2024年6月1日㈯、秋田温泉さとみで第17回秋田県手外科研究会が執り行われました。
千馬誠悦先生が今年度で秋田県手外科研究会の会長を御勇退されますので、千馬先生が会長の下では最後の秋田県手外科研究会となりました。この場をお借りして長年秋田県の手外科の発展にご尽力いただいた千馬先生に深謝いたします。今後ともご指導何卒よろしくお願い申し上げます。
一般演題として5演題発表され、各発表の質疑応答では多数質問が上がり非常に活発な討論がなされました。
ミニレクチャーとして中通総合病院の斉藤光先生より「ばね指の保存治療と手術治療について」とう題目でご講演頂きました。日常診療で多く見られるばね指のケナコルト注射の適応や実際の手術の方法、稀に合併するPIP関節屈曲拘縮の対応など日々の診療にすぐ活用できる情報をレクチャー頂きました。
特別講演では国立病院機構 仙台医療センター形成外科手外科 東北ハンドサージャリーセンター代表 東北大学大学院医学系研究科形成外科学 臨床教授 鳥谷部荘八先生より『60分で「体験する」切断指接着の全て~基本から応用、発展、そして野望に至るまで~』をお話していただきました。
秋田大学を卒業した鳥谷部先生が日本屈指の手外科医になられた経歴と、大変素晴らしい症例の数々をご教授いただきました。文字通り体験したような感覚になるほど、刺激的で心に火が付くようなご講演でした。今後とも秋田県の手外科へのご指導を賜れますと幸甚に存じます。
来年度からは白幡毅士先生新会長の下、我々若手も秋田県手外科研究会の発展のために邁進していく所存です。今後とも皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。