投稿者「akita-u-seikei」のアーカイブ

第43回臨床バイオメカニクス学会(赤川学)

2016年10月8〜9日、札幌で行われた第43回臨床バイオメカニクス学会に参加してきました。180以上の演題数の中、秋田大学からは、整形外科・リハビリ・理工学部併せて9演題の発表がありました。

初日には、島田教授の特別研修講演があり、「医工連携によるバイオメカニクスの臨床応用」と題して、秋田大学におけるAMAGの活動が紹介され、全国に先駆けた医工連携のシステムと、それによる多くのAMAGの研究成果について御講演いただきました。

一般演題では、ASAKGから骨切り関連のバイオメカニクスの演題を発表し、同様に変形性膝関節症のバイオメカニクスに力を入れている新潟大学と熱いdiscussionができました。

今回は理工学部からも発表があり、収穫は大きかったと思います。バイオメカは、病因や症状、そして日ごろ行っている手術などの治療のメカニズムを知るための非常に良いツールであり、今後ますます研鑽をつんで行かなければならない分野だと強く感じました。2年後の主催に向けて、今後もさらに頑張っていきたいと思います。img_3079 img_3085

第5回秋田県股関節研究会(岩本陽輔)

2016年10月1日(土曜日)に第5回秋田県股関節研究会が開催されました。

 

まずミニレクチャーでは秋田赤十字病院の谷貴行先生から今話題の「大腿骨転子部骨折に対する3本打ちネイル(Two Extra Screw ネイルシステム)の使用経験」についてレクチャー頂きました。Akitaエリア分類についても詳しく説明していただきながら、大腿骨近位部骨折の最新の知見を教えていただきました。

 

一般演題では、井上純一先生(秋田厚生医療センター)が、新しいデバイスの1つであるHansson Pinlocの使用経験について、長幡樹先生(秋田県立医療療育センター)は運動障害が大腿骨近位部に及ぼす影響について、河野哲也先生(秋田大学)はDAA、OCM、Direct lateralアプローチそれぞれでの静脈血栓塞栓症の発症率の比較について発表していただきました。さらに佐々木研先生(中通総合病院)から、THA術前後の矢状面アライメントについての検討を、奥寺良弥先生(男鹿みなと市民病院)から、THA、BHA後のステム周辺骨折の検討についての発表をいただきました。

そして、最優秀演題賞に輝いたのは僭越ながら私、岩本陽輔(秋田大学)の「楔状テーパー型セメントレスステムAccolade®の短期成績と回旋安定性の検討」という演題でした。

この場をお借りしてご指導いただいた田澤先生、山田先生、木島先生に感謝申し上げます。

 

 

特別講演Ⅰでは、能代厚生医療センターの久保田均副会長から、「骨・関節術後感染予防-ガイドラインのウラの裏-」と題してガイドラインを中心に久保田先生が行っている抗菌薬使用法や感染予防法など紹介いただきました。久保田先生らしい非常に内容の濃いお話で、これまでの観念を打ち破るようなお話も多くご講義いただきました。

 

特別講演Ⅱでは、船橋整形外科病院 人工関節センター長の老沼和弘先生から「仰臥位前方進入法による人工股関節置換術の現状と課題」と題して、現在当科でも木島先生を中心に取り入れているDAAについてこれまでに何千もの症例を執刀されてきた老沼先生の経験やデータ、手術手技に至るまで多くの知見をご講義いただきました。

若手にとってもこれから必要になるアプローチであり、非常に感動いたしました。

 

第5回の秋田県股関節研究会も,大変有意義な研究会でした.会長の山田晋先生をはじめAHRGの先生方に感謝申し上げます

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European Orthopaedic Research Society (EORS), 24th annual meeting, in Bolognaに参加して(鈴木真純)

2016/9/14〜16、イタリア・ボローニャで開催されましたヨーロッパ整形基礎学会の参加報告です。主催する施設が土江博幸先生の留学されている、Instituto Ortopedico Rizzoli(リッツォーリ整形外科研究所)ということで演題登録の機会を頂き、採択されましたので今回の参加へと至りました。学会ホームペジからモダンなデザインで、会場写真も歴史に満ちあふれた風景で参加がとても楽しみでした。

