投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

第9回秋田・関西医大合同カンファランス(岡本憲人)

第9回秋田・関西医大合同カンファランスが開催されました。

本会は阿部栄二先生と関西医大の齋藤貴徳教授の発案で始まった会とのことであり、秋田大学にとっては関西医大の脊椎手術手技を学ぶ非常に貴重な機会となっています。

初日は症例検討会が行われ、秋田からは木村竜太先生、東海林諒先生、小林孝先生がそれぞれ症例提示を行い、関西医大からは非常に貴重な症例や脊椎手術支援ロボットの使用経験を報告して頂きました。学会や研究会とは異なり、かなりフランクかつディープな質疑応答が行われ、とても勉強になりました。その後宮腰教授、齋藤教授からそれぞれレクチャーを頂きました。

2日目には実際に関西医大の手術を見学させて頂きました。洗練された手術手技の数々で、術中にも気をつけているポイントなどを解説していただきました。中でも手術時間の短さには非常に驚きました。手術時間短縮も低侵襲という点で重要だと改めて考えさせられました。

夜には懇親会も開催して頂き、若手の先生方と話す機会も得られ非常に有意義でした。

快く歓迎して頂いた関西医大の先生方には心より御礼申し上げます。是非また勉強させて頂きたいです。

MIST学会、入会しようと思います!

ドイツ病院研修報告(尾野祐一)

2024年3月9日~17日にかけて、ドイツに病院研修に行ってきました。

この研修は、秋田労災病院の奥山幸一郎先生が開催した日独整形外科Web conferenceでのご縁があり、宮腰尚久教授にご高配いただいて実現した研修になります。参加者は私と、秋田労災病院整形外科の佐藤千晶先生の二人です。

行きは、羽田空港からトルコのイスタンブール空港を経由して、ドイツのシュトゥットガルト空港へ到着。

最初はトゥットリンゲンTuttlingenという街に一泊し、インプラントメーカーのバイオメカのラボを見学させてもらいました。歴史ある会社で、過去のインプラント博物館や、インプラントの耐久試験の様子をみせてもらい、日本ではなかなか経験できない貴重な機会となりました。

その後、コブレンツKoblenzへ移動し、Katholisches Klinkum Koblenzという病院に行き、キリアン先生の手術を見せてもらいました。キリアン先生は、奥山先生と長年のお付き合いがあり、日本へは何度も訪れたことがある方です。頸椎前方手術を非常に得意とし、初日から前方の4椎間の頸椎椎体間固定術を見せてもらいました。2日目には実際に術野に入らせていただき、キリアン先生の頸椎前方固定術を間近で経験させてもらうことができました。午後には症例検討会を行い、自分たちが治療方針について悩んだ症例を英語でプレゼンする機会も与えてもらいました。我々の拙い英語を、キリアン先生は優しく汲み取ってくださり、非常によいディスカッションができました。

(写真中央がDr.Francis Kilian。左が筆者。右が佐藤千晶先生。)

(創業800年のレストランでDr.Kilianとディナー時の写真。)

最後はオッフェンバッハに移動し、Sana Klinkum Offenbachという病院で手術を見学しました。コブレンツで訪れた病院よりも規模が大きく、年間1000件近く脊椎の手術を行っているそうです。2日間で、変性側弯に対するTLIFや、腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎除圧術、脊椎転移に対する後方除圧固定術、といった手術をみせてもらいました。印象的だったのが、セメントを使用した椎弓根スクリューです。こちらのラウシュマン先生は、大変ご高名な先生で、数十年前から(本人がおっしゃるには20年くらい前から??)自ら色々と工夫してセメントを用いたスクリューを使用してきた、とのことでした。実際にセメントを入れる様子をみると、セメント挿入のタイミングや入れ方、量など、日本で自分が教わったことと異なる点が多数あり、衝撃をうけました。他にも、椎弓根スクリューの理想的な長さ、挿入時の透視の使用方法(これは執刀医により様々でした)、椎間板郭清の手技、などなど・・・細かいところを含めれば記載しきれませんが、国や病院が変わると、手術方法も変わる、というのを改めて実感しました。

(Offenbachで訪れた病院の外観)

(写真の左がラウシュマン先生。右が筆者。)

私にとって、今回が海外で脊椎手術を実際にみる初めての機会でした。英語でのコミュニケーションに不安を感じておりましたが、現地の方々には非常に優しく受け入れていただきました。ただ、もっと踏み込んだ会話をするとなると、英語能力の向上が必須であり、自分にとっての今後の課題とも感じています。

