投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

第51回日本脊椎脊髄病学会学術集会 (木村竜太)

2022年4月21日から23日まで、第51回日本脊椎脊髄病学会が、中村雅也先生(慶應義塾大学整形外科教授)のもと、パシフィコ横浜ノースで開催されました。

(パシフィコ横浜に新設された施設で、とてもきれいかつ、1施設におさまっており、移動の点でもとても使い勝手が良い会場でした)

今回のテーマは「Passion, Vision, Action」、脊椎外科医の熱い思いが各所で感じられました!

久しぶりの現地開催のみの学会ということで、秋田からも多くの先生が参加しました。

発表は、Akita Spine Groupから、9演題ありました。

オンラインでは得られないディスカッションがあり、新たな学びとともに、次の知的好奇心を掻き立てられる、『学会』はいい場所だと改めて感じた学会でした。

来年に向け、再度スタートします。

第2回 AKITA PTH Conference (佐藤貴洋)

2022年4月7日に「第2回AKITA PTH Conference」がZoomによりオンライン開催されました.協賛は研究でも臨床でも非常にお世話になっているテリパラチド酢酸塩「テリボン」でお馴染みの旭化成ファーマでした.このテリボンの開発には宮腰尚久教授も携わっており,秋田大学整形外科にとってはKey drugです.今回はそのテリパラチドから最新の知見をご講演頂きました.

教育講演では秋田労災病院佐藤千晶先生が基礎的な内容としてラットに対する運動とテリパラチドとの併用療法が骨,筋肉と脂肪に与える影響に関してご講演頂き,運動療法を加えることでより好影響を与えることを示されました.実臨床でも同様の効果を是非期待したいです.また,秋田大学大学院医学系研究科整形外科学講座からは土江博幸先生がテリパラチド製剤の継続率に関して様々な要因と検討した内容をご講演くださいました.対象とした病院も町立羽後病院という通院にやや難のある病院を選択されていたところが秀逸でした.テリパラチドの継続率に関してはいつも悩んでしまうところでありますので是非とも長く続けて頂けるように環境を整えたいですね.

そして今回の特別講演と致しましては,大分大学医学部付属病院整形外科診療准教授の宮崎正志先生より「骨粗鬆症性椎体骨折の諸問題と薬物治療の重要性」と題してご講演頂きました.毎日骨粗鬆症の治療に携わっておりますが,忘れてしまいがちな骨粗鬆症の基本的な病態,治療薬の作用機序など初歩的なところからイラストを交えて分かりやすく解説して頂きました.また,現在宮崎先生が現在ご研究されているテリパラチドの週1製剤と週2製剤を使用した場合に作られる骨梁や骨形成能の違いに関する内容はとても新鮮でした.今後の骨粗鬆症治療でもこのことを意識して薬剤選択をしていきたいと思います.研究の続報が非常に気になります.そして,最後に脊椎脊髄疾患のピットフォールと題して特に若手整形外科医向けに注意すべき疾患をご紹介頂きました.今回提示された画像は特に分かりにくい,引っかかってしまいやすいものを選択されており,自分の外来に来た時のことを考えて冷や汗をかきながら拝聴しておりました.本当に充実した約1時間のご講演でした.今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.

現在骨粗鬆症治療や骨折治療,脊椎固定術後など多くの場面で使用されるテリパラチドですが,多くの知見が出てきており非常に勉強になりました.今回の内容を明日からの診療に活かしていきたいと思います.

日本四肢再建・創外固定学会 若手研究者賞受賞のご報告(三田基樹)

この度,私の論文”Open tibial shaft fracture in a boy with autism spectrum disorder treated using a ring external fixator: A case report” Trauma Case Rep2021につきまして,日本四肢再建・創外固定学会の若手研究者賞を頂くことが出来ましたのでご報告させていただきます.

この受賞は宮腰尚久教授,野坂光司先生,AIMGの皆様初め秋田大学整形外科医局の皆様に日々ご指導いただいたからこそ叶ったものであり,非常に嬉しく思います.この場をお借りして皆様に心より感謝申し上げます.

