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ASAMI KOREA and KOA meeting 2017 (野坂光司)

10月19日ソウルで行われたASAMI KOREA and KOA meeting 2017に招待され,講演してまいりました.ASAMIはAssociation for the Study and Application of Methods of Ilizarovの略称で,今年はPr. Changhoon Jeong (Professor of Orthopaedic Surgery Bucheon St. Mary’s Hospital, The Catholic University of Korea)をChairmanとして開催されました.

私は脆弱性骨折におけるIlizarov創外固定の有用性について述べてまいりました.韓国も日本同様,Ilizarov創外固定は小児整形がメインで,大人ではごく一部の難治症例にのみ使われていることから,秋田イリザロフ法グループの『初療からIlizarov創外固定』というstrategyは非常に驚きを持って受け止められました.多くのFrame surgeonと交流できたことは非常に有意義な経験となりました.

日韓トラベリングフェロー(野坂光司)

日本足の外科学会 日韓トラベリングフェローに選出され,10月8日から韓国に行ってまいりました.島田洋一教授就任後,羊ケ丘病院の倉秀治先生にご指導いただき,柏倉剛Directorのもと,秋田足の外科グループが一丸となって業績を積み重ねてきた結果と,心から感謝しております.東北地方からは初選出とのことで,身の引き締まる思いでした.

まずはじめは釜山 Dong-A Univerisity Hospitalを訪問しました.Pr. Myoung Jin Leeの手術見学後,Inje University Busan Paik HospitalのPf. Heui-Chul Gwakをはじめとする,釜山足の外科チームのみなさんに観光に連れていっていただきました.また,KYU TEOL LEE教授(Spine,Chairman)が『秋田?秋田は脊椎で有名だ,Prof.島田は偉大なsurgeonだ』とわざわざご挨拶いただき,歓迎いただきました.

 

ソウルではAsan Medical Center のPf. Ho Seong Lee,Pf. Sang Gyo Seoの手術に入れていただきました.見事な人工足関節置換術でした.また,Asan Medical Centerの巨大さに驚かされました.2,715病床で手術室数は130室,迷子になりそうな大きさでした.

Korea University Guro HospitalではPf. Hak Jun Kimの手術に入れていただきました.印象的だったのは拡大L皮切からの陳旧性の踵骨骨折の骨接合術で,大胆かつ緻密な関節面の整復は,まさに腕のいい外傷医といった感じでした.また,CMTによる内反凹足の骨切りも迷いなく,外観判断で整復固定していき,第1中足骨背屈骨切り固定でスクリュー破損しましたが,動揺することなく,プレート固定に切り替えておりました.

 

Konkuk University HospitalではPf. Hong-Geun Jungの手術に入れていただきました.足関節の骨切りでご高名な先生でしたので,DTOO命の私としてはとても楽しみにしていた訪問先でしたが,直前に中止になったとのことで,非常に残念でした.しかし外側靭帯再建は大変印象的でした.

Seoul St. Mary’s HospitalではPf. Jae Hoon Ahnの手術に入れていただきました.鏡視下手術の大家であり,鏡視下足関節固定術は大変勉強になりました.また,韓国のお約束と言えば,すすめられた酒は必ず飲むという文化で,それまでひたすら焼酎とビールのチャンポン(いわゆるBOMB)を連日連夜いただいておりましたが,幸運にもPf. Jae Hoon Ahnはお酒が弱いとのことで,ワインのみで高級中華をいただくという,数少ない休肝日の夜となりました.

 

各病院でプレゼンテーションの機会をいただくことができたことは,大変貴重な経験となりました.

 

最後はThe 61th Annual Congress of Korean Orthopedic Association に参加し,International Fellow Presentationで発表いたしました.Pilon骨折におけるMATILDA法の有用性について発表し,多くの韓国足の外科医と議論を深めることができました.

来年は韓国から選出されたトラベリングフェローの先生を,心を込めておもてなししたいと思います.

長期に渡る出張をご許可いただきました島田洋一教授はじめ,医局のみなさまに心より御礼申し上げます.

第3回秋田大学イリザロフケアセミナー(野坂光司)

秋田大学イリザロフケアセミナーを12月2日,秋田大学本道記念講堂で開催いたしました.

島田洋一教授のご発案で始まったこのセミナーも早いもので第3回を迎えました.

