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3rd KOREA-JAPAN Knee Osteotomy Symposium (塚本泰朗)

1月16日に韓国釜山で開催された3rd KOREA-JAPAN Knee Osteotomy Symposiumに参加して参りましたのでご報告致します。秋田大学からは齊藤英知先生を筆頭に、齊藤公男先生、赤川学先生、私が参加してきました。

内容は主に変形性膝関節症に対する関節温存手術である高位脛骨骨切り術(HTO)に関するもので、治療成績から合併症に至るまで、幅広く最新の知見を学ぶことができました。

秋田大学からは齊藤公男先生が『Changes of patella position and congruency of PF joint after Hybrid CWHTO』という演題名でhybridCWHTO後のPF関節への影響に関してプレゼンテーションされました。続いて、私も『Features of lower extremity alignment in early stage SONK』という題でプレゼンテーションさせてもらいました。私にとって英語でのプレゼンテーションは初めての経験でしたのでかなり緊張しましたが、なんとか無事終えることができました。

パネルディスカッションでは日本から当大学の齊藤英知先生と、兵庫医科大学の中山寛先生のお二人が選出され、韓国の先生達に混じって活発に議論されており、日本の新進気鋭のトップランナーの勢いを肌で感じることができました。

また、赤川学先生も『Association between varus thrust and lower limb alignment in OA』という題でポスター発表され、なんと日本からの演題数は秋田大学がトップという結果でした。

招待講演では木島泰明先生が留学されたフランスからDr. Philippe Hernigouと齊藤英知先生が留学先のドイツでお世話になったDr. Kristian Kleyのお二人でともに秋田大学と縁の深い先生だったこともあり、お話させていただく機会をいただけたことも大変貴重な経験になりました。

 

今回のシンポジウムでまた新たな発見がありましたので、すぐに臨床および研究に還元していきたいと思います。

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第1回International Congress of Osteoporosis (ICO) 2015 Seoul (大内賢太郎)

島田洋一教授、宮腰尚久准教授に御高配頂き、11月28日~29日にソウルで開催された第1回International Congress of Osteoporosis (ICO) 2015 Seoul に演者として参加させて頂きました。これはアジア各国が中心となるAsian Federation of Osteoporosis Societies (AFOS)のofficial journalであるOsteoporosis and Sarcopeniaの創刊に合わせて初めて開催されたもので、自分は大学院の学位研究である糖尿病性骨粗鬆症モデルマウス(Akita mouse)の評価についての論文をアクセプトして頂き、そのjournal highlightを発表する機会を頂きました。同じセッションではタイ、韓国、シンガポールからひとりずつ発表があり、自分は日本代表としてふさわしい発表をしなければ、と息巻いて臨みました(でも不安なので粕川雄司先生に帯同して頂きました)。

 

英語での発表は初めてでしたのでとても緊張しましたが、「でかい声でゆっくりしゃべれば通じるから大丈夫」と帰国子女である柴田ノブスケ先生のアドバイスを頼りに、普段はボソボソな声を張り出して発表しました。粕川先生の留学先の上司にあたるDr. Mohanや、今回のコーディネーターであるDr. Yoon-Sok Chungから質問も頂き、しどろもどろながらやり過ごし、初日本代表の発表はなんとか無事に終えることができました。これだけのために帯同してくださった粕川先生は、自分の発表が終わった直後、「お疲れ!空港に行くバスあと10分で発っちゃうから、帰るね。もし乗れなかったらタクシー代借りに戻ってくるから」と言い残し、去っていきました。戻ってこなかったので、きっとバスに乗れたのでしょう。

 

韓国と言えば焼肉しかないイメージだったので、発表前夜は粕川先生リサーチの焼肉店へ。ここはライブハウスも兼ねていたようで、韓流スターの卵である「純情少年L」というアイドルグループ(平均19歳:全員♂)のミニライブを目の前で堪能しながら肉を焼き、食べ、マッコリを飲みました。最後は一緒に集合写真までOKというサービスもあり、粕川先生は大変喜んでおられました。29歳ニミエマスネ、カッコイイ!と言われてから、さらに喜んでおられました。CD買うとおっしゃっていたような。

 

今まで、プレゼンテーションはどんな形でも苦手でできれば避けて通りたいと思っていましたが、今回の発表を終えて少しは苦手意識が消えたかなと感じています。このような貴重な機会を与えてくださった島田洋一教授、御指導頂いた宮腰尚久准教授、タイトスケジュールの中帯同して頂いた粕川雄司先生、何かと不在の多い自分をサポートしてくださる市立横手病院の江畑公仁男先生、冨岡立先生に、心より御礼申し上げます。

