一般演題では、羽後病院の阿部先生から詳細なデーターを元に認知症高齢者の服薬状況の現状、今後の展望について、また、北秋田市民病院の相澤先生からは関節リウマチ患者に生じた化膿性仙腸関節例の一例について診断、治療方法の詳細をお話しいただきました。
特別講演では千葉大学整形外科の大鳥 精司教授より「高齢者腰椎疾患の診断と治療―筋減少、骨粗鬆症の観点から―」という内容でご講演をいただきました。
慢性腰痛診断の歴史,定義から、MRI画像にて神経圧迫,痛みを数値化する最新の研究や診断に渡り、また血中炎症マーカーに注目したバイオ製剤治療法まで広く深く大変貴重なお話しをいただきました。
また、メインテーマである高齢者の筋減少、骨粗鬆症から起きる腰椎疾患について、筋骨のcross talkについてのお話は、個人的に自分の大学院での研究テーマでもあり、興味深く聞かせていただきました。初学者にもとても分かりやすいお話で、高齢者腰痛診療について診療で役立つ知識も得ることができ、大変勉強になりました。
大鳥教授、ご講演いただき誠にありがとうございました。