今年も裸でまいるぞ!
新山神社裸まいりとは、毎年1月第3日曜日に行われる小正月行事。早朝、水垢離(みずごり:神仏に祈願するため、冷水を浴びて体のけがれを去り、清浄にすること)を取り、白鉢巻きに白腹巻き、白足袋に草鞋のいでたちで「ジョヤサ(除夜叉)、ジョヤサ」のかけ声とともに、町内ごとに148mの山頂にある新山神社を目指し、諸願成就、郷中安全、身体堅固、家内安全、五穀豊穣などを祈願する。発祥は天保(1830~44)の頃ともいわれるが、定かではない。新山神社には古くから修験者が住んでいたと伝えられ修験道の荒行が姿を変えて伝承されたものといわれている。真冬の奇祭として全国的に有名である。(由利総合農林事務所土地改良課HPより一部抜粋)
今年は当教室からの参加者に加えて、札幌スポーツクリニックから佐藤先生、理学療法士の田中先生、矢野先生がこのためにプロペラ機で来秋。また、タイからはDr. Arthit、韓国からはDr. Sueenが参加した。
例年よりは比較的体にやさしい天候の中、もちやミカン、酒、たらといったお供え物を担いで町内を回り、新山神社へ続く坂を上った。比較的やさしいとはいえ、暦の上では大寒である。神社に到着するころには手足の感覚は鈍り、大きな掛け声を出し続けた喉は枯れてくる。そうして今年も無事に奉納をすませ、けがや遭難などもなく山を下りることができた。
今年初参加となった札幌スポーツクリニックの3人は、裸まいりのおかげで札幌の厳しい寒さもへっちゃらになったという。外国から参加の2人も、郷に従いジョヤサの声をあげ、存分に日本の文化行事を堪能してくれたようだ。大ベテランの佐藤毅先生、齊藤英知先生は一行の先頭に立って唄声を披露した。
毎年のことであるが、私たちが参加している砂子町内の方々は非常に懐が広く、私たちを温かく受け入れてくれ、心から感謝している。すでに裸まいりは当教室にとって立派な公式行事といえる。今後も裸まいりの精神を大切にしていきたい。
(文責:阿部和伸)