と、ここまでは良かったのですが、出発当日まず秋田空港で羽田行きの搭乗手続きの際に職員から衝撃の出来事を聞かされました。経由地であるフランスのシャルル・ド・ゴール空港において、ちょうど学会期間中に管制部門でのストライキ発生との知らせでした。同様のことが過去にもあったようで、基本的には全便欠航なんてことにはならないようですが、不安は膨らむ一方でした。トムハンクス主演の、某国の旅行者が諸事情から国に帰れなくなり空港にしばらく住み着くという映画がありましたがそのシーンが頭をよぎりました。各方面に問い合わせてみましたが、行ってみないとどうなるか分からないとのこと。とりあえず出発。羽田国際線の方では特に問題なくフランスには飛ぶよう。そしてフランス着。午前4時着ということもあり空港内は閑散としていました。問題のボローニャに向けての乗り継ぎでしたが、空港職員に訪ねてみましたが全く問題なく予定通りフライトするとのこと。電光掲示板で他の便も見てみるが、ほぼ問題なく運航しているようだ。こんなもんなのだろうか。と、不安だけあおられながら特に影響なく無事ボローニャ空港に到着しました。空港ではすでに、土江先生が迎えに来てくださっており、慣れた感じですぐにバスまで案内してくださりホテルまでの道順まで分かりやすくレクチャーしてくださいました。すっかり伊達男になっておられるのを感じました。ボローニャはフィレンツェ、ローマ等などと比べれば観光地と呼ぶにはマイナーな土地ということもあり、地元の人々の活気と歴史的建造物にあふれた素晴らしい雰囲気でした。しかも夜も至る所にバーのオープンテラスが開かれており、22時過ぎても普通に女子供が闊歩しており、実際治安もまずまず良いとの事でした(もちろん日本よりは悪いです)。昼過ぎについたため、土江先生に昼食をごちそうになりましたが、シンプルなマルゲリータや生ハム、チーズはとても美味でした。「わりと普通だよー」とおっしゃる土江先生、すっかり伊達男だなとまた思いました。その晩は、過去にリッツォーリに短期留学されていたという筑波大学整形外科講師 船山徹 先生、今回の会でoral presentation に採択されているJA茨城 県北医療センター 塚西敏則 先生、そして現在土江先生と同様に留学しておられる奈良県立医大骨軟部腫瘍専門 塚本真治 先生達とお食事する機会を作って頂きました。素晴らしい実績をお持ちの先生達のなかで大変恐縮な思いでしたが、気さくに色々話しを聞いてくださり、留学の話など色々と盛り上がり楽しい会となりました。

さて翌日肝心の学会ですが、ASBMR や日整会の規模とはやや小さめな感じで、リッツォーリのresearch center (基礎研究棟みたいなものか)の廊下の一角にポスター展示場所が設けられているという状態でした。(基礎研究学会でしたが、普通に臨床研究の発表も多々ありました(TKA後のopioidの使用頻度の比較〜〜など・・・)。しかし、敷地はとても広く、敷地内で輸送迎バスや車が運行しておりました。研究所含め敷地内の建物もやはり歴史情緒あふれており、発表が終わった後に土江先生に病院内を案内頂きましたが、昔の関節鏡や義肢、側彎用のブレースなど博物館レベルの物が展示されていました。歴史的情緒にあふれた雰囲気だけ見れば、とても現役で最先端レベルの研究を行っている施設には見えませんでしたが、日本にはないギャップでとても興味深かったです。

初イタリアが学会ということで不安しかありませんでしたが、買ったばかりのカメラを紛失した以外は、素晴らしい貴重な経験となりました。発表ご指導頂きました宮腰准教授はじめとするA-BONEメンバーにこの場を御借りして御礼申し上げます。

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第65回東日本整形災害外科学会 バスケットボール(3on3)大会(岩本陽輔)

平成28年9月22〜23日に箱根で開催された第65回東日本整形災害外科学会スポーツ親善プログラムバスケットボール(3on3)大会に整祐会公認クラブであるAkita Northern Bisons が参加してまいりました。

今大会は1チーム4人ということもあり、2チームの参加となりました。参加メンバーはAチーム 藤井昌(市立秋田総合病院)、赤川学(秋田大学)、岩本陽輔(秋田大学)、齊藤光(能代厚生医療センター),Bチーム 冨岡立(横手市立病院)、塚本泰朗(市立大森病院)、東海林諒(由利組合病院 研修医)、原田俊太郎(由利組合病院 研修医)と、ベテランから若手にかけて多岐にわたるメンバーで大会に臨みました。

