り口よりも地下のショッピング街からの入り口の方が快適です。ダヴィンチ・コードで有名になった逆さピラミッドのところです。

今日は凱旋門を登った後に前回とは逆コースでシャンゼリゼ通りを踏破し、コンコルド広場の観覧車に乗る。日本の観覧車のように1回1周ではなく、メリーゴーランドのように、ある程度の人が乗ったらグルグル回って、また入れ替え、みたいな感じでした。18時過ぎだったので夜景がきれいでしたが、今日は雨。特にその時間、パリにはめずらしい本降りでちょっと大変。でも、初めてライトアップされた凱旋門とエッフェル塔が見られました。

 

そして、研修開始前日

今日は引き続きのパリ・ミュージアム・パス利用をしようとオルセー美術館に行くことに。オルセーはアパルトマンの最寄り駅からメトロ1本で行ける。降りたところで例によってパン・オ・ショコラを買い食いしながらオルセーに。昨日の凱旋門と言い、今日のオルセーと言い、妙にすいている。いつもは長蛇の列らしいが、今はテロの影響で人がかなり少ないらしい。オルセーはマネやモネやルノワールなど教科書やテレビでよく見る絵をミーハー感覚で一回り。今日は久しぶりの快晴で気持ちがいい。フランス各地ではテロに反対するデモをしている。

さあ、いよいよ明日が研修初日だ。緊張する。

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↑幼稚園近くのお気に入りのブーランジュリー(パン屋)

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↑クリスマスから年始にかけてはシャンゼリゼ通りに屋台出店

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↑パリのメトロとバスとトラムは写真付き定期券(ナヴィゴ)で乗り放題。

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凱旋門登頂へ↑

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↑レンタカー屋さんは英語を話せます。

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↑町中いろんなところにメリーゴーランド。

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↑お正月が終わるとシャンゼリゼの人通りもまばら。

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↑テロ当時は半旗が掲げられ、幼稚園はいま(3月)も室内学習のみ。

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↑ルーブル美術館は写真OK(上は「カナの婚礼」)

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↑週に2回のビオ・マルシェ。↑カフェ・ジョルジュ・サンクのランチ。

笑顔美人賞(雄勝中央病院 長幡樹)

本当に自分のことですか?初めにこの話を伝えていただいたときは耳を疑いました。今回雄勝中央病院内で月に一人選出される笑顔美人賞という賞をいただきました。

いろいろな部署の方々から「おめでとう!」とお祝いの声をいただくと同時に、

「美人?…男性だけども…」

「医師も選ばれるんだね」

「当直明けで今日まったくあの人笑顔が見えないわ…」など疑問符の残る声もちらほら。

当の自分が一番驚いていました。そもそも医師が選ばれることもほとんどないそうです。中でも男性となると前回いつだったろうか…。と事務方も思い出せないくらい前になるようでした。本当に光栄な限りです。

せっかくいただいたのですから、大事に、誇りにしようと思います。

 

僕は 美人で、 笑顔を絶やしません。

 

知っている方々も多いと思いますが、2014年4月から中央病院に異動となり、わすか半年で左足関節開放脱臼骨折で途中リタイアという不名誉な目立ちかたをして周囲の先生、看護師、医療スタッフに迷惑をかけてしまいました。

 

駅伝部の一大イベントの一つ、全学駅伝にも不参加。

 

2014年は長幡厄年だからすぐにお祓いにいってこい。そんな心配までさせていました。その間に尻拭いをしてくださった先生方、本当にありがとうございます。この場をお借りしてお礼を言わせていただきます。

 

そんな僕ができることを探したときに笑顔であいさつ、笑顔で応援、笑顔で元気に仕事。というのがまず頭に浮かびできる限り笑っていられるように心がけていました。みなさんが普段意識せずにしていることなのかもしれませんが、改めて意識して行おうと思いました。

 

それを見てくれる方々がいて、さらに賞をいただける。こんなに幸せなことはないと思いました。

 

笑顔美人賞の賞に恥じないようにこれからも誰よりも笑顔で元気に患者さんに接して外来、手術、駅伝を頑張りたいと思います。

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獨協医科大学越谷病院研修報告(柴田暢介)

今回島田洋一教授, 野坂光司先生のご高配により, 創外固定と小児整形外科の勉強のため獨協医科大学越谷病院の大関覚教授のもとへ2週間の研修に行かせていただきました.

今までもAIMGの先生方は野坂先生を始めとして皆お世話になっていて, 私で7人目になります.

