月別アーカイブ: 2015年2月

木島泰明先生留学便り2-1

この度、フランスに留学させて頂いている木島泰明です。現在、パリ大学付属アンリ・モンドール病院の整形外科で研修中です。前回の留学便りでは、渡仏後1週間の生活立ち上げ段階の記録をお送りしましたので、今回は研修初日の模様をお送りいたします。

研修初日!!朝5時半に起床し、6時半に家を出る。8時に病院で、という約束だが、トラムとメトロを乗り継いで1時間のところなので、早めに出発。次の病院や幼稚園の関係、また、値段の関係でアパルトマンを決めたのでしかたない。1時間弱で到着。到着してもまだ暗い。今のパリの日の出は8時半過ぎだ。整形外科の病棟も外来も6階にあり、その6階に来るように言われていたが、6階のどこかがわからない。(ちなみにフランスの6階は日本でいう7階です。)受付に聞けばいいかと思っていたが、まだ受付も開いていない。うろうろしていると守衛さんっぽい人が「留学生か」的なことを聞いてくれたので、「日本人で整形外科医です」と練習してきたフランス語でいうとカンファレンスルームに案内してくれた。カンファは7時半過ぎからすでに始まっていたが教授はまだ来ていないらしい。だまって聞いているとやがて教授が登場。カンファの最後に僕に自己紹介をさせてくれた。途中までフランス語、途中から英語で、練習通り終了。若手の一人が助手部屋的なところに案内してくれる。5人ぐらいで使っていそうな部屋だがPC付きのデスクが2つに、ソファ1つとローテーブル1つのみ。この部屋もマクドナルドのトイレと同じでコードナンバーを知らないと入れない。初日だからとスーツを着て行ったが、その部屋で白衣を羽織ったところで、手術室に案内してくれる。6階から地下2階まで降りてpharmacyと書いてある方向にしばらく歩いて左に曲がって、またコードナンバー付きのドアを開けると更衣室のドアが1ダースほど並んでいる!このうちのNo.4が整形のロッカールームらしい。ちなみにフランスでは「No.4.」は「N°4」と書くらしい。そしてこのロッカールームに入るにもコードナンバーが要る。いちいちドアを開けるためのコードナンバーをメモしながら歩いていたが、どれがどのドアの番号かわからなくなる。おまけにこのロッカーそのものの鍵が難しい。いわゆる昔の金庫みたいに右に27、左2回転して31、最後にもう一度右に回して3で開く、みたいなやつ。それもメモしたもののメモした紙をロッカーに入れてしまった!まずしょうがない。術衣は秋田のUG病院で人工物の時に着ていたようなディスポのやつ。それを着て、ロッカールームの反対側のドアから出るとシャワーやトイレに面する廊下に出る。廊下の先の出口から出たところに帽子と靴カバーがあるのでそれを装着。靴は外履きのままでいいらしいが術場用のサンダルを用意している先生が多い。そのあたりに食事をするスペースがあり、主に看護師さんたちが弁当やサンドイッチを持ってきて昼食をとっていることが多い。その場所から階段を上がってドア(このドアには鍵がない!)を開けると手術棟に入れる。左に行くとICU的なところ、右に行くと手術室が並んでいる。ちなみにここまで自動ドアは一つもなかったが、手術室のドアも木製の手動ドア。歴史を感じます。ここで、ここまで案内してくれたマーク先生が「僕は今日は手根管とかのデイサージェリーの担当だからあっち行くね。TKAが12番の部屋であるはずだよ」と言って、去ってしまう。しかたないので「N°12」の部屋に行くと患者さんがベッド上に座位にさせられてルンバールを受けている(座位でやっていました)。整形外科医はいない。ここでは麻酔がかかったころに整形外科医が来て体位を取って手術をしたらまた麻酔科医がそのままICU的なところで見てくれるようなのでひたすら手術だけしていればいいらしい。整形外科の手術室は基本的には10番の部屋と12番の部屋の2つで(感染症例などは別の特別なところでやるらしい)、1日5-6件をこの2部屋でこなしている。この日は6件あったので縦に3件ずつ。はじめ12番の部屋でTKAを見させてもらい、次にそのチームは脊椎の手術だったので、10番の部屋に移動してACL再建を見学。最後に大腿骨遠位の開放骨折後の拘縮膝の受動術をジュデのアプローチでやっているのを見させてもらいました。2件目が終わったところで昼食に行こうとしたものの例のロッカーが開けられず、手術場の師長さんにお願いしたら、ロッカーの暗号リストを持ってきてくれたもののその番号でもなぜか開かず、鍵マスターが登場し、ジャラジャラ大量の鍵を試したもののそれでも開かず、結局その鍵マスターがロッカーをぶち壊して終了しました。そのカギ騒動のおかげで初日は昼食を取り逃しました。どこかの医局と同じで、本日、月曜日は17時からカンファレンス。でも違うのは、一通り症例の検討が終わったところで、「ほかにプレゼンしたい人いない?」みたいなことを誰かが言ったら、最初からずっと後方の席に大人しく座っていた、スラッとしたジーンズを履いた美女が手を挙げておもむろに人工椎間板の紹介を始めました。メーカーの人だったようです。プレゼンもPCプレゼンテーションではなく、模型を回して身振り手振りのプレゼンでした。19時前にカンファは終了し、アパルトマンには20時前に着きました。手術についてのあれこれはまたご報告致します!