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第18回日本低侵襲脊椎外科学会 (木村竜太)

第18回日本低侵襲脊椎外科学会が11月26日〜27日、品川プリンスホテルを会場に開催されました。秋田からは島田教授がモーニングセミナーのご講演をされ、石河紀之先生、櫻場乾先生、水谷嵩先生、尾野祐一先生、木村が参加しました。脊椎の低侵襲手術はPEDやLLIFの普及に伴い、大きな変革期となっています。今回のテーマは「新しいゴールデンスタンダードを確立する」で、MED、XLIF/OLIFがゴールデンスタンダードに成り得るかについてシンポジウムで議論がなされました。結論として、MEDは顕微鏡手術と同等の成績だが、内視鏡に一度慣れるとその実用性から離れられなくなる、今後は手術教育ならびに機器の普及次第ということでした。LLIFは成人脊柱変形において、欠かせない手術手技となっており、今後indirect decompressionの長期成績が出て来れば短椎間固定にも普及する可能性があるということでした。

島田教授のモーニングセミナーは、早朝にも関わらず多くの方が聴講されました。現在秋田でもXLIFを用いたASDの治療を行っていますが、そこに至るまで自家骨のみのPLIFから始まり、日本の先駆けとして取り入れたTLIF、またmultiple PLIFなどについてお話しいただき、この歴史があった上で、今の治療があることを再認識しました。また、秋田大学のメンバーでありながら、島田教授のご講演を聴く機会はなかなかないのですが、聴講されている方を1時間魅きつけたままのプレゼンテーションは大変勉強になりました。

この会の後、石河先生と尾野先生は生体ブタを用いた内視鏡手技トレーニングのため神戸へ向かいました。私たちも内視鏡手技を身につけるべく、今後継続して受講して参りたいと思います。

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第30回日本臨床リウマチ学会 (杉村祐介)

2015年11月21、22日に、第30回日本臨床リウマチ学会が神戸市で開催されました。

今回AORAからは、1日目には宮本誠也先生の「トシリズマブ4年継続投与例における関節エコー所見の検討」、柏倉剛先生の「関節リウマチ患者における関節エコーを用いた中・後足部評価」、櫻場乾先生の「関節リウマチ患者の骨折リスク因子の検討」、杉村祐介の「発症早期リウマチ患者の2年間の治療経過」、2日目には小西奈津雄先生の「生物学的製剤投与下の関節リウマチ患者に対し、感染が疑われ二期的に人工股関節全置換術を行った1例」の計5演題を口演発表してきました。

この学会はより臨床に則した内容の演題が多く、フロアからの質問や討論も活発で、深い内容まで議論する印象を受けました。その中で、他の施設での研究や臨床の取り組みの発表に刺激を受け、また自分たちの発表の際に投げかけて頂いた質問から新たなテーマを発見し、とても実りある学会となりました。

また、1日目の夜には皆で神戸牛を食べ、今後の英気を養いました。

今後もさらに活動を発展させられるよう頑張っていきたいと思います。

臨床リウマチ写真

 

第8回 Murup Hospital Live Surgery(韓国 釜山)に参加して(齊藤英知)

8th Murup Hospital Live Surgery

I would so appreciate and be thankful with prof Jung who is a Director of the Murup hospital. The successful meeting finished with hot discussion between Korean and Japanese orthopedic doctors including two live surgery. The first one was TKA performed by prof Seo, with original measuring method. The last was TCVO performed by prof Yonekura. All surgery were so wonderful. I could have a good friendship with Korean orthopedic doctors through 2 night 3days. I hope we could meet next January, 3rd Korea Japan Knee Osteotomy Forum in Busan again, and discuss each other again.