外来では大関覚教授と, 小児整形外科が専門の垣花昌隆先生の見学をさせていただきました.

足部・足関節の疾患を中心に, 股関節の骨切りからACL再建の患者まで, 幅広い患者さんの診察を見学することができました, その中で今まで知らなかった所見の取り方などを直接教えていただくことができました.

手術は大関教授, 垣花先生と, 救命センターの杉本一郎講師の助手に入らせていただきました(下肢グループの栃木祐樹准教授の助手にも1度入らせていただきました).

研修初日の骨盤骨折のrevisionの手術から始まり, 下腿の創外固定を用いた変形矯正, 足部の骨切りなど多岐の分野に渡り助手に入らせていただきました.

また飲み会の席にも何度かお誘いいただきました. 平日にもかかわらずかなりの勢いで飲まれる先生方, スタッフの方々に圧倒されつつも, 負けじと飲んでいたら酔いすぎて財布を失くしかけてしまうなんてこともありました(ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした).

研修の最後には六本木で創外固定学会があり, 島田教授始め秋田の先生方・スタッフの方々と合流しました. 宴会では大関教授や杉本講師にもご参加していただき, 非常に楽しい会となりました.

今回の研修では多くのことを学び, 同期や若い先生方とも交流できたくさんの刺激を受けることができました, 今のこの気持ちを忘れることなく, 日々の診療・研究に取り組んで行きたいと思います.

この様な機会を与えていただいた島田教授, 野坂先生に改めて感謝申し上げます.

また大関教授, 杉本講師, 垣花先生始め, 獨協医科大学越谷病院の先生方・スタッフの方々におかれましては, ご多忙中にも関わらず暖かく迎えていただきまして誠にありがとうございました.

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創外固定学会での宴会にて. 大関教授(左)と杉本講師(右). 中央は秋大看護師の金さん

柴田先生

別の飲み会にて. 垣花先生(左)と私

木島泰明先生留学便り6

留学便り6-パリのアパルトマン-

もういやだ、虎太郎を連れて日本に帰る、と妻が1日おきにしか言わなくなったのは、彼女の2月5日の誕生日を過ぎたあたりからだ。そんなにここから逃げたいと思わせる原因の多くはこのアパルトマンだろう。

パリの物価は高い、パリでリーズナブルなアパルトマンを探すのは至難のことだ、と聞いていたし、そうなのだろう思っていた。

我々の家は(と言うといつも妻は、あれは家ではなくただの部屋だ、と言う)、パリ15区のポルト・ドゥ・ヴェルサイユにある6畳一間ロフト付きのアパルトマンである。つまりリビングもダイニングもキッチンも兼ねた6畳程度の部屋に、展開するとダブルベッドになるソファが1つと40cm×60cm程度の小さいテーブルが2つに椅子が4つ(うち1つは3週間で壊れた!)がある家具付きだ。その他にいわゆるユニットバス。それとシングルベッド分のロフト(梯子で登る。天井までの高さ80cm)もある。そして靴で生活するために作られているため玄関はなく、だけど玄関のドアは内開きなのでドアを開けたときにドアが通るスペースが必要であるため、そのスペースで我々は靴を脱ぎ、そこに靴を置く(しかない)。ちなみにユニットバスのドアは外開きで、ユニットバスのドアが開くスペースも、その靴を置いているスペースというわけだ。つまり玄関ドアを開けるたびに靴は奥へ押しやられ、ユニットバスのドアを開けても押しやられ、玄関のドアとユニットバスのドアは同時に開ければぶつかるし、靴の脱ぎ履きも1人ずつしかできず、3人で家に帰ってきても、まず1人が入り、ドアを閉め、靴を脱いだら、次の人がドアを開けて中に入ってドアを閉めて靴を脱ぎ・・・を繰り返さなければならない。

当然ソファを展開すればその6畳ほどのスペースはソファベッドで占領され、そこに妻と虎太郎が寝て、ロフトに僕が寝ると荷物を置く場所もない。仕方ないので荷物はスーツケースやダンボールに入れたままテーブルの下に置くことになる。それでも置けない荷物はロフトの上の布団の上だ。

妻が我慢できないのはその部屋に日本円にして月に約25万程度支払っていること。虎太郎の幼稚園は日本人学校なので、ママ友も日本人。子供が幼稚園に行っている間にママ友同士でランチを食べたり(僕はまだフランスでフレンチを食べていないが、妻はフレンチもイタリアンも食べたらしい)、子供を連れてお宅を訪問し合ったりしている。この時に妻が見てきたというママ友のアパルトマンはみんな広く、特に大きいところは秋田の我々の家よりも広い!のにもかかわらず、家賃はうちより安いのだという(しかもその家賃のほとんどは会社が払ってくれているらしい)。日本企業のパリ支店に勤めている方の奥様達とのことだ。