通勤に使用しているメトロの掲示。右から三番目のクレテイユ・レシャ駅で下車。

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病院全体の案内図。

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病院の全景と、病院玄関前のヘリポート。ちなみにここはパリ第12大学の付属病院です。パリ大は第1から第13まであり、第12大学はパリ東大学とも呼ばれているようです。image006 (640x427) image005 (640x427)

第60回秋田県整形外科医会(三澤晶子)

2014年11月22日に開催されました第60回秋田県整形外科医会において最優秀演題賞をいただきました。並み居る先輩、後輩、計6題の中から選ばれましたことを大変うれしく存じます。

賞をいただきました「受診契機からみた側弯症学校検診の有用性」は島田洋一教授からモアレ検診の読影を引き継いだ2007年からの結果をまとめたものです。今回は大学、当センターの初診例をまとめましたが、データ収集におきましては、本郷道生講師に大変お手数をかけしました。この場をお借りして御礼申し上げます。

今まで、県医会の発表はほとんどなかったのに、満を持して、なぜ、今回演題を発表しようと思ったか?それは60回というキリのよい回数だったこと、地味な活動をお知らせしたいという思い、早期発見の重要性について先生方にご理解いただきたいという思い、などなどありますが、本音を申しますと、チーム側弯のお食事代を手に入れようという非常に高い(?)モチベーションがありました。ご評価くださる先生方にも気合が伝わっての受賞ではないかと内心思っております。

今後も高いモチベーション(学術的に)を持ち続けるよう、今回の受賞を糧に頑張ります。

ありがとうございました。

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秋田県立医療療育センター 三澤晶子

東北骨代謝骨粗鬆症研究会優秀演題賞を受賞して(田村康樹)

優秀演題賞を受賞して

この度、2/7(土)に仙台で行われた第36回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会の臨床部門にて優秀演題賞をいただきました。この会は、今年で36回目ということで歴史があり、佐藤光三名誉教授が会の立ち上げから今でも元気に参加されているという由緒ある会でもあるため、その恩師の前でこういう賞をいただけたことを大変うれしく思います。

元々この会はビタミンD研究会、であったこともあり、4年前に新たに発売された活性型ビタミンD製剤であるエディロールを頻用する私としては、一度症例をまとめて報告してみよう、というのが発表に至るきっかけです。昨年は、「エディロール投与例における血中および尿中Ca値の変動について」という演題を発表しました。エディロールを投与した143例(平均年齢78.3歳)について、血中および尿中Ca値を測定し投与前の値と比較すると、ともに有意に増加(正常範囲内)しており、結果エディロールは腸管からのCa吸収率を確実に上昇させていることが示唆されるため、骨粗鬆症治療薬として有用である、という内容です。しかしながら、一方でCaが高値となることが血管の石灰化につながらないのか、特に腎機能の低下した高齢者ではどうなのか、という疑問が残ったため、今年は長期(2年)にわたりフォローし得た患者のCa値に加え、リン値、および腎機能(eGFR)について調査しました。演題名は、「エディロール投与例における血中Ca/P値およびeGFRの変動について」です。エディロールを投与し2年以上経過した74例(平均年齢78.5歳)について、6ヵ月ごとに血中Ca値、P値及びeGFRを測定すると、血中Ca値は投与前と比べ有意に増加しそのまま高値を保っており、血中P値は内服前後で大きな変動はありませんでした。eGFRは6ヵ月時で有意に低下しましたが(正常範囲内)、その後大きな変動はなく経過とともに漸減しました。また、経過中一度でもeGFR 60未満を示したのが74例中36例(48.6%)あり、36例の血中Ca値は正常群と比較し安定せず高値を示す傾向にあった、という内容です。