初日は予選トーナメント形式の2試合が行われました。惜しくもBチームは予選敗退してしまいましたが、冨岡先生の巧みなジャンプシュートや、東海林先生のフィジカルプレイ、原田選手の3Pシュートなど随所に光るプレーが見られました。

Aチームは無事に予選を通過し,翌日の決勝リーグへと進みました。

初戦の相手は日整会でも苦戦を強いられた慶応大学でした。日整会の敗戦で火が付いた慶応はかなり手ごわく、息のつく間もない接戦となりました。藤井先生、齊藤先生のシュート、岩本の決死のディフェンスで試合は引き分けとなりました。

2戦目は筑波大学でした。初戦に引き分けた秋田大学は得失点差で8点差以上をつけて勝たなければ優勝できない厳しい状況となりました。

しかし、赤川先生、藤井先生の3P、齊藤先生の切れのあるカットインなどが面白いように決まり、最終的には9点差で勝利をおさめることができました。

日整会に続き、東日本整形災害外科学会でも初代王者となることができました。

今年のBISONSは郡市対抗バスケットボール大会も2大会ぶりの優勝を果たし、まさに絶頂期に達しております。

島田教授はじめ応援に来ていただいた先生方、また関連病院の先生方、誠にありがとうございました。今後もよい結果を届けられるよう精進してまいります。

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第2回なまはげ運動器セミナー(木村竜太)

H28年9月28日、第2回なまはげ運動器セミナーが開催されました。

一般講演では中通総合病院の佐々木香奈先生から「膝関節軟骨損傷に対する自家培養軟骨移植の小経験−自家培養軟骨移植と感染対策−」について、術式の詳細から施行症例の経過をご説明いただきました。秋田県内のJACCを用いた手術件数はこれまで5件となり、初期の例はsecond lookも行われています。整形外科領域でも再生医療は日々進歩しており、今後の治療成績に期待されます。

市立横手病院の冨岡立先生からは「当院に於ける骨粗鬆症骨折及び外傷骨折の治療の現状と問題」と題してお話しいただきました。かなり厳しい人工関節周辺骨折や開放骨折の症例などをご提示いただきましたが、その素晴らしい治療成績から秋田県の骨折治療のレベルの高さを示していただきました。今後は遊離皮弁も組み合わせた治療が秋田県内の整形外科医で完結できる取り組みも始まっており、より一層の治療レベル向上が期待されます。

 

特別講演では京都府立医科大学リハビリテーション医学病院教授の三上靖夫先生に「スポーツによる脊椎脊髄損傷」についてご講演いただきました。三上先生は柔道5段で、現在も柔道の指導に携わられています。講演会に先立って行われた柔道交流会では、華麗な動き、投げ技を見せていただき、また招待選手としてご参加いただいた弘前大学佐々木英嗣先生(5段)とは整形外科医日本トップクラスの試合を披露いただきました。ご講演ではスポーツによる脊髄損傷の疫学データから、ラグビー、柔道などコンタクトスポーツのリスクを説明いただきました。またなかなか一般的には浸透していない、柔道により起こりうる外傷を、実際の受傷時の動画を使用して解説いただきました。これは実地で長年取り組まれている三上先生にしか出来ないご講演で、多くの先生方がその動画に興味を持っておられました。現在柔道においても医科学委員会が本格的に始動しており、三上先生はその中心としてご活躍されています。秋田でも疫学データなどを集め、障害予防含め、医療サイドからのサポートを強化して参りたいと思います。

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第65回東日本整形災害外科学会若手優秀講演賞の報告(渡邉基起)

この度,9月22・23日に箱根で開催された,第65回東日本整形災害外科学会にて若手優秀講演賞を受賞致しました(演題名『リング型創外固定器に対する足底装具の有効性:渡邉基起 野坂光司 畠山和利 高橋裕介 斉藤公男 松永俊樹 島田洋一』).今までいろいろな学会発表をしてきましたが,今回はじめて受賞することができました.