今回得た経験を、自分の日々の診療にも活かしつつ、臨床・研究・英語、と研鑽を積んで、再度、海外に研修(次回はAO traveling fellowなどのfellow shipを利用)に行きたいと強く感じました。

ご高配いただいた宮腰教授、奥山先生、不在中に日常業務を対応いただいた大学スタッフの皆様にこの場をお借りして深謝いたします。

(ドイツで最後に食べたソーセージ。ベルリンで人気のカリーヴルスト。)

第61回秋田県脊椎脊髄病研究会(渡辺学)


2024年3月2日秋田市にぎわい交流館AUで午前中にハンズオンセミナー、午後に第61回秋田県脊椎脊髄病研究会が開催されました。今回の当番幹事は秋田赤十字病院の飯田純平先生が務めておりました。コロナ感染が落ち着いてきたこともあり今回は数年ぶりの現地開催のみとなりました。


午前中のハンズオンセミナーではドライボーンを用いた脊椎へのスクリュー刺入ということでPPSやPLIF、頸椎ラミナスクリューや骨盤へのスクリュー刺入などを行いました。研修医の先生含め参加者16名と大変盛り上がり、今後も定期開催していければと思いました。


午後の研究会ではまずは木村先生から「AO Spine & 整形災害外科科学研究助成財団 トラベリングフェローシップ」という題名でお話をいただきました。海外での手術や私生活など日本と違う部分が多々ありとても興味深い内容でした。英語が苦手で少し縁遠い話かと思っていましたが、そこまで得意でなくても大丈夫とのことでしたので、英語で自分の意見を言えるように頑張りたいと思います。


一般演題はここ数年の中ではかなり多い方で9題ありました。若手の先生を中心に一例報告が多く時間の許す限り活発な議論がなされておりました。また現在研修医1年目の橋本先生も発表されていて堂々とした質疑応答も行っておりました。最優秀演題賞に選ばれたのは、秋田厚生医療センターの東條元旗先生で「骨粗鬆症性椎体圧潰に対するShortFusionにおけるScrew Backoutリスク」でした。


特別公演は杏林大学の竹内拓海先生より「昨今の骨粗鬆症性椎体骨折の治療戦略 -DEPS法の基礎から応用-」についてご講演いただきました。とてもaggressiveな先生で若手の頃から様々な経験を積まれていて刺激的でした。自分自身はまだDEPSを使用したことはありませんでしたが、DISH症例にはぜひ使ってみたいと思ました。また新しいDEPSを製作中とのことで実際に使用するのが楽しみです。
また今年は数年ぶりに講師を囲う会も開催されました。恒例の焼き肉を食べながら先生方と熱くお話をすることができました。


コロナが始まってからは画面越しの研究会が多かったですが、現地開催でたくさんの先生方が参加しており、直接お話する機会が増え、交流を深めていけることをありがたく感じました。来年もぜひ現地開催、講師を囲う会ができればいいなと思います。ご講演いただいた先生方、本会開催に当たりご尽力いただきました方々に心より感謝申し上げます。

第54回日本人工関節学会(阿部寛道)

2024年2月23日、24日の2日間に渡り、京都府の国立京都国際会館で第54回人工関節学会が開催されました。学会のテーマ「極」-人工関節手術の極意・究極のテクノロジー探求・質を極めた臨床研究-の名に相応しい、人工関節に特化したとても深みのある学会でした。

私はAHRGのデータを用いた「Taper wedgeステムとfully hydroxyapatite-coatedステムにおけるステム周囲骨密度変化の比較」という演題で口演させていただきました。人工股関節置換術後、人工骨頭置換術後の大腿骨ステム周囲の骨密度や骨反応といったテーマがメインのセッションは、自分の発表のセッション以外にもあり、最近では非常に熱い分野だと思います。今回の自分の研究や他の演題からもステムの違いにより大腿骨にかかる荷重、応力遮蔽が異なるため、患者さんの大腿骨形状や骨質なども総合的に判断し、よりベストなステム選択をするべきだということを改めて実感しました。他のセッションやセミナーも勉強になることばかりでとても刺激的で有意義な学会でした。

当教室のHipグループ、Kneeグループからも多数の参加があり、学会初日の夜には京都府内のお店にて「大ジョイントミーティング」が開催されました。大曲厚生医療センター研修医1年目の泉隼先生(京都ご出身)、今年度入局されました同センター研修医2年目の菅原聡馬先生、3年目の秋田赤十字病院長岡佑樹先生(京都ご出身)にもご参加いただき、大いに盛り上がりました!