 

この度、2015年11月21日に、韓国の馬山市のMurup病院で行われた本会に参加して参りましたので報告致します。Murup病院はJung Woon-Hwa先生が設立されたprivate clinicでJung先生はosteotomyに関する多くの論文をArthroscopyなどで発表されております。

3週間前に横須賀市民病院関節外科の竹内良平先生から、竹内先生が急遽行けなくなったので、長崎大学の米倉暁彦先生のTCVO(脛骨内側顆外反骨切り術)のライブ手術のmodulatorをやってくれ!とお電話を頂きましたので、” It’s my honor!’とうことで参加が決定しました。異国で慣れないスタッフと手術をする大変さは、自分もドイツでの執刀経験から十分承知しているつもりでしたので、少しでも米倉先生がやりやすいようにアシストするつもりで臨みました。日本からの参加者は、秋山先生(福岡)、中村先生(やわたメディカルセンター)、米倉先生(長崎大学)、立石先生(同愛記念)、長瀬先生(同愛記念)、松井先生(浜の町病院)、朴先生(焼津)、岡崎先生(長崎大学)で、皆さんがtopicを英語でプレゼンされました。自分もhybrid CWHTOと長方形骨孔ACL再建を同時に施行したcaseを発表しました。会のプログラムは、午前中はcase discussionや研究報告などが英語で行われました。ごごから、韓国の重鎮のSeo教授(元サムソンメディカルセンターのprofessor)がTKAのライブ手術を行い、それに引き続きて、米倉先生のライブ手術が行われました。MCLがかなり硬い患者さんだったらしく、骨切り部の開大に時間を要しましたが、完璧な手術で、術前の計画通り、TCVOにOWHTOを加える手術が無事に終了しました。ここで、影のヒーローであったのは、助手をされていた岡崎先生でした。たまたま、福岡ー釜山便では隣の席であったので、我々は、翌日に控えた手術に備え、手順を確認しておりました。岡崎先生は、原稿用紙4枚分程度の英語の原稿をすでに準備しており、すでに完璧でした。手術中も執刀医である米倉先生は手術の集中するため、要所要所での岡崎先生の英語での説明が光り輝いていました。韓国の先生も全くTCVOを見たことはないので、いろいろ質問がありましたが、basicな質問が多かったように思います。

懇親会では、ACIのKim教授、TKAのIn教授、Kyung教授、ホストのJung教授と多くのお話ができ、交流できたことは多くの収穫となりましたが、若手整形外科医からも多く声をかけられ、血気盛んな若手が非常に多いと感じました。10月にはうちの赤川学先生が、東北整形災害外科学会のトラベリングフェローですでに、In教授や多くの若手整形外科医と旧知の関係となっており、赤川学先生の韓流スターぶりも十分感じることができました。「ボーイ先生、さすがです!」この調子で、われわれのASAKG(秋田スポーツ膝関節鏡グループ)から多くのトラベリングフェローが輩出してくれればいいなと若手に期待してます。

秋田スポーツ膝関節鏡グループで現在研究を進めている内容などは、最新の知見であり、みんなが知りたいと思っていることも今回、改めて再認識したので、秋田からアジアに、そして世界へとどんどん情報を発信して参りたいと思います。

この会、このような機会をくださった島田洋一教授、竹内良平先生、関節グループの皆様、医局の皆様、同門の皆様に深謝申し上げます。ありがとうございました。

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第50回 日本脊髄障害医学会学術集会(水谷 嵩)

第50回日本脊髄障害医学会学術集会が2015年11月19〜20日グランドプリンスホテル高輪で開催されました。当教室でも毎年参加している学会で、今年もポスター6題、口演1題を発表してまいりました。メンバーは大学から島田洋一教授、松永俊樹准教授、佐々木研先生、益谷法光先生、木村竜太先生と私、能代厚生医療センターから安藤 滋先生、市立横手病院から大内賢太郎先生が参加しました。

脊髄障害がテーマのため、整形外科のみならず、脳神経外科、神経内科、泌尿器科、リハビリテーション科など様々な分野から演題が集まり、内容も臨床的な内容から基礎研究の話題まで幅広い知見を得ることができました。今回私はハンドリハビリテーションシステムの発表をさせていただきましたが、発表後他県の発表者の方からも質問を頂いたり、情報交換をすることもできました。また、教育講演では腰痛、慢性疼痛、首下り症候群など臨床的な内容にも触れることができ、今後診療の場で役立つ知識も身につけることができました。

本学会は国内でも歴史のある学会ですが、今回は記念すべき第50回ということで京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授の特別講演が企画されました。山中先生の基礎研究を志した経緯や、留学についてのご経験、iPS細胞を完成させた時のお話など盛りだくさんな内容でした。臨床応用に向けて課題の多い分野ですが、近い将来、より身近になって様々な場面で活躍できる可能性を感じました。最後の締めに、肝硬変で亡くなられたご家族を例に、昔は治せなかった病気も治療できる時代になったとお話され、自身の基礎研究に対する思いが込められた一言でした。

