2018年10月15日~26日の2週間、札幌医科大学整形外科で手外科の分野を中心に研修させていただきました。札幌には何度も訪れたことがあるのですが、札幌医大への訪問は初めてで、初日はとても緊張しておりました。しかし山下敏彦教授、射場浩介准教授をはじめとする先生方、スタッフの皆様からとても優しく受け入れていただき、大変居心地の良い2週間を送らせていただきました。
研修ではカンファレンス、手術、外来、病棟と細部まで見学させていただきました。カンファレンスは非常にレベルが高く、若手の先生が上級医の質問に対し堂々と返答していたことが印象的です。手術は手指、足趾の多合指症に対する手術、手根管症候群、肘部管症候群などの絞扼性神経障害の手術、手指感染の手術、肘関節鏡視下滑膜切除、広背筋皮弁などCommon diseaseから秋田ではなかなか経験ができない稀な疾患まで、様々見学させていただきました。また射場准教授の外来も見学させていただき、手外科医としての診療を勉強させていただきました。私の稚拙な質問に対して、毎度丁寧にご教示いただき誠にありがとうございました。10月20、21日は札幌医大でキャダバートレーニングが行われ、私も参加させていただきました。手・肘関節鏡のポータル作成から鏡視、滑膜切除、骨棘切除まで知識のない私に一からご指導いただき、非常に貴重な経験をさせていただきました。また、今まで経験のなかった手・肘関節周囲のアプローチも行い、解剖を改めて勉強いたしました。ご指導いただきました上肢班の先生方、本当にありがとうございました。ご多忙であるにもかかわらず射場准教授からは、臨床研究をすること、そのアイディアを生み出すためにすべきこと、論文を書くということの大切さなどもお話しいただき、非常に勉強になりました。
最後に、私の研修を快く受け入れて下さった山下教授、射場准教授をはじめとする札幌医大整形外科の皆様、そしてこのような機会を与えて下さった島田教授、宮腰准教授、留守中に大変ご迷惑おかけしました秋田大学の先生方には、この場をお借りし深く感謝申し上げます。この経験を過去のものにすることなく、日常診療に役立てることはもちろんのこと、さらに発展させていけたらと考えております。今後も邁進してまいりますのでご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い致します。