秋田イリザロフ法グループの最大の特徴は,何と言っても,退院支援多職種連携,『チームイリザロフ』の集結したパワーです.

 

 

 

 

秋田県全域から,イリザロフ創外固定に関わる病院,クリニックの医師,看護師,理学療法士,さらにはショートステイ関係者や退院支援活動でお世話になることが多い,ソーシャルワーカー関連の方まで,あらゆる職種を対象に開催いたしました.

参加者は70名,今回は群馬大学から4名の先生に参加いただいたことは,大変喜ばしいことであります.秋田大学イリザロフハンズオンセミナーには,これまでも他大学からの参加はありましたが,ケアセミナーにははじめて参加いただきました.我々は『イリザロフで大切なことは全職種によるトータルケアである』ということをこれまで強調してきましたので,秋田イリザロフ法グループの核心部分をお伝えできたと思います.

秋田大学医学部附属病院 整形外科病棟 澁谷浩子師長,門間りつ子看護師を中心に,チームイリザロフスタッフが手作りで準備,運営を行い,講演の質疑応答,ディスカッションも大変に盛り上がりました.

イリザロフ創外固定の管理は看護師さんが中心である特殊性を持ちます.秋田大学医学部附属病院イリザロフチームは全国トップレベルの管理能力を持っていることは全国的にも認知されております.また,イリザロフ歩行を科学する渡邊基起先生のリハビリテーション技術は,もはやマジックです.『なぜ秋田のイリザロフはあんなに歩けるのか』がより一層明らかになったご講演でした.当院イリザロフチームがどのように感染ゼロと早期退院を達成しているのか,その極意がお伝えできたと思います.

島田洋一教授からは群馬の先生方に,イリザロフを全県で成功させるコツが,熱く伝授されました.

島田洋一教授が全国各地のご講演で強調する通り,秋田のチームイリザロフ(病棟,外来,リハビリ,退院支援多職種連携)は,非常に高い看護レベルおよび研究レベルであるだけでなく,イリザロフ創外固定患者へのあふれる愛情が素晴らしいと常々感じております.患者への愛情なくしてイリザロフ創外固定の管理に成功はありません.坂谷師長さんから澁谷師長さんへ引き継がれ,門間さんが作って下さった土台に,若手看護師のチームイリザロフがしっかりと育っていっている,非常に素晴らしい流れの中に,いま秋田イリザロフ法グループはあることに感謝しております.この流れが全県,そして全国に広まってくれれば,本当に万々歳です.

こまちリウマチセミナー(高橋靖博)

平成29年12月7日、こまちリウマチセミナーが開催されました。一般演題は、大学の岩本陽輔先生から「AORA registryからみたアバタセプトの可能性」、能代構成医療センターの伊藤博紀先生から「AORA registryにおける関節リウマチ関連上肢手術の動向」についてご講演いただきました。

特別講演は、岡山大学の西田圭一郎准教授から「関節リウマチの治療と患者立脚型評価」という演題名でご講演いただきました。講演内容は、リウマチにおける治療の歴史、患者立脚型評価からみたMTXとbDMARDSの効果、bDMARDの中止・休薬アルゴリズムとその動向、超音波の有用性などとても興味深いものでした。手術はリウマチ足とリウマチ手に関してご講演いただきました。足部は切除関節形成術と現在行っている関節温存手術に関して、手部は手指の人工関節に関して動画を交えながらわかりやすく解説していただきました。終盤はボディイメージや患者さんの心理的側面といった、社会的・心理的・精神的寛解についてご講演されました。今回のセミナーでは患者さん側に寄り添って診療に臨むことの重要性を再認識させられました。今後の診療でより意識していきたいと思います。

第52回日本脊髄障害医学会総会 in千葉(飯田純平)

平成29年11月16-17日、三井ガーデンホテル千葉において第52回日本脊髄障害医学会総会が開催されました。

松永俊樹准教授、石河紀之先生、畠山雄二先生を筆頭に、秋田厚生医療センターの木下先生、大学の工藤先生、木村先生、岩本先生、井上先生、私が発表をして参りました。ロボットリハビリから、脊髄損傷患者における急性期管理、疫学、腰椎手術例における中殿筋筋力の定量評価、治療に難渋した頸椎病変の症例、脊髄腫瘍、脊椎バイオメカニクスなどと多岐にわたる発表であり、オーラル・ポスターともに会場内の至るところで同門の知った声の発表が聞かれました。

