平成29年12月1日、秋田温泉さとみで第7回秋田県骨粗鬆症セミナーが開催されました。一般演題1では、赤川学先生が学位研究の結果をまとめた「糖尿病モデルラットにおける低強度有酸素運動と活性型ビタミンD製剤が血糖値・骨密度・筋に及ぼす影響」を発表し、一般演題2では、木下隼人先生が「当院における骨粗鬆症治療」というタイトルで、秋田厚生医療センターにおける骨粗鬆症治療の現状、治療薬の使用割合、使用開始年齢、脊椎手術後の椎体骨折に対するテリパラチドの効果について発表しました。
特別講演では、鳥取大学の萩野浩教授から「脆弱性骨折防止のための基礎知識と最新情報」についてご講演いただきました。年齢別にみた脆弱性骨折の割合、経年的変化といった疫学から、年齢別・骨折数に応じた骨粗鬆症治療薬の選択方法、骨折予防のためのリエゾンサービスの概要など多岐にわたり詳細に提示していただき、大変勉強になりました。講演内ででた「骨卒中」といったワードは特に印象に残っており、骨粗鬆症患者に治療の重要性を伝えるのに非常に有用で、実際の外来診療でもぜひ使っていきたいと感じました。