なぜ我々のアパルトマンが高いかといえば、日本の業者さんがパリに短期滞在する人のために1日当たり何ユーロという単位で又貸ししているものだからである。フランスの不動産屋さんと直接交渉し、直接契約すればもっと安くもっと快適でエッフェル塔も見える(ママ友たちのアパルトマンからはしっかり見えるらしい!)ところが借りられるということが判明した(これが判明してから妻はお怒り続き)。ではどうすればよかったか。日本から借りられる場所をまず1か月くらい借りておいて(ホテルでもいい)、その間にフランスで住居を探すという方法をみなさんは取っているようです。しかし、ここでビザの問題が出てくる。我々は就労しないために「ビジタービザ」を所得して渡仏している。しかしビジタービザの申請には渡仏後3か月間の住居の契約がすでになされている証明書が必要であり、さらに渡仏後それを移民局に届け、移民局からその住所に召喚状が届くのをしっかり受け取る必要がある。そして、その召喚状の通りに移民局に出向き、健康診断を受けて、やっと晴れて滞在許可証ゲットとなる(これもすったもんだありましたが、なんとか2月27日にゲット)。つまり、少なくとも3か月分の住居の契約は日本でやっておく必要があったのだ。そして僕達のパリ滞在は4か月なので、4か月分契約してしまっており、すでに入居してしまっている場合には、早めに退去してもお金は一銭も戻らない(ということもこちらに来て判明)。仕方なくそのまま修行のような生活を送っている次第です。

(ビザの問題の解決策が実は1つありました。ビザは180日間に90日以上滞在する時のみ必要なので、90日滞在し、一度帰国し、90日以上日本に滞在した後にフランスに再入国すれば、ビザなしでまた90日間フランスに滞在可能です。そのように3か月サイクルの行ったり来たりで1年間のフランス留学をされた整形外科医も実際にいらっしゃるそうです。ちなみにヨーロッパ各国を回っている駐在員さんの話では、どこも事務手続きがすごくイイカゲンで遅いのでビザを取るのが大変だけどドイツだけはしっかりしているとのことでした。フランスも就労ビザや研究者ビザが取れれば入国後の手続きはスムーズで引っ越しも容易のようですが。)

ところで、ヨーロッパの多くは水道から硬水が出ます。お湯を沸かせばポットや鍋にびっしり石灰(こちらではこれをカルキと言います)が沈着します。それを落とすには酢を沸かす必要があります。でもいちいち酢を沸かしてカルキを落とすのが面倒なのでミネラルウォーター(エヴィアン)を使ってみたのですが、それでもカルキが沈着します。よく見たらエヴィアンも硬水でした(^^;)。唯一売っている軟水のミネラルウォーターのヴォルヴィック(Volvic)で解決しました。洗濯機もカルキでつまらないようにアンチカルキ剤を入れて回します。問題はシャワーでした。硬水で洗うと、髪はガサガサ、肌もボソボソで痒くなるのです。だからこちらの人は週に2回程度しかシャワーしないという話もあります。しかし、これを解決する特殊なシャワーヘッドがありました!フランスでは売ってなくて結局イオナックという会社からネット通販で買い、海外搬送してもらいました。こんな風にして少しずつ少しずつ、適応を図っています。

隣近所の音が聞こえるのも、古い建築物を利用しているパリのアパルトマンの特徴だそうです(もちろん立派なアパルトマンはそんなことないようですが)。うちの虎太郎もとても騒がしくご近所にご迷惑をおかけしていると思いますが、隣の女子のあの時のあの声も相当でした(虎太郎も苦笑いです(-_-;))。おかげで週末はできるだけ家族で外出し、あちこちパリ観光を楽しもうということにしております。できれば外泊を、ということで、一度ディズニーランド・パリにも行ってきました。それらのお話はまたの機会に致しますので、楽しみにしていてください。

パリも3月に入り、ようやく寒さも一段落したようです。4月には多少の追加料金で3週間くらいだけですが、もう少し広いアパルトマンにも移れそうです。ようやく妻の、もう帰る!宣言も週に1-2回に減ってきました。考えてみれば、こんなに多くの時間を家族でこんなに近接して過ごすこともないだろうと思うので、もう少しこの修行を楽しみたいと思います。

(追伸:このアパルトマンの数少ない自慢の1つは、知る人ぞ知るあの「ラ・リューシュ」のすぐそばだということです-歩いて5分!-。きっと妻の好きなシャガールもこのあたりを歩いていたことでしょう。)写真1            ↑どんなに狭くてもトミカタウンを作る虎太郎

写真2            ↑暖簾を買ったり、張り紙をして少しでも華やかに

写真3             ↑カーペットや枕カバーも新調

写真4             ↑から揚げパーティ(テーブルぎりぎり)

写真5             ↑引き出しのある収納スペースがほしい

写真6             ↑玄関がないのが痛い!