本論文は,自閉症を有する6歳男児の脛骨骨幹部開放骨折Gustilo1に対し,Ilizarov創外固定を用いて加療したケースレポートになります.一般に,小児脛骨骨幹部骨折の手術加療は成長板の温存が重要になりますので弾性髄内釘が用いられます.弾性髄内釘は低侵襲で有用な手術ではありますが,免荷期間が必要となります.本症例は自閉症の既往があることから安静が保てない可能性があった為,即全荷重可能なIlizarov創外固定を選択致しました.その結果,安静度制限を設ける必要も無く良好な経過を辿ることが出来ました.以上より自閉症などにより安静を保てない可能性のある小児脛骨骨幹部骨折にIlizarov創外固定は有用である,と考えられました.

 Ilizarov創外固定の強固な固定力により早期に除痛が得られた事が,患者様の離床に加え精神的な安定に繋がった,と強く感じた症例でした.

 今後も目の前の患者様一例一例に全力で取り組み,より良い治療を提供できる外科医を目指して参りたいと思います.また,その成果をoutputする場として積極的な学会発表・論文執筆に繋げて参りたいと思います.若輩者ではございますが,精進して参りますので今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます.

第5回骨と腫瘍セミナー(岡本憲人)

2022年3月11日に「第5回骨と腫瘍セミナー」がZOOMによりオンライン開催されました。

教育講演では秋田大学医学部附属病院整形外科助教の土江博幸先生より、「転移性骨腫瘍へのアプローチ」と題してご講演いただきました。

日常診療において患者数が増えている転移性骨腫瘍について、治療戦略などを解説して下さいました。実際に経験した症例を提示して頂き、病的骨折や麻痺をきたす前の早期発見、早期対策が重要であること、全身状態を踏まえた手術術式の決定が難しいことが非常に良く分かりました。また、土江先生が開設された骨転移専門外来が、患者さんだけでなく医療者側においてもプラスに働いており、先生の活動に感動を覚えました。今後も先生にご指導いただき、転移性骨腫瘍の早期発見、早期対策に協力できるよう精進して参りたいと思います。

特別講演では、兵庫医科大学整形外科教授の麩谷博之先生より、「これだけは知っておきたい骨腫瘍の知識」と題し、頻度の多い骨腫瘍を中心に解説いただきました。

良性病変は単純X線写真で正しく診断することが必要と改めて痛感致しました。また、関節近傍の類骨骨腫が関節炎症状をきたす、など日常診療にすぐに活かせるポイントも多く、私を含めて若手の医師において非常に勉強になる講演でした。内軟骨腫に対する骨髄鏡手術動画も提示いただき、低侵襲であり患者さんにとっても満足度が高いものと思われました。悪性骨腫瘍についても臨床症状や画像所見などを解説いただきました。骨肉腫などは珍しい疾患ではありますが、臨床症状を大切にし、悪性を疑う所見を見逃さないようにしていきたいと思います。

非常に内容が濃く、時間があっという間に経過した、充実したセミナーでした。明日からの診療に今回の内容を活かしていきたいと思います。

第59回秋田県脊椎脊髄病研究会(笠間史仁)

2022年3月5日に第59回秋田県脊椎脊髄病研究会がオンライン開催されました。

「研修医・若手整形外科医のための脊椎外科基礎講座vol.10」として、今回は「脊椎のリハビリテーション」をテーマとし、秋田大学PT渡邊基起先生から「肩こりと日本人」、市立秋田総合病院PT川越厚良先生から「体幹筋としての呼吸筋」、城東整形外科PT渡部裕之先生から「脊髄神経後枝障害に対する理学療法」についてご講演いただきました。