また、ランチョンセミナーでは島田洋一教授が「3次元動作解析の臨床応用」と題し、これまで脈々と続いてきたFESグループでの研究から、現在のロボットリハ・バイオメカニクスへの変遷とこれからの展望をご講演なさいました。

シンポジウムでは宮腰尚久准教授が「骨粗鬆症性椎体骨折の病態と治療」と題し、骨粗鬆症に伴う臨床的問題点や、骨粗鬆症に伴う脊柱変形の予防やリハビリテーション、手術治療の今後の展望などにつきわかりやすくご講演いただきました。

本学会は平成31年10月30-31日、秋田キャッスルホテル・にぎわい交流館AUにおいて、島田洋一会長の元、開催予定となっております。 学会全体をさらに盛り上げるべく研究・臨床と尽力していきたいと考えております。

 

 

 

 

 

第8回秋田県骨粗鬆症PTH治療研究会(湯浅悠介)

11月9日、第8回秋田県骨粗鬆症PTH治療研究会が開かれました。

一般演題では竹島正晃先生が「難治性骨折に対してPTHを使用した治療経験」と題し御発表いただきました。Hoffa骨折、人工股関節周囲骨折、ステロイド長期内服症例の骨折という具体的な3症例を提示いただき、それらに対するPTHの有効性を教えていただきました。骨癒合に不利な難治性骨折への治療としてPTHを積極的に使用していくことが大切であると感じました。

特別講演では千葉大学の大鳥精司教授から「腰椎疾患の現状と今後の展望」と題して御講演いただきました。千葉大学で行われている多くの素晴らしい研究結果をわかりやすくお示しいただき、大変勉強になりました。血液という身近なものからできている多血小板血漿(PRP)を用いることで骨癒合率の上昇、骨癒合期間の短縮をもたらすこと、そしてFreeze dryという方法により長期間栄養因子を失活させることなく保存が可能であることをご教示いただきました。また、腰痛との関連性を脊柱変形、筋量、骨密度といった様々な視点から検討し、上肢・下肢筋量と腰痛が相関することもご教示いただきました。多くの患者さんが訴える「腰痛」の原因はいまだ解明されていないのが現状ですが、腰痛に関連する事象をひとつずつひも解くことで、腰痛の原因解明、適切な治療選択へつながるのだと感じました。

この度はご講演いただき誠にありがとうございました。今後、日常診療においてもリサーチマインドを忘れず、研究を行い、その結果を論文化し世界へ発信できるように頑張りたいと思います。

第24回東北地区骨軟部腫瘍研究会(土江博幸)

この度、11月3日の文化の日に、秋田温泉さとみで第24回東北地区骨軟部腫瘍研究会が行われました。

私自身、昨年は留学していたためこの研究会への参加は今回でまだ2度目と参加回数が少ないのですが、数少ない骨軟部腫瘍を扱う研究会の1つであり、貴重な勉強の場でもあります。各病院で珍しい症例・診断に悩む症例を持ち寄り、整形外科だけでなく病理医、放射線科医と相談して話し合う、というのが基本スタイルであり、一般演題1つ(1症例)に25分も割り当てられています。やはり骨軟部腫瘍は、病理診断がとても重要であり、この骨軟部腫瘍という分野においては、病理医の中でも意見が分かれる事がしばしばあります。その際のDiscussionは白熱したものとなりましたが、通常の整形外科医では全くわからないような用語が次々と飛び出し、自分の知識の無さを痛感させられました。

 

一般演題終了後は、当科島田洋一教授に座長を務めて頂き、福井大学整形外科学教室教授の松峯昭彦教授から、「変貌する骨・軟部腫瘍の治療」というタイトルで御講演頂きました。自身の知識を整頓する事が出来る内容から、普段聞けないような新しい知見まで、幅広い内容の御講演をして頂き、大変勉強になりました。

 

更に会の終了後には、特別講師の先生や東北県内の骨軟部腫瘍を扱う先生方と一緒に温泉につかり、親睦を深めあう事もできました。私自信も松峯教授から色々な話を御伺いさせて頂く事が出来てとても勉強になりました。

 