今回平日の日程にもかかわらずこのような貴重な機会を与えていただきまことにありがとうございました。

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第42回日本臨床バイオメカニクス学会(木島泰明)

2015年11月13日から14日の2日間、東京・お茶の水のソラシティ・カンファレンスセンターにて、第42回日本臨床バイオメカニクス学会が開催されました。学会長は東京医科歯科大学大学院運動器外科学教授の宗田大先生です。学会場のすぐそばに東京医科歯科大学、そしてそのすぐ隣に順天堂大学が見え、東京ならではの会場です。

この学会のテーマはバイオメカニクス(生体力学)ですが、”臨床”バイオメカニクスですので、生体力学的な手法で実際の患者さんに役立てられる技術や知識についてのたくさんの演題発表やご講演を拝聴することができました。

今回の学会長のご専門も膝関節ですが、理事長も史野根生先生であり、やはり膝の演題が多い印象ではありましたが、「圧迫性脊髄症のバイオメカニクス」や「骨折外科医によるバイオメカニクス研究」などのシンポジウム、手術支援ロボットや股関節・肩関節の解剖学の教育研修講演などもありました。

方法論としてはポイントクラスター法による動作解析や有限要素モデルによる応力解析などのスタディが多く、特に個人的には有限要素解析に関して興味深く勉強させてもらいました。どのような骨折、どのような骨形態には、どのような内固定材料、どのような人工関節デザインを用いるべきかといった、ある意味、究極の質問に対する答えもバイオメカニクス研究の中から出てくるのかもしれません。

そのような非常に価値ある本学会が2018年、島田洋一会長のもと、秋田市で開催されます。その準備も兼ねて、山田晋講師、野坂光司先生、そして木島が今回の学会に参加させて頂きました。

またAkita Sports, Arthroscopy, and Knee Groupの動作解析ワーキンググループリーダーの斉藤公男先生が、我々の行っている中学生アスリートに対するメディカルチェックにおける強化指定中学生の動作解析についてご発表されました。このワーキンググループから赤川学先生もバイオメカニクスについて勉強するために本学会に参加されていました。この学会においても秋田大学整形外科メンバーの今後の大活躍が予感されます。来年はぜひみなさんも参加してみませんか?DSC00645

第42回日本股関節学会(木島泰明)

2015年10月30日から31日の2日間、グランフロント大阪にて、第42回日本股関節学会学術集会が開催されました。秋田からは、Akita Hip Research Groupの山田晋会長、小西奈津雄副会長、久保田均副会長、そして、谷貴行先生、鈴木紀夫先生、加茂啓志先生、木島の計7名が参加致しました。

学会長は、先日の秋田県股関節研究会の特別講演をして頂いた大阪大学の菅野伸彦会長です。今回のテーマは「股関節外科医のあるべき姿」。学会の公式ポスターを見てもわかる通り、股関節外科医の治療のターゲットは、小児股関節を含む発育性股関節形成不全やそれに伴う変形性股関節症だけでなく、大腿骨近位部骨折や寛骨臼骨折、そして大腿骨頭壊死や股関節唇損傷など多岐に渡り、それらに対する外科治療の方法として人工関節や骨接合、骨盤骨切り術だけでなく、股関節鏡手術も股関節外科医には求められおり、これらに対する基礎的・臨床的研究のディスカッションを通して、すべての股関節の痛みや機能障害で悩んでいる患者さんに対する最善の治療法を見出していこうという熱意が感じられるプログラムとなっております。

先ほど、Akita Hip Research Groupを代表して、小西副会長が人工股関節置換術の難症例というセッションでご発表されました。加茂先生や私も関わらせていただいた非常に治療の難しいケースを提示されることで、秋田だけでなく全国の股関節外科医の明日からの治療に役立つ貴重な情報を会場の先生方に届けて下さいました。

股関節学会では毎年、ドクターだけでなく、ナースやフィジカルセラピストの発表の場も設けられており、今年は学会に来られなかった田澤浩vice-directorの手術をリハビリの観点から解析された秋田赤十字病院リハビリテーション科の齋藤真紀子PTのご発表もございました。

我々の研究成果を発表するだけでなく、全国の先生方のいろいろな考え方に触れることで、秋田の股関節疾患の患者さんにとって有用な情報を少しでも多く還元できるような学会参加になるよう、残りの期間も、参加者一同、勉強してきたいと思います。

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第30回日本整形外科基礎学術集会 (佐藤千恵)