いずれもリハビリからの目線で、患者さんの病態を深堀りし改善に至るための戦略を学べる素晴らしい内容でした。

ミニレクチャーとして秋田大学木村竜太先生より「秋田のMIST」についてご講演いただき、秋田の最小侵襲脊椎治療のこれまでの発展と現状、そして今後の展望についてご教授いただきました。

現状秋田県には脊椎内視鏡下手術・技術認定医が少なく、今後の手技の発展・拡散に若手脊椎外科医が積極的に関わっていく必要があると感じました。

一般演題6題は貴重な経験症例や椎体終板貫通スクリューに関する発表など多岐にわたり、熱い質疑応答が行われました。

最優秀演題賞は初期研修1年目にして「椎間関節が癒合している変性後側弯症に対して側方侵入法を併用して矯正固定術を行った1例」を発表し、質疑応答でも素晴らしい対応をされた秋田厚生医療センターの秋山美穂子先生が受賞されました。整形外科入局確率99.9%とのことで、今後のご活躍も期待されます。

本当におめでとうございました!

特別講演では、亀岡市立病院脊椎センター長の成田渉先生より「脊椎手術に対するデジタルトランスフォーメーション(DX) -映像配信・メタバース(仮想空間)の試み-」についてご講演いただきました。

30歳頃から一人医長として多くの症例をご経験なさっていたことに驚いたのとともに、安全に手術を行うために様々な映像技術・システム開発を自ら行うという異色さが非常に興味深かったです。またこれらのDXがスタッフなどの教育に効果的であり、実際に木村竜太先生がオンラインで手術見学を行ったお話もスゴイ時代だと感じました。「整形外科的視点」だけではなく、他分野からの視点を持つことも重要ではないかと感じ、非常に勉強になりました。

次回は記念すべき第60回となります。

若手が秋田県の脊椎外科をさらに盛り上げられるよう、本研究会で学んだ内容を診療に役立てていきたいと思います。

脊椎ハンズオンセミナー(木村竜太)

2022年3月5日、秋田県脊椎脊髄病研究会にあわせて、脊椎ハンズオンセミナーを開催しました。

ここ2年ほど、対面式の会が開催できずにおりましたが、感染対策を行った上、若手整形外科医の手技取得のためボーンモデルを用いたハンズオンセミナーを行うことができました。

Openでの椎弓根スクリューの刺入、経皮的椎弓根スクリューの刺入、PLIFの基本手技、頚椎スクリュー各種の刺入などなかなか若手のうちには自分一人でやることは少ない手技ですが、実際に器械を触ることで、脊椎手術を身近に感じてもらえれば嬉しいです。

今後もこのようなハンズオンはぜひ定期開催したいと思います。

第2回JAK阻害薬の適正使用を考える会(大屋敬太)

まだ寒く雪の多い2022年2月18日に、第2回JAK阻害薬の適正使用を考える会がインラインで開催されました。臨床データがまだあまり多くは無く、医療者にとってもリウマチ専門医でなければ馴染みの少ない薬剤であるため、最新の知識をアップデートすることができ、大変勉強になりました。

一般演題の一つ目は、北秋田市市民病院の加賀望先生から「リウマチ手への手術の試み」の演題でご発表いただきました。視聴した方は、リウマチ手への手術における手術場のセッティングや手関節鏡手術、尺側偏位に対する軟部手術などについて理解が深まったのではないでしょうか。手術件数の減少は、秋田県のリウマチ治療の発展を物語っていると思いました。

 一般演題の二つ目は、平鹿総合病院の櫻場乾先生から「JAK世代のRA治療の変化」の演題でご発表いただきました。JAK阻害剤、特にペフィシチニブの臨床での貴重な使用経験を共有することができました。まだ使用経験がない方も少なくないと思われ、今後さらなる症例の蓄積が期待されます。

特別講演は、松野リウマチ整形外科院長の松野博明先生から「明らかになってきたJAK阻害剤の違い」の演題でご講演いただきました。JAK阻害剤の歴史や、誰もが一度は疑問を持ったと思われる阻害剤ごとの特徴や違いについて大変勉強になりました。バリシチニブは他剤と比べ、やや帯状疱疹になりにくいという知見は今すぐにでも臨床で活用したく思います。筆者は関節リウマチの造詣が深いとは言えませんが、本講演を拝聴し、匠の知識に一歩近づいたと実感しました。