近年CKD-MBD (Chronic Kidney Disease – Mineral and Bone Disorder.慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常)という概念が提唱されています。Ca/P値などの異常がやがて血管の石灰化など生命予後に関わるというものです。今後も漫然とエディロールの投与を続けるのではなく、調査を続け、骨粗鬆症の治療につなげていきたいと思っています。最後になりますが、骨グループをまとめ、いつも御指導いただく宮腰准教授、そして、自分に活躍の場をくださる島田教授に感謝し、受賞の言葉とさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。

今村記念クリニック 田村康樹

 

平成26年度大忘年会(益谷法光)

平成26年度整佑会総会・特別講演会ならびに整形外科大忘年会が12月13日に開催されました。

特別講演会では宮腰准教授よりA-boneの歴史についてご講演を頂きました。A-bone設立以前の歴史も交えて、現在の研究が行われている背景等、非常に貴重なお話が聞けたと思います。私も今年度からA-boneへ参加させて頂いていることもあり、これまでの研究業績の積み重ねの系譜に連なることへ身が引き締まる思いでした。また、奨励賞の発表や新入局員の紹介もあり今後の教室の発展に繋がっていくものと感じました。各受賞者の先生方には改めてお祝いを述べさせて頂くとともに、自分もいつかその輪に加わることが出来るよう精進して行く気持ちが強くなりました。

 

引き続き行われた大忘年会では、今回の大きな目玉としては各部活紹介のビデオを作成し、みなさまへご紹介させて頂いた点があります。現在、島田教授を筆頭として大学院生を中心としたスポーツ活動が盛んに行われています。それらの部活の各責任者の先生に1年を振り返ってのビデオを作成して頂き、みなさまへご紹介させて頂きました。駅伝部やバスケットボールチームであるノーザンバイソンズなど、各種大会で上位の成績をおさめている部活もあり、競技レベルは趣味の範囲を超えたものとなっているものもあります。そういった活動について関連病院の先生方にもご紹介、さらにはご参加頂けるきっかけとなれば幸いです。

 

二次会にも(三次会・四次会も行われていたようです)多くの先生方にご出席頂きまして、大変盛況のなか大忘年会の幹事を執り行うことが出来ました。各方面において失礼も多々あったこととは思いますが、みなさまのご助力のお陰で無事開催となりましたことをこの場を借りて御礼申し上げます。

 

 

 

 

2014年度整佑会総会(永澤博幸)

秋田大学整形外科の同門会である整佑会の総会が、2014年12月13日に開催されました。

湊昭策会長、島田洋一理事長のご挨拶のあと、宮腰尚久常任理事より事業報告がありました。新入会員の、塚本泰明、阿部和伸、齊藤光、三田基樹、村田昇平の各先生方および入局予定者として秋田大学医学科6年の東海林諒さんよりご挨拶をいただきました。これで会員数は161名になりました。1997年に100名を超えてから順調に会員数を伸ばしております。今回の総会では102名の先生方にご出席頂きました。

 

国内外の学会からの受賞者についての報告がありました。宮腰尚久准教授(米国骨代謝学会)、本郷道生講師(日本腰痛学会)、木島泰明先生(日仏整形外科学会)、木下隼人先生(米国骨代謝学会)、柴田暢介先生(国際FES学会)、田村康樹先生(東北骨代謝・骨粗鬆症研究会)、土江博幸先生(日本骨代謝学会)です。おめでとうございます。

一任期2年の理事改選では、渡部亘先生、山田晋講師、関展寿先生、千田秀一先生および筆者の5名の理事が退任されました。整佑会の発展にご尽力頂きましてありがとうございました。新任の理事として、奥山幸一郎先生、今野則和先生、浦山雅和先生、前川重人先生、竹島正晃先生が承認されました。よろしくお願いします。