近年,秋田県では四肢の重度外傷や外傷後の変形治癒・偽関節に対してリング型創外固定器を用いる手術が増え,同様にリハビリテーションを行う機会も増えました.正直に言うと,初めて目にした時は「ワイヤーが刺さってるから,当然痛みがあるだろうな」と恥ずかしながら,あまり考えもせずに思っていました.まさに学会のメインテーマであった『素心深考』をないがしろにしていました.しかし,数例経験していると荷重痛の強さに個人差があり,多くの症例は踵部のワイヤー刺入部に痛みがあることに気づきました.踵のワイヤー刺入部にかかる負荷として,踵部脂肪体の変位によるメカニカルストレスとではないかと考え,この脂肪体を変位させないような装具が作成できれば痛みが軽くなるかもしれないと考えるようになりました.当時,尖足予防用の装具として使用していたものが原型となり,現在の形になるまで2-3年間は研究というよりは,ほぼ趣味のように楽しみながら自分で装具を削ってみたり,義肢装具士と相談して材質を変えてもらったり,簡単に調整できるようにパーツに分けてもらうなどをしてきました.このように,何気なくやってきたことでしたが,振り返ってみると大きな仕事をしてきたのではと受賞して改めて気づかされました.今後もコツコツと小さな積み重ねを続けていきたいと思います.

最後に,このような発表の機会を与えて下さった島田洋一教授ならびに野坂光司先生,その他ご協力を賜りました多くの先生方に,厚く御礼申し上げます.

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第65回東日本整形災害外科学会 フットサル大会(尾野祐一)

平成28年9月22〜23日に箱根で開催された第65回東日本整形災害外科学会スポーツ親善プログラムフットサル大会に秋田大学整形外科サッカー部(エスパニョーレ秋田)として参加しました。参加メンバーは小林孝先生、堀川明先生、嘉川貴之先生、高橋靖博先生、湯浅悠介先生、私に加え、研修医の石橋恭太先生(中通総合病院)、佐々木吉寛先生(秋田厚生医療センター)、西澤光洋先生(横浜労災病院 *10月〜秋田労災病院)の9人です。昨年は一勝もできなかった大会でしたが、今回は若手3人の強力な助っ人を加え、過去最強とも言える布陣でのぞみました。大会はトーナメント形式で、参加チームは8チーム。9月22日の朝7時から1回戦が行われました。

初戦の対戦相手はToyooka Japan。初戦とあって動きは硬めでしたが、なんなく先制に成功。しかし、油断からすぐに失点。そこから相手ペースになりかけましたが、石橋先生、西澤先生が躍動し、次々に点を奪い、気づけば4-1。佐々木先生も交代で出場し、主力を温存できるような余裕の展開にもちこみました。試合終盤には小林先生も出場し、コート脇のバケツに突っ込むという珍プレーが飛び出ましたが、片方しかない健常なアキレス腱を死守したまま試合を終えることができました。

翌9月23日には準決勝が行われました。対戦相手はNCC(国立がん研究センター)。島田教授も見守る中、手堅く試合を進めていき、結果は4-1。この試合では堀川先生も出場し、場を大いに盛り上げました。

そして、初優勝がかかった決勝の相手は日本大学整形外科。フィジカルを活かしたプレーにかなり苦戦し、なかなか点をとれない展開が続きましたが、会場内で誰よりも声(ヤジ?)を出し、試合に出ている選手よりも目立ちがちな湯浅先生の応援をうけ、同学年の高橋先生がついに先制点を奪取!その後は、キーパーの嘉川先生を中心に堅い守りをみせ、1-0で勝利。初優勝となりました!

部の発足以来、負け続けてばかりでしたが初のタイトル獲得となりました。バスケ、駅伝部の陰に隠れて、今大会も周囲の期待は薄かったと思いますが、下馬評を覆す結果を出すことができ、大変満足しております。島田教授はじめ応援に来ていただいた先生方、また関連病院の先生方、誠にありがとうございました。今後もよい結果を届けられるよう精進してまいります。よろしくお願いいたします。%e3%83%95%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%83%ab%ef%bc%91 %e3%83%95%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%83%ab2 %e3%83%95%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%83%ab3 %e3%83%95%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%83%ab4 %e3%83%95%e3%83%83%e3%83%88%e3%82%b5%e3%83%ab5

The 55th ISCoS Annual Scientific Meeting inVienna帰朝報告(高橋靖博)

