2021年10月30日、第74回秋田県整形外科医会がZOOMでオンライン開催されました。
今回は一般演題5題、Young Doctors Session10題の発表がありました。特にYoung Doctors Sessionでは、活発なディスカッションが行われ、非常に充実したセッションとなりました。最優秀演題賞は「尺骨神経脱臼に上腕三頭筋内側頭の弾発を伴った1例」を発表された秋田労災病院の齋藤光が受賞されました。本当におめでとうございます。
教育研修講演1には、群馬大学医学系研究科整形外科学教授の筑田博隆先生から、「多施設ランダム化比較試験からみた非骨傷性頚髄損傷の治療戦略」についてご講演いただきました。OSCIS試験の背景から実際の道のり・裏側までご講演いただき、非常に感銘を受けました。日本国内から世界へ高いエビデンスを発出したことに感激し、私もいずれそのようなスタディに関われたらと感じました。
教育研修講演2には、川崎医科大学 骨・関節整形外科学教授の三谷茂先生から、「先天股脱の50年の経過から-変形性股関節症の関節温存手術と保存療法を考える-」についてご講演いただきました。豊富な症例と、超長期観察症例の数々をお示しいただき、クイズ形式のご講演であったため非常に楽しく聴講させていただきました(筆者は3割程度しか正解できませんでした)。先天股脱の治療変遷も垣間見ることができ、非常に勉強になりました。
本研究会で勉強させていただいたことをしっかりと吸収し、明日からの臨床・研究に努めていきたいと思います。