2001年より始まった整佑会奨励賞ですが、今回は市立角館総合病院の青沼浩先生と斉藤公男先生の2名が受賞され、授賞式および記念講演が行われました。青沼先生は、骨吸収抑制剤であるアレンドロネートと低出力超音波骨折治療器の併用効果についてラット脛骨の骨切りモデルを用いた研究が、Journal of Bone and Mineral Metabolism誌に掲載されました。斉藤先生は、従来使用されてきた立位でのバランス測定器にかえて、新たな座位バランス装置を開発することにより下肢の影響を排除した体幹バランス測定に関する研究が、Biomedical Research誌に掲載されました。また、整佑会特別賞が湯沢医院の堀川明先生と平鹿総合病院の奥寺良弥先生に授与されました。各先生方おめでとうございます。今後のますますの発展を期待します。

今回の整佑会特別講演ですが、宮腰尚久准教授により「秋田から発信する近年の骨代謝研究 -基礎研究の変遷からA-Boneの設立まで」と題したご講演をして頂きました。宮腰准教授自身が大学院生であった頃の基礎研究から、近年のA-Bone設立および関連病院での多施設共同研究の方向性についてのご講演でした。

次回の整佑会総会は2015年12月13日です。会員の先生方には、秋田大学整形外科の日々の活動にご理解ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。次回の総会で多くの先生方を新入会員として迎えるべく、大学の事務局としても頑張ってまいります。

 

第60回秋田県整形外科医会報告(木村竜太)

第60回秋田県整形外科医会報告

秋田赤十字病院整形外科 木村竜太

 

11月22日に第60回秋田県整形外科医会が開かれました。毎回、最優秀演題賞目指して一般演題とYoung Doctors Session(10年目以下)で熾烈な争いが繰り広げられています。さらに今回は秋田大学整形外科の各グループからこれまでの成果、ならびにこれからの展望をシンポジウム形式でご講演いただき、さらに特別講演2題と盛り沢山の内容でした。私はYoung Doctors Sessionとシンポジウムについて報告させていただきます。

 

今回、Young Doctors Sessionは10演題の発表がありました。

 

「初診時 MRI で異常所見を認めなかった化膿性脊椎炎の 1 例」

秋田厚生医療センター 佐藤千晶先生

「診断に難渋した下垂足の 1 例」

雄勝中央病院 長幡樹先生

「血栓溶解療法が奏功した急性上腕動脈閉塞の 1 例」

秋田労災病院 飯田純平先生

「転位のない橈骨骨幹部骨折 2 例の治療経験」

市立横手病院 湯浅悠介先生

「観血的整復固定を行った肩上方懸垂複合体(SSSC)損傷の症例検討」

由利組合総合病院 高橋靖博先生

「CT を用いた Garden stage 読影法の検討」

山本組合総合病院 岩本陽輔先生

「TKA の出血対策としてトラネキサム酸の投与方法で差があるのか」

市立大森病院 塚本泰朗先生

「下肢手術における超音波ガイド下ブロック持続時間の検討」

市立秋田総合病院 尾野祐一先生

「脳原性疾患の痙性尖足に対する治療経験」

秋田県立医療療育センター 河野哲也先生

 

その中で最優秀演題賞をいただくことができました。演題名は「超音波ガイド下頚椎神経根ブロック」です。これは「X線透視下に頚椎椎間板造影をした時に欲しかった安心感」+「腰椎神経根ブロックで痛みが治まったという患者さんの笑顔(ブロック直後には一時嫌われます)」+「斜角筋間でC5、C6ブロックをしていた時の『あれ?他の神経根も見えるからそれぞれブロックしてみればいいんじゃない?』という興味」から生まれました。少しコツをつかめば神経や血管が見えて、効果も得られます。今後整形外科の治療において有用な方法になっていくと考えます。今後はより簡便な手技の確立と、腰椎神経根ブロックへの応用を目標にして参ります。

発表の指導をいただきました秋田赤十字病院の先生方、本法の試案を検討いただきました秋田労災病院の先生方、超音波ガイド下ブロックの基本を教えていただきました市立秋田総合病院の先生方にこの場をお借りして感謝を申し上げます。シンポジウムではAORA(関節リウマチ)、A-BONE(骨粗鬆症)、AHG(手)、AHRG(股関節)、AFG(足)、AIMG(イリザロフ)、AMAG(動作解析)、ASG(脊椎)の8グループの各Directorから御講演いただきました。各グループの詳細は秋田大学整形外科学講座ホームページのトップページからアクセスできますので、そちらに譲らさせていただきます。これだけsystematicなグループ化は全国的にみても稀だと思います。さらに、それぞれのグループが共同でも研究を行っており、これから秋田県の整形外科はもっともっと発展していくこと間違いなしと感じさせていただいたシンポジウムでした。