来年は名古屋での開催となります。また演題を出せるよう、日々の診療・研究ともに精進して参ります。

第31回秋田県スポーツ医学研究会がWEB開催されました(野坂光司)

2月17日 第 31 回秋田県スポーツ医学研究会がWEB開催されました.

シンポジウムは3つの演題をご講演いただきました.「秋田県中学生強化指定選手のメディカルチェック」 を当講座の木島泰明先生 から,「秋田県女性アスリートへのアンケート調査」 を秋田大学産婦人科 小野寺洋平先生 から,「障がい者スポーツを含む市民スポーツを支えるスポーツドクターとしての社会実験」を当講座の 木村竜太先生から報告してもらいました.どの活動も現場に飛び込んで得られた内容で,非常に素晴らしい内容でした.

特別講演1は,広島大学大学院医学科学研究科 人工関節・生体材料学講座 准教授 中佐智幸先生から「足関節のスポーツ障害 ~距骨骨軟骨損傷・慢性足関節不安定症を中心に~」をご講演いただきました.足関節はスポーツ障害を多く認め,特に足関節捻挫の発生率は高く,そのうち20-40%は慢性足関節不安定症になるといわれていること,慢性足関節不安定症では,痛み・不安定性のためスポーツ活動の継続が困難になることもあること,また軟骨・骨軟骨損傷も合併することも多いこと,スポーツ活動の継続あるいは変形性足関節症への進行を防ぐため,これらの疾患を適切に治療することが重要であることをわかりやすく講演いただきました.

特別講演2は, 秋田大学大学院医学系研究科代謝・内分泌内科学講座 教授 脇裕典先生から「肥満症診療の動向と最新の治療戦略」をご講演いただきました.肥満は様々な健康障害の上流に位置しており,肥満と肥満に関連ないし起因する健康障害を合併する場合に肥満症と言い,医学的に減量が勧められること,肥満は,遺伝的要因,環境要因,社会的要因などが合わさって生じること,最近,秋田県内で減量・代謝改善手術が可能になったほか,約30年ぶりの肥満症を適応症とする新たな薬物療法の登場など,治療の選択肢が拡がっていること,また、全身の糖・脂質・エネルギー代謝に重要な役割を果たす脂肪細胞のエピゲノム解析で見出した肥満を制御する転写因子NFIAに関する知見や,運動療法支援のアプリ開発などの試みなどをご講演いただきました.

全国から多くの視聴者に参加していただき,非常に活発な議論が繰り広げられました.ご講演いただきました先生方,関係各位には心より御礼申し上げます.

第45回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会(河原木剛)

2024年2月3日(土)、第45回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会@仙台に参加してきました。

東北の各施設から、基礎から臨床にわたり20前後の発表があり、多くの学びと感動を得ることができました。私は基礎分野の研究会に現地参加するのが初めてでしたが、他施設で行われている研究内容を聞いて、今まで考えたこともなかった研究手法やアプローチ方法を学び、有意義な時間を過ごすことができました。

なお、私自身は「テリパラチド製剤が転移性骨腫瘍に及ぼす影響の検討」のテーマで発表させていただきました。ディスカッションの場では、会場の先生方から今後の研究の方向性についてアドバイスをいただき、とても身が引き締まる思いでした。今回の発表では優秀演題賞をいただくことができ、日々ご指導いただいた教室の先生方には大変感謝しています。ありがとうございました。

特別講演は、大阪市立総合医療センター整形外科の多田昌弘先生より、「関節リウマチの骨と関節~オステオサルコペニア対策~」と題してご講演いただきました。薬物・食事・運動療法による骨代謝・筋への効果について、数多くの研究を報告していただきました。特に興味深かったのが、多田先生自身が運動療法によって大幅に筋量が増加したというデータを提示いただいたことです。多田先生の運動療法後のCTで脂肪量が激減し、筋肉量が大幅に増加していたことにとても感銘を受けました。我々の教室にはボディービルダーがおりますが、私はというと最近運動をサボりがちでした。今後はしっかり運動に励んで、サルコペニアにならないよう気をつけます。また、患者さんにも運動療法の大切さについて具体的に説明していこうと思います。
(研究会のあとは、食事療法として牛タンを食べ、タンパク質をしっかり補給してきました。)

第34回東北脊椎外科研究会(岡本憲人)

2024年1月27日に開催された東北脊椎外科研究会に参加致しました。

今年で34回目となる歴史ある研究会であり、若手脊椎外科医の研鑽の場ともなっています。昨年まではハイブリッド開催でしたが、今年からは従来通りの現地開催、会場もフォレスト仙台といつもの東北脊椎だな…と感じました。自分が整形外科1年目で発表した時の記憶が昨日のことのように思い出されます…。

今回からは前日の意見交換会(以前の症例検討会)も再開され、秋田からも精鋭の先生方が参加されました。

秋田からは全部で6演題の発表がありました。渡辺学先生も華々しく東北脊椎デビューを飾りました。今後のさらなる活躍が期待されます。来年も演題出しましょう!