JAK阻害剤の最新の情報についてご講演くださった松野博明先生、並びに本講演の運営に携わった先生方、誠にありがとうございました。

第29回秋田県スポーツ医学研究会 (木村竜太)

2022年2月19日、第29回秋田県スポーツ医学研究会がオンライン開催されました。

下記、プログラムからの転載になりますが、それぞれがとても興味深い内容ばかりで、スポーツの幅広さを実感いたしました。ご講演いただきましたシンポジストの先生方、誠にありがとうございました。

【シンポジウム1】スペシャリストからの提言

1)「SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種後の抗体価」

富樫 賢 先生 (あきた 腎・膠原病・リウマチクリニック)

2)「アスリートと生活習慣病」

森井 宰 先生 (秋田大学 糖尿病・内分泌内科)

3)「秋田県医師会「明日はきっといい日になる」ロコモダンスプロジェクト」

高橋 郁子 先生 (秋田大学 小児科)

4)「秋田県女性ジュニアアスリートと女性医学指導の実態」

小野寺 洋平 先生 (秋田大学 産婦科)

【シンポジウム2】障がいを超えた地域スポーツの取り組み

  • 「スポーツを通した子どもたちとの関わり」

佐藤 理枝子 先生 (秋田県立医療療育センター リハリハビリテーション部門)

2)「eスポーツでつくる新たな参加の形」

若狭 利伸 先生 (社会福祉法人北杜 障がい者支援施設ほくと)

3)「義足スポーツサークルAmbeinsについて-スポーツ活動からみる義足の可能性-」

佐藤 陽介 先生 (秋田厚生医療センター リハビリテーション科)

4) 「パラアスリートサポートの最前線 〜 Tokyo 2020 Paralympic Games 活動報告 〜」

藤井 昌 先生 (市立秋田総合病院 整形外科)

特別講演1は、「最期まで自分の脚で歩くためのスポーツ疫学研究~こどもからトップアスリートまで~」と題して、千葉大学大学院国際学術研究院准教授(千葉大学大学院 医学研究院 整形外科学)山口智志先生にご講演いただきました。

山口先生は整形外科医でありながら、教育学部関連のご所属ということで、疫学をもとにしたアプローチを主体にご講演いただきました。ロコモーティブシンドロームへの介入の重要性についてデータを元にご説明いただき、改めて積極的な介入の必要を実感させていただきました。また、ヘルスリテラシーを高めるという点について、インターネット上に誤情報が多くあるからこそ大切な介入点だと思いました。アキレス腱の治療は日本は手術が増加傾向、子供は身体が硬いのが普通、扁平足は痛みの原因でない、アスリートのトランスジェンダーなど多くの話題で、疫学調査から得られる学びをご教授いただきました。

また、東京オリンピック2020で金メダル獲得のスケートボード種目の、裏側のお話も興味深く、テレビ中継の裏ではかなりのご苦労があったことを知ることができました。

スポーツ障害について、疫学調査から介入を始めるというお考え、とても素晴らしくぜひ秋田でも取り組みたいと思います。

特別講演2は、「総合診療と喘息・スポーツ」と題して、秋田大学大学院医学系研究科 総合診療・検査診断学講座 教授 植木 重治先生にご講演いただきました。

喘息の基本的な知識から、IgEが日本で発見された(石坂公成先生)こと、IgEが関係しない喘息(非アトピー型喘息、成人発症)があり、気道の上皮障害などが原因で生じること、整形外科で多用するNSAIDsに関連するアスピリン喘息(N―ERD)について、アスピリンに対するアレルギーではない=アレルギー学的検査では診断不能、問診が重要など、なかなかブラッシュアップできずにいた知識について、とてもわかりやすくご教授いただきました。