Akita Northern Bisons試合結果報告

秋田大学整形外科バスケットボール部のAkita Northern Bisonsは、平成26年9月13-14日の両日にわたって開催された、第44回秋田県郡市対抗バスケットボール大会に秋田市第1代表として出場しました。結果、並み居る強豪を退け、見事優勝することができました!我々の持ち味であるディフェンスからのアーリーオフェンスを徹底し、終始試合を優位に進めることができました。メンバー皆、日常業務で忙しく、週に1回も満足に練習できない中でのこのような素晴らしい結果は、ベンチメンバーを含めたチームとしての連携力があってこそのものと思います。皆様のご支援、本当にありがとうございました。

今後は緩急をつけた展開と堅実なプレー、そしてシュート力にさらに磨きをかけ、市民スポーツ祭連覇に向け発進します。引き続き皆様の熱いブーストをよろしくお願いいたします。

祝勝会では整佑会会長の湊昭策先生より金一封をいただきました!

祝勝会では整佑会会長の湊昭策先生より金一封をいただきました!

ブースター、練習生(入局予定の学生さん)を含めて

ブースター、練習生(入局予定の学生さん)を含めて

第44回秋田県郡市対抗バスケットボール大会 優勝

(潟上市天王総合体育館)

1回戦 vs 八幡平クラブ ◯ 100-71

2回戦 vs AMBITIOUS ◯ 60-51

準決勝 vs 仙南クラブ ◯ 71-51

決勝 vs 外旭川クラブ ◯ 70-62

Akita Northern Bisons Technical Director

藤井 昌

この度、島田教授のご高配でフランスに留学させて頂いている木島泰明です。

非常に貴重な経験を皆さんと共有できるように、また、今後、海外へ、あるいはフランス(パリ)へ勉強に行かれる方に少しでもお役に立てるよう留学便りを記してみました。

まずは渡仏1週間の生活立ち上げ段階の記録をお送りいたします。

フランス留学便り1

12月27日(土曜日)出発

1回目のこともあったので、羽田で前泊することとする。

(1回目の出発では息子・虎太郎の熱発で断念し、一週間、出発を遅らせた事の顛末はいずれご報告します。)

出発に余裕を持たせるため15時35分秋田発羽田行を予約。

荷物が多いので14時にまたジャンボタクシーを頼んでおく。秋田空港まで12000円。

あさひタクシーはネットで予約できるので便利。

荷物は前回と同じ、スーツケース大2つに50x50x50cmのダンボール3つ。

すべて23Kgを超えるので、飛行機に乗せるには1つあたり5000円の超過料金がかかるが海外宅急便よりは安い。ジャンボタクシーの後ろにスーツケースを入れてしまうと、ダンボールを座席に入れなければならず苦労する。ダンボールを後ろに入れるとスーツケースは中に入れやすいので楽。

前泊せずに同日に羽田発パリ便に乗るのであれば、秋田で荷物を預けパリで受け取れるが、前泊するとすれば一度羽田で荷物を受け取らなければならない。

翌日の国際線に余裕をもって乗れるように国際線ターミナル直結のロイヤルパークホテル・ザ羽田を確保(予約時あと1室とのことだった)していたが、国内線ターミナルで荷物を受け取ってその荷物を持って国際線ターミナルに行くのが大変。

無料バスはあるが、ダンボールと子供を抱えては乗れない。

仕方なくタクシー2台に分乗し、ホテル名を告げる。

しかし、ホテルの入り口をタクシードライバーが見つけられず、焦ったタクシーが歩道に乗り上げパトカーが来る始末(汗)。

結局、国際線ターミナルの入り口で下車し、カートに荷物を載せ、エレベーターで出発ロビー3Fまで上るとそこにホテルの入り口があった。

ホテルは快適。食事も買い物も、そして翌日のチェックインも同じフロアなのですごく楽。

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12月28日(日曜日)

出発ロビーにホテルがあるので飛行機のチェックインはそのままできる。

12時間のフライトを経てパリ・シャルルドゴール空港に到着。

(フライト中に虎太郎は足がつったと泣くこと2回…)