「超高齢社会の脊椎外科:Big Data からみる高齢者の脊椎手術の課題」というテーマでシンポジウムも開催され、尾野祐一先生が秋田県の高齢者脊髄損傷の治療状況を発表されました。高齢者脊髄損傷患者は今後も増えていくことが予想されます。後方支援病院の拡充など、今後の課題も提起していただきました。特別講演は東海大学医学部医学科 外科学系 整形外科学 准教授 酒井 大輔 先生から「新技術で進化する脊椎疾患の手術治療:脊柱変形を中心に」としてご講演いただきました。側弯症手術からUBE、Virtual Reality、椎間板再生の基礎研究まで多岐にわたる酒井先生のご経験を教えていただきました。非常に刺激的で勉強になりました。

表彰式では前回の最優秀演題賞に木村竜太先生の「成人脊柱変形に対する選択的腰椎固定術の可能性と限界」が選ばれました!おめでとうございます!前年度会長の小林孝先生から表彰があり、同門一同で大喜びです。

そして今回の若手優秀演題賞には、秋田労災病院佐藤千晶先生の「健常成人女性の各年齢別の全脊椎アライメントと身体機能の変化」と秋田厚生医療センター東海林諒先生の「LLIF による ASD 矯正手術において、近位 PPS 固定は PJK を予防する」がダブル受賞となりました!白熱した質疑応答も加点要素となったかもしれません。先生方おめでとうございます!

今年も非常に実り多い研究会となりました。来年も秋田大学をアピールできるように頑張りましょう!


能登半島地震JRAT活動報告 (木村竜太)

1月1日に発生した能登半島地震の支援のため、当講座より1月12日から15日までリハビリテーション科粕川雄司准教授が、1月21日から24日まで木村がJRATで現地支援活動を行いました。

JRATは、日本災害リハビリテーション支援協会(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team)の略称です。まだまだ認知度は低く、私自身も今回の活動を行うまでは、具体的にどのような支援を行うのか理解できておりませんでした。

ただ、実際の現場をみると、急性期の医療が落ち着きだした段階から、リハビリテーションならびに環境調整を並行することに、かなりの需要がある活動であることを実感いたしました。

我々は、秋田大学医学部附属病院の理学療法士の畠山和利先生、菊池煇先生、作業療法士の加賀美開先生の4人チームで現地に車で移動しました。

今回の派遣は秋田県医師会JMATのサポートで活動を行うことができました。

秋田県医師会の皆様本当にありがとうございました。

我々は志賀町で3日間、金沢市内のいしかわ総合スポーツセンター(1.5次避難所)で1日間の活動を行いました。

志賀町はかなり面積の広い町で、中心の役場から端の避難所まで車で40分以上かかります。情報の共有が難しいと思いましたが、実際の現場ではLINEのオープンチャットを用いて、医療・福祉間の連携が行われていました。JMAT、JRATの活動も同様にLINEを用いた情報共有でした。LINEの普及率(日本人のスマホ所有者のうち83.7%. 2023/4時点)がこのような非常時にとても役立っていました。

各指定避難所・自主避難所を回りましたが、避難所によっても異なる環境がありました。その情報を共有しながら、不活発が生じない体制・環境作りや、必要な福祉環境器具の設置・調整を行いながら、深部静脈血栓症・廃用予防のための運動指導を行いました。

その中で、かなり町のはずれにありながら元々の地域コミュニティによる互助が成り立っており活気がある避難所がある一方、町の中心にありながらそれぞれ別々の場所から集まってきた避難所は交流が生まれず避難所の中で孤立した生活となりそれが不活発の一因となっていました。日頃のコミュニティ形成はこのような非常時に顕著に生活の差を生むことを実感しました。

現場ではDMATやJMATの医療チーム以外にもDPAT(精神医療チーム)、DWAT(福祉チーム)、保健師チームなど全国から多くの専門職チームが入っていました。避難所の管理のために全国の自治体職員の方が支援していることは初めて知りましたし、そして安全管理・復帰のため警察・消防・水道局・工事作業、本当に多くの方の力が集結していることを実感しました。

半島という特殊な地形のため、復興までは時間がかかると言われておりますが、1日も早い復興を願い、今後も支援を継続していきたいと考えます。

また今回の経験を多くの方と共有することで、秋田県内でもJRATの体制作りを進めていきたいと考えます。

整形災害外科学研究助成財団トラベリングフェローシップ サンフランシスコ(木下隼人)

令和5年10月23日~11月3日の約2週間,整形災害外科学研究助成財団のトラベリングフェローシップを利用し,Zuckerberg San Francisco General Hospital and Trauma Center(以下,ZSFGH)へ短期留学に行かせて頂きました.

