第10回東北スポーツ整形外科懇話会(長幡 樹)

9月23日(土)に東北スポーツ懇話会が開催されました。勉強会は夕方からですが、当会の特色として日中にスポーツプログラムを開催し、東北での親睦を深めるというイベントがあります。今年は、マラソンミーティング、テニスミーティング、そして、日整会でのサッカー予選会の3つの競技が開催されました。

私自身はマラソンミーティングに参加しました。今回は秋田大学から3人、弘前大学から2人と少数での開催となりましたが、天気にも恵まれ、太平山リゾート公園の山中の綺麗な景色を楽しみながら、走りました。平鹿総合病院の佐々木研先生が安定の走りで優勝しました。病院や、勉強会・学会会場でお会いするのと違いスポーツをしながら、外で交流し、普段以上に親睦を深めることができたと思います。

また他会場で開催された、テニスミーティング、サッカー予選会には島田教授もご観覧にいらしたとのことで、参加選手の皆さんはピリピリとした緊張感の中で力戦奮闘していました。

いい汗を流した後は2人の先生にご講演いただきました。船橋整形外科病院の高橋憲正先生の「肩のスポーツ障害・外傷の診断と治療〜オーバーヘッド競技を中心に〜」という内容で、また関西労災病院鳥塚之嘉先生が「3Dコンピューターモデルの解析から見た反復性膝蓋骨脱臼に対する治療戦」という内容でお話をしていただきました。

高橋先生は肩の基礎的な診察知識から、気をつけなければいけない稀なスポーツ障害など日常診療にすぐにでも役立つ内容で、鳥塚先生は反復性膝蓋骨脱臼を中心に、今までの解析とは一線を画した革新的な考え方、治療戦略についてお話をしていただきました。難しい内容ながらも大変勉強になりました。

今回も大変素晴らしいセミナーでした。遠方からもご参加いただいた先生方、また本会の開催にあたってご尽力いただきました方々に深謝申し上げます。来年は福島での開催となります。また楽しみにしています。