2015年10月22日23日の両日に、第30回日本整形外科基礎学術集会が富山市で開かれました。秋田大学からは松永准教授、工藤先生、大内先生、藤井先生、望先生と佐藤の6演題の発表がありました。また、宮腰准教授はシンポジウム、特別講演、座長など、多くの場面で骨粗鬆症研究のトップランナーとして発表されていて、下につかせて頂いている大学院生としてとても誇らしく思いました。少しでもA-BONEへの恩返しができるよう、努力をしていこうと感じた次第でした。私は、日頃の基礎研究の成果を発表してきたわけですが、視点を変えたご質問などを頂くと、また新たな研究のヒントを得ることができ、とてもよい機会になりました。その他、膝関節の軟骨代謝に関する研究などを拝聴し、大変有意義な時間を過ごすことができました。日々研究のご指導頂いております島田教授、宮腰准教授、粕川講師、A-BONEメンバーの皆様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

さて、学会会場は富山城の真向かいという素晴らしいロケーション。街中をトラムが走る、とても風情のある町並み。初日の夜は、准教授お二方を囲んでの懇親会で、富山湾の豊富な海鮮物で舌鼓をうち、おいしい地酒を頂きながら准教授の学生時代のお話などを楽しく伺いました。

それから、学会前夜、工藤先生は以前研修に行かれていた総合脊損センターの先生方と遭遇され、あっという間にその輪へ溶け込まれていらっしゃっていました。さすが!全国どこに行っても人気者の工藤先生です。

私事ですがASBMR前から跛行がなかなか治りません。ただ今回は、珍しく(?)スポーツ大会参加のない学会で、穏やかに帰秋致します。

再び気を引き締めて精進して参りたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

佐藤千恵

第8回東北スポーツ整形外科懇話会  (木村竜太)

2015年10月17日、第8回東北スポーツ整形外科懇話会、ならびにその前後にテニス大会・running meeting・サッカー大会が、絶好の秋晴れの中、青森市で開催されました。

秋田大学はもちろん全種目に参加して参りました。時系列に報告します。

 

まず17日朝。テニス大会では野坂先生、青沼先生、杉村先生、湯浅先生のノーザンファルコンズの精鋭が出場。素晴らしい結果を収められたので、詳細は別に野坂先生からご報告いただきます。

 

午後のrunning meetingは尾野先生、岩本先生、高橋先生、長幡先生、木村が出場。途中歩きながらも岩本先生が3位、次週末に抜釘術を控えながらも痛みに耐えて走った長幡先生が4位と健闘しましたが、残念ながら個人・団体ともに弘前大学に負けを喫してしまいました。来月の全学駅伝では良い結果を残せるよう練習に励みます。

 

夕方から、今回の中心となる特別講演会がありました。はじめに弘前大学耳鼻咽喉科准教授の佐々木亮先生から「耳鼻咽喉科領域のスポーツ外傷」と題しご講演いただきました。鼻骨骨折などスポーツに関わる医師として、避けられないものの、他科の分野となると気が引ける、そんな私達に多数の症例から実際の対応方法をご教示いただきました。次に川崎医科大学スポーツ外傷整形外科学教授の阿部信寛先生から「プロサッカー選手の傷害から学んだ診療提案」。阿部先生はファジアーノ岡山(J2)のチーフドクターを務められ、なでしこリーグの岡山湯郷ベルの選手の治療なども行われています。ファジアーノのサポート体制を一から構築されたお話や、実際にプロスポーツ選手に対して、医師がどう対応すべきかなど多くの実経験をお話いただきました。

 

翌18日は日本整形外科学会予選会を兼ねたサッカー大会でした。昨年から本参加した当大学は堀川先生、齊藤先生、嘉川先生、鈴木先生、益谷先生、尾野先生、岩本先生、高橋先生、長幡先生、木村の10人で出場。8人制ですが、年齢制限のため30歳以上は交代要員がいないという厳しい中での闘いとなりました。トーナメント制で行われ、結果は4位。ただ「秋田大学のヒデ」こと齊藤先生の2ゴールもあり、今後の伸び代はまだまだあるチームです。強化のためにはファジアーノ岡山がやっているような雪山登山が必要でしょうか。

 

秋田大学整形外科ではバスケのノーザンハピネッツチームドクターや、サッカーJ3ブラウブリッツ秋田のサポートなどを行っております。ぜひ秋田のプロスポーツがより一層活躍し、アマチュアの方も怪我で悩むことなくスポーツを満喫できるよう、スポーツ選手がスポーツ選手をサポートする体制で、今後も診療を充実させて参ります。

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