アスリートの喘息有症頻度が一般より高いこともあり、プレーへの影響がどうなのか気になっていたのですが、オリンピックのメダリストは参加者の中でも喘息有症率が高いということで、コントロールできているとプレーに影響しないということで、アスリートの支えになる内容でした。

また、総合診療部で行われている渡航外来では、英文診断書・証明書の作成や、ワクチン接種、マラリアや高山病予防薬などに取り組まれていらっしゃり、スポーツ選手にも大切な存在が身近にあることを知りました。

講演中、植木先生が不意に発せられた、「スポーツを通して全人的にみる」という表現が素敵だなと思いました。スポーツが好きな医療者は、スポーツを通してその人そのものをみたいのかもしれません。

最後に、秋田県スポーツ医学研究会では、パラスポーツ推進ワーキンググループを作り、パラスポーツ(障がい者スポーツ)の普及にも取り組んでまいります。

第5回整形外科若手セミナー開催報告  (東海林諒)

2022/2/19に第5回となる整形外科若手セミナーをオンライン開催させていただきました。

今年は学生や研修医の整形外科に対する敷居を下げ、より近い存在になることを目標に、例年とは一味違った「勧誘」をテーマとしました。Covid-19の影響もあり、ハンズオン開催は困難でしたが、整形外科救急を中心に5題の発表をいただきました。

原田先生からは整形外科救急として防ぎえる死をいかに防ぐか、膨大なボリュームで発表いただきました。五十嵐先生からは、よく見る骨折のレントゲン所見についてイメージの湧きやすい発表を、自分は整形外科の呼び方を発表させていただきました。光先生からは外固定の仕方として救急でのシーネの当て方を中心にためになる発表を、笠間先生からは若手に必要な創傷治癒と縫合について詳しく勉強させていただきました。

本会開催にあたって、主幹である我々の学年は2名であるため力不足は否めず、演者として原田先生、笠間先生、五十嵐先生にご協力いただきました。また各病院への声かけは、歴代の大先輩や後輩の皆さんに大変ご尽力いただきました。

結果として最大人数50名、学生さんと研修医の先生で概算25名ほどの皆さんに拝聴頂けました(プロジェクター使用での複数名参加も考慮するとさらに多いかと思われます)。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。またこのような会を開催する機会をいただけた宮腰尚久教授と本会の立ち上げに携わった木村竜太先生に感謝申し上げます。

この会がきっかけで整形外科に興味を持つ若手が増えること、整形外科のイメージがより明るくなることを心から願っております。

第3回秋田県リウマチ治療講演会 (原田俊太郎)

秋田はまだまだ冬の寒さ厳しく、雪深い中ではありますが2022年2月15日に「第3回秋田県リウマチ治療講演会」がオンライン開催されました。

Lectureでは平鹿総合病院小林志先生から「AORA registryにおけるサリルマブ投与例の調査」を御講演いただきました。サリルマブを用いることでの他剤減量など、他科と併診が多く内服薬の多い高齢者における有用性は大変勉強になりました。超高齢県である秋田県ならではのデータに基づいたAORA groupの先生方の発表は毎回、大変興味深く拝聴させていただいております。

Special Lectureでは岡山大学学術研究院医薬学域准教授の西田圭一郎先生から「関節リウマチに対する外科的治療のピットフォール」をご講演いただきました。Champion症例の発表や教科書は世の中にたくさんありますが、top surgeonが一度うまくいかなかった際にどのようにrecoveryするかという本当に貴重な内容でした。人工肘・手関節から、人工関節周囲骨折に至るまで豊富な画像や手術動画を交えた実臨床に即した明日からの我々の診療に役立つ情報満載のご講演でした。

講演後はフロアからも質問が殺到し、秋田の深い雪を溶かすほどに大変な盛り上がりを見せておりました。私自身も多くのことを学ばせていただき、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。今回学んだ内容を今後の診療、研究に役立て行きたいと思います。