出国手続きではボンジュールと虎太郎がいうと、パスポートを見ながら係官がボンジュール、コタロウ!と答えてくれて、入国OK。滞在目的も聞かれず。そして税関もどこだかわからないうちに外に出られちゃいました。ダンボールを開けさせられるかと思っていたけどスルーでよかった。

しかし待ってくれているはずのポータータクシーの運転手、ラウさんと会えず、頼んでいたアパルトマン業者のHさんに連絡してやっと合流。その乗用車に無理やり荷物を載せ、虎太郎は妻が抱っこし、何とかスタート。しかしそこはパリの渋滞。アパルトマンには1時間余りかかってようやく到着。ラウさんは英語が通じるという話だったが、フランス語しかだめらしい…。アパルトマンに入るには、ドアコードを押して郵便受けがある前室に入り、そこでさらに各部屋のインターホンを押して、部屋から鍵を開けてもらうと、第2のドアが開いてようやくアパート内に入れる。カギを持っていれば、鍵についている電子キーを所定の場所にかざすことで2つのドアともロックが解除される。ここまで書くと非常にハイテクな新しいマンションのように想像されるが、外観は古い石造りの8階建ての建物で、部屋は7階だし、なんと6畳一間(いちおうシングルベッド分のロフト付き)。おまけにお隣の女子は泣き叫ぶような声を発している。ここで我々は3人で暮らせるのか。

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12月29日(月曜日)

今日はまず近くのマルシェ(スーパー)に食材を仕入れに行く。一番近いところは歩いて2-3分なので便利。クレジットカードも使える。とりあえずの飲み物とカレーライスの材料を買ってから他の便利なお店を探して歩き回るが寒い!仕方なく怪しいファストフード屋さんに入りハンバーガーとポテトのセットとペンネを注文。ペンネのソースの選択を誤ったらしいが何とかお腹を満たし、帰宅。帰宅途中に大きな公園を見つけ虎太郎が気に入りひとしきり遊ぶ。滑り台もアスレチック風の遊具もある。帰ったらカレーライス。初めてのちゃんとした食事。

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12月30日(火曜日)

今日は、フランスにしっかり居を構えたことを移民局に証明するため、ビザ発給の時にもらった移民局提出用書類を郵便局から配達証明付郵便で移民局に送る必要がある。そのため、こんな年末でもやっているだろうといわれたパリ中央郵便局へ。Opera駅から徒歩15分。今日もとても寒かったがなんとか発見し、優しい女性の郵便局員に助けてもらいながら、パスポートの入国の印鑑のページのコピーをし、日本でコピーしてきたパスポートの顔写真のページとビザのページ、それに移民局用書類を封筒に入れ、伝票を買い、切手を買い、お姉さんに渡して終了。コピー機は局内にありました。お姉さんの助けでスムーズに終了。

Operaの近くは日本人街なのか、ラーメン屋さんも多いので早速「どさん子」というラーメン屋さんでラーメンと餃子と牛丼を食べる。高いけどおいしい!その近くの「京子食品」では日本の食材や日本にあって海外にないいろいろなものが売っている!ここで米やら何やら1万円分くらい買い物して重い荷物を背負って地下鉄で帰宅。そのあと虎太郎をまた近所の公園で遊ばせる。けっこう大きな子供も遊具で遊んでいる。

パリの地下鉄

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パリ中央郵便局8
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12月31日(水曜日)

今日は虎太郎のパリでの幼稚園の場所確認の下見。文化教養幼稚園パリ園というのが16区にある。我々は15区に住んでいるがエッフェル塔へはこの幼稚園が近い。このアパルトマンの最寄り駅であるPorte de Versailles(ベルサイユ門:パリはもともと城壁都市でパリの外周には門がいくつもある、つまりパリの辺縁に住んでいるということ)から12番線でパスツール駅まで行き、6番線に乗り換えトロカデロ駅で下車。徒歩10分で幼稚園。トロカデロ駅はシャイヨ宮というエッフェル塔のビューポイントの1つの最寄り駅。ここでエッフェル塔の記念写真を撮ってから幼稚園へ。我々のイメージでは幼稚園といえば平屋で園庭があって、というものだがここではビルだった!しかもその1階だけが幼稚園。もちろん今日は締まっており、場所だけ確認。

近くのパン屋でパン・オ・ショコラ(チョコレートクロワッサン)を買って食べると美味!焼きたてサクサク!