2016年のISCoS Annual Scientific Meetingがオーストリアのウィーンにて、9月14日~16日の3日間にわたり開催されました。当科のグループであるAkita Motion Analysis Group(AMAG)からは、水谷先生、木村先生、飯田先生、岩本先生、高橋の計5演題を発表してまいりました。演題内容は、上肢リハビリロボット、超音波ガイド下頚椎神経根ブロック、座位バランス型、FES cycling、髄腔内バクロフェン療法など基礎から臨床まで多岐にわたり、秋田大学整形外科の研究成果を世界にアピールすることができたと思います。このような機会を与えていただいた島田教授・引率してくださった工藤先生にはこの場をお借りして感謝申し上げます。

まず初めに驚いたことは、学会が開催される国際会議場がホーフブルク王宮という王宮にあったことです。会議場内部も王宮の敷地内には国際会議場以外に、オーストリア大統領府、礼拝堂、博物館、乗馬学校といった様々な施設がありました。

学会場の外観です。王宮の庭園はほぼ公園で誰でも敷地内に入れました。conv0019

王宮の周囲も歴史的建築物が多く、朝ランニングがてら名所を訪問しました。

 

学会場の内部です。レッドカーペット・シャンデリアがあり、豪華な造りでした。conv0010

 

大きな学会での機器展示は最新技術を備えた機器に触れることができるので、非常に興味があります。学会では脊髄損傷用の歩行アシストロボットの展示がありました。conv0022

 

総重量は10kg弱で従来よりもかなり軽く、かつスムーズに歩行できます。実際に歩行している様子も見ることができましたが、付き添いも要らないくらい安定した歩容でした。

 

 

ポスターをバックに参加メンバーの集合写真を撮りました。conv0009

 

ポスター発表ではつたない英語で質疑応答しました。英語学習の必要性を痛感させられました。

 

海外学会といえば、日本では味わえない料理を堪能できることも醍醐味の一つです。img_8194

写真はシュニッツェルという洋風カツです。発祥の店で注文したものは直径30cm大のサイズでしたがなんとが全員完食しました。

今回は天候にも恵まれて非常に有意義で刺激的な学会でした。この刺激を今後の基礎・臨床研究のエネルギーに変えて精進していきたいと思います。お世話になった先生方、本当にありがとうございました。

 

東日本整形災害外科学会 箱根de駅伝大会 (長幡 樹)

2016年9月22日に箱根プリンスホテル芦ノ湖にて東日本整形災害外科学会で今年も恒例行事である駅伝大会が開催されました。1区間3キロのアップダウンのきつい遊歩道でのレース。台風の直撃は避けられたため、好天に恵まれるかと思いきや雨…。朝7時30分のスタート時には土砂降りの嵐のような悪天候の中での駅伝大会でした。今年は駅伝の聖地である箱根での開催とあり、参加チームも8大学11チームと過去最多、そしてなんと箱根駅伝常連、優勝候補の一角である東洋大学が特別出場してくださるという、さながら箱根駅伝本番のような盛り上がりと熱気でした。

我々秋田大学駅伝部は東日本整災の第1回大会から負け知らずの4連覇を成しています。今大会ではあのオリンピックの伊調馨選手をも超える5連覇に挑戦する大会でした。この日のために胃に穴が開くほどのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも耐えて耐えて1年間練習を積み重ねてきました。

秋田大学からは2チームが参加しました。

Aチームは1区 竹島正晃先生(本荘第一病院)、2区 自分長幡樹、3区 千馬誠悦先生(中通総合病院)、4区 佐々木研先生(中通総合病院)、5区 三浦隆徳先生(北秋田市民病院)と今までのメンバーに加え、三浦先生という若い力を加えた5人で参加しました。またBチームは1区 阿部和伸先生(秋田労災病院)、2区 小林志先生(平鹿総合病院)、3区 佐藤雅洋先生(中通・研修医)、4区 成田裕一郎先生(中通総合病院)、5区 山田晋先生(秋田大学)とAチームも油断の出来ない布陣で臨みました。

特別参加の東洋大学には5分のハンディキャップをもらいました。東洋大学は駅伝部監督酒井俊幸監督とともに主将、副将を初め、2016年の箱根駅伝で8区を走った山本修二選手など1軍メンバーに、ハンデとして男子マネージャーを加えた、かなり本気に近いメンバーでの参戦となりました。周囲の予想は「5分のハンデじゃもっても2区か3区できっと東洋の圧勝だよ」そんな声ばかりが聞こえてきます。

