平成29年10月5日に秋田県関節症セミナーが開催されました。
一般演題では、秋田大学の木島泰明先生より、「変形性膝関節症に対するステージ別治療方針選択の検討」と題して、臨床・研究の経験から変形性膝関節症をステージ別に分類し、それぞれのステージ別の治療法をご教示していただきました。「変形性膝関節症はなぜ痛いのか」という基礎的な疑問に対して変形性膝関節症の進行の病態生理の視点からご解説いただきました。今後の臨床現場にすぐに活かしていきたいと思います。
特別講演では、佐賀大学の園畑素樹准教授から「運動器の疼痛に対する薬物療法―下行性疼痛抑制系の作用」と題して、ご自身の基礎研究から疼痛の生理を解説し、鎮痛剤の使い分けをご教授していただきました。また、股関節外科の立場から、特殊な股関節疾患に対する骨切りを併用したTHAの手術手技、有用性をご提示いただきました。整形外科医として、患者の痛みを取り除くためには、薬物療法、手術療法に精通しなければならないと感じました。
最後に、ご講演いただきました木島先生、園畑先生、ご参加いただきました先生方、本当にありがとうございました。