帰りにまたオペラ地区によってラファイエットというヨーロッパ最大級という百貨店によってトイレと食事。そして狭いわが家を少しでも過ごしやすくするための物品を購入。食事は学食形式のカフェテリアで(好きな品物を取ってレジで精算する)。カード使えます。最後にラファイエット近くのユニクロ・パリ店でお買い物!品物はほぼ日本と同じでとてもOK。

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1月1日(木曜日)

今日は最初の研修先であるHennri Mondor病院を下見。

近くのパン屋はやっている!ここで買ったパン・オ・ショコラを食べながら、最寄りのトラム駅へ。トラム(路面電車)で途中まで行って、そこからメトロ(地下鉄)。8番ラインでクレテイユ行き。クレテイユ大学駅の1つ手前のクレテイユ・レシャ駅で下車。トラムの切符もメトロの切符も一緒。駅の自販機で買える(クレジットカードOK)。

メトロの駅からは徒歩2分で病院。6階が整形外科の外来と入院病棟のよう。

院内のカフェテリアもチェックしてから地下鉄でパリ市街に戻る。

Chatelet駅近くのConforamaという家電・家具量販店に行ってみるがさすがに元旦はやっていない。そのまま散歩して、セーヌ川を渡り、記念写真。ルーブル美術館も近く。有名なルーブルのピラミッドでまた写真だけ撮って、寒いので近くのカフェに入って昼食。ハンバーグとフライドポテトのセットとハムカツとスパゲッティミートソースのセットにカフェオレとオレンジジュースで50ユーロ(サービス料込)高い!今日はどこも休みなのでアパルトマンへ。アパルトマン近くのマルシェも今日はお休み。

アパルトマンの外観と玄関ホールとキッチン

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1月2日(金曜日)

今日は昨日とは打って変わって雨(昨日まではずっと快晴)。そのせいか少し暖かい。

Hernigou教授にメール。すぐに返信が返ってくる。今日はまだ1月2日だが、金曜日。普通に働いているのかもしれない。狭いアパルトマンでWiiもできず大きめの声も出せずにストレスがたまっている虎太郎にクリスマスプレゼントとお年玉を兼ねてしょうがなくニンテンドーDSを買ってあげることを決意。ネットで調べるとシャンゼリゼ通りにゲーム屋さんがあるというが、まずは昨日空振りだったConforamaに。今日は、やってはいるがゲームは置いていない。部屋に敷くラグを買おうか迷ったが大きいのでとりあえず断念。近くのDartyという家電店にも寄ってみるが目ぼしいものはなし。もう一度、地下鉄に乗ってコンコルド広場へ。今日は曇りでエッフェル塔の上半分が見えない。コンコルド広場から凱旋門までがシェンゼリゼ通り。コンコルド広場側からシャンゼリゼ通りを歩くとお祭りのような屋台が並ぶ通りで、とてもゲーム機などは売ってなさそうだが、チョコバナナクレープ4ユーロ、ホットワイン5ユーロ、ハンバーガーとポテトなどを買い食いしながら進む。途中のトイレは50サンチーム(=50セント=1/2ユーロ)の有料。シャンゼリゼ通りをようやく半分以上進むと、屋台村を抜けて高級ブランドショップが並ぶ通りになる。その通りのFnacというお店でニンテンドー2DSを購入。DSライトはフランスではもう売っていないといわれ、3DSは子供にはちょっと見づらく目にもよくなさそうな気がしたので謎の2DSというやつを選択。(後で調べると2DSとは欧州や米国だけで売られている3DSの廉価版とのことで日本での発売はないらしい。)そのあとにメルセデスベンツのショップなどで記念撮影してから凱旋門の下へ。凱旋門の上に上がるためのチケット売り場には長蛇の列。どこかで各観光名所のチケットブック(パリ・ミュージアム・パスというらしい)を買えばこの列に並ばずに登れるかも、とのことで今日は上るのを断念して帰宅。ちなみに2DSはいろんな言語を選べましたが、日本語はないので英語を選択したらすぐに使えました。でも結局、虎太郎は心配したほど2DSにはハマりませんでした。

アパルトマン近くの公園とアパルトマンからメトロの駅までの道

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フランス便り1-終わり-