東洋大学駅伝部監督の酒井監督の号砲でレースはスタートしました。1区は千葉大学が1分以上の差をつけて先行する中、秋田大学は3位。2区で前2チームを抜きトップに立つものの、筑波大学のエース選手に抜き返され2位で3区へとタスキをつなぎます。東洋大学はこの時点で4位まで順位を上げてきていました。本当に速い!ただ秋田大学も負けていません。千馬先生が年齢を感じさせない走りで1位に順位を上げ、佐々木先生が大きくリードをつけてきました。きっと4−5区の中継では東洋大学が1位だろう。誰もがそう思っていたでしょう。しかし、最初に姿を見せたのは青と白のユニフォームの佐々木先生、秋田大学でした。会場が「まさか!」と驚きに包まれていました。心なしか東洋大学の選手たちも焦っていたように感じます。最終走者にタスキが渡った時点で東洋と5秒程度の差をつけてトップでのタスキリレーとなりました。惜しくも最終走者で東洋大学には抜かれてしまいましたが、他大学に約4分の差をつけての堂々の1位、前人未到の5連覇を達成しました。またBチームも3位と大健闘をし、秋田大学全体としてのチーム力、決断力の高さをみせつけてくれました。

優勝を決めた時の島田洋一教授の安堵と喜びの顔は心に刻みこまれ、忘れられないものとなりました。

東日本整災に際して、応援してくださった先生方、本当にありがとうございました。最高の結果を持って帰ることができました。

またとても楽しいそして緊張感のある駅伝大会を開催していただいた日本医科大学整形外科の先生がたには本当に感謝をしています。ありがとうございました。また大会を盛り上げてくださった東洋大学の選手の皆様ありがとうございました。箱根駅伝、応援します。

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American Society for Bone and Mineral Research (ASBMR) 2016 Annual Meeting in Atlanta (湯浅悠介)

2016年9月16日からの4日間、米国骨代謝学会がジョージア州アトランタで開催されました。ジョージアワールドコングレスセンターという巨大施設に世界各国から骨の研究に携わる研究者が集い、秋田からは佐々木聡先生、粕川雄司先生、河野哲也先生、尾野祐一先生、長幡樹先生、そして私が参加してきました。

最新の基礎から臨床に至るまでの骨代謝に関する発表が、オーラルとポスターに分かれて行われており、そのどれもがハイレベルな内容ばかりでした。同門からは佐々木聡先生、粕川雄司先生、木下隼人先生、河野哲也先生、鈴木真純先生の5演題が通り、17、18日に分かれて発表がありました。佐々木聡先生はAdherence to Osteoporosis Treatment in Patients with Lifestyle Related Diseasesのタイトルで発表され、7人からの質問に対して英語でディスカッションされておりました。粕川雄司先生はAge-related Changes and Sex-related Differences in Spinal Kyphosis Angles and Spinal Mobility in an Elderly Japanese Population、河野哲也先生はEffects of Alendronate and Low-intensity Pulsed Ultrasound Therapies on Bone Mineral Density in Cancellous Osteotomy Sites in the Proximal Tibias of Rats with Glucocorticoid-induced Osteoporosisのタイトルで発表され、海外の方と骨代謝について英語で討論されておりました。また、自分の研究テーマに関連した発表から刺激を受けることもできました。

朝は有志を募ってのランニングが行われました。アトランタは温かく、とても気候が良いためランニングに適した地域でした。ホテルからスタートし、隣接するオリンピック公園を抜け、CNNや水族館、観覧車といった建造物を観ることで「アトランタ」という街をランニングと共に楽しみました。また、アトランタ周囲を巡り、アメリカの歴史を学ぶ機会もありました。実際にキング牧師が演説した教会などを直接訪問することで、かつては色濃く在った人種差別という問題を目の当たりにしました。

ASBMRに参加し、非常に多くのことから刺激を受けました。まだまだ自分が不足していること、今後の進むべき方向を改めて考える機会になったと思います。このような機会を与えてくださった島田洋一教授、宮腰尚久准教授にはこの場をお借りし、感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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