今回は秋田大学が当番幹事でしたが、敏腕幹事の永澤講師により、無事に会を終える事が出来ました。来年は弘前大学が主幹ですが、今後も自身の向上のため、参加を続けていきたいと思います。

御講演頂いた松峯昭彦教授

第32回日本整形外科学会基礎学術集会に参加して (尾野祐一)

台風が続けざまに日本に襲来する最中、平成29年10月26日~27日に沖縄県の沖縄コンベンションセンターで開催された第32回日本整形外科学会基礎学術集会に参加しました。秋田大学の参加メンバーは、島田洋一教授、松永俊樹准教授、野坂光司先生、藤井昌先生、赤川学先生、井上純一先生、そして私の7人です。整形外科分野の基礎研究を主に発表する本学会に対して、藤井先生、赤川先生、私が大学院の骨代謝関連の研究を発表し、野坂先生は臨床データをまとめた演題を2題発表しました。特に野坂先生のイリザロフ創外固定器を用いた発表の際には、多くの方から質問を受けており、秋田大学のイリザロフ創外固定を用いた治療が注目を浴びていることが分かりました。

また、26日の我々の発表後には、琉球大学出身の井上純一先生のガイドの元、秋田大学の参加メンバーでちょっとした沖縄観光にも出かけました。井上先生が大学時代に過ごした思い出の地(デートスポット?)を回りつつ、巨大なシーサーと記念写真を撮影したのち、夜は沖縄料理を味わい、短い時間でしたが沖縄を満喫することができました。井上先生、ツアーガイドお疲れ様でした!

第44回日本股関節学会に参加して(岩本陽輔)

10/20、21日と第44回股関節学会に参加してきました。

秋田からはAHRGの若手メンバーを中心に7題(岩本、長幡、河野、佐々木、奥寺、木島、小西)の演題が採択されました。

学会では若手股関節外科医が知っておくべきシリーズとして多くの教育講演が行われており、我々若手股関節外科医にとってとても勉強になる有意義な学会でした。

また、前日19日には股関節学会主催の第3回教育セミナーにも参加してきました。

股関節周囲の解剖、股関節鏡について、小児のペルテス病や感染性股関節炎、骨盤骨切りの歴史、手技など盛りだくさんの内容でとても勉強になりました。

来年も是非とも参加したいと思います!!

第19回日本骨粗鬆症学会に参加して(湯浅悠介)

10月20日から22日までの3日間、大阪国際会議場にて第19回日本骨粗鬆症学会が開催されました。整形外科医、内科医、産婦人科医など様々な科の医師とコメディカルが参加しておりました。

秋田からは一般演題が6題採択されました。佐々木聡先生は「イバンドロネート静注製剤とリセドロネート月一経口製剤における骨代謝マーカー変化の比較」と題して御発表され、田村康樹先生は「エルデカルシトール投与例における血中カルシウムおよびeGFRの変動と併用薬との関連について」、堀川明先生は「経年的に調査した経口と注射製剤の骨粗鬆症治療薬の使用割合の推移と要因」、粕川雄司先生は「経口ビスホスホネート製剤長期使用例の頻度とその休薬の可能性についての検討」、土江博幸先生は「非定型大腿骨骨折患者の血中ビタミンD濃度に関する検討」と題して御発表されました。また、湯浅も「大腿骨近位部骨折症例における術前移動能力と骨粗鬆症の関連性」で発表致しました。他科の医師やコメディカルからの発表も多く、新たな切り口から骨粗鬆症の知識を深めることができました。普段、外来で行う骨粗鬆症治療をただ漫然と行うのではなく、Clinical Questionを常に抱きつつ診療にあたることが大切であると感じました。

宮腰尚久准教授は「サルコペニアとフレイル、栄養、運動」というシンポジウムで「加齢に伴う脊柱後弯と体幹筋の運動療法」と題しご講演されました。脊柱後弯によってもたらされる様々な弊害、そしてそれを予防するためにどのように運動療法を行っていくべきかを順序立てて教えていただきました。またシンポジウムを通して、サルコペニアに対しロイシンを代表とする分岐鎖アミノ酸の摂取と運動がどれ程大切であるかも学びました。我々整形外科医は今後、骨だけでなく骨格筋に対しても治療介入をしていかなければならず、そのためには正確な知識を得る必要があるため、今回のような学会に参加し、知識のup dateをしていきたいと思います。