写真7            ↑ソファーをベッドにするといっぱいいっぱい

写真8            ↑ロフト部分はこんな感じ

写真9            ↑どんなに狭くてもトミカタウンを作る虎太郎

2015 FIS Freestyle ski World Cup in Tazawako Akitaに参加して(齊藤英知)

 

2015.2.28-3.1に秋田県仙北市田沢湖スキー場で開催された、モーグルのワールドカップに医療班として参加して参りました。

選手の公式トレーニングが2.26から行われましたので、それに合わせて田沢湖入りしました。

大会の役員にご挨拶と顔合わせに伺った後で、資機材の確認をして、モーグル会場である黒森山ゲレンデに向かいました。アクシデントはそこで起こりました。1日目の公式トレーニング中、第2エアーのランディング付近で、韓国の選手が、着地の際、自分の膝を下顎に強打して、口から大量の出血をしました。自分はすぐに駆けつけ、下顎の口腔粘膜が断裂して、下顎に圧痛と腫脹を確認しましたので、下顎骨折を強く疑い、スキーパトロールと消防と連携し、ドクターヘリ搬送を要請と同時に、搬送先である秋田大学附属病院の救急部の中永先生に収容をお願いしました。要請からヘリ到着まで25分、選手のヘリ収容から大学病院到着まで20分でした。このような国際大会での医療スタッフに必要なことは医学の知識や技術はもちろんですが、英語力を含めたコミニュケーション力も非常に大事であるということを感じました。

余談ですが、韓国チームの監督が、あのトビードーソンでした。彼は、Korean Americanであり、自分のモーグル現役時代のスーパースターです。(写真)

搬送事案は、もう1件ありました。その事案は、ノーザンバイソンズTDである藤井昌先生に対応してもらいました。女子カナダチームのエース選手が第1エアーの着地で、右手を強くついてしまい、コース端でうずくまってました。肩でも脱臼したかなという目で見てましたが、数分後に滑って降りてきたので、大丈夫だったのかと思っていました。その後、しばらくしてからカナダチームドクターに連れられて、手関節痛を主訴に救護所を訪れたので、ここぞとばかりに藤井先生に田沢湖病院まで同行してもらうことにしました。(後日、日本人通訳の方ともお話しましたが、彼らはmedical termsについての知識はそれほどはなく、医学英語に堪能な藤井先生を同行させてよかったと考えております。)ちなみに藤井先生は、病院から帰ってくるなり、researchということばがどうしても通じなかったといっていました。(アクセントの位置ですな)。幸いこの選手には骨傷なく、大会ではシングルで2位となってました。藤井先生の優しいサポートが好成績につながったのではとも考えられます(写真)。

2.27の夕方には、大会レセプションがあり、我々も、医療スタッフという立場を利用して、SAJの鈴木会長や上村愛子さん、大会役員の方々や選手達と交流して楽しむことができました(写真)。温泉では、FISの上の役職の方々と露天風呂でお話しして、我々の対応の迅速さがかなり高評価をうけていることを知りました。

2.28-3.1の大会では、蝦名寿仁先生を隊長とする市立角館総合病院DMAT隊も駆けつけていただきました。また、3.1には島田教授とご家族もお越し頂いて、エキサイティングな滑りを観戦頂きました(写真)。幸いそれ以上のアクシデントは発生せず、みなさまのご存知の通り、成功裏に収めることができた大会となりました。

本大会は、本年より向こう3年間、開催される予定です。来年は、さらに我々の医療チームをより良いチームとして再編し、医療サポートをしていきたいと考えております。その節は、同門の諸先生がたのご理解とご協力をお願いしたいと考えております。

 

齊藤英知2015-02-26 10.17.23 2015-02-26 12.47.19 2015-02-27 15.11.01 2015-02-27 19.06.21 2015-02-28 18.30.17 2015-03-02 13.38.31