 令和2年度の受賞時,カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco . 以下,UCSF)の長尾正人教授のご高配により,サンフランシスコへ留学する事となっておりましたが,当時,コロナ禍がちょうど日本に押し寄せて来ていた頃で,昨年,ようやく実施することができました.

 ZSFGHの整形外科チームは,『Ortho Blue』『Ortho Gold』の2チームに分かれており,『Ortho Blue』は関節(股関節・膝関節)・脊椎・骨盤・小児を,『Ortho Gold』は手・スポーツ・足を専門に治療にあたっており,自分は今回,専門分野である脊椎が含まれている『Ortho Blue』のチームに所属し,手術およびクリニックでの診察を見学させて頂きました.

 脊椎外科医は三名の先生(Dr. El Naga,Dr. Gendelberg,Dr. Xu)が担当しておりましたが,留学中は主にDr. El Nagaの脊椎手術を見学致しました.

【OrthoBlue(Team spine)】

(向かって左がDr. El Naga.中心はresidenntのDr. Baldwin)

【OrthoBlue(Hip&Knee)】

(Dr. Marmorとともに)
   (Dr. Toogoodとともに)

 『Ortho Blue』の手術は基本的に火・水・金に行われ,Trauma Centerでもあるため,脊椎の手術は,変性疾患というよりも,外傷を主体として行われておりました.緊急手術が多く忙しく立ち回る中でも,ナビゲーションシステムを用いてのインプラントの挿入,術後O-アームを用いての即座のスクリュー挿入位置確認など,要所要所で丁寧な仕事をしており,感銘を受けました.麻酔は,麻酔科医の他,CRNA(Certified Registered Nurse Anesthetists),いわゆる麻酔看護師と呼ばれている方々もかけており,大いに腕をふるっていました.

クリニックでの診察では,患者が各部屋に待機し,医師やNP(Nurse Practitioner)が診察に回る方式でした.ResidentやNPが予診を行い,その後担当医が診察するという流れでした.NPの予診は徒手筋力テストなども行われ,パッと見た感じでは,residentと遜色のない診察がなされており,CRNAを含め,アメリカにおける看護師資格の多様性・専門性の高さに感動しました.

また,ZSFGHはサンフランシスコにあり,その特性上,スペイン語や中国語を主体とする患者様が多い印象でした.それぞれの言語を話せるスタッフもいましたが,基本的には通訳者に電話連絡し,電話越しのそれぞれの通訳担当者を介して,患者とやり取りをしていました.

全体を通じて,ZSFGHスタッフは忙しい中でも活き活きと仕事をしており,お互いにスキンシップを大事にしている明るい職場で,短い間ではありましたが,楽しく留学をさせて頂きました.この場をお借りし,UCSFの長尾正人教授ならびにZSFGHで働いているスタッフの皆さんに深謝申し上げます.

(長尾教授とともに)

ハピネッツオープニングセレモニー出演報告(浅香康人)

2023年12月29日にCNAアリーナ(秋田市立体育館)にて行われました秋田ノーザンハピネッツVSファイティングイーグルス名古屋のオープニングセレモニーにゲストとして出演させていただきました。我々秋田大学整形外科はスポ少の子供たちからプロスポーツ選手まで幅広くスポーツ障害の予防や治療を行っており、その活動の一つとして秋田ノーザンハピネッツ様のチームドクターを務めさせていただいています。

今回は「整形外科」と「ボディビル」を一般の方々に少しでも知っていただきたいという思いで、文字通り一肌脱がせていただくことにしました。来場者4700人を超える大観衆を前にパンツ一丁になるという経験は今後の人生において二度とないであろう非常に貴重なものでした。気象予報士の妻に、おなじみの棒を用いながらまるで気象解説のように筋肉について説明してもらい、自分自身がユーラシア大陸になったような気持ちでポーズをとりました。その後音楽に合わせて実際の大会のようにフリーポーズを行わせていただきました。「肩が鳥海山」「背中に奥羽山脈」等、秋田ならではの声援もいただき大変盛り上がりました。

関係者の皆様には深く感謝申し上げます。引き続き皆様に明るいニュースをお届けできるよう精進いたします。